晴、28度、80%
我が家から歩いて20分足らず、学校が多く集まる街があります。小学から高校の9年間(小学校を一度転校しています)毎日通った街です。西南学院というプロテスタントの学校は中学から大学までこの街にあります。私がこの街に通ったのは昭和40年代から50年にかけてです。赤煉瓦の塀に囲まれた西南大学は私の通学路にありました。チャペルなどもある大きな学校敷地です。
「西南学院大学博物館」はこの敷地内にあります。そしてこの煉瓦造りの建物はウィリアム・メレル・ヴォリーズの設計したものだとつい先日知りました。私が見たかったヴォリーズ初期の建物です。 初期のヴォリーズの建築物は大規模なものではありません。こじんまりとした3階建、
西洋蔦がいい具合に絡んでいます。入り口横には、
ヴォリーズ設計と書かれた金属板がありました。無料で中の展示物を見ることができます。
学校の生い立ち、キリスト教関係の資料の展示です。 中は白漆喰の壁に茶色の梁、いかにも明治から大正の洋館です。
久々に触れるキリスト教の言葉の数々を見つけます。私はクリスチャンです。と言っても幼児洗礼、クリスチャンネームも持っています。そして何より私の名前「マナ」は聖書の中からもらいました。「出エジプト」の食料がないときに天から降った食べ物が「マナ」です。それに漢字を当てて「真奈」、母の「志奈」の一字をもらいました。転校前の小学校では放課後、信者の子供3人だけが修道院で「聖書」の勉強をしたものです。現在は教会には通っていませんがこうした素地が私の中にはあります。
ヴォリーズの建物を見たくて訪れました。「こんな身近にあったんだ。」と博物館の古い時代の空気を吸い込みました。歩いて帰宅途中、ヴォリーズの建物への満足感と共にキリスト教への気持ちが込み上げて来ます。持ち帰ったパンフレットには ヴォリーズのことが書かれていました。休む前、久しぶりに「聖書」を紐解こうと思いつきます。ヴォリーズの建物が思わない喜びを私に連れて来てくれました。