チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

仏手柑を植える

2022年03月31日 | 頂き物

雨、15度、92%

 昨日の朝8時過ぎ、友人から一通のメールが届きました。「真奈さん、今日か明日、植木が届きます。」「えっ?植木?」植物をいただくのは嬉しいことですが、草花と違い「木」となれば植えるスペースを考えます。厚かましく「何の木ですか?」と尋ねると、「仏手柑」とのこと。驚くやら嬉しいやら。毎年末、彼女から「仏手柑」をいただきます。縁起物、お正月飾りとして生け花にも使われる「仏手柑」です。 柑橘類ですから爽やかな香りがします。ただ食べられる実の部分はほとんどなく、強いて皮を砂糖漬けにするのだそうです。今年も座敷に年末から二月初めまでいい香りを漂わせてくれました。

 まさかの「仏手柑」、彼女は育て方までメールに添付してくれました。「お勉強して、仏手柑を待ちますね。」と返事しました。そう思う間も無く9時過ぎにクロネコさんが届けてくれました。慌てて荷物を解きます。添え書きを読むと、水を非常に欲しがる植物のようです。裸苗は最低6時間は冠水してくださいと書かれています。 「さあ、どこに植えよう?」

 インド原産です。耐寒性に弱いと書かれています。成長すればまだしもこの1、2年は越冬が問題になりそうです。ぐるりと庭を回りながら、土質、日当たりを考えます。シャベル片手に庭に3ヶ所穴を掘りました。根が張りやすい土を調べます。

 天気予報は夜半過ぎから雨、しめしめ、好条件です。夕方、植える場所を決めて植え込みました。 高さ60センチほどの1年苗です。花がつくかな?あの実がなるかな?もう一日中、頭の中は「仏手柑」のことでいっぱいです。1年苗ですから実を付けるのはおそらく来年以降になると思います。

 友人はこの苗を私の誕生祝いにと一月から頼んでいてくれたそうです。確かに、木に縛られたテープを読むと「三月中旬過ぎ、発送」と書かれています。何分にも相手は生き物、一番いい植え込みの時期を待って発送してくれたのだと思います。

 この「仏手柑」私の65歳の記念樹です。朝から興奮する私のそばでココさんまでやや興奮気味な一日を過ごしました。幾度も植えた「仏手柑」を見に行きます。「本当にこんな真っ直ぐな木にあんな実がつくのかなあ?」

 一晩明けてもまだ気持ちが高ぶっています。嬉しい贈り物です。「ありがとう。」

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ブルーポピーシード、ほうじ茶のケーキ

2022年03月30日 | おやつ

晴、12度、90%

 「ブルーポピーシード」、青いケシの実です。ケシの実、アンパンのおへそについている「白いケシの実」が日本では一般的ですが、「ブルーポピーシード」は白よりもしっかりとした香りと味を持ちます。初めて出会ったのはアメリカ製のドレッシングでした。小さな「ケシ粒」を噛むと美味しいと気づきました。アメリカではお菓子にも料理にもよく使われる「ブルーポピーシード」です。 一時期オレンジジュースとこのポピーシードのシフォンケーキにはまっていました。昨日は、最後まで「アールグレー」にしようか?「ほうじ茶」にしようか?迷った挙句「ほうじ茶」を砕きました。

 シフォンケーキではなくバターケーキを「シャルロット型」で焼きました。耳にすることすらなくなった洋菓子「シャルロット」の型は持ち手がハート形です。 菓子型の整理をしたものの手放すことができない型の一つです。バターケーキですがバターを泡立てずに、溶かしバターを最後に流し入れました。その代わり卵白を泡立てて軽く仕上げます。焼き上がりは見事に膨らんで、喜ぶ私、ところが型から外す段になり、床に真っ逆さまに落ちました。 惨めに潰れてしまいました。まあ、私のおやつですから。

  ほうじ茶の香りと色がよく出ています。小さな「ブルーポピーシード」を味わうにはちゃんと噛み締めます。ほうじ茶の香りはコーヒーと相性が良いようです。 コロコロクッキーに入れた「ブルーポピーシード」、白いケシの実より存在感があります。

 

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花蘇芳(はなすおう) 春の花たち

2022年03月29日 | 

曇、10度、68%

 福岡の桜はどこも今が満開、昨日は「花冷え」「花曇り」の一日で花の見頃は続きます。桜は心浮き立たせる花です。家でも朝庭に出ると必ず新しい出会いがあります。芽吹き、開花を日々見つめます。その一つ一つから幸せをもらいます。

 庭の「花蘇芳」が小さい花ながらいい色合いの花を咲かせました。「蘇芳色」の染料の花ではありません。花の後に出てくる葉の形もハート形に近く、木姿がいい木とは言い難いのですが、私が小さい頃から庭にあります。でも実はこの木はその子供です。3年前、親木は隣地との境の塀を壊すために止むを得ず切りました。ところがその翌年親木の側に出て来た小さな芽、葉の形から紛れもなく「花蘇芳」でした。ひょろりと今は私の背ほどの木に成長しました。

 「花蘇芳」はマメ科の植物です。 こうして昨年の豆をまだ枝につけています。この豆が溢れて今の木が生まれました。もう一本、道側にも幼い木が誕生しました。植物の輪廻を感じます。

 「花蘇芳」が咲いた日、 「ニラバナ」も開きました。5年前、友人からもらった苗は毎年花をつけてくれます。清楚な花です。

  見上げるほどに成長した「月桂樹」も小粒ですが香りの良い花を咲かせています。葉の匂いとは違いやや甘さを感じる香りです。

 先日咲き始た「タイツリソウ」、 いよいよ大漁のような花姿に成長しています。

 そして、この夏も私のおやつ、 「イチジク」がもう育ち始ています。「イチジク」は花らしい花をつけません。お目見えはすでに実の形です。

 庭からの春の息吹を感じます。さあ、今日はどんな出会いにがあるのかな。

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太刀魚のお刺身 ブリのお刺身

2022年03月28日 | お夕飯

曇、13度、60%

 昨日は桜の満開宣言が出た福岡です。都市化が進んで南の地方より早く桜が咲くのだと知りました。桜前線が今から北上です。桜、桜と喜んでいると、お魚屋さんに並ぶ魚たちの顔ぶれにも変化が出て来ました。「鯛」は一年中美味しい福岡ですが「連呼鯛」と呼ばれる小ぶりな鯛が春を教えてくれます。「ハマチ」は養殖ですから一年中これも美味しい。新鮮なお魚が美味しいのは嬉しいことです。しかも驚くほどお安く買うことができます。

 長い銀ピカの体の「太刀魚」、大きな目と私の目がバッチリと会いました。あの薄っぺらな「太刀魚」ですが「お刺身用」と書かれています。おろし方がわからないので柵どりにしてもらいました。上半身、二百八十円でした。 早速その晩は薄造りにして「太刀魚」のお刺身をいただきました。 白身ですからたんぱくながら、身の締まりが良く歯ごたえ十分です。臭みがないのはもちろんですが、焼くとほろっと身が離れる「太刀魚」のイメージと違います。魚好きの主人が「太刀魚のお刺身」というのがわかります。

 福岡では「ハマチ」「カンパチ」の方が「天然ブリ」よりお高く売られていることがあります。時には「ブリ」の倍の値段です。養殖魚の方が脂が乗っています。養殖でも身も締まっています。「天然ブリ」の4分の1身が二百九十円、長い柵どりで売られています。「買うしかありませんね。」横には半量の「カンパチ」が五百八十円。「天然ぶり」はやや赤みがかっています。その晩は「ブリ」をやや厚めに造りました。しゃぶしゃぶ以外は「ブリ」は厚めに切ります。 お造りしながら、「ブリ」の身の締まり具合を確かめます。いい感じに指先に弾力を感じます。脂が少ない分、旨味に欠けますがさっぱりと箸が進みました。

 新鮮なお魚が安く手に入る、幸せなことです。帰国後5年目にしてやっと一年間の福岡の魚カレンダーが頭に入って来ました。「貝」が美味しくなり始ています。魚屋さんを覗くのは楽しみです。「アジ」一匹がお刺身用で二百五十円で売られていました。「今日は買いに行こう!」

 

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バルミューダ コーヒーメーカー

2022年03月27日 | 身の回りのもの

曇、13度、90%

 昨年暮れでしたか、バルミューダから新しく売り出されたコーヒーメーカー「The Brew」を店頭で見ました。ペーパードリップタイプのコーヒーメーカーです。スリム、コンパクト、スタイリッシュ、バルミューダの他の家電同様の印象です。即座に欲しいと思いました。所謂、一目惚れです。

 ずっとハンドドリップでコーヒーを入れて来ました。 ケメックス、カリタの真鍮のドリッパー、この二つも好きで好きで買い求めたものです。カウンタートップに出しておいてもそれとなく雰囲気のあるものがいいと思います。

 バルミューダのコーヒーメーカー、値段を聞いて驚き!6万円弱のお値段、お安いエスプレッソマシーンが買えます。この値段なのにミルは付いていません。オープンなペーパードリップ機能だけです。考える値段に諦めました。

 3月になると年度末だからでしょうか、毎年クレジットカードのポイントのお知らせを受け取ります。ポイントの数字を見るのはこのお知らせの時のみというズボラさです。今回のポイントの数字を見て「これを使おう」と即座に思い浮かんだのはバルミューダのコーヒーメーカーでした。値段の半分はポイントでカバーします。それでもコーヒーメーカーにしては高い、そこでお誕生日だからと言い訳をつけました。

 そんな訳でやっと手に入れたバルミューダのコーヒーメーカーです。3通りの入れ方が出来ます。ストレート、ストロング、アイス。スイッチを入れるとオレンジ色の明かりが灯ります。 スタートさせると時計の振り子のような音が「チクタック」と鳴ります。お湯の注ぎ口は小さくいくつもの筋で注入される様子を目で見ることができます。 入れ終わると灯りが点灯、やさしいブザー音で知らせてくれます。オープンタイプですのでこの時コーヒーの香りが部屋を満たします。

 このコーヒーメーカーは五感を楽しませてくれます。見た目の良さ、灯りの色、湯の注入の様子の視覚、時計の音、湯を注入する音の聴覚、コーヒーの香りの嗅覚、コーヒーをカップに注ぎ手にした時の触覚、そして最後に口に運んだ時の味覚。

 このブログは動画挿入ができません。動画だともっとリアルにお伝えできるのですが残念です。さてお味はというと、コーヒー豆は以前と同じものですがドリップ下手な私よりまろやかな味のコーヒーをこの数日味わっています。

 台所の電化製品は小難しく考える必要のない消耗品だと思っています。でも使い勝手、見た目は大切です。消耗品だと思いつつ、手持ちの台所家電は40年以上使うもの、香港から持ち帰り変圧器を使う物ですら10年以上使っています。見た目と機能、耐久性は比例しているのかもしれません。今朝も美味しいコーヒーから始りました。

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タイツリソウの花 ミツマタの花

2022年03月26日 | 

小雨、17度、90%

 植木市で買った小さな「ミツマタ」の木に花が咲きました。葉より花が先のようです。「コウゾ、ミツマタ、ガンピ」製紙の原料の一つ「ミツマタ」は儚げで可愛い花をつけました。 花先が3つに分かれるから「ミツマタ」だとか。まさかの「ミツマタ」の木の出会いに好条件の場所を与えるために私は植えてあった木を移動させて、「ミツマタ」を植えました。その甲斐あって、かわいい花が提灯の様に咲きました。かすかに匂いのある花です。いい匂い?悪い臭い?不思議な匂いです。

 裏庭の真ん中に大きな「モチノキ」があります。その根本、秋には赤い「曼珠沙華」が咲きます。そして冬枯れの芝生から春になると顔をのぞかせるのは「タイツリソウ」。その名の通り「鯛を釣っている」ような花姿です。 色までも桜鯛を濃くしたピンク、枯れ芝生の中でもはっきりと芽吹き、花付けを確認できます。白い「タイツリソウ」薄ピンクの「タイツリソウ」もありますが、この色の濃いタイプが原種です。目立つことで虫を交配のために誘うのでしょう。

 「ミツマタ」も「タイツリソウ」もいくら見ていても見飽きません。日に日に庭に色が増えます。今日は半日雨予報、桜も満開になり、一気に春真っ只中です。

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4種類のみかんマーマレード

2022年03月25日 | 朝ごはん

晴、9度、70%

 みかんの種類も随分と増えています。頂き物のみかんを違う種類1個ずつ取っておきました。ミックスのマーマレードを作るつもりです。ジャムやマーマレードは単一の果物も美味しいけれどミックスすると違った面白さが出て来ます。

 皮の厚さも糖度もジュースの量も違うみかんをザクザクと切って煮詰めるだけです。皮の色の違う「ニューサンマオレンジ」だけは別にすることにしました。やさしい香りです。オレンジ色のみかんに色、香り共に負けてしまいます。雨の日の台所、みかんの香りが一杯で爽やか気持ちも晴れます。

 お魚やお肉のソースにも使うことの多い自家製ジャムはぐっと甘さを抑えています。果物本来の甘さも砂糖を減らすことで味わえます。色鮮やか食欲をそそる「みかんマーマレード」まずは朝のパンと一緒に。 皮の硬さの違う4種類のみかんのハーモニー、朝から明るい食卓です。

 ニューサンマオレンジのマーマレードで昨晩からお肉をマリネしています。柑橘類の旨味がお肉に乗ってくれるのを期待です。

 みかんたちから種を取って庭に蒔きたいのですが、最近のみかん、種無しでがっかり。ニューサンマオレンジの種だけは庭に蒔きました。発芽するかな?

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寒の戻りの中、草花が次々に

2022年03月24日 | 

晴、5度、90%

 寒さが戻って来ました。道行く人の服装も逆戻り、冷たい雨まで降りました。そんな中、庭の草花が花を咲かせています。冬を越えた草木の勢いは私たちが想像する以上の熱量で進みます。

  白からポツポツと咲き始めた「アネモネ」 赤  紫  ピンクと咲き進みました。「キンポウゲ科」の花付きが好きです。日が差さないと閉じていますが、開くと見ている者の心まで開きます。 「ネズミモチ」の枝を払って日差しを受けやすく整えてやりました。

  種から育てている「ビオラ」は今年で4年目です。自家交配したのか、年々色も大きさも「パンジー」に似て来ました。やっと咲き揃いました。

 表の道を行く人が足を止めてくださる「もみじ」の木の下は今年も緑がこんもりとしました。「マーガレット」は蕾がたくさんです。これが咲き誇ると鮮やかさが増します。その向こうは「デージー」 国道から曲がるとすぐに目に飛び込んでくる黄色い花です。

  地味ですが左の「ラベンダー」はすでに開花しています。全部で4種類、大きなふた株は1メートル以上の横幅で私が抱えることができません。よくこの福岡でここまで育ってくれました。

 ココさんが「アフリカンアイ」も紹介してくださいとのことです。見出し写真です。 玄関脇の「アフリカンアイ」はキク科の花です。今から長く咲き続けます。「金木犀」の木の下はこの「アフリカンアイ」と「ヘデラ」の緑の絨毯です。

 今年は「チューリップ」が遅い。初めての品種を植えつけました。小ぶりな「チューリップ」が咲くはずです。やっと花芽が見えて来ました。待ち遠しく思います。

 昨日は新しい花木が仲間入りしました。 赤い「椿」です。今日手術を受ける友人を思って植えました。

 近所の「桜」はまだ2分咲き、今日から気温上昇と予報です。「桜」「桜」と気持ち浮き立つ日が目の前です。

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やさしい夢

2022年03月23日 | 日々のこと

曇、9度、70%

 つい2時間ほど前、うつらうつらと微かに目覚めました。胸がやさしい気持ちでいっぱいです。毎晩夢を見ます。起きても忘れていることが殆どですが、昨晩の夢は学生時代の友人たちが出て来ました。とても穏やかな夢でした。時計を見ると、まだ1時間以上いつもより早いので、目を閉じました。その途端、昨晩休む前に受け取ったメールのことを思い出しました。

 若い友人からのメールでした。「明日、癌の手術入院します。」病気のことも入院のことも初耳です。ギリギリまで私には知らせなかったのでしょう。早くに知らせたら、この私のことです、後先考えず彼女の顔を見に新幹線に飛び乗ったに違いありません。幾度も読み返しました。

 ベットの中でやさしい気持ちのまま、友人のことを案じました。お家に残していかれるお母様のことも心配でしょう。友人は私よりひと回り以上年若い人です。「なぜ,癌になんか?」今では癌は治る病気だと聞きます。適切な治療でお元気な方達のことをよく耳にします。「大丈夫よ。」と思うのですが身近な人の病は胸騒がせます。

 この友人は海外生活の長かった日本音痴の私にたくさんのことを教えてくれました。美味しい情報、旅の情報、日々の楽しみ。帰国以来、日々年若い友人に見守られて来たと感じます。私の「椿好き」が高じたのは彼女の影響です。庭のここそこに「椿」を植えました。実は昨日、もう一本植えようと思い立ったところでした。 「植えるのは真っ赤な小ぶりな椿にしよう。明日買いに行こう。」と思った矢先のメールでした。

 やさしい夢を見ました。いつになく真っ平らのやさしい気持ちで目覚めました。そして病を得た友人のことを案じました。明日が手術です。この2日、友人から送られて来た庭の「アカシア」に祈ります。「元気になってね。会いに行くよ。」

 

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よもぎ、ヨモギ、蓬餅

2022年03月22日 | おやつ

大雨、8度、77%

 お彼岸のお中日、義父、父母に何を供えようかと朝から考えます。「ぼたもち」、三月だから「桜餅」、私が食べたい「よもぎ餅」。結局最後にお腹に入る私が食べたい「よもぎ餅」に決定。

 「よもぎ」が春になると無性に食べたくなります。そのこと自体、道理に叶っているらしいと知りました。冬中、体は寒さを防ぐために脂肪を初め、様々なものを身体に蓄えるそうです。春になると不要になったそうした余分なものを体外に出すのを「よもぎ」は促してくれるそうです。理屈より私はあの香りが食べたいと思います。そこで、いつもの3倍近くの「よもぎ」を入れた「よもぎ餅」を作りました。

 昨年庭に植えた「よもぎ」はまだ香りが立ちません。先日、自家栽培の人から買った冷凍してある「よもぎ」を使いました。あんは「粒あん」です。お供えのつもりで作ります。「よもぎ」の匂いがする台所、義父、父母三人が三人共に「あんもの」が好きだったことを思い出します。義父に届けた「蜂楽まんじゅう」、母に届けた私が作った「黄身しぐれ」、手渡した時の笑顔を思い出します。私はというと、いまだに「バター、クリーム」の方が好きですが、昔からの「あんもの」はふと食べたくなります。風の匂い、季節の移ろいの中で「桜餅」を思い出したり、「水羊羹」、「酒まんじゅう」を思い出します。

 出来上がった「よもぎ餅」、深い深い緑色です。 よもぎの香りが高く、口に入れると「小豆の香り」といい具合です。お店の「よもぎ餅」は香りません。小豆は香り残したいので、甘みを抑えます。砂糖を減らすと、小豆本来の甘さが感じられるから不思議です。お彼岸のお中日、日向でおさがりの「よもぎ餅」を頬ばりました。「幸せだな。」

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