チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ココのハロウィン

2021年10月31日 | ここ

曇、15度、80%

 友人がモモの時もココにも毎年ハロウィンの衣装を送ってくださいます。ご存知のようにココは服を着るのが大嫌い、嫌いというのは服を着るところから始まります。着たくないと体をくねって抵抗、最後には私を引っ掻きます。今年も先月に新しい衣装が届きました。魔法使いのマント、シースルーです。ヒラヒラ大嫌い、紐付き大嫌い。さてどうやって着せようか悩みました。

  こちらは最新の衣装です。固まっていますから、耳は後ろ下がり。着てくれましたが、スケスケではっきりしません。そこで、今手元にある衣装を全部出して来ました。

  フェルトでできたパンプキン、紐を結ぶだけでも大変です。頂いた年は首輪につけました。 このカーラーと一緒に送られて来たと思います。カーラーも紐で結びます。紐結びの間じっとさせておくのはひと苦労です。

 一昨年のマントはヒラヒラ、長くてのたうち回って脱ごうとしました。 手早く写真を写さないと暴れ始めます。「あら、可愛いじゃない!」「ココ、似合ってよ。」と連発。

 最後はモモが最後の年に付けた小さなマントです。 二代に渡ってこのマントが似合います。

  「トゥリート」小さなおやつをあげながら、ココ、約30分次々に着せられました。「よく頑張ったね。」衣装を着ても可愛いじゃない、と一人親バカ。

 毎年ありがとう。さて今日のお散歩にはどれを着て行こうかな。

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遅咲きの時計草

2021年10月30日 | 

晴、13度、78%

 パッションフラワー、日本ではその立体的な姿から「時計草」と呼ばれています。友人から頂いた種蒔きは失敗、急いで苗を買い求めました。この春植えつけたばかりです。苗を売ってくださった方は「今年は花をつけませんよ。」と2度念を押しました。苗を植えればすぐに花が咲くと思ってしまいます。呑気に構えていると、真夏にたったひとつ、代表的な白い花が咲きました。次の月には2つ。そのすぐ後、赤い初めて見る「時計草」が咲きました。たったひとつでした。

 もうすぐ11月、庭に地植えしている「時計草」をマジマジ見ることもありません。数日前、赤いものがチラリと葉陰に、熱帯の植物が朝晩の冷え込みにも負けずに花をつけています。咲いている横には蕾が2つもあります。2つ目は昨日咲きました。 9月に咲いた時より小振り、色も鮮やかさを欠きますが、ちょうど花の過渡期のこの時期、庭に花を見つけると心が躍ります。種類によっては半年間も花をつけることがあるそうです。越冬してくれるように願います。

 海外種との勾配で品種が増えていく草花、花の形や色も様々、咲き方にも変化が見られます。 もうふた月咲き続けている「ホトトギス」、枝先に花をつける種類はすでに葉っぱのみになりました。ところが鈴なりに花をつける種類が今年は出現しました。昨年、一昨年、このタイプの「ホトトギス」は庭にはありませんでした。どこからやって来たのかしら?それにしても見事に咲いています。

 園芸店では春まで咲き続ける「ビオラ」や「パンジー」が並び始めました。「マーガレット」なども新苗の入荷のお知らせが届きます。苗植えは楽に花を咲かせますが、種蒔きした「ビオラ」はまだ芽が出ません。園芸店の花より3ヶ月ほど遅れそうです。ひと月近く遅く植えた球根、「アネモネ」はすでに芽出ししています。そろそろ、鉢植えの観葉植物たちも家に入れる頃合いです。寒さ対策を真剣に考える時期になりました。植物たちは春を土の下で待ちます。

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小さな土鍋ポークシチュー

2021年10月29日 | お夕飯

晴、17度、66%

 ポークを大きく切ってシチューを食べたいと思いました。ビーフならブラウンソース、チキンならホワイトソース、じゃあポークは?と一瞬考えました。トマトソースかな?ポークの塊肉を煮る時はポトフにすることがほとんどです。まあいいや、冷凍庫には「デミグラスソース」があるので使うことにしました。

 ひとりのお夕飯、「おでん」「鍋物」たくさん作るシチューは作れないでしょう?と聞かれますが、小さな土鍋で「おでん」、「お鍋」を楽しみます。食べきれる量で作ります。「ポークシチュー」材料を切って土鍋に「デミグラスソース」と一緒に入れれば後は火にかけておけばいいので楽チンです。土鍋の力でお肉は芯から柔らかくなります。

 息子が幼稚園の頃ですから40年近く前、「ビーフシチューを作るから遊びに来て。」とお誘いを受けました。「パパの作るビーフシチューは美味しんだから!」とおっしゃいます。厚かましくお邪魔しました。お家中シチューの煮える香りがいっぱいでした。ご主人がサーブまでしてくださった「ビーフシチュー」、お皿を見るとお肉が見えません。食べると口に時折ビーフを感じます。ご主人の説明では10時間も煮込んだとのこと、その間に溶けてしまったのかしら?と私は思いました。「シチュー」は大きなお肉が入っているのが好きです。チャーハンにですら大きく切ったお肉を入れてた頃がありました。お肉は大きいのが幸せです。しかもゴロゴロと入っているのが好きです。後で知ったのですが、友人宅の「ご主人ビーフシチュー」はすき焼き用の肉を煮込んだシチューだったそうです。贅沢なシチューでした。

 「ポトフ」「お鍋」「シチュー」「おでん」の季節がやって来ました。今年も小さな土鍋に仕事を任せます。

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「茶大豆」「花嫁小豆」

2021年10月28日 | 頂き物

晴、13度、70%

 乾燥した豆を戻して柔らかくなるまで煮る時はのんびりした気持ちになります。30年ほど前香港に渡った時は、日本には輸入されていない乾燥豆をたくさん見つけました。「緑豆」「レンズ豆」「ブロードビーン」「ひよこ豆」今では日本でも売られています。私、大の豆好きです。日本は豆の大国です。日々の大豆、小豆、目出度い席の花豆、おかずの金時豆。豆をたくさん食べて来たつもりが初めての豆をいただきました。

 「茶大豆」は普通の大豆よりずいぶん小さく見えました。ところが水で戻すと、大きく膨れました。「鶴乃子大豆」の大きさです。 袋書きに栗に似たような味がすると書かれています。「大豆」ですからホックリざらっとした口当たりではありませんが、確かに栗に似た香り豊かな豆です。このままでいくらでも食べれる美味しさです。茹でただけを和え物にしました。 高知県の「釜揚げしらす」は硬めのしらすです。「しらすのオリーブオイル漬け」をよく作ります。南欧ではこの瓶詰めがあります。しらすにニンニクを絞ってオリーブオイルを浸すだけの簡単さですが、ご飯にもパンにも合う美味しさ、サラダのトッピングにも使います。 「しらすのオリーブオイル漬け」と「茶大豆」を合わせました。和風にする時は「山椒の実」、洋風にする時は「ケッパー」を使います。この和え物「茶大豆」の旨さが手伝ってお箸が止まりませんでした。

 「花嫁小豆」、紅白のまだら模様のこれまた小さな小豆です。紅白でお嫁さんの初々しさがあります。炊き始めると小豆の香りがたちました。茹で上がると残念なことに、紅白の豆は小豆色一色になりました。お味は小豆そのまんま。量が少ないので、茹で上がった小豆を「ココナッツミルク汁粉」にしました。普通の汁粉と違って「ココナッツミルク」の香りが小豆のそれと一緒に食欲をそそります。 

 まだまだ知らないお豆がたくさんあります。欲しいけど手に入らないメキシコの小さな黒大豆、豆好きは日々豆情報をお待ちしています。

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香りある紅茶

2021年10月27日 | お茶

晴、14度、78%

 暑かったこの夏、私にしては珍しく冷たいお茶、しかも日本茶を飲み続けました。それでも1日に一度は熱い紅茶を入れます。9月に暦が変わっても暑さは続きましたが、冷たいお茶に手が伸びなくなりました。そして熱い紅茶の回数が増え、紅茶も普通のセイロン紅茶から「アールグレイ」を飲み始めます。ベルガモットで香り付された「アールグレイ」を毎年この時期から欲します。

 意識的ではありません。ある時急に「アールグレイ」の香りが欲しくなり「アールグレイ」の入っている茶缶に手が伸びます。毎年のことです。寒さが進むともっと温かみのある香りや味のする紅茶に移行します。クリスマスには香りもホットで味わいあるマリアージュの「エスプリドゥノエル」を飲みます。シナモンが香り出すと「もうすぐ年末だわ。」と思います。

 まださほど寒くはありません。先日「アールグレイ」を入れていて、「マルコポーロ」、マリアージュの一番有名な紅茶を飲みたいと思いました。日本のマリアージュの紅茶は高いのでぐっと我慢です。手持ちの「エスプリドゥノエル」は香港から持ち帰ったものです。そしたら友人から「マルコポーロ」が送られて来ました。飲みたいなと思って数日後のことでした。嬉しいやら驚くやら。紅茶好きの私のことをよくご存知の友人です。早速入れました。香りの調合は明かされていませんが、甘いフルーツ、かすかに香る花の匂いです。マリアージュの中で一番売れているのがわかります。

 マリアージュではこの「マルコポーロ」と「エスプリドゥノエル」しか買い求めません。一度「カヌレ」を買いましたが好みではありませんでした。それにこんな高級紅茶をいただくのは贅沢だと特別な日、お菓子を焼いた日などに一緒にいただきます。

 この数日寒さを感じる日がありました。マリアージュばかり飲むわけにもいきません。そこで手頃に手に入るアーマッドのティーバックを買ってみました。ずっと気になっていた、 ヘイゼルナッツとチョコレートの紅茶、キャラメルの紅茶などが入った詰め合わせです。 ティーバックは便利だなあと思いながら、ふわっと香るチョコレートの香りを味わいました。

 紅茶は体を温めてくれます。もう少し寒くなると、ミルクティーに変わります。そしてクライマックスはクリスマスに飲むマリアージュの「エスプリドゥノエル」です。香りある紅茶は寒さで縮こまった体も心も解きほぐしてくれます。

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やっと金木犀が色付きました。

2021年10月26日 | 

晴、13度、78%

 すでに10月の下旬に入りました。やっと「金木犀」が山吹色に色付きました。例年、9月の下旬にはふわっとあの甘い香りを嗅ぐことができます。ひと月遅れです。9月、10月の初めまで30度を越す暑い日が続いた福岡地方、この初秋の暑さのせいで「金木犀」は咲きそびれていたのだと思います。

 朝方はまだ緑色だった小さな蕾が日中の好天で山吹色に染まりました。まだ開いていないので香りはありません。玄関の前にあるこの木を幾度も幾度も見上げて花を待ったのは初めてのことです。いつもならある日玄関を開けた途端に「あら、咲いたのね。」と辺りの空気が甘い香りで満ちていました。その瞬間が秋の訪れでした。

 今年はそんな秋を飛び越して晩秋の気配が漂っています。夏が終わって着る服には袖を通すことがなく、一飛びにやや厚手のものを着込みました。暑すぎた気候は花の時期を延ばしてくれたものもありますが、秋を思わせる花や実は遅いと感じます。自然は敏感、でもちゃんと四季は巡ります。 「むかご」の実もまだこんなにちっぽけです。「むかごご飯」は先のお楽しみです。

 今朝玄関を開けると、甘い香りが私を待ってくれているはずです。「金木犀」の香りがないと秋はやって来ません。

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初めてのバームクーヘン 「ピスタチオバームクーヘン」

2021年10月25日 | おやつ

曇、14度、70%

 「バームクーヘン」が小さい頃から大好きです。鉄の棒が回りながらだんだんと大きく焼かれるバームクーヘン、焼いているのを見るのも大好きです。そしてこればかりはお家では作れないお菓子だと決めていました。ずいぶん以前、亡くなった作家の串田孫一さんがご自分で「バームクーヘン」を作られると聞いてびっくりしました。それは薄く焼いた生地を重ねた「クレープのミルフィイユ」のようなものです。その「バームクーヘン」を猫を抱き、たくさんのレコードの棚の前で切り分ける串田孫一さんの写真まで記憶にあります。でも、私が好きなのは丸い筒状の「バームクーヘン」です。先日、家で作れる「バームクーヘン」のことを知りました。簡単です。「卵焼き」に芯を入れてクルクルと巻きながら焼きます。使うのも卵焼き器です。

 最近「ピスタチオプードル」、ピスタチオの粉末を買い求めました。「ピスタチオバームクーヘン」を作りました。「ピスタチオプードル」はあの綺麗な緑色ではありません。市販のピスタチオのお菓子はきっと色付けされているのだと思われます。

  焼き上がりました。 無骨な「バームクーヘン」です。でもとっても嬉しい。切り分けると、 「ピスタチオプードル」のプツプツが見えます、やや緑がかっています。「ピスタチオプードル」のおかげでどっしりと重めの「バームクーヘン」です。しっとりさせるために「ハチミツ」を足しました。一番外側がやや硬めに焼きあがっています。落ち着かせるために卵焼き器に長く置きすぎました。

  ココさんもお待ちかねです。改善の余地がたくさんあります。次回は普通の「バームクーヘン」を焼くつもりです。お家で「バームクーヘン」が焼けるなんて、最高の幸せです。

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椅子修理

2021年10月24日 | 日々のこと

晴、11度、68%

 私の家にある家具は同じ所で作られたものばかりです。結婚して買い揃えたもの、この家に帰って来て必要に迫られ求めたもの、父母から受け継いだ家具たちです。父母から受け継いだ家具はほとんどが私の年齢より上の家具です。70歳、80歳でしょうか。手作りのみずめ桜で作られたこの家具たちは堅牢だと思っていました。家具の角にぶっつかると人間の方が青あざを作ります。引越しの運搬を手伝ってくださる方もプロの方ですら重たいとおっしゃいます。

 この家に帰って来てよくよく見ると、座卓の木の継ぎ目が割れかかっていたり、食器棚の板戸に割れ目が入っています。使う分には支障がありません。木の家具は乾燥が一番の敵だと聞きます。水拭きを心がけています。

 「ロッキングチェアー」も古い家具の一つです。子供の頃、勢いよく揺すっていると勢い余って椅子が前のめりになったこともありました。母が一人でこの家に住んでいた40年近く、「ロッキングチェアー」はいつも服が積まれていました。脱いだ服を椅子の上に放ってありました。私ももう喜んで揺する歳ではありませんでした。

 受け継いでからは座敷の縁側部分に置きました。この座敷、冬の寒さは一入です。初夏から初秋にかけてこの「ロッキングチェアー」に腰掛けるようになりました。本を読む時、刺繍をする時、編み棒を持つ時。揺れて不安定ではありません。重さもありますが昔の家具ですので座面の高さが低く出来ています。もちろん時には揺らして座ります。

 数日前、「ギシギシ」と音がしました。座面の敷物を取ると真二つに割れ目が入っています。秋に入り空気の乾燥が続いています。それにもういいお歳です。修理に出すにしても作り元まで送り返す運賃が必要です。考えた挙句、接着剤で私が直すことにしました。本職の方でも接着剤で直すと聞きます。ならばと「強力木工速乾接着剤」を買って来ました。接着剤がはみ出ます。うまく割れ目に入りません。薄いプラスチックの板を使いながら作業をしました。そのままにしていては割れ目が開きます。専門の人はここで「万力」のようなもので家具を締めるのだそうです。「さあどうやって締めようか?」小さな頭を使いました。

 横倒しにして安定させその上に消火器を2本乗せました。消化器はかなり重たいものです。このまま放置することまる2日、すっかり固まっています。恐る恐る座って揺すりました。大丈夫!接着剤の痕跡が残っていますがいつかスレて無くなることを願います。椅子、しかも揺れる椅子です。素人修理ではいつまで持つやらわかりません。また割れたらまた直して使いましょう。「長年ご苦労様」

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「ラクサ」 シンガポールのスープ麺

2021年10月23日 | 昨日のお昼ご飯

小雨、13度、77%

 「ラクサ」、マレーシアやシンガポールで見かけるスープ麺です。ココナッツミルクたっぷりの辛いけどマイルドな味。日本でも食べさせてくれる店があると聞きます。先日「カルディ」へ行くと袋麺が売っていました。 袋麺にしては結構なお値段です。懐かしさもあって買いました。

 スープで麺を煮る時間が7分と長めです。地元ではエビ、魚の団子、生のもやし、薄揚げがのって出て来ます。日本の厚揚げを小さくした中は空洞な薄揚げです。初めて食べた時は生のもやしと薄揚げのような豆腐がシンガポールにあることに驚きました。中国人が多い国ですから当然です。「生もやし」のトッピングは東南アジアでは一般的です。

  真っ赤な油が浮くスープ、激辛ではありません。「ココナッツミルク」が程よく中和してくれます。厚揚げと薄揚げの中間のようなものはありませんので、「揚げ湯葉」を戻してのせました。作りながら思ったのですが、「ラクサ」の魅力は「ココナッツミルク」の香ばしさではありません。「干しエビ」の深い香りです。「干しエビ」が嫌いな方は臭いと思うかもしれませんが、味、香り共に「干しエビ」なくしては「ラクサ」ではないとまで思います。麺は米粉から作る太麺です。お腹持ちが良い麺です。売ってる麺で代用するなら「焼きそば」「ちゃんぽん」用の麺がいいかもしれません。ラクサ用のペーストも輸入されています。ココナッツミルクがあれば簡単に出来ます。と思っていると「無印」にも袋麺が売っていると知りました。まずは「無印」を買ってみましょう。「カルディ」で売られているのは輸入品なので地元の味でした。満足なお昼ごはん。

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岩手県の新米

2021年10月22日 | 頂き物

曇、14度、82%

 長年のお付き合いの友人は岩手県の出身です。今は地元を離れていらっしゃいますが、岩手の美味しいもの珍しいものを送ってくださいます。今年も「新米」をいただきました。福岡で売られているお米の産地、北海道、秋田、新潟、九州各県が主流で岩手のお米を見ることはありません。普段普通の地元のお米を食べている私にとって日本の北のお米は貴重品です。

  早速炊きました。ツヤツヤです。ピカピカです。この艶からがご馳走の始りです。お米一粒一粒がつい先日まで太陽を浴びていたのですから元気がいい。しっかりと蒸らしてお椀に装いました。

 お米が立っています。待ちきれずおしゃもじから一口、しっかりと歯応えのあるご飯です。白ご飯だけでご馳走です。「銀河のしずく」と言う銘柄です。昨年は3銘柄の詰め合わせをいただきました。どれがどんなお味か忘れてしまっています。やっぱり白ご飯の美味しさが一番だと噛み締めます。日本米が好きな主人にも食べさせてあげたい。

 新米を貴重品だと思うのは米食の国々でも日本だけのように思います。香港時代、タイからのジャスミン米の袋に「新米」と一度だけ書かれていました。ちょうど日本人がタイで米の生産を始めた頃のことです。日本人のアドバイスがあったのかもしれないと想像しました。

 日本米の炊き上がりの香り、歯ざわり、甘み、堪能です。実はこの夏の暑さで体重が落ちていました。ところが秋になって友人たちから送られてくる「秋の味覚」のおかげで元の体重を超えました。これで冬の寒さを乗り切る事が出来ます。

 もう30年を越しますね、家族付き合いの彼女は大柄で目鼻立ちのはっきりした美人です。数年前、一時帰国していた折、小さい頃から知るお嬢さんと一緒にお会いしました。お嬢さんは今ではお母さんです。「岩手県の新米」をお代わりしながら長年のお付き合いも一緒に噛み締めました。いつもありがとう。

 

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