チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

香港滞在時間44時間

2024年09月22日 | 香港

雨、24度、85%

 香港滞在時間44時間、慌ただしい時間でした。やるべきことは終えて一安心。今回香港に着いた時から足腰がとてもだるく、飛行機に長く乗ったからかと心配していました。2日目もやはり足が重たい、昼ご飯の後、主人と別れて街を回るのも億劫、結局家に戻り本を読んで過ごしました。買いたいものもありません。優しい雨が降っている午後、ゆっくりと家で過ごすのは旅人にはできないことです。44時間、新しいもの、心が踊るものを見ることができました。

 以前住んでいた家から15分も歩いたところのマーケットでは、相変わらず見事な品揃えです。 ぐるりとコーナーを飾るショーケースは量り売りのチーズです。個装されているチーズは別に冷蔵庫があります。 バターだけでこの種類の豊富さ。毎朝市場に通いその足でこのスーパーに来ることもありました。食材を求めるには事欠かない香港です。セントラルだけではなく新興住宅街のマーケットもいい品揃えです。香港に帰りたいのはこれも理由の一つ。

 珍しい「ミニチュアハスキー」に会いました。 私初めてです。連れていたのはフィリッピン人のお手伝いさんですが、「珍しい種類ね。」と声をかけました。普通のハスキーの3分に1ほど、もし目がシルバーブルーでなかったら、ハスキーだとは気付かなかったかもしれません。こんな新しいもの好きなのも香港です。日本では入手困難だそうです。

 少し歩いて「ランドマーク」に行くと、お掃除ロボットと遭遇。私を察知して止まります。洒落たロボットでした。足が限界でセントラルを離れて家に向かいました。

 53階建ての29階が主人のフラットです。窓を開けて香港の雨の匂いを嗅ぎながら、香港の街の変わって来た様を思い返します。ふた晩ともお夕飯はお家でした。美味しいものをと幾度も主人が誘ってくれるのですが、お家でゆっくり過ごさせてもらいました。お外ご飯は「ワンタン麺」だけ。香港を地元と思えるからこその贅沢です。主人に何かと甘えました。いつものことですが、「ありがとう」。また帰るからね。

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BACHA COFFEE 香港

2024年09月21日 | 香港

曇、30度、71%

 香港に帰ると、世界で話題になり始めた店が開店しているのを見つけます。日本でもまだ店舗展開がない店です。新しいものが日本より一足先にやって来ます。「TWG」の紅茶などもそうでした。セントラルにある「IFC」ビルに新しいコーヒー豆を売る店を見つけました。40年近く前、「カフェ」、コーヒーを専門に飲ませる店などなかった香港です。コーヒー豆を売る店、焙煎する店、もちろん「カフェ」もたくさんできました。驚きです。

 「BACHA COFFEE」モロッコに本店を置く世界中のコーヒー豆を集めた店です。金ピカの派手な店づくり、店内ではコーヒーを飲むスペースはありません。種類の多さに目を見張ります。 

  今回はこの2種類を求めました。黒い方は主人がひと足先に買っておいてくれたコーヒーです。この店を主人が選んだのは、缶です。お分かりと思いますが、「缶好き」な私のためです。豆もありますが、挽いたものを買って来ました。 昨日も福岡37度近い気温です。アイスコーヒー用のセレクトボタンを持つ我が家のマシーンに入れてもらいます。 粉を挽く手間がないのは楽だわ。ピンクの缶は「ELEFANT QUEEN」という名前、アフリカとアメリカのコーヒー豆をミックスしたものです。黒い缶は「BLACK MOON 」、南アメリカのコーヒー豆です。アイスですのでストロングなピンクを選びました。 優しい香りです。挽きたてのピーナッツの香りと書いてあります?酸味がやや勝っている渋みの少ないコーヒーです。アイスよりホットの方が美味しいでしょうね。

「BACHA COFFEE」も日本に登場するはずです。ネットではすでに販売されています。豆タイプ、個装のドリップタイプなどチョイスは様々です。

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ワンタン麺 「麥奀雲吞麵世家」

2024年09月20日 | 香港

晴、30度、68%

 「帰ってきたらで何が食べたい?」と香港に戻る前には必ず主人が尋ねてくれます。主人の頭の中では「あわび」「ダック、アヒルのロースト」「フカヒレ」と思い浮かべてくれています。確かにどれも私の好物に違いありません。でも、心底食べたいのは「ワンタン麺」「お粥」です。

 「ワンタン麺」のおすすめのお店は香港中それぞれの贔屓があるので、「ここ!」とは言えません。どの店も開店前に「ワンタン包み」をしています。大きなボールにコロコロのエビと豚肉を積んで手際よくワンタンに包みます。このワンタンの中身も店によって配合、味が変わります。包んだ「ワンタン」だけを「一打」つまり1ダース12個売ってもらい、家で湯掻いて食べることもしばしばありました。エビが多い店、豚肉がいっぱいの大きなワンタンの店。麺なしでも美味しい「ワンタン」です。

 お昼ご飯は滞在中、中一日だけ、セントラルの銀行の用事を済ませると「ワンタン麺」を目指します。長年住んだ地元です。どこに行けば食べられるか足が自然に動きます。よく行った店にはすでに長蛇の列ができていました。韓国人観光客です。ガイドブックを手にトランクまで引っ張っています。ここ福岡でも韓国人観光客は「うまい、安い」とガイドブックに書かれた店では並んでいます。対面にも古くからの店があるので入りました。「麥奀雲吞麵世家」です。

 お昼時、地元の人もたくさん。丸いテーブルに背もたれなしの椅子はどこも同じです。「鮮蝦雲呑麺」2椀。この店は麺が上に乗って出てきます。麺をひっくり返すと、ワンタン登場。 スープを啜るとエビの香りと「大地魚」の出汁が唸るほど美味しい。このスープが熱々でない店はいただけません。思い出しただけで元気になるスープ、麺は細め腰のあるワンタン用の麺です。ちょっと心を整えて「ワンタン」を頬ばりました。「??」2個目、美味しさの秘密がわかりました。この店はエビ丸々一匹だけ、豚肉なしの「ワンタン」でした。麺の下の「ワンタン」と一緒に「黄色いニラ」が添えられています。ネギとは違い柔らかな味です。スープ、麺、ワンタン3拍子揃った美味しさに、心から満足。

 「ワンタン麺」のお値段もずいぶん上がっています。そこでハタと思いつき、韓国人が並んでいた店の値段を調べました。この店は大きな豚肉で膨らませた「ワンタン」が売りです。ところが値段は「麥奀雲吞麵世家」より10ドル安い、韓国人が並ぶ理由を納得しました。

 美しい夕日を見て、大事な仕事を終えて、「ワンタン麺」を食べて、私は興奮気味でした。

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香港の夕日

2024年09月19日 | 香港

晴、30度、74%

 いつもことですが、香港での滞在時間は短く、事務的なことを片付けるために割かれます。でもこの土地の匂い、多国籍の人の話し声、慌ただしい人の動きに心が落ち着きます。高いビル、新興の住宅地、目まぐるしい速さで変化します。中国へのアクセスも以前に比べて楽になったと、深圳にも事務所がある主人は恩恵に預かっています。

 香港での短い時間、息を抜く時間が今回は何回かありました。「夕日」です。「中秋節」を目前に街は飾り付けされ、行く人の手には贈り物の「月餅」の袋が握られています。そんな夕刻のひと時、西の空に大きく「夕日」が見えました。

 住んでいた頃は「夕日」を見たくなると、香港島の西の「ビクトリアロード」に車を走らせたことを思い出します。「マカオ」に向かう船が航跡を残しながら西に向かうのを見ながら、大きな「夕日」を見ました。モモとの夕方の散歩では香港大学の一番高い場所から「夕日」を眺めました。「夕日」はその時々の私の心を鎮めてくれたように思います。

 今回の「夕日」は大きな仕事を控えて少なからず不安だった私に「うまく行くよ。」と励ましてくれました。 香港国際空港に着陸する飛行機が映り込んでいます。雨が降ったりの雲の多い日が続いていたのに、香港が私にくれたプレゼントです。

 翌日、終わらせるべき用事は無事に片付きました。主人に話します。「戻って来たいよ、香港に。」

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香港 雑感

2024年03月23日 | 香港

小雨、16度、75%

 たった二日間の香港でした。6年ぶりの国際線でした。用事が用事でしたから緊張していました。気持ちの上では主人がまだ住んでる街ですから遠くには感じません。些細な変化に香港らしさを感じます。

 何年ぶりでしょう?機内食をいただきました。 驚きは、スプーンやフォークが昔の金属製に戻っています。プラスチックの使い捨てを防ぐ取り組みです。やっぱり金属のものがいいと思います。キャセイらしい「ハーゲンダッツ」のミニ、 市販されていないこのサイズは食後のお楽しみです。

 今回の行動範囲はセントラルと空港だけです。デザイン的、機能的に優れたものをいくつか見つけました。 空港のトイレの手洗いです。普通は洗面ボールですが、すっきりとしたデザインに目を見張ります。 スマホの充電ブース、ケーブルの差し込み口が2つ、最近の小型の差し込み口もあります。羽田ですらまだ一つです。

  スーパーマーケットに行く時間がありませんでした。途中通りかかった野菜屋さん、福岡では4種類もの「マッシュルーム」を売ってる店などありません。

 主人が用意してくれていた「ギリシャヨーグルト」 値段を聞くと日本の高いものと同じくらいです。2種類用意してくれていました。 輸入物ですが、濃厚なヨーグルトに満足しました。日本のメーカーものは薄いと感じます。

 6年ぶりに引っ張り出して来たトランク、 東京に行く時はいつも大きなバックです。行きは主人の会社のスタッフや主人への土産が入っていましたが、帰りは、どうしても欲しかった「陳皮」だけです。 カラコロと軽快に引っ張りました。

 香港は刺激のある街です。イギリス人がいた頃、返還後、昨今の中国化、どんな時代も香港は前に進んでいるように思います。青空にキャセイの飛行機の尾翼が並ぶ景色、世界に向けて飛び立つ飛行機です。短い滞在でした。思いはぐるぐるとまだ回っています。

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6年ぶりの香港

2024年03月20日 | 香港
晴、23度、39%

 一昨日、6年ぶりに香港に戻りました。暗くなってからの到着でした。昨日は今回の一番の目的の銀行の用事に半日取られました。この用事のために帰ってきました。主人に家のWi-Fiに接続できず、ブログのアップばかりか、メールのお返事もこの2日出来ずにいました。福岡に戻るために空港に来てスマホを開けると、私の健康をご心配してのメッセージが入っています。ありがとうございます。

 銀行の用事は主人の助けもあって無事終わりました。あと一つ、香港を離れて以来、出来ずにいたこと、思い出が多すぎていけなかった場所に行くことが出来ました。私にとって一歩前進です。

 パンデミックの影響は銀行口座ばかりでなくさまざまありました。香港の政情を鑑みて、街の変化も心配でした。ところが、香港、以前以上に元気です。なんでだろう?香港人のパワーに違いありません。街が前に歩んでいます。相変わらずの活気です。

 沢山の言語が飛び交う街を歩けば長かった30年のこの地での生活が蘇ります。
 明日からこの短い香港滞在のことを書かせてもらいます。
 香港から教えられたこと、貰った温かさその思いが胸いっぱいに、今から飛行機に乗り込みます。
 ありがとう、香港。
 ありがとう、あなた。
 もうすぐ迎えに行くよ、ココ!
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ライチの紅茶

2021年06月27日 | 香港

曇、23度、90%

 主人の実家はすでに人が住まなくなって2年以上になりました。郵便物の点検などに週一回は覗きに行きます。梅雨なのに雨が降らない日が続いていました。でも急に家の匂いが「ぬかみそ」臭く感じます。保存食でも腐り始めたのかと、点検し始めました。私は嫁の身ですから、戸棚や箪笥を開けるのに何か後ろめたさを感じます。何時かこの荷物の整理をするのはきっと私の仕事になるでしょう。

 戸棚を開けていると、「あら?」と思うものが目に留まります。私が香港から送ったものです。義母が体調を崩したのは20年近く前でした。以来「霊芝」が体の良いと月一度「霊芝」を送りました。香港でもお値段がいい「霊芝」です。送る前に「まだある?」と尋ねると決まって「もう全部飲んじゃった。」と義母の返事でした。「霊芝」と一緒に中国茶やお菓子も入れました。その「霊芝」が山のように棚の奥に仕舞われています。昔の人だから蓄えていたのかもしれません。匂いの元を探っているうちに、懐かしい缶が出てきました。「ライチの紅茶」です。缶を振ると茶っ葉の音がしています。

 「ライチの紅茶」は義母のお気に入りでした。「朝飲むと声の出がいいよ。」と言っていたのを思い出します。「ライチの紅茶」はどこにでもある紅茶ではありませんでした。中国茶ですが紅茶です。ほのかな「ライチ」の香りと微かな甘さのあるお茶です。何時も買う店も決まっていました。懐かしさから家に持ち帰りました。

 賞味期限は2006年、ということはこの紅茶を送ったのはそれより2、3年前のことでしょう。お店の棚から取り出した私の手のひらにまた戻ってきました。葉っぱを匂うとと「ライチ」の香りがどこかに感じます。お湯を沸かして入れてみました。 古いお茶です。香りも味も「ライチの紅茶」の残像だけです。一口で捨てました。この紅茶の葉は捨てません。「燻製」に使うため貯めておきます。

  デザインが昔の香港のままです。美しい女性の絵は有名な「月餅」の店の缶にも使われていました。「マカオ」土産のドライフルーツの紙箱もこのようなデザインでした。やはり中国製ですから締まりの悪い缶です。

 ちょうど今頃「ライチ」の季節です。「タイ」からまず入って来ます。そしていよいよお隣「深圳」から大量に運び込まれます。市場に並ぶ大きな竹かごが目に浮かびます。一つの缶がたくさんの香港の思い出を呼び戻してくれました。

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「満天星」 香港の花

2021年02月07日 | 香港

晴、7度、

 この季節、香港の山を歩くと、鈴なりになった薄ピンクの花を見つけることがあります。気付いた人は皆立ち止まります。香港にいた間は月一度、同じ山に入っていました。どこにこの花が咲くか木の在処を覚えていましたが、年によっては、咲く時期がずれたりで見れないこともありました。この花を見上げた人の顔はなぜか皆幸せに見えました。

 香港では「満天星」と呼んでいます。中国人は花の名前や料理の名前に風情ある名をつける名人です。別名「春節花」とも。中華圏はこの週半ばから「春節」に入ります。長いお休み、春を迎える中国の新年です。見出し写真の「満天星」は昨日主人から送られて来ました。休みに山を歩けば山からの景色や花の写真、街を歩けば昔懐かしい店屋の写真が送られて来ます。まるで一緒に歩いているかのようです。

 花の写真は嬉し、日本で見られない亜熱帯の花など懐かしさがこみ上げて来ます。「満天星」は日本でも4月下旬ごろから咲き始めるあの花です。「ドウダンツツジ」香港のこのところの気温は18度から25度です。ちょうど日本の5月初めと同じくらいの気温です。「満天星」は場所は違えども、気温に応じて咲く花のようです。

 「満天星」の写真を見ながら、香港の「春節」を思い出します。今年のイルミネーションはどうなのかしら?「花市」は立つのかしら?コロナばかりか、政治的にも不安定な香港です。行き来が自由になれば飛んでいくつもりです。「満天星」はひと月近く咲き続けます。

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イタリアのバター

2019年04月14日 | 香港

曇、12度、71%

 今回香港から持ち帰った食材はイタリアのバターです。香港で売られているバターはこれもまた世界中から集まったものばかりです。一般的なオーストラリア、ニュージーランドをはじめ、アメリカ、イギリス、デンマーク、フランス、韓国、マレーシア、日本と様々な国から輸入されています。そのバターの色も匂いも味もそれぞれ違います。

 イタリアのバターは初めて見るものです。私は料理やパンに塗るばかりか一番消費するのはお菓子作りです。有塩か無塩かも大きな決め手ですが匂いが気になります。バターの味もコクがあるものさっぱりしたバターと違いがあります。

 一見普通に見えるこのバターの包装、角の部分は折りたたんでいるのではなく、鋲で留められていました。 開けると、 真っ白に近いバターが出てきました。この色も黄色の濃いものから白に近いものまであります。色より驚いたのはその香りです。熱を加えていないのにバターのいい香りがします。中には乳臭いクッキーなどに使うには避けたいようなバターもあります。カヌレの生地に入れるために一度加熱しました。熱を加えるとこのバターのいい香りが尚更わかります。しかもこの白い色ですから黄色い脂が浮きません。

 毎朝焼くフランスパンには「クルミオイル」をつけて食べています。「クルミオイル」の香ばしさが大好きでここ数年毎朝使っています。このイタリアのバターのいい香りにつられて、焼きたてのフランスパンにコロンと乗せてみました。口溶けも良く、「ああ、バターだ。」と納得します。

 バターのお値段も様々です。2年前にいただいた佐渡島のバターは濃厚で色は黄色くこれまた美味しいバターでした。さっぱりしているカルピスバターも旨味があります。

 今、冷蔵庫にあるのはフランスバター3種類にこのイタリアのバターです。フランスの「エシレバター」は常備するほど好きです。日本の四つ葉バターなど使ってみたいバターがたくさんあります。このイタリアバターはどんな用途にも使えるバターです。バターもミルク同様に季節によって味が違うそうです。牧草の味がそのまま反映するのだそうです。イタリアの地の草を食んだ乳から作られたバターで今朝もパンをいただくつもりです。

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小籠包

2019年04月13日 | 香港

晴、9度、89%

 駆け足だった香港への旅、お昼ご飯は一人で人目を憚ることなく小籠包を食べたいと思っていました。ずいぶん以前、上海に行った時「豫園」で注文した小籠包は蒸し器一つに16個の小籠包、一人だから半分にしてくれとどんなに頼んでも16個出て来ました。小ぶりでしたがあまりに美味しくて16個全部食べました。今回行ったお店の小籠包はやや大きめです。そこで蒸し器2つ頼みました。中くらいの小籠包が8個です。注文を受けるお姉さん「あんた一人だろう?」と何度も念を押します。このお店を選んだのはもう一つ食べたいものがありました。薄く切った干したお豆腐と枝豆、雪菜のお漬物を和えたものです。上海料理では前菜に出てくる一品です。これを注文するとお姉さん「10分かかるよ。」と言います。普通前菜ですから作り置きで小皿に出てくる料理です。「はて?」10分かかるのは名物の「小籠包」かと思って待っていました。小籠包2つは5分ほどで出てきました。

 パクパクと小籠包を口に運びます。熱いうちでないと美味しくありません。食べながら思います。「この豚肉の旨味とお汁がたっぷり、そして皮の薄さに甘み、満足。」確かに10分ほどすると注文の和え物が出てきました。 あれ!量が半端なく多い。小皿にひと盛りと思っていたのに、出てきたのは普通のお皿です。しかも冷菜ではなく出来立ての温かな和え物でした。お味は雪菜のお漬物だけですのでさっぱりと、この干したお豆腐の歯ごたえが何とも言えません。一皿ペロリと食べました。食べ終えて、あっ失敗したと思います。実はこの足で別のお店で「海老の雲呑麺」を食べるつもりでいたのに、お腹がいっぱいです。お姉さんが「一人だろう?」と念を押した意味がわかります。

 小籠包のある上海料理のお店に行くときは、この和え物も注文してみてください。こんな中華料理もあるのだと驚くはずです。雲呑は翌朝のお楽しみにしました。

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