晴、13度、80%
街を散歩で歩いている時も早朝走っている時も花の香りがすると立ち止まります。金木犀や沈丁花ならすぐにわかります。帰国して2年目の昨年の今頃でした。香港で慣れ親しんだ花の香りがします。「ジャスミンだわ。」辺りを見回してもその花の正体が見えません。近所のお宅からも匂って来ます。その家のフェンスに這っている蔦の植物に細長い白い花がたくさん咲いています。鼻を寄せなくてもあの濃厚な懐かしい「ジャスミン」の香りです。
早速、園芸店に行きました。そこで「ハゴロモジャスミン」だと知りました。福岡では最近の流行りの植物だそうで、どの園芸店も苗が売り切れている状態でした。やっと見つけた「ハゴロモジャスミン」の小さな苗を表の庭のフェンス沿いに植えました。冬にも濃い緑の葉を落としません。暖かくなり始めるとツルをぐんぐん伸ばします。 「ハゴロモジャスミン」は成長するとかなりの高さまでツルを伸ばし幹も太くなるようです。まだやっと2年目の我が家の「ハゴロモジャスミン」も今年は花を咲かせました。つぼみはやや濃い赤ですが、花開くと真っ白です。白い色もゆりやツツジの白とは違い純白に近く思います。「ジャスミン」に比べると小ぶりでほっそりした花姿です。群れて咲きますので、香りは濃厚。
裏庭にはレモンの花の甘い香りが満ちています。ぐるっと回ったこちらの庭まではそのレモンの香りは届きません。新しく造園した表の庭は木々もまだ茂らず私にしては物足りない庭ですが、少しづつしっとりと趣のある植物が顔をのぞかせるようになりました。
「ハゴロモジャスミン」にぐんぐん大きくなって欲しいと思います。道ゆく人が「あら、いい香り。」と立ち止まってくれるようになる日が待ち遠しい。