晴、5度、60%
お正月もひと段落、7日は「七草粥」でお腹を整えます。一人の時は庭の草を7種類寄せ集めて「七草粥」を作ります。海外に住む主人が一緒の昨日は「七草」を買いに行きました。スーパーに入ると目につくところにパックの「七草」が山積みされています。一種類のみですから葉のきれいなものをひとパック買いました。その横にフリーズドドライの「七草」も売られています。「七草」は七草の歌を歌いながらまな板を緑に染めて葉を刻みます。フリーズドドライならおかゆに振り入れるだけの手軽さです。「便利ね。」
家に帰って洗った葉っぱの種類を数えました。今年は確かに7種類あります。一昨年でしたか5種類ほどしか入っていなかったのにはがっかりでした。生の葉っぱの匂いを嗅ぎました。何も香りません。まな板に乗せ、歌を歌って刻みます。刻んだ葉っぱも何も香りがしません。沸々とお鍋いっぱいのお粥に放り込みました。鼻を寄せて匂いを嗅ぎますがやはり葉っぱの香りはありません。
春の草は寒さの中でそれぞれの香りがあります。噛めば渋かったり苦かったりもします。「草」らしさのないパック入りのフレッシュ「七草」です。「七草」は草摘みで寄せ集めたものは今ではなく、「七草」生産農家が作っていると聞きました。栽培「七草」は7種類揃っても香りも春の息吹も感じませんでした。
寒さが戻って来ました。香りはありませんが緑がチラリと見える「七草粥」は心底身体を温めてくれました。「香りがあればなぁ。残念。」