チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

クララとお日様 カズオイシグロ

2021年04月30日 | 

晴、17度、84%

 カズオイシグロの新作「クララとお日様」は世界各国に同じ日に刊行されました。アメリカから送られてくる「クララとお日様」は日本の発売日より10日ほど経って我が家に着きました。折良く、暖かな季節に向かいます。

 すでにあちこちで書評が出ている「クララとお日様」です。知能ばかりか感情も併せ持つ人型ロボットを子供の友達にするという近未来の話です。そのロボット「クララ」が主人公、太陽光がエネルギー源の「クララ」は太陽を崇拝しています。ジョージという女の子の元で暮らす「クララ」は太陽の力を借りてジョージに元気を取り戻します。複雑な人間感情に悩みながらも一途な「クララ」はロボットとは思えない存在です。

 カズオイシグロの作品は時に分かりづらいものがありました。英語自体の難解さに加えて物語のバックボーンが掴み難かったりと悪戦する本もありました。この「クララとお日様」は処女作「遠い山なみの光」のような穏やかな読みやすい本でした。暗く閉ざされた空間をイメージする作品と違って、「クララとお日様」には陽の光が満ちています。私には読み易い本でした。

 暖かくなり始めたので、庭の真ん中に椅子を持ち出して読み進めました。次第に花も咲き始めます。私も「クララ」同様お日様に力をもらいながらの読書でした。ところが庭に出ていると、空を見上げては季節の喜びを噛み締めます。咲き始めた花をぼーっと眺めることもありました。本が一向に進みません。数日前、アメリカのAmazonから次に頼んでおいた本が送り出されたと連絡を受けました。慌てた私は本を読む場所をいつものベットの上に移します。ベットでごろりと横になり読み始めると、ページが進みます。次の本の到着前に読み終えました。

 読み終えて一抹の喪失感が胸をよぎります。私が子供の頃いつも一緒だったぬいぐるみはどうなったのだろう?人は成長すると顧みることなく置き忘れて行くものが出て来ます。「クララ」の最後の姿に遠い昔、どこかに置き去ったぬいぐるみの姿が重なりました。

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モモが逝って4年

2021年04月29日 | もも

雨、16度、92%

 モモが身近にいなくなって4年になりました。言葉では逝ってしまったとか、亡くなったと表しますがいまだにその感覚がなく、目の前にいないだけのように思います。この家で過ごした短い時間をモモが好んで過ごした場所につい目が行きます。家中モモの写真だらけです。どこを見てもモモがいるように思うことで、心の安定が保たれているのかもしれません。

 モモの棺には主人は買い求めた「アリストメリア」の花を入れました。私は毎日の通院でモモと摘んだ「ヒネジオン」のような野草を入れました。 道端の花です。今日は庭の花も添えました。 

 散骨できるように粉々にしたモモの遺骨は全て手元にあります。すっぽりと私の両手に収まるくらい小さくなりました。 

 不思議なことに香港にいる主人のPCに潜んでいたモモの写真が昨日出て来たそうです。転送してくれた写真にはモモと私が写ったものもありました。モモと私の写真はほとんど手元にありません。そうですよね、私はいつも撮る側ですから。見出し写真は、おそらく6年ほど前だと思います。「よく行ったね。モモさん。ここのスターバックスがお気に入りだったね。」香港島のピークでの写真です。

 4年前は雲ひとつない晴天でした。今日は半日土砂降りだそうです。4年間私を支えてくれたココと家でモモを想います。

 

 

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大きな蜂

2021年04月28日 | 日々のこと

雨、17度、90%

 庭の香りの良い花が次々に咲き始めています。一年中小型のミツバチの来訪を期待して植えている植物もあります。蜂や蝶が花の周りを飛ぶ様子をうれしく見ます。ここ数日、ミツバチの数倍もある大きな蜂が庭に現れます。羽音の大きさでやって来たのがすぐにわかります。お目当てはレモンの花、大きく咲いているバラです。

 庭の真ん中で本を読んでいる私の足元のココはやはりその羽音で目が覚めます。じっとしていれば蜂は怖くないと思っていますが、ココにはそれがわかるはずもないので部屋に入れることにしています。飛んでいる姿は捉えにくく、たまたま庭の片隅に死骸を発見しました。体長5センチもあります。 おそらく「大アシナガバチ」ではないかと思います。

 私が小さい頃には屋根に子供の顔ほどもある蜂の巣が夏になるといくつも出来ました。でも普通の蜂で両親が蜂の巣を取り除いた記憶はありません。この家に住み始めて蜂の巣を見つけたことはありません。昔と違い、世界中の昆虫たちが日本にも入って来て、昆虫の生態も変わっています。

 この家には大きな「蛇」もいました。手を広げたくらいの「蜘蛛」もいました。トカゲやヤモリはまだ家の内外をウロウロしています。蜘蛛に至っては小さな「イエグモ」が主流です。古い家ですが、玄関を出ると交通量の多い国道がすぐそこです。

 「大きな蜂」も要注意ですが、あと一つ「ムカデ」も出てくる季節です。庭の蹲の石を這いずっている「ムカデ」を見たのは数日前でした。庭にいるならまだしも家の中にも現れます。動くものを見ると手を出すココが心配です。「ムカデ」は体長10センチはあろうかと思います。庭靴を履く時、中を点検して履きます。過去2回「ムカデ」に刺されて痛い思いをしています。

 自然形態は良いも悪いも巡っているはずです。人間を刺す虫が害虫を食べてくれたり、植物の実りに受粉を手伝ってくれたり。虫たちと共存するために注意が必要な季節になりました。夏中、上手く付き合っていくつもりです。

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ダイソーでの話

2021年04月27日 | 日々のこと

晴、13度、86%

 ここ数日、カラスが我が家の屋根で見張っています。表の庭には睡蓮鉢が2つ、裏庭には小さいのが一つ、中にはメダカが数匹入っています。時折、睡蓮鉢の縁に立っているカラスを見ます。水を飲んでいることもあれば水浴びをしていることもありました。もちろん、飛び出して行って追い払います。

 昨日昼過ぎに裏庭に下りると、庭の真ん中に真っ赤なものが!見出し写真です。近寄って見るとイチゴです。今日食べようと思って、取りおいたイチゴです。とっさに、睡蓮鉢のメダカの数を数えました。3つの鉢で2匹行方がわかりません。カラス除けのネットを張ることにしました。ネットを張ると見た目がいまひとつですが、これ以上被害を大きくしたくありません。そこで、ネットを買いに「ダイソー」へ行きました。

 ネットはすぐに見つかりました。でも「ダイソー」ってなんとなくひと回りして見たくなる不思議な力があります。「100円」だという気安さから、ほかの「100均」より品がいいように思っているからでしょう。ネットを握って店内を歩いていると、カートを押したおばさんから話しかけられました。手にスポンジを持っていました。「これ、いくらか知らん?値段が書いてないよね。」言われて棚を見ると、おばさんの持っているスポンジのところにもその横のスポンジのところにも確かに値段表示がありません。次の瞬間、「あっ、ここ100均だ。」と気付きました。とっさに「100円に消費税です。」とおばさんに応えました。「ああ、だから100均って言うのね。」とおばさん。

 おばさんは私と同年輩です。ど田舎の「ダイソー」ではありません。「本当に値段知らなかったのかな?」と思います。「100均」の店内で値段を尋ねられたら、即座に「100円ですよ。」と答えられる人がいるかな?私のように一瞬でも棚を見る人の方が多いかもしれない。などと思いながら、店を回りました。

 結局、カラス除けネット以外に「ケント紙」など買ってしまいました。家に向かいながら、一瞬でも棚の値段を見た自分がおかしくて大笑い。見かけの悪いネットが睡蓮鉢3個とイチゴにかけられました。

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サンドイッチが食べたくなって

2021年04月26日 | 昨日のお昼ご飯

晴、12度、72%

 サンドイッチが食べたくなって、食パンを焼きました。毎日焼く「バゲット」ではなく、「食パン」のサンドイッチが食べたくなったのです。ここ数年、普通のバゲット、普通の食パン、普通のクロワッサンが一番美味しいと思うようになりました。だから焼くパンもこの3種類だけです。

 サンドイッチ用に薄くスライスしたパンを見て、さて何を挟もうかな?最初の日は、チキンをソテーしてマスタードをたっぷり塗ったパンに挟みました。 しっかり汁気を切ったチキンですが程よくしっとりしたパンが美味しい。サンドイッチって、パクパクとすぐになくなってしまいます。

 次の日は、イワシを3枚におろして軽く両面を焼いて、山椒の葉をたくさん挟んでみました。 イワシはよく脂が乗っています。山椒の葉の爽やかな香りがくどさを和らげます。パクパクと食べることが出来ますが、意外にお腹にどっしりと収まりました。

 パンの両端の耳は一番香ばしく美味しいところです。「ラムレーズン」を入れた「パンプディング」をおやつに作りました。 寒い時は焼き上がった「パンプディング」を熱々で、暑くなれば冷蔵庫で冷やして食べます。「食パン」がうまく焼けなかった頃はこの「パンプディング」をよく作りました。昨日はイチゴを添えました。 庭のイチゴはちょっぴり酸っぱく、「パンプディング」に彩と味のアクセントを添えてくれます。

 「バゲット」とは違い日持ちの良い「食パン」は翌日もその次の日もおいしく食べれます。自分で焼くのでパン屑だって粗末に出来ません。庭に来るスズメに「はい、どうぞ。」満足のサンドイッチでした。

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ポリジ セージの花

2021年04月25日 | 

晴、15度、90%

 ハーブの花たちも咲き揃って来ました。ひと冬越したハーブたちの春の種取りの時期です。今年は「セージ」と「ポリジ」の花が見事です。ハーブの花は概ね素朴で小さい花ですが、「ポリジ」の花は色、形ともに小粒ながら独特です。中央の尖った雌しべ、咲きはじめはピンクですが次第に瑠璃色に変わります。産毛は葉にもあります。葉も花も食べられます。2年前、種を蒔きました。多年草ではありませんが、この2年はこぼれ種から芽生えます。今年の株は高さ60センチになりました。 「ポリジ」の我が家の庭での大きな役目は「蜂寄せ」です。大小の蜂がこの大株の周りをブンブンと飛び回ります。いちご、トマトも人工授粉の必要がありません。トマトは「ポリジ」の奥に植え、いちごは花がつくと鉢をそばに置きます。

  「セージ」はソーセージの名前からもわかるように内臓料理などに欠かせないハーブです。開拓時代のアメリカでは道脇の荒野に生い茂っていたとか、「性の強い」ハーブだと聞きます。他のハーブをやっつけてしまうそうです。その理由から鉢植えです。鉢植えにも関わらず、大きく育ち花も見事に咲きました。 少しざらつくうす緑の葉っぱと共に紫の花が揺れ優雅に香ります。

 昨年、花の少なかった「ポリジ」と「セージ」を刺繍にして額に仕立てました。 去年で良かったと思います。今年ならもっと花を刺し込まなくてはいけませんでした。

 「セージ」は多年草、「ポリジ」はおそらく来年も自然に芽生えるでしょう。庭はこうして自分で回り始めています。庭の花を模した刺繍も少しづつ増えています。

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植物を育てる 庭を作る

2021年04月24日 | 庭仕事

曇、18度、84%

 4年前日本に帰国して大きく私の生活で変わったことは、庭仕事が生活に入って来たことでした。30年、高層のマンション暮らし、土から離れての生活でした。せいぜい、プランターでハーブを育てるぐらいが土いじりです。そんな30年の間、読んでいた本は「庭作り」の本が幾冊もありました。自分が求めたもの、主人が日本からのお土産で買って来てくれた「ベニシアさんの本」「ターシャの本」ここに挙げている本以外にもまだ数冊あります。

 4年前の冬、大きな木をいく本も切った寒々とした庭が私の目の前にはありました。さあ、何から手をつければいいのか、どこに行けば苗や種が買えるのか、生まれ育った家ですが30年の空白は大きく広がっていました。コツコツです。寒い中はびこっていたツタを取り、春になってやっと花苗を求めて植えました。主人は芝の植え付けをしてくれました。でも大半は私の仕事です。日当たりは季節によって変わります。土質は四面ある庭それぞれ違います。考えるより手を動かす方が先です。季節は巡ります。木々は葉をつけ落ち葉を作ります。考えるより動くことです。そうして、4年間が過ぎました。

 好きな木を植えました。欲しかった草花の種を蒔きました。「オリーブの木」は最初に裏庭に植えた木です。私の背もなかった「オリーブの木」は4メートルを越すほどに成長しました。この春、高くなり過ぎた分を切り落としたのも私です。暖かくなると休んでいる暇はありません。せめて冬の間は庭と一緒にじっとさせてもらいました。

 この4年間、「庭作り」の本を読んだことなど思い出しもしませんでした。海の上を行ったり来たりした本たちの中に「庭作り」の本を見つけてページをめくったのはつい最近のことでした。懐かしい写真の数々、マンション暮らしの中で私が夢見ていた「庭作り」でした。

 「5年はかかる」と心に言い聞かせて始めた「庭作り」です。2年目には隣の家の跡地も買い足しました。今年4年目、5年まであと一年ですが、もう少し時間がかかりそうです。まさか自分の実家の庭に戻ってくるとは思ってもいませんでした。私より年取った木々たちに見守られながら、土と向き合う毎日です。

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ユニクロのポケット

2021年04月23日 | 身の回りのもの

晴、18度、72%

 昨日福岡は30度を越す真夏日でした。夏服に着替えます。夏服になると困ることが一つ、スカートにポケットがないことです。男性は一年中、ズボン、しかもジャケットを羽織ればポケットがたくさんです。例えば夏物のスカートにTシャツ姿だとポケットが皆無ということがしばしばです。

 4年前、長く住んだ亜熱帯の香港から帰国しました。2月の一番寒い時期でした。次の日から困ったのが服装です。防寒する服は数少なく、しかも外出着ばかりです。そこで、急遽冬服を取り揃えました。買いに出向いたのは「ユニクロ」でした。値段がお安く、小柄な私のサイズも揃っています。慌てて買い求めたので、中には不要な衣類もありました。帰国と同時に生活のパターンも変わりました。家事の量が一気に増えたのです。古い家、庭周り、家の周囲の道掃除。夏服もこの家の生活に対応しきれず普段着を「ユニクロ」で買い求めました。

 膝をついての掃除や庭仕事で汚れても、家でザブザブ洗います。汚れれば値段的に始末するのも気兼ねなく出来ます。この4年、「ユニクロ」の服を着てみて感じたことがいくつか。縫製がしっかりしています。布の使い方をケチっているのかギリギリで縫製しているのが難点です。そして、夏のスカートにもポケットが付いています。どんな薄手の単衣のスカートにもサイドポケット、もしくは外付けのポケットが付いています。

 ポケット、非常に便利です。あると気にならないのですが、ないと不便を感じます。鍵を入れる、スマホを入れる、お財布を入れる。大きな袋を持たなくても必要最小限のものを身に付けて移動出来ます。家周りの道掃除、一旦家の鍵を閉めます。手には箒やゴミ袋、ポケットには鍵、スマホ、ハサミ、ポケットのありがたさを実感します。

 「ユニクロ」の服にポケットがあるというだけでなく、そのポケットの大きさ感覚が優れています。ウィンドブレーカーを普段の「ユニクロ」と走る時の「ナイキ」と2着持っていますが、「ナイキ」のポケットは浅く、物が落ちないか心配です。一方「ユニクロ」はポケットの数も内ポケットもありその深さが使い易いと感じます。

 たかだか「ポケット」ですが、日々の生活であるのとないのでは大違いです。「ユニクロ」の製品、良し悪しありますが私の日々の家での生活着としては「ポケット」の存在一つで大いに評価します。

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アイビーの塀

2021年04月22日 | 家の改築

晴、16度、92%

 4年前の裏庭には切り残した大きな木が2本、むき出しの地面にコンクリートブロックの積まれた裸の塀がありました、帰国したのは2月、気温の低いことよりその庭の姿に寒々しました。塀はその後吹き付けの塗装をしました、塗装の後、ポルトガルの「アズレージョ」のタイルを所々施しました。そして、その塀にアイビー(へデラ)を這わせることにしました。植え付けて3年になります。裏庭の塀の一角は今や緑のカーテンです。

 へデラは種類豊富です。色、葉の形の違う種類を5つほど合わせて植えました。なかなか這い上がりません。主人はしびれを切らして裏の塀の写真を送ってくれと催促でした。植物との付き合いは「待つ」ことです。「信じて待つ」と自分に言い聞かせます。やっと昨年、幅2メートルほどの一角は「アイビー」が茂る塀になりました。 横から見ると緑の滝です。貼り付けた「アズレージョ」のカタツムリとレモンのタイルはすっかり見えません。 伸びすぎるとカットして整えます。

 「アイビー」へデラは強いツタです。真冬も緑、この季節、古い葉と新しい葉の入れ替えがあります。昔は濃い緑の大型「アイビー」ばかりでしたが、寄せ植えに使う小型の「アイビー」へデラも出回っています。その小型の「ヘデラ」を玄関前の「金木犀」の木の根元に這わせてみました。色違い3種類です。力強く地面を履い、竹の塀にも登り始めています。一年中、この一角は緑の絨毯です。 もうしばらくすると、この中に植えてある「松葉菊」が目の覚めるような鮮やかな花を咲かせます。

 ツタ植物は厄介です。必要以上にはびこります。ここまでと決めたら有無を言わさずザクザク切り落とします。この古い家は改築前、塀が巡らされていました。その塀にはカツラ科のツタが手に負えないほど張っていました。植木職人に頼んで取り除きました。それなのにやはりツタの魅力には勝てません。西洋ツタも一角にありましたが、秋の落ち葉に悩まされていくつもの株を私が根こそぎ切りました。

 冬も緑、夏は涼しさを感じる「アイビー」の塀です。「アイビー」の塀は我が家の生物形態を変えつつあります。隣家から夏になると這ってくる「ヘクソカズラ」を寄せ付けなくなりました。まだ4年目の我が家の庭の一部です。

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「アンモナイトの目覚め」

2021年04月21日 | 映画

晴、13度、94%

 「メアリーアニング」という化石の発掘学者がイギリスに1800年代初めに実存していました。彼女のことを知ったのは、10年以上前に読んだ「REMARKABLE  CREATURES」という本でした。 イギリス南東部の海辺の町に住む貧しい家に生まれ、海辺で集めた貝や小さな化石を土産物にして生計にしていました。十六歳の時、大きな恐竜の化石を発見、以来化石発掘とその研究に没頭します。ところが1800年代のイギリスでは、教育もあまり受けていない女性の社会進出、学会進出は認められていませんでした。彼女が発掘した化石は「大英博物館」に収められてもその発掘者の名前は伏せられ、貴族からの贈呈品とされていたそうです。そんな「メアリーアニング」の後半生を映画化したのが今公開中の「アンモナイトの目覚め」です。

 生まれ育った海辺の町で相変わらず貧しく化石や貝集めをする「メアリー」が裕福な女性と「同性愛」に落ちるというフィクッションでした。「メアリー」を演ずるのはケントウィンスレットです。この映画は「メアリー」の家族から「同性愛」をめぐって名誉毀損を訴えられているそうです。

 ケイトウィンスレットが評判通り熱い演技をしています。現代の時勢柄、「同性愛」に目を向けた脚本だったのでしょう。その意図はわかります。「同性愛」は今に始まったことではありません。化石学者の「メアリー」に当てはめる必要があったのか?化石学者「メアリーアニング」でなくても良かったのでは、と心にくすぶりました。

 映画として見ればいいのだと結論しました。同性愛の相手を演じる「シアーシャローナン」は好きな女優の一人です。「メアリー」が実際に生活したライムレジスという町での撮影、本を読みながら想像していたイギリスの海辺の小さな町、当時の服装や家の造りには興味を覚えました。

 「メアリー」の採掘した恐竜、アンモナイトの化石は今も「大英博物館」に展示されているそうです。

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