晴、26度、90%
祝い事がありました。久しぶりに「ハスの中華ちまき」を作りました。
40年近く作り続けている「ハスの中華ちまき」です。急に思い立ったので手元にある材料だけ、 作り置きのチャーシュー、干しエビ、干し貝柱。銀杏やウズラの卵、時には栗も入れます。作り始めた頃は横浜の中華街で「ハスの葉」を買いました。高い高い「ハスの葉」でした。まさかその後香港に30年も住むとは思わなかった頃のことです。「ハスの中華ちまき」は我が家の行事食、おもてなしで度々登場します。息子の運動会には必ず持って行きました。家の者は食べ飽きていますが、一緒にお弁当を広げる友人たちに分けるためでした。いつもは大きなちまきを3つ作ります。私一人分に一つです。
40年作り続けると、味が変化して来ました。チャーシューもおこわもさっぱりとした味付けに変わりました。 以前はもっとしっかりした味付けをしていました。「チャーシュー」と言っても煮豚です。「八角」をたっぷりと時間をかけて煮込みます。豚の塊肉を買うと作る「チャーシュー」です。蒸しあげたおこわを「ハスの葉」に包んで再び蒸します。「ハスの葉」の香りが立ち始めると、幸せな気持ちになります。
香港の飲茶の「ハスちまき」は鶏肉、ゆで卵入りのものがほとんどです。「ちまき」は労働者の朝ごはんと聞きました。もち米はお腹持ちが良く、卵、鶏肉で栄養をつけるからだそうです。ホテルの飲茶の「ハスちまき」は品よく小さく作られて、趣向を凝らした具材が入っています。「ハスちまき」が出てくるとその香りでそれと分かります。
主人が香港で新しいフラットに転居しました。1年半近く帰国しない中、気分一新もあっての引っ越しかと思います。引越しを手伝うことも出来ない私はこちらでそれを祝います。引越し完了、香港の今風オール電化のマンションに移りました。モモの思い出が残る家具もいくつかは捨てての引越しとなりました。「お疲れ様でした。」
嬉しいことがある日は続くものです。夕方孫娘から電話、この夏休み頑張った水泳で25メーター泳げたそうです。足はバタ足、手は平泳ぎだそうですが、25メーターの壁についた時はさぞ嬉しかったと思います。
いつかは家族みんな揃って「ハスの中華ちまき」を食べる日が来ることを願います。