晴、18度、96%
梅雨の中休み、あと数日お天気が良好だそうです。そうなると大忙し。晴れ間を利用して家の換気や衣服の虫干し、庭仕事は何もないと思っていたのですが、以前から気になっていたことが頭をもたげ始めました。梅の大枝です。この大枝、ずっと座敷の北側の屋根にかかったままです。1メートル近く屋根に乗っています。ちょうど青梅の頃です。見苦しさもありますが、これから本格的な雨シーズン、雨樋の詰まりが心配です。先日はこの梅の横の屋根の緑青の修理をしてもらったばかりです。
なにせ古木、しかも手入れされていませんから枝は伸び放題、2回ほど植木屋さんに切ってもらったとき何故この枝を切らなかったのかが不思議です。気になり出したら止まりません。足場の確認、日曜日ですのでチェーンソーのうるさい音が近所迷惑ですから11時まで仕事開始を待ちました。気温が上がり始めていました。
しっかり足場が立ったので、降り下りてくる木屑を避けるためゴーグルをします。この春から数回他の木も切りました。一番危ないのは木が落ちるほんの少し前です。木に力がなくなります。この一瞬今迄通りに力を入れていると、木からの反発力を受けて体が揺らぎます。ぐっと息を凝らしてその瞬間をつかみます。「メシッツ」と音を立てて枝が落ちました。 ここまで数分の作業です。チェーンソーを使って枝を短くします。ゴミ袋に入れ易くするには、短めが便利です。
梅を切りながら、この木の幹から染料が取れることを思っていました。先日読んだ「志村ふくみ」さんの本の文章が思い出されます。梅も桜も花をつける前が一番綺麗に発色するそうです。実をつけた今の梅の幹は栄養を使い尽くしていい色は出ないだろうと思いながらの作業でした。
チェーンソーを出したついでにコナラの木も枝払いをしました。こちらは防犯上からです。大雨ばかりか台風の大風も心配されます。不安材料は早め早めに取り除きます。
切り終わって、一休み。幾度も家の周りを回り外観を点検しました。切って正解でした。風の抜けも良く、見た目もこざっぱり。切ると決めた前日から、幾分緊張します。何分にも小柄な私が「チェーンソー」を使うのですから、決して大胆に切っているわけではありません。残された晴れ間を無駄なく使わなくては、今日はいよいよ着物を引っ張り出してくるつもりです。