雨、15度、92%
昨日の朝8時過ぎ、友人から一通のメールが届きました。「真奈さん、今日か明日、植木が届きます。」「えっ?植木?」植物をいただくのは嬉しいことですが、草花と違い「木」となれば植えるスペースを考えます。厚かましく「何の木ですか?」と尋ねると、「仏手柑」とのこと。驚くやら嬉しいやら。毎年末、彼女から「仏手柑」をいただきます。縁起物、お正月飾りとして生け花にも使われる「仏手柑」です。 柑橘類ですから爽やかな香りがします。ただ食べられる実の部分はほとんどなく、強いて皮を砂糖漬けにするのだそうです。今年も座敷に年末から二月初めまでいい香りを漂わせてくれました。
まさかの「仏手柑」、彼女は育て方までメールに添付してくれました。「お勉強して、仏手柑を待ちますね。」と返事しました。そう思う間も無く9時過ぎにクロネコさんが届けてくれました。慌てて荷物を解きます。添え書きを読むと、水を非常に欲しがる植物のようです。裸苗は最低6時間は冠水してくださいと書かれています。 「さあ、どこに植えよう?」
インド原産です。耐寒性に弱いと書かれています。成長すればまだしもこの1、2年は越冬が問題になりそうです。ぐるりと庭を回りながら、土質、日当たりを考えます。シャベル片手に庭に3ヶ所穴を掘りました。根が張りやすい土を調べます。
天気予報は夜半過ぎから雨、しめしめ、好条件です。夕方、植える場所を決めて植え込みました。 高さ60センチほどの1年苗です。花がつくかな?あの実がなるかな?もう一日中、頭の中は「仏手柑」のことでいっぱいです。1年苗ですから実を付けるのはおそらく来年以降になると思います。
友人はこの苗を私の誕生祝いにと一月から頼んでいてくれたそうです。確かに、木に縛られたテープを読むと「三月中旬過ぎ、発送」と書かれています。何分にも相手は生き物、一番いい植え込みの時期を待って発送してくれたのだと思います。
この「仏手柑」私の65歳の記念樹です。朝から興奮する私のそばでココさんまでやや興奮気味な一日を過ごしました。幾度も植えた「仏手柑」を見に行きます。「本当にこんな真っ直ぐな木にあんな実がつくのかなあ?」
一晩明けてもまだ気持ちが高ぶっています。嬉しい贈り物です。「ありがとう。」