晴れ、20度、88%
海外からのお客が続くと、どうしても、ホテルや有名な店での中華料理が続く。
確かに、食器もきれいだし、サービスもいい。だからといって、本当においしいわけではない。
ここ、香港島のセントラルと上環の中間にある、蓮香。古い古い、広東料理のお店。
もちろん有名な店ですが、お店に入っても席に案内されることはなく、勝手に席を見つけて座らなくてはならない。これが至難の業。とにかく、すごい数の人。
でも、下町、いえ、本当の香港人のよさがにじみ出ているこのあたり、小さな丸テーブルに合席すること4家族。席を探していると、詰めてスペースを作ってくれる。
わたしがこういう店に行くときは、家人もしくは息子と。
さて、車で押してくるたくさんの蒸籠。新しい車が出てくると、人だかりが出来る。そして、あっという間に車は空っぽ。
今回は、鳥の手がお目当て。これは、家人は絶対に召し上がらないので、息子と二人。
チョンファンだって、ホテルのなんかよりずっとおいしい。
香港人が大好きな、チシューファンやえびシュウマイは、流石に行動の速い息子ですらゲットできない。
一緒のテーブルの人たちと、下手な広東語で話しながらの、楽しい時間。
お茶は、当然ポーレイチャ。観光客の多いところでは、日本人がジャスミンを好きだと思って黙っていればジャスミンティーが出てくる。お値段だって、きっとホテルの4分の一ぐらい。
香港人の声の大きさは、つとに有名だが、このうるささの中、不思議にゆっくとした時間が流れている。
残ったものがあれば、 壁にぶら下がっている、この袋を自分で取って、お持ち帰り。
これが、わたしにとってのほんとの飲茶。ほんとの香港。