チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

バッファローのチーズを食べる

2016年04月30日 | チーズ

曇り、22度、82%

 ちょっといい食品を扱っているお店のチーズ売り場に、牛のような動物に乗った男の子の絵が付いたチーズが売られていました。この絵にとっても魅かれます。チーズのパッケージらしくありません。BAFFARINOと書かれていますから、バッファーローのチーズに違いありません。バッファローのチーズと言えば、モッツァレラチーズ。でも、このチーズは水にプカプカ浮いていない普通のチーズに見えます。

 牛の乳、羊の乳、山羊の乳、どのチーズも好きです。カビだって、青も白も。硬くても柔らかくても。羊の乳から作るチーズのちょっと癖のある匂い、山羊の乳から作るチーズのほんのりした甘さ。もちろん、牛の乳のチーズは一番癖が無く、どんな料理にも合います。果たしてこのバッファローのチーズはどんな味がするのやら、モッツァレラチーズのように裂けるのかしら。

 主人もチーズは好きですが、普通のチーズでいいとおっしゃいます。敢えて、羊のチーズでなくても、ウォッシュして外は黄色くカチカチになったチーズなんかよりは牛の乳から作る普通のチーズがお好みです。どうしてもこのバッファオーのチーズを食べてみたいので、主人の出張の留守を狙って買って来ました。

 そっとパッケージを開けました。モッツァレラ同様きつい匂いはありません。 大きく切ってお口にモグモグ。少し甘みを感じます。何かのフルーツを思わせる甘みです。きっとバッファローなんて言わなければ牛のチーズで通ります。

 これはオーストラリアのチーズです。この牧場はバッファローのヨーグルト、もちろんモッツァレラチーズも作っています。広い土地が拡がるオーストラリア、牛だって、山羊だってバッファローものんびりと草を食み、これまたのんびりと乳を搾りチーズを作る人を思い浮かべます。

 バッファローは水牛ですから牛と変わりありません。そういえば、香港の田舎で放し飼いの牛達は茶色い色をしています。私が香港に来て間もない頃は、香港の地場の牛は水牛だから食べない方がいいと日本人の間では言われていました。この牛達は実は水牛でなく普通の牛でした。

 オーストラリアのバッファロー、どんな草を食べているのでしょうか。食べる草で乳が決まると聞きます。川沿いの広い草原で草を食むバッファローを想像するのは、きっとこのパケージの絵のせいだと思います。のんびりと動くバッファロー、それを見守る牛飼い、空には鳥が。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パイナップル入りのケーキ

2016年04月29日 | 菓子

曇り、23度、84%

 台湾からのお土産でパイナップルの干した物を頂きました。頂戴するとき、彼女は「果物を干した物です。」とおっしゃいました。頂き物を手に家に帰るミニバスの中、私の大好きな台湾のお菓子「パイナップルケーキ」の匂いがします。16人乗りの小さなバス、誰かが食べてるのかなと周りを見回しますがその気配はありません。匂いの元は私の膝の上の紙袋、開けてみると果物の干した物はパイナップルでした。

 台湾には野菜や果物を干してチップにしたものがよく売られています。随分以前、人参と蓮根の干した物に凝った時期があります。台湾に行く楽しみのひとつが人参、蓮根チップでした。流石の私も、人参や蓮根はケーキに入れようとは思いませんでしたが、かじっても柔らかなほんのりと酸っぱい干したパイナップル、バターケーキに入れて焼くことにしました。

  このケーキ、お礼に使おうと思うのでクグロフの型で焼きました。イーストは使わず、普通のバターケーキです。バターケーキ、カトルカールやパウンドケーキと呼ばれる物ですが、ボロットした重い生地になりがちです。ふんわり仕上げていときは、バターにしっかりと空気を含ませるようにするといいようです。

 焼き上げた翌朝、つまり昨日の朝一番に郵便局に出しに行きました。夕方の飛行機に乗って夜中には日本に着いたようです。こんな焼き菓子を日本に送れるのも、この時期までです。今日、明日中にお手元に届けば、傷んでいることもないと思います。

 大目に生地を作って、我が家用にカップに入れて焼きました。今、朝ご飯にモモさんとちょっと酸っぱいケーキを食べています。コーヒーよりも薄めに入れた紅茶の方が合うケーキです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

写真集「ルーシーリー」

2016年04月28日 | 

曇り、24度、93%

 3日前、東京に出張に行っている主人からメールが入りました。「イギリスの女流陶芸家の本をお土産に買いました。」「誰かなあ?ルーシーリーかな?」と返事を出すと「ルーシーリーです。」と返って来ました。嬉や嬉し、主人が本を持って帰って来るのを楽しみに待ちました。

 今年はルーシーリーが亡くなって20年目だと聞きます。6年ほど前には新国立美術館で大きなルーシーリーの展覧会もありました。ルーシーリーの作品を日本に大々的に紹介したのは、デザイナーの三宅一生さんです。生前のルーシーリーとは交流があったと何かで読んだことがあります。フォルムの美しさばかりか、書き落としといわれる技法の模様付け、私が一番魅かれるのは数少ないブルーやピンクの器です。

 6年前には朝早くから並んで新国立美術館での展示を観ました。どの作品も繊細さと併せ持つ静かなルーシーリーの世界を感じました。バーナードリーチは初めはルーシーリーを「ボタン作り」と呼び、彼女の作品を認めなかったという話も有名です。「ボタン作り」、作品が売れなかった頃ルーシーリーは陶器のボタンを作ってお金を稼いだそうです。この陶器のボタンも幾つか展示で観ました。陶器のボタンを作るという発想にも驚きましたが、小さなボタンにもルーシーリーの世界が詰まっています。このボタンを料理家の後藤加寿子さんが箸置きに使っていらっしゃるのを見た事があります。日本の箸がルーシーリーの控えめなボタンと一体になった様は素敵です。

 深いブルー、静かなピンク、こんな色を何処から見つけ出して来たのかと思うほどルーシーのブルーとピンクは心が鎮まる色合いです。つい先日、日本の女流陶芸家小関康子さんが同じようなピンクの色を出しているのを知りました。ティーポットです。ルーシーの焼き物には手が出ませんが、これなら買えるかなと調べます。小関康子さんのピンクのティーポット、私のような人が多いのでしょう、売り切れでした。

 この重たい写真集を携えて帰って来た主人は、まだルーシーリーの実際の焼き物を見た事がありません。東京に出張で戻るのは屢々ですが、美術館に足を運ぶ時間もないほど忙しく戻って来ます。一日に3軒もの美術館を廻る私は、この写真集を主人と見ながらすまなく思いました。主人は実はルーシーリーではなく、カルバッジョの画集を買おうと思ったのだそうです。パラパラとめくってどうも今ひとつと思ったとか。カルバッジョは実際に観るとその迫力に押されますが、画集では伝わってこないのでしょう。

 陶作の時は、いつも真っ白な上下でろくろに向かっていたルーシーリー、若い頃も美しいのですが、93歳で亡くなる少し前のルーシーリーのろくろの前での横顔に一番魅かれます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自家製酵母がちっとも言うことを聞いてくれません。

2016年04月27日 | パン

雨、25度、93%、雷注意報

 5年ほど振りにレーズンから自家製の酵母を起こしました。 市販の酵母種はどうも相性がよくありません。自家製の酵母は起こすのに時間がかかりますが、気温が上がって来た香港です、部屋に出し放しにして育てました。レーズンだけでなくお酒の原料になるものなら何でも酵母を起こせます。一度作ると、粉と水を足して行けば使い続けることも出来ます。イーストで作るパンも好きですが、深みのある香りや味を求めるなら酵母の方が面白みがあります。

 ソフトな食パンなどはイーストでいいのですが、ハードなパンの粉の旨味を引き出して欲しくて酵母を育ててみました。このハード系のパンも最近では高加水、水を普通より大目に加えてゆっくり発酵させるタイプの物が人気です。クラムには大きな気泡が出来て、まるでお餅のようにモッチリとした食感です。どうもあのモッチリ感は、唾液の分泌量の少ない日本人向けのような気もします。

 私は普通のフランスパンのクラムで充分です。気泡も普通、 ただ、クラストの部分が薄い方が好みです。ライ麦粉もグラハム粉も少なめが好み。そこで、手塩にかけた酵母でパンを焼いてみました。確かに酵母が粉の旨味を充分に引き出してくれています。ところが困ったことに、同じ分量で焼いているのに2日続けて同じパンが焼き上がりません。焼き色が薄かったり、ボリュームが出なかったり、非常に不満足です。最初は酵母に優しくハッパをかけました。「がんばってね。」ハッパぐらいでは言うことを聞きません。「ちゃんと働くのよ。」と怒鳴ります。

 もう10日毎日同じパンを焼いています。同じパンが同じように2日続けて焼けたら別のパンを焼こうと思うのですが、何分にも私が作った酵母です。その日その日の気分のムラがはっきりと出てしまいます。

 イーストのようにコンスタントに同じパンが焼けるわけではありません。しかも時間は、長時間発酵を試みるため一日近くもかかります。電気オーブンの我が家では、温度設定でも行き詰まりがあります。

 今日もまた、酵母のご機嫌を伺いながらベタベタのパン種を捏ねることにしましょう。同じパンが2日と呟きながら。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カルロモレッティいのボールでお茶を点ててみました。

2016年04月26日 | 日々のこと

雨、25度、92%

 昨日の昼過ぎ、日本の友人から一冊の図録が届きました。ご一家の陶芸の図録です。出かけようと準備していたのに椅子に座って図録を開きます。人の手になる仕事を見るのは好きですが、その中でも陶芸の作品には殊更魅かれます。といっても主婦の私は、お茶道具のような物でなく普通に我が家の食卓に上る器を求めるのがせいぜい。図録を閉じると随分時間が経っていました。お茶を一服して出かけようと席を立った途端、急に、今日の茶碗はガラスのあれにしようと出して来ました。

 先月、あまりにきれいな色とぽってりとした形が好きで買ってしまった、イタリアのカルロモレッティいのボールです。両たなごろにすっぽりと納まる大きさ、楕円です。はて買ったはいいが何に使おうか、考えます。氷を敷いて小さなお造り。アイスクリームを大盛り。とりあえず、時折朝のヨーグルトに使っていました。

 この色ならお茶の緑が映えるだろうと思います。香港このところ毎日毎日雨模様です。流石に気が滅入って来ます。ボールの形が楕円でも人様にお出しするわけではありません。一人楽しむお茶です。

 案の定、素晴らしい色のコントラストです。実際しばらく魅入ってしまいます。頂戴物の和菓子もあったのですが、 先日焼いたオレンジケーキを合わせてみました。お湯を注ぐとき、ヒビを気にしまししたが大丈夫。口に当たる感覚はお茶碗のそれよりぎこちなく感じます。

 なんで焼き物ばかりの図録を見ていたのに、ガラスの器を使おうと思い立ったのか自分でも分かりません。きっと沢山の焼き物の何かが、私の神経の何処かに作用したに違いありません。

 今日も雨降りの香港です。しばらくはカルロモレッティのボールでお茶を頂きます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリオブルーの時計が止まってしまいました。

2016年04月25日 | 身の回りのもの

雨、23度、96%

 主人は仕事柄、時計をその時その時付け替えます。朝の散歩用、ゴルフの時、昼間会うお客様に合わせて時計を選びます。それにひきかえ、最近ズボラな私は余程の方とお会いする時でもないと、一日AppleWatchをしたままです。恥ずかしく思います。それで、普段の外出用にクリオブルーの時計を出して来ました。

 以前は日本にもお店があったフランスのシルバ−アクセサリーのクリオブルーです。フランスではまだお店があるそうですが、日本は全店仕舞ってしまったと聞きます。20数年前、私はこのクリオブルーの時計をはじめブレスレットなど随分求めました。クリオブルーのマークは魚、私は魚座です。西武デパートが香港にオープンした時にクリオブルーも香港にやって来ました。デパートの小さなショーウィンドーに飾られていたこの腕時計、何度も何度も見に足を運びました。有名時計ブランドではありません。ですからそんなにお高い時計ではないのですが、我が家の経済は豊かではありませんでしたから求めたのは随分経ってからです。初めは深い緑のリザードのストラップでした。

 出して来たこの時計止まっています。電池を替えに時計屋さんに行きました。いつものおじさん、時計を開けるなり首を傾げて、突き戻します。「古いから直らない。」確かに20年以上経った時計です。時計の修理、香港何処でも小さな店があります。電池を替えたり、簡単な修理です。日本で思うような時計職人ではありません。仕方なく別の時計屋さんに、そこでも、やはり、ダメだと言われました。

 雨が降る中、時計を握りしめて寂しく思います。あれだけ憧れて手に入れた時計です。いつか日本んできちんと修理に出そうと思いながらも、気持ちが沈みます。香港島のセントラルの小さな土産物の時計を売ってる店の前をたまたま通りました。まだ若いお兄さんが古いGショックなどを売ってる店です。一旦前を通り過ぎたものの引き返して「修理出来ますか?」と尋ねました。何やら新しい機械を出して来て、「見るだけで10ドル。」とおっしゃいます。10ドルぐらいならと診てもらうことにします。

 こんなお店、軒などありません。店の前の安い時計などビニールシートがかかっています。私も傘をさしたまま、お兄さんの手元を見ていました。「直ると思うよ。」とウィンクなんかしてくださいます。それから待つこと5分ほど。魚の形をした長針が動いている時計が私に戻って来ました。

 この時計を求めた西武デパートもとっくの昔に香港から撤退しました。クリオブルーのお店もありません。お金がない頃に求めたものはそれなりの思い入れがあります。フランス製のシルバ−の小さな時計が、錆を落としてもらってまた動き始めました。家にある置き時計、他の腕時計、時計は私と一緒に時を刻んでくれています。

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

IKEAの壁掛け

2016年04月24日 | 身の回りのもの

小雨、23度、95%

 この壁掛けのことは以前にも一度書いたことがります。もう既に我が家にやって来て35年以上が経ちます。IKEAは最近では量産、生産地も東南アジアが主流と明るい北欧のイメージは変わりませんが、品質が落ちたように思います。35年以上前、東京の東急デパートは年に2度、IKEAの特別販売をしました。まだ、スウェーデンで物が作られていた頃のIKEAです。当時の日本は、成長期が安定期に入った時代ですが、白木の家具の清々しさは日本人の目にも新鮮に写ったはずです。今のようにお安いのが売りのIKEAではありませんでした。家具は生憎必要なかったのですが、明るいカラーのファブリックの小物は随分求めました。その一つがこの壁掛けです。

 かなりの人ごみの会場にぶら下がっていたこの壁掛け、この一点しかなかったと記憶しています。持ち帰るやすぐに息子のベットの横の壁にかけました。以来息子のベットとこの壁掛けはいつもワンセットです。スウェーデンの田舎屋でしょうか、L字型の2階建ての家と庭。煙突が2つ、1階の窓から男の子が顔を出しています。庭にいるモグラと話をしているようです。アヒルが池にいます。向こうの窓には熊かな?

 息子のベットとワンセットのこの壁掛けは、今でも息子が使っていたベットの枕元の上にかかっています。このベットもうかれこれ15年私のベットです。私の毎日休む枕元の上のこの壁掛け、実は毎日目にしているはずなのによく見たことがなかったように思います。昨日は雨模様、ベットの上でゴロゴロ。足下に枕を置いて向かい合った壁掛けです。初めて見るかのようにマジマジと眺めました。砂場があることも記憶になかったほどです。モグラもハリネズミくらいに思っていました。真ん中の木は何かのベリーの木です。左の小屋からは蔦が這っています。そして、右上には桜の花が。この桜はサクランボの桜でしょう。スウェーデンの遅い春の景色です。

 息子が家を出てもう20年以上経ちます。つまり、この壁掛けの下で休んでいるのはとっくに私の方が長くなった訳です。寝て起きて、ベットを作って、なのにこの壁掛けをゆっくりと見ないままでした。よく見なかったけどこの壁掛けは寝ている間中、私のことを見ていてくれたのです。知らず内にこの暖かな絵の壁掛けは、私を和ませてくれていたのだと思います。布の上下に入っている白木は今ではもう茶色に変色してしまっています。身近にあるものをじっくりと見ること、そんな時間が必要になってきたと感じます。このIKEAの壁掛け、これからも私のベットの上に掛けるつもりです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

和菓子「菫野」

2016年04月23日 | 日々のこと

曇り、22度、90%

 昨日、手作りの和菓子を頂戴しました。お茶をなさっている方からです。今では香港、上用の和菓子も空輸されて来て手に入ります。それでも手作りの和菓子をお造りです。季節を映して作る和菓子は日本人の繊細さを伝えてくれます。香港も四季はありますが、日本のような自然の移り変わりには欠けています。彼女は日本のその時その時の季節に思いを馳せながらお菓子を作っているのでしょう。毎週、アップされる和菓子に思わず笑みがこぼれます。そして、ご自分でお菓子に命名されます。

 薄く霞むような緑の野に咲く菫でしょうか、「菫野」と命名されたきんとんのお菓子です。雨の中をお菓子を抱えて家に帰ります。着くなり、お茶を点てて早速いただきました。 食べてしまうのがもったいないほど、お茶の緑によく映えるお菓子です。ちょっと眺めていると、やって来ました。 この方、私がお茶を点てている時から付いて回っています。洋菓子のように匂いがするわけではありません。でも、きっと茶をシャカシャカと点てる音に付いて来る物をご存知のようです。もちろん少しあげますよ。

 実はこのお菓子、物々交換して頂戴しました。 苺のマジックケーキです。うっすら苺色。ちゃんと3層になっているか心配ですが、差し上げる物ですから切る訳には行きません。

 随分昔の香港は、和菓子はもとより洋菓子だっておいしいものがありませんでした。友人達とよくお菓子を作っては持ち寄ってお茶をした楽しい記憶があります。最近はお菓子も充分手に入る、お家に集まらないでカフェでお茶、時代が変わったものだと思います。手作りのお菓子を頂戴して、ふと、昔を懐かしんだ雨の午後でした。おごちそうさまです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「7時になりました。モモさんハウスオープンの時間です。」

2016年04月22日 | もも

ガス、23度、96%

 朝の散歩も朝ご飯も済ませた、午前7時、「7時になりました。モモさんハウスオープンの時間です。」と言いながら、高さ60センチ、奥行き1メーター弱のモモさんハウスを奥の部屋からリビングに出して来ます。ここひと月ほどの我が家の朝の行事です。そして、夕方6時前、夕方の散歩に出る前にモモさんハウスは店仕舞します。

 モモさん小さい頃から一度も自分の家も自分のベットも持ちません。寝るのは私のベットか主人のベット。昼間は高い所が好きですから、リビングの椅子の上、ソファーで休みます。段々歳をとって来て、高い所に上るのが億劫になって来ました。時にはリビングの椅子を見つめて立ち尽くしています。これは椅子にあげてくださいのサインです。そこで、私がヨイショと抱き上げます。夜中にふと気付くとベットの下から見上げています。きっとトイレに行った後でしょう、これまたヨイショと抱き上げます。

 ところが、誰もいないと一人で椅子にもベットにも上ります。例えば、私がお風呂を使って出て来ると、ベットや椅子の上にいます。ヨイショと抱っこしてあげるのはいいのですが、私の留守のときが心配です。もういいお歳です。自分で上ったはいいけれど、寝ててコロンと落ちることもあります。上り損なうことだってあります。出来るだけ留守中は床に寝ていて欲しい、コロンと落ちることもありません。そこで、買ったのがモモさんハウスです。

 最初は嫌がるかとおやつを置いたりしてみましたが、すんなりと入って行きます。ただし、オープンしたらすぐに私のバスローブを敷いてやります。金網のドアが付いていますが閉まっていれば自分で開けてはいります。寝てる最中に締まることもありますが、自分で開けて出て来ます。この中に閉じ込めるつもりではありません。金網の戸が締まるのを防ぐために、バスローブの一部を外に出しておきます。

 天井が付いた狭い場所は、安心感をもたらすようです。まだモモさん小さい頃は、仕事で長い時間家を空けました。帰って来ると、リビングのテーブルの下、ベットの下でよく寝ていました。狭くて天井が付いていると落ちつくのでしょう。

  あれあれ、たまにはお尻をこちらに向けていますが、いつもは中でUターンして、お顔を外に向けています。昨日、香港急に28度まで気温が上がりました。もちろん閉め切ってクーラーを付けています。いつものようにオープンしたモモさんハウス、昨日は一度もお客さんがはいりませんでした。きっと中は暑いのかもしれません。今日も気温が上がります。しばらくは客さんがいないモモさんハウスになりそうです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桜ジャムと自家製レーズン酵母のパン

2016年04月21日 | 日々のこと

ガス、21度、97%

 先週から香港ではセミが鳴き始めました。だというのに、毎日、雨やガスのお天気です。霧の中で鳴くセミの声は湿っぽく聞こえます。いつになったら青空が見られることやら。

 昨日、日本から手作りの桜のジャムを頂きました。写真では見ていましたが、実際のそのジャムの色のきれいなこと。忙しい方に桜のジャムを作ってみてと言ったのに、まさか香港の私にまで贈ってくださるとは感激です。もちろん荷物を解くなり、ペロペロと味見をします。色と同じように優しい味のジャムです。 右は桜だけの花びらがはっきり残るジャム。左はリンゴを加えたジャム。あまりに色がきれいなので、窓辺に飾っておきました。

 ジャムだけを食べるのにはもったいない、そこで、2週間近くかけて作ったレーズン酵母を使ってパンを焼きました。気温が上がって来ると自家製の酵母を作るのには香港の湿度は打って付けです。部屋に出し放しにしておけば、プクプクと酵母が出来上がります。酵母ですから出来上がるまでに時間がかかるのが待ち遠しい。 レーズンの酵母液から起こしたレーズン酵母種です。出来るだけ手間をかけずに作ります。きっと我が家の酵母には、マナ菌、モモ菌の類いも一杯入っているはずです。レーズン酵母の小さな山形パンもほんわりとした味がします。イーストで作ったパンとは違ったモッチリ感が味わいを深めてくれます。

 桜の花を集めて作ってくれたジャム、時間がかかるお家の酵母、とっても贅沢な朝ご飯になりました。おごちそうさま。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする