チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

維新號のシュウマイ

2023年02月28日 | 頂き物

晴、5度、66%

 義母の病院に届け物をして家に帰ると「不在配達票」がポストの入っていました。「クール便」、送り主は香港での教え子です。ドライバーに電話を入れました。「近くにいるからすぐ行きます。」

 いつものクロネコさんから手渡されたのは小さな箱でした。「なんだろう?」急いで冷たい包みを開けます。中から出て来たのは、 「維新號」の包みです。「維新號」が店で売っているものは「中華まん」と「シュウマイ」だけですから、すぐに「シュウマイ」とわかります。お礼のメールを入れるのももどかしく、ごはんどきでもないのに早速蒸籠に入れて蒸し始めました。

 蒸しながらメールを入れました。教え子はただいま子育て真っ最中、40歳に入ったばかりです。折り返し返事が来ました。「久しぶりにデパートの地下に行きました。「維新號」の前を通るといつも先生のことを思い出します。」5年近く教えた彼女とはいろんな話をしました。肉まんの話もしたのだそうです。香港や中国の肉まんも美味しいけど、東京の「維新號」の肉まんも美味しいよ。と私が言ったそうです。そしてここは「シュウマイ」も美味しいの、と言ったことまで覚えていてくれました。

 私が「シュウマイ」好きなのは家族しか知らないと思っていました。香港の黄色い皮の「魚肉シュウマイ」のような学生が屋台で買うお安い「シュウマイ」から飲茶の「エビシュウマイ」まで「シュウマイ」に目がありません。しかもたくさん食べます。もちろん日本の料理屋の大きな「シュウマイ」も崎陽軒の小粒な「シュウマイ」も好物です。

 維新號の「エビカニシュウマイ」「肉シュウマイ」それぞれ8個入りを半分、蒸しました。熱々の「シュウマイ」を食べながら彼女からのメールを読みました。私に「シュウマイ」を買ってくれた日には家族に一つずつ「肉まん」を買ったそうです。一つでお腹がいっぱいになる大きさです。美味しかった、と書かれていました。

 私は勉強を教えたつもりですが、教え子たちは勉強以外のことばかり覚えていてくれます。ほとんどが家庭を持ち、社会で仕事をしています。私のことなんか忘れてくれてもいいはずなのに、覚えていてくれることが嬉しくて、「シュウマイ」を食べながら涙が出て来ました。半分は勿体なくて冷凍庫にしまいました。

 彼女のメールの最後、「でも高かった!」と書かれています。やりくり大変な中、私にまで贈り物、私には高価な高価な「シュウマイ」です。大好きな「シュウマイ」を初めて涙しながら食べました。

 

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お雛様

2023年02月27日 | 雛祭り

晴、30度、74%

 義母の入院で、洗濯物を取りに行く日課が増え、日常品の足りないものを買い届けたりしていて、気付けばもう2月もお終わりに近づいています。面会はできません。看護士さんから様子を聞くだけです。骨折ですので時間が薬です。認知症が進むのではとベットに寝たきりの義母を思います。

 夕方短い時間を見つけて「お雛様」を出してきました。立ち雛のお二人だけです。小さい「貝雛」 私が刺した刺繍のお雛様。

 床の間のお軸や松の植木を片付けて、飾り終わるのに小一時間でした。慌ただしい日々を送るとこうした短い時間でもほっと安らぎます。

 寒い座敷の床に座って、「お雛様」と向かい合います。「もうすぐ66歳。いろいろあったわね。」母の帯を解いた毛氈がわりの織地に「お雛様」は並びます。昔ながらの下膨れの目の細い「お雛様」です。

 まだ寒さが残っています。 お雛様を出してきた座敷は華やかな雰囲気に包まれました。庭の「花桃」がほころび始めています。今日はひと枝手折って飾りましょう。

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イギリスの全粒粉でフランスパンを焼く

2023年02月26日 | パン

小雨、5度、80%

 香港に住んだ30年、パン用の小麦粉にはずいぶん悩みました。ローカルのパン屋さんが使うアメリカのパン用の粉は膨らみが足りなくべったりと焼き上がります。選べる選択肢はありません。日系のパン屋さんに小麦粉を分けていただいたこともありました。韓国、ベトネム、タイの小麦粉を使うこともありました。イギリス領でしたからイギリスの小麦粉も輸入物のフランスの小麦粉も使いました。おかげで国によってこんなに小麦粉が違うものかと知りました。帰国が決まって一番嬉しかったのは豊富な日本の小麦粉でパンが焼けることでした。留守をした30年の間に日本の小麦はパンが焼けるような品種ができ、国産強力粉ができていました。

 帰国当初、北は北海道、南は九州の強力粉を片っ端から試したのは言うまでもありません。毎朝焼く小さなフランスパン、一時期はやっぱりフランスの粉がいいと思ったこともありましたが、この3年は北海道の強力粉と全粒粉で焼いています。

 数日前、雑貨屋さんでイギリスの「全粒粉」を見つけました。食料品屋さんでなく雑貨屋さんです。「石挽きの全粒粉」袋の絵も素敵です。買いました。

 高加水のフランスパンを焼いています。使う粉によって、吸水率や気温に大きく左右されます。「石挽き」となると粒が粗いので水を吸いません。つまりベタベタの生地になります。朝の気温と見比べながら仕込みます。

 長時間発酵させます。仕込んだ翌日、焼きます。べたつくので成形が難しい。 基本の強力粉は北海道産、それに半分ほどイギリスの「石挽き全粒粉」を混ぜました。 焼き上がりの香りから違います。しっかりと小麦が香ります。粒が粗いので口にブツヌツと感じます。そして粉の甘味が広がります。「美味しい!」歯応え、香り、色のどれもが深みのあるフランスパンに焼きあがりました。

 パンは使う粉によって大きく左右されます。北海道産の小麦粉とイギリス「ドーブスファーム」の「石挽き全粒粉」の組み合わせです。この北海道産をフランスの強力粉に変えるとまた味が違います。日本の優しい味と香りの小麦粉と違い、イギリスやフランスの小麦粉は強い個性があります。それが旨味にもつながります。

 昨日仕込んだ生地にはいつものフランスの塩でなく、ハーブの入ったフランスの塩を使いました。フランスパンは酵母、水、塩、粉だけのシンプルなパンです。それぞれを選んでその日の気分で焼きます。さて今日のフランスパンはどんな味になるかしら。

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物の値段

2023年02月25日 | 日々のこと

曇、7度、72%

 日本の果物のお値段は高いと感じます。確かに美味しい果物です。果物農家の方のより甘く見た目も綺麗な果物をとのご尽力があるからでしょう。香港は輸入の果物ばかりでしたが、日本から入ってくる果物を除くと気安く買えるものばかりでした。果物はそれぞれ値段が違います。アメリカテェリーなどは高い方、オレンジ、りんごはお安い方の果物でした。日本でもみかんやりんごは比較的安く、桃やぶどう、いちごとだんだん値段が上がります。

 ジャムが好きですが、ごっそり果物を買って家で煮るとなるとネットで訳ありの果物を探します。スーパーでジャムの棚の前に立つと不思議だなと思うこと、原料の果物が違うのにひと瓶のジャムのお値段は皆同じです。たまに、果物の値段を反映したジャムを見つけます。そしてそんなメーカーのジャムを買います。オレンジは日本では高い部類の果物なのに、イチゴジャムと同じ値段でオレンジマーマレードが売られているのは不思議です。アプリコットの収穫量は少なめ、それでもひと瓶の値段は一番流通量の多いイチゴジャムと同じ値段です。写真のポーランドのジャム、イチゴとオレンジは同じ値段、アプリコットは若干高めでした。輸入されるジャムはその国のその国の果物事情を反映した値段がついています。日本の大手ジャムメーカーは均一の値段で出すために、果物の仕入れを工夫をしているのでしょう。

 同じように値段で不思議に思うのが、シャンプーとコンディショナーです。原材料が違う目的も違うこの二つが大抵の店では同じ値段がついています。化学的原料でも値段の違いはあるはずです。ましてや自然由来で作られていれば、シャンプー、コンディショナーの原材料費は違うのではと思います。 植物由来のこのメーカーのシャンプーとコンディショナーは同じ大きさのボトルでも値段が違います。値段の違いが私の信頼感につながります。

 物を作る現場に至る過程の複雑な流通機構をつぶさに知りません。「原料が違えば値段が違う」と認識します。輸入物のジャムの値段はほとんど果物の種類で違います。日本での小さなジャム工房のジャムも果物の種類で値段が違います。値段の違うジャムを見ると売り手の良心を感じるのは私だけでしょうか。

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ミモザ、花桃、沈丁花

2023年02月24日 | 

雨、8度、79%

 ミモザがぱっと咲きました。蕾の時期が長い花もあります。かと思うと「あれ、急に咲いたわ!」と驚く花もあります。もうすでに数ヶ月蕾の花すらある中で、ミモザはぱっと咲きました。黄色い色、花姿は冬の重さを吹き飛ばしてくれそうです。私の60歳の誕生祝いに友人が送ってくれた「ミモザ」です。香港の「ミモザ」のように香りはありませんが、この花姿は長く住んだ土地の春を思い出させます。

 座敷の雨戸を開けるのが日に日に楽しみになります。夜明けが早くなりました。日が昇り出す朝焼けの空を見ながら鼻をかすめるのは、「沈丁花」の香りです。空気の緩みを感じます。 家のここそこに「沈丁花」を挿しています。ふっと匂うその甘い香りは古い家にも春を運んで来てくれました。

 「椿」は日に日に花を咲かせます。 石を置いた座敷の庭に数本、「白椿」、「赤椿」があります。この花は石との相性がいいようです。力強い赤いい色、こんな赤い色の服を着てみたいと思うのですが、私には一番遠い色です。それだからこそ好きな色かもしれません。

 数ヶ月蕾のままなのはこちら、 「ミツマタ」です。年が明けて少しずつ葉を落としました。葉がなくなって裸木に蕾だけが残ります。そして花を咲かせ、新しい葉が芽吹きます。木々の持つ特性はそれぞれ違って面白い。

 もうすぐ「桃のお節句」です。庭の「花桃」がお雛様を飾ってくれそうです。日毎膨らむ「花桃」の蕾です。 モモの記念樹に友人から送られました。大きくなりました。「花桃」を見上げてモモを心に思います。

 花木にそれぞれ思い出があります。苗木をいただいた思い出、苗木を買った時の思い出、それを植えるために穴を自分で掘った思い出、年々成長を願う花木たちです。私の想いがどの木にもに通じているようです。

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鹿児島のリコッタチーズ

2023年02月23日 | チーズ

晴、5度、72%

 輸入チーズも種類豊富に手に入るようになりました。チーズも季節があります。牛やヤギの出産時期が違うからだそうです。その国特有のチーズは動物たちの乳の違い、その動物が食べる草の違い、菌の違い、つまりは土が違うのだと頭の中で想像します。

 国産のナチュラルチーズを作る牧場やチーズ工房が全国にあります。ちょっといいスーパーにそんなチーズが売られていました。小さなパックに3粒の「リコッタチーズ」が入っています。鹿児島で作られたチーズです。イタリアのフレッシュチーズを作る牧場があるのだと手に取りました。3粒ですのでお値段もそう高くありません。 イタリアもチーズの種類の多い国です。フレッシュでプリンのような形をした「リコッタチーズ」は臭みもなく塩気も少なく食べやすいチーズです。

 パックから出してまず匂いました。乳の匂いがします。柔らかいのでスプーンですくって、一口。乳の甘さが口に広がります。脂肪分は低いかもしれません。ヨーグルトに浮いている水分、「乳清」を煮詰めて作るのが「リコッッチーズ」だと聞いたことがあります。ヨーグルトの「乳清」を集めれば家でも作れるチーズです。

 味わい深い鹿児島の「リコッタチーズ」、チーズを食べるときその乳の動物を思います。「この牛は放牧かな?畜舎につながれてるのかな?どんな草を食べてるのかしら?」想像はどんどん膨らみます。「鹿児島だから桜島を見てるかな?」とひとり笑。

美味しい「リコッタチーズ」でした。一粒一粒、大事に食べました。容器の写真を撮るとき小さなシールに気づきました。「2020、BRONZE」日本のチーズ大会で3位を取ったのでしょう。「北海道から九州の南までそれぞれのチーズを食べてみたい」日本のチーズは本場のものと違って当たり前、日本の美味しさをもらいます。

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ダイレクトメール

2023年02月22日 | 日々のこと

晴、4度、64%

 

 毎朝、PCを開けてメールをチェックします。半数はダイレクトメールです。どこでアドレスを調べるものかと思う知らないところからもやって来ます。差出人を見ながら開封せずにゴミ箱へ直行。知りたい情報源のみ開封します。こういう生活が日常になってずいぶん経ちました。郵便で送られて来るダイレクトメール、新聞のチラシは減って来ています。

 月末が近づくと必ず郵便で受け取るダイレクトメールがあります。20日を過ぎた頃から郵便受けを「そろそろのはずだけど」と思いながら覗きます。横長の封筒を見つけると、部屋に入って一番に開封します。そしてお茶を入れて座って中を読み始めます。絨毯の製造販売をしている店からのダイレクトメールです。

 昨日もその手紙を読んでいました。月一の私の楽しみになっていることにその時気づきました。「なぜだろう?」絨毯の販売目的のメールではありません。店主のこの道に入るまでの経緯やその時製造している絨毯の柄の文献やら、昨日は大きいサイズの絨毯が2、3年かけて作られることを知りました。まだ帰国する前、この家に置く椅子の座面の数だけ「ノッティング」と言われる座布団を注文したのがきっかけで付き合いが始まりました。 この店の絨毯が欲しいと思い始めたのは昔のことでと買えるような余裕は我が家にはありませんでした。

 段通の流れをくむ中国で作られる絨毯です。段通のより毛足が長いと感じます。「青」の色がこの店の特徴です。写真の十字はモダン柄、中国古来の文様もあります。

 すでに7年、髪のダイレクトメールを受け取っています。読み終えてテーブルに置く時、「いい色の紙だわ。」薄いイエロー、紙質はやや厚め、横長の封筒も同じものです。切手も季節のものが貼られています。紙の手触りがこのダイレクトメールを待つ私の思いの一つです。紙のダイレクトメールはe メールとは違いこうした楽しみ、奥行きがあります。

 この店で買った「ノッティング」に座り手にする郵送のダイレクトメール、来月も楽しみに待っていると思います。

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トイジャム 

2023年02月21日 | 頂き物

雨、7度、54%

 今年のバレンタインデーは面白いものをいただきました。チョコレートではありません。小瓶の「ジャム」です。ツートンカラーのジャムを3瓶、ジャムが2段になっています。ジャムと聞くと果物を甘く煮詰めたものだと思いがちですが、最近ではパンに塗るスプレッドまで「ジャム」と呼ぶようです。

 興味津々で、「ラズベリー、ピスタチオ」をから開けました。ラズベリーの香りが広がります。ラズベリーとピスタチオを一緒に口に入れようと、 スプーンを深く差し込みました。ラズベリーの香りと味が強くて、ピスタチオはミルク味しか感じません。ピスタチオだけを食べても「ピスタチオ」の味も香りもがしないけど好きな味です。甘さのしっかりしたジャムです。このツートーンの色は綺麗。

 次に開けたのは「栗と焼き芋のミルクチョコレート」 栗も焼き芋もペーストになります。面白いなあとパンに取らずそのまま食べました。栗の部分も焼き芋の部分も味や香りホワイトチョコレートが顔を覗かせます。優しい甘さについつい食べすぎます。 

 さいごに、 「塩キャラメルとナッツショコラ」を開けました。塩キャラメルの塩っぱさとチョコの香りが複雑に絡み合って面白い味になります。 これまた止まりません。

 2層になったジャムの発想が面白い、それぞれの部分を食べたり、2層を混ぜて食べたり、味も香りも変わります。見た目もユニークなジャムです。

 実は「ラズベリーとピスタチオ」を見かけたことがありました。小瓶のくせに信じられにお値段に棚に戻しました。そんなジャムを3瓶もいただき、大喜び。パンに塗ったのは最初の一口だけ、あとはお茶と一緒にスプーンで一口一口楽しみました。3瓶全部、開けて3日目にはすっかり空になりました。美味しくて楽しい3日でした。

 

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IKEA

2023年02月20日 | 日々のこと

晴、10度、58%

 IKEAとの付き合いはずいぶん長くなりました。安くしゃれた生活用品が買えるIKEAのイメージですが、40年前は北欧のインテリアとして売られていました。年に1、2回、先月末に閉店した東京の道玄坂にある東急百貨店本店の催し物でした。昭和50年代、白木の家具や明るい色の生活用品は日本人には新鮮だった時代です。香港在住時代、IKEAの店舗展開は日本より早く始まりました。郊外型の大店舗が主流のIKEAですが、都市部ビル地下にあるIKEAの店づくりは香港トンロー湾の店が手本だと聞きました。トンロー湾のIKEAはいつ行っても人が多くて閉口したものです。

 帰国1年前でしたか、福岡にもIKEAが出来ました。この家のキッチのアイランドはIKEAに頼みました。車を走らせると福岡の西から東まで市内を横断します。一時間弱のドライブです。

 昨日は朝から雨の日曜日、この10日ほど毎日用事で外にいる時間が長く、気が滅入っていました。今週も予定がいっぱいです。ふと「IKEAに行こう。」と思い立ちました。大型店舗の広い空間、清潔な店作りはいつも私に元気をくれます。買いたい物は何にもありません。ただ行くだけです。開店20分後に着いたのに、駐車場は車でいっぱいです。九州各県、中国地方から遠路やって来るIKEAです。 プラプラと順路に関係なく歩きました。家族連れがレストランでは朝ごはんです。賑やかで人も多いのに空間の広さがそれを感じさせません。何も目的物はないのにやはり買ってしまいます。

  ラップシールの大きいサイズが新発売されていました。久しぶりに「ニシンの酢漬け」もありました。菓子型のノルディックスタイルの小型も初めて見ました。いつも買う紙の焼き型、以上が昨日の私の買い物でした。 大きいサイズのラップシールはお皿にかぶせて冷蔵庫、電子レンジにも使えます。ノルディック型は小型が気に入りました。小さな買い物です。雨も上がりました福岡市を東から西に帰宅しました。

 初めてIKEAのものを買った中の一つ、壁掛けがあります。60センチ四方の布製で描かれている絵は北欧らしいものです。海を渡る引越しにもずっと付いて来てくれています。息子のベットの壁に飾っていたこの壁布、今は洗面所にかけています。長い付き合いのIKEAです。

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手を抜かず作られたもの

2023年02月19日 | おやつ

雨、17度、88%

 ウェブでお菓子や料理の作り方を見ていると、市販の出汁や出来上がった調味料、電子レンジを使っての時短で作れるものが多数紹介されています。感心します。そして真似をします。蒸し器より電子レンジ、納得しました。早くて楽です。でもね?と考える自分もいます。

 先日のバレンタインデー、私もお菓子をいくつもいただきました。チョコレートに混じって焼き菓子が届きました。40年以上前一度食べたきりのお店のお菓子です。未だ20代でした。今考えると恥ずかしくなるようなお願いをしにお店のご主人にお会いしました。その話はいつかしますが、よくもまあと今にして思います。帰りにいくつか買ったその店の洋菓子の味はしっかりと私の舌の記憶にありました。シールもきっちりした包装も昔のままです。今では入手困難なお店の一つです。

 ここのお菓子は紅茶と合わせるのがベストです。以前は紅茶も扱っていましたが、今は取り扱いないと聞きます。 アマンディーヌでしょうか、ナッツと生地の硬さ、しっかりした甘さ、変わらぬ美味しさです。この店のどの菓子も間違いない美味しさを持っています。一度お会いしたご主人のお顔が浮かびます。

 甘さもバターの油脂分も最近のさっぱり方のお菓子ではありません。どっしりと重いフランス菓子です。それなのに食べた後にその重さが残らない、不思議だなと思います。手を抜かない、丁寧な作りのお菓子です。

 手を抜かない物作りに憧れます。心して手を抜かないつもりですが、年齢とともに手先が思うように動かなくなりました。毎日の自分の生活、刺繍や菓子づくり、パン焼き、ご飯を作ること、家族も小さくなり小さなサイズになりました。ここのお菓子を食べながら、20代の頃の私の気持ちが蘇りました。小さくなったからこそ、手を抜かずものを作りたい。20代の頃、何もが新鮮で自分に吸収したいと思ったあの頃に立ち戻りたいと思います。65歳の現在、気持ちを今一度整えます。手を抜かず作られた焼き菓子が私に教えてくれました。

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