雨、26度、90%
香川や徳島には「和三盆」という風味のある砂糖が取れます。その「和三盆」を木型で抜いたお菓子が「和三盆」です。小さな干菓子は口の中ですっと溶け、後味の残らぬ甘さです。高松の「和三盆」を古くからの友人からいただきました。いつも気の利いたものを送ってくれます。
「和三盆」というお菓子も好きですが、和菓子の木型に興味があります。 これは中国のクッキーの木型です。中国菓子はあの「月餅」も木型に入れて作ります。油の乗った木型を最後にポンと打ち付けると複雑な模様の「月餅」が台の上に現れます。中国では最近プラスチックの「月餅型」が出回っています。木型を作る職人が減ってきているのだそうです。
日本もご飯を抜く「物相」や和菓子を作る木型がたくさん存在します。なかなかそんな日本の木型を売っている店を見かけません。ネットで「木型」を探していたのは数年前のことです。日本でも「木型」を作る職人さんが減って来ているのだそうです。中でも「打ち菓子」と呼ばれる「和三盆」を作る木型は小さく模様を彫るのも大変なものだそうで作り手がほとんどいないと知りました。そんな中、木型を自分で作り「和三盆」に仕上げる店があるとネットに出ていました。私たちにも「木型」作り、「和三盆」作りを教えてくれるのだそうです。友人が送ってくれた「和三盆」はまさにその店のものでした。
蓋を取ると、 夏らしい「和三盆」が並んでいます。中には手の込んだ「松」も見られますが、今までにない新しい感覚の「打ち型」で作った「和三盆」です。 「枝豆」や丸型で色で夏を表現しているものなど、従来の「和三盆」とは趣が違います。
一口含むとゆるりとくどくなく溶ける「和三盆」をおやつにいただきました。このお店は高松の「日和」です。四国に渡るときには是非覗いてみたいとお店の一つです。「おごちそうさま。」