チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

旅支度 アムステルダムへ

2012年11月30日 | 旅行

小雨、、21度、89%

 今、香港国際空港です。いつ、次のブログをアップ出来るか解りませんので、空港のラウンジより。

 家人のヨーロッパ出張に付いていきます。ただ、今回は特別な式典があるのではありません。随分前から、この旅行は決まっていました。その後、実家の整理をしていて、40年前のアムステルダムの兄妹と交わした手紙を発見しました。この機会に再び会えたらと、ひと月以上前に手紙を出しました。でも、その返事は来ないままです。それでも、彼らが住んでいた家を訪ねてみようと思っています。

 未だの20度を超す香港から、雪もちらほらするアムステルダムへ向かいます。いつもは荷物の少ない私ですが、今回は着膨れ覚悟で大荷物です。

  靴はこれ一足。旅行用のひも靴です。旅行のときしか履きませんので、10年以上使っています。よほどのことが無い限り、ホテルもこの靴で大丈夫です。

 バックは持ちません。これも古い古いプラダの男物のリュックです。何でも詰め込めます。特に寒い時期、手袋やマフラーを無くさないで旅行出来るのは、このリュックのおかげです。夏場は夏場で、女性は。ポケットがない服が多くなります。そんな時、リュックの外ポケットは、大活躍です。

 そして、 マルニのムートンのベストです。これもポケットだらけ。

 アムステルダムに駐在の家人の会社の方のご家族と夕食をするだけが、唯一のお付き合いです。G パンに白のシャツ、このベストの上にはダッフルコートを着ます。

 アムステルダム、天気予報は雨混じり、ダッフルのフードが役に立ってくれるでしょう。

 行きたい美術館は両方とも改装中、家人が街を歩きたいと言います。石畳の古い街を歩くのもまた一興です。

 機中2泊、アムステルダム2泊。家人は、ポルトガルの工場へ向かいます。アムスから帰りは一人です。いつも、慌ただしい旅ね、と知人に言われました。だって、寂しい思いをして待ってくれている方がいますからね、モモさん。

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すっぽんの煮こごり 和久伝

2012年11月30日 | 日々のこと

雨、20度、96%

 すっぽん、日本でもここ中国でも滋養豊かな食べ物だと言われています。しかも、高級料理だとか。15年ほど前のことです。家人の会社のシンセン工場の周年式典があありました。その後、地元のお役人も招いての大きな宴会です。

 中国の正式な晩餐、結婚式などもそうですが、12人がけの円卓が式場を埋めます。この円卓の数で何卓の結婚式などと、多いほど立派な式だということになります。

 料理は、給仕人が銀の蓋がのった大皿を、テーブルの真ん中に置き、銀の蓋を取ります。皆さんにお披露目です。次に、給仕人が手早く各自の皿に料理を盛り分けてくれます。この式典に日本人女性は、家人の会社の社長夫人と私だけでした。そして、隣り合わせに座っていました。コースが中盤になると、銀蓋の中皿が銘々に配られました。給仕が蓋を取ると、皿にはすっぽんが丸のままのっています。蒸し煮にしたようです。頭も両手足もしっぽも付いていました。右隣の社長の奥様、すっぽんは体にいいのよね、と仰って、箸をすすめているようです。左隣の家人も、甲羅をあげて食べ始めました。好き嫌いのほとんどない私です。まして、人とご一緒のときは、きれいに食べてしまいます。でも、頭も付いてるすっぽん、どうしても食べることが出来ませんでした。宴会もたけなわになると、中国式に男性たちは杯を持って挨拶に廻ります。家人も席を立ち、どなたかが社長夫人に挨拶にこられたのを、これ幸いに、急いで、すっぽんの手足、頭、しっぽを甲羅の中に突っ込み、ちょっと甲羅をずらして食べた振りをしていました。その後、奥様のすっぽんの美味しさについてのお話に、合図値だけうっていたことを思い出します。丸のままのすっぽんはごめんです。

 そんな思い出がありますから、和久伝のすっぽんの煮こごりを頂いても食べれずにいました。煮こごりなんてプリプリしてますしね。でも、賞味期限が近づいています。食べ物は粗末に出来ません。煮こごりでなくて煮麺のだしとして使えることが、書かれています。そこで早速、 貝割れと匂い消しにとゆずの皮をちょっと。煮こごりを暖めている間も清酒の香りしかせず、心配したすっぽんの匂いはありません。スープは、何か強烈なインパクトのある味かと思っていたのですが、さっぱりとしています。そう言えば、丸のままのすっぽんも匂いは無かったように思います。

 おそるおそる頂いたすっぽんの煮こごりでした。 すっぽんを食べたことが無いのでなんとも言えませんが、もしかしたら、淡白なのは身上なのかもしれません。ともあれ、すっぽんの丸のままは、もうごめんです。

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苔を養う テラリュウム

2012年11月29日 | 

曇り、20度、90%

 昨年、香港金鐘にあるレンクロフォードのインテリア用品の店に大きなテラリュウムが飾ってありました。ちょうど手入れをしている方がいたので、厚かましくも作り方を習いました。見た目にも簡単です。いつかテラリュウムをと思って買っておいたガラスの入れ物も、3つほどありました。早速、かなり自分勝手に3つのテラリュウムを作り、自己満足。ところが、この夏、中に入れている小型植物は大きく生長して、器から頭も出し始めました。

 9月頃から、花市通いが復活しました。足が遠のいていた九龍サイドの太子にある大きな花市です。花は相変わらずの花たちですが、テラリュウムやヒーリングを目的にしたグリーンのアレンジが、ここ香港にも随分と浸透して来ているのを感じました。昔から、いい輸入の花を扱っている老舗の花屋の一軒が、新しくグリーンばかりの店をオープンしていました。輸入元はオランダと日本です。店先の鉢植えも、珍しいものばかりです。店の奥には、テラリュウムが飾られていました。中でも立派な大きさのもの、ほかのテラリュウムと雰囲気が全く違います。日本庭園を思わせる端正さです。お値段を見て、またビックリ。$3000を越しています。日本円で30000円強。お店の人に尋ねると、やはり日本からの輸入物でした。

 家に帰るや、我が家のテラリュウムの改造計画を練りました。すぐに作ると、今見たばかりの物まねになりそうです。まずは、今ある植物を鉢植えに帰ることから始めました。

 香港は、以前から盆栽のようなものが売られていました。盆栽にしてはちょっとお粗末、溜められた木の下に、小さな瀬戸物の老人や船などがおかれているものです。あらあら、日本の盆栽の真似ね、と思っていた私。実は、この中国の盆景、こちらが日本の盆栽の原型だと知ったのは、つい先頃のことです。日本からのテラリュウム、見事に盆景の流れを汲んでいるようです。

 さて、新しく作った、 我が家のテラリュウム。オーストラリアの苔を使っています。ボリュウムがある苔で、面白みがあるのですが、地をはうような苔ではありません。実は、作ってもう既にひと月以上たっています。苔の育ち具合を見守っていました。 苔には、ほかの植物が寄生することもあるようです。花が咲いたりしない代わりに、こういう楽しさを持っているのが苔のようです。徐々に、 思うような感じに仕上がって来ています。

 このオーストラリアの苔とは別に、香港の山の苔をとって来てみました。湿度の高い香港、岩肌の苔の美しさは、目にも鮮やかです。 湿度によって、緑の色が変わります。こちらは、ガラスのクロッシェに入れて、ただいま成育中です。

 鉢植えにしたテラリュウムの元住人も、ますます背が伸びています。

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イムサエムさんの花器ふたつ

2012年11月28日 | 身の回りのもの

曇り、18度、90%

 この年になって、今更のようにものを見ることが、難しいことだと感じています。私が小さい頃の通信簿には、所見の欄に観察力というのがあり、3段階で評価されていました。観察力なんて何に役に立つのか、観察力と言えば朝顔の観察ぐらいしか思いの行かない子供でした。

 決して持ち物が多くない私です。家も、家人と二人で充分な手頃な大きさです。そんな私の、持ち物、時によく見ると今まで気付かなかったことを発見します。

 イムサエムさんの焼き物は食器から、こうした花器まで幾つか持っています。人柄は顔に出ると言いますが、ほんの数秒言葉を交わしただけのイムさんは、いい笑顔でした。ものを増やさないと決めて、新しい物をとんと頂かなくなりました。この花器も、随分以前のものです。いつも外に出ているわけではなく、気分によって箱から出してきます。

  見出し写真と同じ花器ですが、初めて表と裏の絵に違いがあるのに気付きました。 胴回りには、刻紋、少し彫られた後がありそこにかかる呉須の色が、いい感じです。この花器の時は、呉須も赤もしっかりとした色です。高さ、20センチ足らず。使い易い大きさです。

  この写真を撮るためにバインダーを覗き込んで、あれ、これにも耳が付いていると気付きました。耳付きの花器、耳の大きさ、形で雰囲気がガラッと変わります。この花器は、壁にかけれるように裏にフックが付いています。香港のマンションは、天井も床も壁も全てコンクリート、木の部分なんてありません。壁に掛けていて、落ちれば粉々です。それで、掛けないまま使っています。

  それぞれ一点ものでしたが、この壁掛けの方は、少し色合いの違うものがあったように記憶します。これを頂いたある展示会、いろいろな陶芸作家の方の花器に、川瀬敏郎さんが花を入れていました。この花器には、蔦ものがヒョロッと生けられていました。きっと、川瀬さんが使われた花器なので、私頂いたように思います。持ち帰れずに、展示会が終わって香港に送られてきました。高さ10センチ強。口が広いので、時に収まりが悪いのですが、刻紋、裾の面取りと手が込んでいます。

 バインダーを覗く作業は、意外にものをしっかり見るのには適しているようです。今、持っているものを、正面から見るような生活を送りたいものです。

 

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TWGで紅茶を買う

2012年11月27日 | 日々のこと

小雨、15度、94%

 昨年、香港IFCにオープンしたTWG、このところ、お使い物で紅茶を買いに行く機会がありました。新しい物が好きな香港人で、当初から人が一杯でした。夏の間は、どの時間帯に通っても人気はまばら。ところが、ジングルベルが聞こえるようになると、また、一杯の人です。

 たいていの人は、予め缶詰された紅茶を買っていきます。でも、ここで紅茶を買うときは、量り売りを買うのがお勧めです。 気に入った紅茶があれば、それを量り売りで買うのもいいでしょうが、ティーマスターのようなおじさんが、あれこれとお勧めを出して来てくれるのを、匂いを嗅いだり、葉っぱを見て選ぶのは、楽しいものです。我が家使いではありません。実は、相手の家の好みを知っているので、買う紅茶は決まっていました。にもかかわらず、大きな缶のお茶を匂って、葉っぱを見せてもらいました。紅茶ばかりではありません。緑茶、白茶のフレーバーティーが揃っています。

 自分の家用なら、TWGの缶はいりません。袋に入れてくれます。お使い物ですので、缶に入れてもらいました。中ぶりの普通サイズの缶には、茶っ葉の大きさにもよりますが100グラムから150グラムはいります。TWGのカラー淡いクリーム色は、中の葉っぱの色が映えるように思います。この缶も、数色揃っています。家に帰って、レシートを見た初めて気が付いたのですが、この缶代、150グラムの紅茶より高いものでした。

 今年は、丸の内にも、2店舗目がオープンしたと聞きます。 人気のマカロンやケーキも揃っています。

 次のお使い物の送り先は、好みを知らないお宅にです。やはり、ティーマスターのおじさんにアドバイスをしてもらいながら選びます。季節柄、 

 たくさんのギフト用の詰め合わせがあります。相手の家の好みが解らない場合、普通のものをと思いがちですが、若いお嬢さんがいるご家庭ですから、あえて、華やかな香りのものを選んでみました。

 それぞれのお茶には名前が付いています。ネーミングとお茶の香りがとてもマッチしています。ティーマスターもお姉さんたちも、ピーク時には、なかなか相手をしてくれません。開店早々に行くのがお勧めです。マリアージュやTWGでお茶を買うときは、スーパーでお茶を買うときとは違って、こうした時間の贅沢も味わえます。

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しょうが糖

2012年11月26日 | 日々のこと

小雨、21度、97%

 ここ数年、冬に日本に帰ると、ショウガ、ショウガとよく目に付きます。ショウガ紅茶、ショウガココアなんてものまで。確かに、からだを温めるショウガ、生がいいとか、乾燥したものがいいとか、諸説あるようです。昔から、日本にはあめ湯があります。あめ湯をもっとしょうが一杯にして甘さも強くした、ショウガティーなるものが香港でも冬になると登場します。

 そのショウガティーをぐっと固めたのがしょうが糖です。これは、インドネシアのお菓子です。 この絵を見ればしょうが糖であることは一目瞭然。輸入品とは思えないほど安いしょうが糖です。

 スパーマーケットのキャンディーの棚で、気になる缶が並んでいます。ショウガキャンディーと書かれていますが。何処を見ても英語だけ。このタバコの箱ぐらいのキャンディーの缶、とにかくしゃれています。お値段だって、たいしたものではありませんから買ってみました。

 缶の両サイド、  部分的に打ち出しになっています。

  上蓋はスライドして開きます。中からは、

 まあ憎いほどに、いいデザイン。ところが、開けてみると、なんだ、昔からのしょうが糖でした。Chimesという会社、インドネシアの会社です。どうも、アメリカでこのしょうが糖を売り出すために、パッケージを一新したのだそうです。

 私だって、ショウガの絵の付いたショウガ糖が。まさか出て来るとは思ってもみませんでした。パッケージは変えたものの、このアジアっぽい味のショウガ糖、果たしてアメリカで売れてるのかしらね?

 缶に惹かれて買ってしまいましたが、乾燥するこの時期には、うってつけのキャンディーです。特に、長いこと飛行機に乗るようなときのため、この冬は持ち歩くつもりです。

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ブラッドオレンジのマーマレード

2012年11月25日 | 日々のこと

小雨、20度、96%

 中学から高校にかけてのことです。夏目漱石が大好きでしたので、小説はもちろんのこと、漱石の人となりを書いたものをたくさん読んでいました。その中で漱石の留学時代のことを書いた記事に出会いました。イギリス留学でやや神経衰弱を煩った漱石は、下宿の部屋の閉じこもって、英文学の研究をしたそうです。そのとき食べていたのが、マーマレードと紅茶。マーマーレードをそのまま食べていたと書いてありました。それが原因で生涯の持病となる胃潰瘍を患ったとか。漱石に傾倒していますから、胃潰瘍も何のその、と言うか中学か高校の頃ですから胃潰瘍なんて頭にありません。以来、もう何十年も私は、マーマレードならずジャムイーターになりました。

 パンにジャムは塗りません。ジャムがのっていることはありますが、たいていは、パンとは別にマーマレードやジャムだけを食べています。ジャムと違って皮まで入っているマーマレード、あのほろ苦さがなんとも言えません。私が中学の頃、福岡にもイギリスのフランククーパーのマーマレードが売られていました。パンに塗らないので、その消費量たるやかなりです。大きな瓶のジャムやマーマレードは4回ほどで食べてしまいます。

 こんなこと、我が家の者しかご存知ありません。先日、オーストラリアの友人が、お土産にブラッドオレンジのマーマレードを持って来たくださいました。シチリア島が原産だと聞く、ブラッドオレンジ。何かで読んで、一度は食べてみたい果物のひとつでした。世界中から果物が入って来るここ香港、私が行く市場や普通のスーパーでは、まだ、ブラッドオレンジは見かけません。

 早速、 普通のマーマレードより赤みを帯びています。蓋を取ったときの香りから、普通のオレンジのものより優しい香りです。味も香りと同じく、マーマレード特有の苦みが無く、なんと美味しいことか。彼女曰く、ほんとに血のような色だそうです。

 考えてみれば、フレッシュなオレンジを食べたのは、マーマレードを食べてから随分後のことでした。ブラッドオレンジもフレッシュなものを口にするのが、マーマレードより後になりました。いつもはあっという間に空き瓶になるのですが、今回は嗜んで。

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柴田是真の漆工、漆絵、絵画 根津美術館

2012年11月24日 | 旅行

小雨、17度、81%

 柴田是真、江戸末期から明治にかけて活躍した蒔絵師だそうです。私は、今回根津美術館を訪れるまで、是真に付いてはほとんど知識を持ち合わせていませんでした。ただ以前より松田権六の「うるしの話」などを読み漆芸には興味がありました。ここ香港にも中国の漆器が見られます。旅先のタイやベトナムにも、漆のものが見られます。その中でも、やはり、日本の漆器の質や細工の良さは、水準が高いように思われます。

 蒔絵が施された漆器は、見事です。それだけの手仕事、手がかかった分だけ際立ちます。今回、是真のたくさんの印籠を見ました。あの小さいものにここまでという細工です。大きな文箱や火鉢の細工と、根付け、印籠の細工になんだか違いがあるように見られます。是真の遊び心というか、小さいものの細工には、粋を感じます。

 漆絵もかなりの数です。おひな様のお軸があり、その表装の部分に、ひな道具がミッシリと描き込まれていました。なんとしゃれていることか。

 業平の顔が描かれた硯箱がふたつ並んでいます。はて?一方は、尾形光琳の描いたといわれる本歌。もう一方は、それを是真が写したものです。パッと見には、そっくりなのですが、よく見ると細部にわたって是真の方が手が込んでいます。本歌と写し、いろいろな意味合いから甲乙付け難いものです。こんなことをするのも、是真の遊びではないかしらと思います。

 漆絵ばかりでなく、絵画として屏風などもあり全作品、140点ほどもありました。

 最後の展示室は、茶道具の部屋です。11月、茶人の正月ともいわれる口切りの月です。確か、この部屋の展示物は全て、根津美術館所蔵のものばかりです。

  入館券。外は秋の静かな雨。土曜の昼前ですから、人出も少なく小一時間の贅沢な時間でした。

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モモさん、お手紙をもらいました

2012年11月23日 | もも

小雨、26度、90%

 今年もまた、モモさん宛の手紙がやって来ました。 ということは、つまり 一年ごとの予防接種です。この一年、大きな病気も無く、病院に行くのは一年ぶり。でも、この病院、我が家から歩いて5分足らずのところにあります。モモさんのお散歩コースのひとつです。全面がガラス張りで、待っている犬たちが道から見えます。ここを通るときは必ず、入り口に手をかけて、中を覗くモモさんです。中の犬が少ないときは、看護婦さんたちが、モモちゃーんと声をかけてくれます。でも、一歩も中には入りません。

 ですから、 今日は無理にグイッと。ドアのそばにじっと固まっています。

  おかあしゃん、帰りましょう。帰れないとわかったのか、 ブスッと。モモさん、一日に多いときは5回ほどの食事をとります。3回と、ちょこちょこあげるわけです。もちろんよくないのは解っています。一緒に生活していて、無視することは出来ません。私が何か食べてれば、必ずもらえると知ったますから、ちゃんと焦りもせず足元で待ってます。だから、太ります。この一年、あげ方を工夫して、見た目にもモモさんすっきりしました。ただいま、体重9,5キロ。たった、1キロ落としただけです。8キロほどが適正といわれますが、痩せたパグは可愛くありません。先生にも、お腹の脂肪が無いね、とほめられました。

 ここは、香港で古くからの動物病院で、香港中に6つ病院があります。先生たちはローテンションで6つの病院を廻っているので、いつも違う先生です。今回は、イギリスの男性の先生でした。丁寧に、見てくださった上に、2本のお注射を、あっという間に済ませてくれました。

 診察が終わった後の、 モモさんです。落ち着いているでしょう。

 待合室に、 犬、猫の針灸の案内が出ています。何に効くのか尋ねると、がんの治療に効果があるそうです。

 モモさん、9歳に向かっています。この一年も元気でね。

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巨匠たちの英国水彩画展  Bunkamura

2012年11月22日 | 旅行

ガス、22度、97%

 水彩画、素描はともすれば、油絵のように前面に出て評価されることが少ないように感じます。ところが、鉛筆で精緻に描かれたものに、薄く水彩が施されていたりすると、油絵よりももっと肌に近く感じます。大きさだって、キャンバスのものよりずっと小振りで、控えめです。

 水彩画を見たいこともありましたが、ターナーの名前が目に飛び込んできました。まだ、香港に来る前のことです。ですから25年以上前、英国 国立ウェールズ美術館展で見たターナーの絵にすっかり魅了されていました。この展覧会、モネのベネチアなどの大作、もちろん油絵ばかりの展示でした。ターナーの「難破の翌朝」とタイトルがついた絵です。当時は、ターナーがどういう画家なのか知りませんでしたが、薄くグレーがかかったような中の光は入り方が、惹かれる理由です。ターナー、英国の国民的な画家といわれています。

 今回のこの水彩画展、150を越す作品です。ターナーだけでも30点ほど。あの油絵と同じ、大気を感じる水彩画です。たくさんの水彩画を見ているうちに、まるで油絵のような作品も幾つかあります。はて?私は、絵を描きませんので、絵の具に付いては知識がありません。でも、油絵のような絵は、グワッシュという絵の具が使われています。油絵のはっきりした色彩は見られませんが、すーっと掃いたような、色合いには落ち着きを感じます。

 ひとつだけ、どうしてこんなにきれいな色がと思わせる絵と出くわしました。ウィリアムグットホールという人の「花の習作;キンダンサスオブリクス」です。この彼岸花のような花の赤の色、透けるような花びら、写真でも得られない世界でした。

 Bunkamura,このネーミングに開館当初は、いいなと思ったものですが、最近は、文化村のほうがいいわね、と思っています。

 見出し写真、入館の半券は、ターナーの「彼方にリギ山を望む」です。

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