曇り、22度、82%
ちょっといい食品を扱っているお店のチーズ売り場に、牛のような動物に乗った男の子の絵が付いたチーズが売られていました。この絵にとっても魅かれます。チーズのパッケージらしくありません。BAFFARINOと書かれていますから、バッファーローのチーズに違いありません。バッファローのチーズと言えば、モッツァレラチーズ。でも、このチーズは水にプカプカ浮いていない普通のチーズに見えます。
牛の乳、羊の乳、山羊の乳、どのチーズも好きです。カビだって、青も白も。硬くても柔らかくても。羊の乳から作るチーズのちょっと癖のある匂い、山羊の乳から作るチーズのほんのりした甘さ。もちろん、牛の乳のチーズは一番癖が無く、どんな料理にも合います。果たしてこのバッファローのチーズはどんな味がするのやら、モッツァレラチーズのように裂けるのかしら。
主人もチーズは好きですが、普通のチーズでいいとおっしゃいます。敢えて、羊のチーズでなくても、ウォッシュして外は黄色くカチカチになったチーズなんかよりは牛の乳から作る普通のチーズがお好みです。どうしてもこのバッファオーのチーズを食べてみたいので、主人の出張の留守を狙って買って来ました。
そっとパッケージを開けました。モッツァレラ同様きつい匂いはありません。 大きく切ってお口にモグモグ。少し甘みを感じます。何かのフルーツを思わせる甘みです。きっとバッファローなんて言わなければ牛のチーズで通ります。
これはオーストラリアのチーズです。この牧場はバッファローのヨーグルト、もちろんモッツァレラチーズも作っています。広い土地が拡がるオーストラリア、牛だって、山羊だってバッファローものんびりと草を食み、これまたのんびりと乳を搾りチーズを作る人を思い浮かべます。
バッファローは水牛ですから牛と変わりありません。そういえば、香港の田舎で放し飼いの牛達は茶色い色をしています。私が香港に来て間もない頃は、香港の地場の牛は水牛だから食べない方がいいと日本人の間では言われていました。この牛達は実は水牛でなく普通の牛でした。
オーストラリアのバッファロー、どんな草を食べているのでしょうか。食べる草で乳が決まると聞きます。川沿いの広い草原で草を食むバッファローを想像するのは、きっとこのパケージの絵のせいだと思います。のんびりと動くバッファロー、それを見守る牛飼い、空には鳥が。