チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ハゴロモジャスミン

2020年04月30日 | 

晴、13度、80%

 街を散歩で歩いている時も早朝走っている時も花の香りがすると立ち止まります。金木犀や沈丁花ならすぐにわかります。帰国して2年目の昨年の今頃でした。香港で慣れ親しんだ花の香りがします。「ジャスミンだわ。」辺りを見回してもその花の正体が見えません。近所のお宅からも匂って来ます。その家のフェンスに這っている蔦の植物に細長い白い花がたくさん咲いています。鼻を寄せなくてもあの濃厚な懐かしい「ジャスミン」の香りです。

 早速、園芸店に行きました。そこで「ハゴロモジャスミン」だと知りました。福岡では最近の流行りの植物だそうで、どの園芸店も苗が売り切れている状態でした。やっと見つけた「ハゴロモジャスミン」の小さな苗を表の庭のフェンス沿いに植えました。冬にも濃い緑の葉を落としません。暖かくなり始めるとツルをぐんぐん伸ばします。 「ハゴロモジャスミン」は成長するとかなりの高さまでツルを伸ばし幹も太くなるようです。まだやっと2年目の我が家の「ハゴロモジャスミン」も今年は花を咲かせました。つぼみはやや濃い赤ですが、花開くと真っ白です。白い色もゆりやツツジの白とは違い純白に近く思います。「ジャスミン」に比べると小ぶりでほっそりした花姿です。群れて咲きますので、香りは濃厚。

 裏庭にはレモンの花の甘い香りが満ちています。ぐるっと回ったこちらの庭まではそのレモンの香りは届きません。新しく造園した表の庭は木々もまだ茂らず私にしては物足りない庭ですが、少しづつしっとりと趣のある植物が顔をのぞかせるようになりました。

 「ハゴロモジャスミン」にぐんぐん大きくなって欲しいと思います。道ゆく人が「あら、いい香り。」と立ち止まってくれるようになる日が待ち遠しい。

 

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花を匂う犬

2020年04月29日 | もも

晴、11度、80%

 モモが逝って3年が経ちました。初めて日本の地に来たその日から85日目に逝きました。辛い痛みを伴う最後の数週間をすまなかったと今も繰り返し思います。

 たくさんの楽しい思い出、面白い思い出があります。思い出しては一人でクスッと笑ったり、庭を眺めて遠くなった香港を思ったりしています。モモは「花を匂う犬」でした。「花を匂う」って知ったのは我が家に来た翌朝のことでした。

 慣れない家でよく眠れずに、一晩明けて。まずはおしっこを玄関前のマットにしてしまいました。「これからが思いやられるな。」と外に出ました。香港の九月下旬はまだ暑さを感じます。車の少ないコンダットロードを歩きました。そんなに遠くには行かないつもりでした。その時道に花壇の花か何か、黄色い花びらが吹いて来ました。何の花か覚えていませんが、その黄色い花びらの色だけは鮮明に記憶にあります。そして、モモは立ち止まってその花びらを匂いました。「花を匂うんだ。」

 太子の花市から花を抱えて帰ると、花瓶に入れてる間モモは足元にいました。そして、私がいなくなると、花瓶の花を匂っています。 ひょいと部屋に戻って見つける風景でした。

 今のこの家にはモモのために庭に小さなアーチがあります。庭でたくさん遊んで欲しい、花も育てようと思っていた矢先の春、モモは逝きました。あの春、この庭には大きなタンポポが一本咲いただけでした。本当に大きなタンポポ、モモはやっぱり匂っていました。

 3年経って、いろんな花が庭にあります。香港から持ち帰ったアマリリスも蕾が膨らみ始めています。バラも咲き始めました。小さなカキドオシの花が庭の隅々にまで咲いています。タンポポだって小さいけどあちこちに咲いています。

 私がせっせと花を育てるのは、モモに花を見て欲しいからだと思います。今日もココと3人で庭の花を楽しもうね。毎日毎日、「花を匂う犬」のことを思い出します。

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種蒔きが好きです。

2020年04月28日 | 庭仕事

晴、18度、54%

 庭仕事の中で一番好きなのは「種蒔き」です。特に芽が出始める頃が一番楽しい。日本ではたくさんの苗が簡単に手に入ります。確かに便利です。欲しいときにその季節の苗が手に入るのですから。種を蒔くとなれば、時間の先読みをしなくてはなりません。その上、発芽に必要な気温や日照も考えます。小さな種を蒔いて、毎日水をやり、毎日地面を見つめます。黒い地面の下から緑色が出始めると、土を持ち上げて芽が顔を出します。スローなカメラでその様子を撮れたららどんなに楽しいだろう、どんなに胸が踊るだろうかと思います。

 それぞれの特徴ある双葉、つるだって小さいながらちゃんとついています。 種側にすれば迷惑でしょうが、一日に幾度も地面を見つめています。ときには頭を抱えるほどうまく発芽しないことがあります。いくら待っても緑の芽は出ないことも。そんな時の落胆は言い表されません。寒い日が思いがけずにやって来ると、 こうして温度を保ってやります。手がかかります。本植えを終えても小さな苗が順調に育つとは限りません。ナメクジが食べたり、猫が掘り返したり、主人が雑草と思って抜いたり。花を咲かせるためのもの、食べるための野菜、葉っぱが命と育てるハーブ。挙句に果物を食べた後の種から芽生える新芽。

 今、薔薇がぽつぽつ咲き始めました。それも待ち遠しいのですが、それよりも発芽を待つ種たちの方が心を占めています。やっと3年経って、こうして種蒔きを思う存分楽しむ春が来ました。今日も庭に降りては地面を眺めます。

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庭の野良猫

2020年04月27日 | 

晴、12度、80%

 この家に3年前に帰って来たときには庭を闊歩する2匹の野良猫がいました。長く住んでいない家ですので、まるで自分たちが主人のような顔付きで私を見ました。モモさんも吠えもしませんので、猫たちは気ままに庭を出入りしていました。

 その2匹の姿が見えないなと思っているところに現れたのがこの猫です。なかなかしなやかな身体つき、お顔もまあまあ。雌猫でした。昨年の春、3匹の子猫を生みました。近所から子猫のか細い鳴き声がするのでわかります。別の家の人が餌を与えているのも幾度か見ました。子猫3匹を連れて我が家の庭に来るようになりました。それからが大変、私が大変だったのです。総勢野良猫4匹が我が家の庭でトイレをします。この一年、大層悩みました。

 野良猫も親元を離れる「子離れ」「親離れ」の時期があるのでしょうか。このひと月、子猫の姿を見るのは稀です。そしてこの母猫は、今までと違いのんびりと我が家の庭で昼寝をしています。時折、見かける子猫を追い払う仕草をしています。そして夜になると我が家の床下で寝ているようです。古い日本家屋です。猫が入り込む隙間だらけです。

 もちろん、子猫がいなくなった分、トイレの始末は楽になりました。この猫さんの定位置はオリーブの木陰です。 日は当たるけど直射を避ける木陰ができます。陽だまりです。私が庭で仕事をしていても、動く気配もありません。小雨が降るときは大きなこんもりしたローズマリーの木の下に入って雨を避けています。

 午後も遅く日が西に傾き始めると、表の庭のユーカリの木の根っこに場所を移しています。うんと寒い夜はどうやら我が家のデッキのテーブルの上が寝床になっているようです。庭から上がるところにある棕櫚の足拭きマットは猫さんの爪研ぎでボロボロ。

 昨日は球根の植え替えで裏庭と表の庭を行ったり来たり、それでもこの野良猫さん、薄眼を開けて様子を見てはコトンと気持ちよさそうに寝ています。はい、この私もその寝姿を見てなにやら安心しています。

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レモンの花

2020年04月26日 | 

晴、16度、70%

 この10日ほど、明けたばかりの庭に降りると甘い香りがします。レモンの花が咲きました。春咲く柑橘系の花たちはこの甘い香りを持ちます。種類にもよりますが、温州みかんが獲れるみかん山は今頃山がすっぽりとこの香りのはずです。日差しが出始めた頃このみかん畑に立つと、目眩がするほどの香りに包まれます。目を閉じると花々に集まるミツバチの羽音が聞こえます。みかんの花も白く、果物の大きさに比例してレモンの花より小ぶりです。

 2月も終わりに近づくとレモンはやや赤みを帯びた蕾をつけます。 蕾は香りません。開き始めて白っぽく見える頃からいい香りです。この裏庭の真ん中には半年近く花をつけるローズマリーがあります。ローズマリーの花が終わり、月桂樹や山椒が地味な花をつけました。ミツバチは香りのない花にも集まります。この時期はこのレモンの花が集蜂力No. 1です。

 レモンの花はさほど長く咲きません。花が落ちて梅雨に入る前ごろから花の後に緑の小さなレモンの子供がつきます。夏の暑さの中、緑のレモンはゆっくりと大きく育ちます。なかなかあの綺麗なレモンイエローにはなりません。じれったく思うと急に11月ごろから色づきます。まだ若木の我が家のレモンの枝は、そのレモンの重さでたわみます。一箇所に花がたくさんつく種類のレモンは時としてレモンの実も2つほどなります。

 早朝、街を走っていると柑橘類の花の匂いが流れて来ます。立ち止まって周りを眺めると小さな白い花が目につきます。同じ道を走っていますので、今ではどこに何の柑橘の木があるか覚えています。

  今年もたくさん花がつきました。表の庭には「ハゴロモジャスミン」の花も咲き始めています。こちらも甘い香りです。香りを嗅ぎ比べると、レモンの甘い香りはその奥に爽快感があるように思います。「ハゴロモジャスミン」は甘ったるい南洋の香りです。

 昨年このレモンの木は晩夏にもう一度花をつけました。花数は少なく、晩夏に咲いた花の実はやや小ぶりでした。甘い香りを嗅ぐために庭に降りると、大きく深呼吸をします。頭の先からスーッと目覚める一瞬です。

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エビ天サンド

2020年04月25日 | 昨日のお昼ご飯

晴、9度、74%

 小ぶりな車海老を天ぷらにしてもやっぱり小さい、そこで焼きたてのバゲットに挟んで「エビ天サンド」を作りました。サンドイッチを作るとやっぱりお庭で食べようと思います。昨日は気温は低めでしたが日差しは十分でした。

 裏庭のオリーブの木の下にクロスを広げました。 3年前に植えたオリーブの木が今では私が立ったまま下を歩けるほどに大きくなりました。目の前にはモッコウバラが咲いています。ほかのバラもポツポツ咲き始めています。 地面に座ると陽だまりは暖かでした。オリーブの木陰で横には大きなローズマリーの木、そして後ろにあるレモンの木から花の甘い香りがして来ます。「やっぱり、思い切ってお庭に出てよかった。」

 広げた「エビ天サンド」 少し揚げすぎたエビ天です。天ぷらの香りでココさんは釘付けでした。

 オリーブの合間からは快晴の空が見えます。ゆっくりと時間が流れます。この空のように世の中の低く垂れ込めた雲が晴れる日が来ることを願います。

 外出自粛のおかげで庭での楽しみが増えました。

 

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タケノコとベーコンのキッシュ

2020年04月24日 | 昨日のお昼ご飯

晴、11度、60%

 キッシュを作り始めて40年近くになります。私の料理のノートには、バターとラードを小さく切って冷蔵庫で冷やして作るレシピが書かれています。ある頃からラードは省くようになりましたが、粉と合わせた生地を冷蔵庫で2時間以上寝かせて作ってきました。最近、お菓子作りも意表をつく手順でしかも美味しく作られています。ジェノワーズを作るときは卵を室温に戻してと言われていたのに、今では卵白を凍らせて作る方法まで出てきました。キッシュの生地にしてもバターの扱いが面倒なので太白胡麻油を使って手軽に作るレシピを見かけます。そろそろ私の古いレシピを書き換える時が来たようです。

 いただきもののタケノコと冷蔵庫にあったベーコンでキッシュを作ることにしました。太白胡麻油がないのでオリーブオイルで生地を作りました。生地は寝かせることもなく直ぐに型に敷くことが出来ます。めん棒でのばすのも随分楽です。

 棒状に切ったタケノコとベーコン、アパレイユの卵液にはグリエールチーズがないので粉チーズを入れてみました。 今までだと生地作りから最低でも3時間かかったキッシュが生地の空焼きを含めても1時間ほどで焼き上がりました。ただ、油脂をバターでない液状のものに変えると焼き色が薄いと感じます。

 タケノコの癖のなさをベーコンで補ったつもりでしたが、いまひとつ。そこで食べる前に黒胡椒を挽きました。 味にアクセントが生まれます。

 タケノコとミルクやチーズとの相性がいいのも知りました。15センチのキッシュをお昼ご飯に全部食べました。キッシュやパイを作るときは生地作りの煩わしさを感じますが、新しいレシピを読んでいるとハードルが低くなっているのを感じます。新しいレシピを取り入れて行くつもりです。

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地酒ケーキ

2020年04月23日 | おやつ

曇、9度、58%

 「地酒ケーキ」日本酒を使ったケーキをいただいたのは2月ごろでした。お酒を浸したケーキ、「ブランデーケーキ」や「ラムケーキ」を好きだとご存知も方からの贈り物です。賞味期限は3月末、それをわざと封も切らずに待ちました。こうしたお酒のケーキは置けば置くだけ味に深みを増します。しかも、商品ですから防腐もされているはずです。

 お酒のケーキの封を切った時のあの匂いが好きです。自分で作ると、日に日にその香り変わるのがわかります。始めはツンと鼻を突くアルコール臭が次第にまろやかな甘みを帯びた香りに変わります。ケーキ自体が落ち着き粉やバター、卵などと一体化する香りです。

 「地酒ケーキ」は封を切ってもさほど強い香りはありません。日本酒ですからラム酒やブランデーに比べれば度数が低いからでしょう。日本酒を吸わせてあるのに軽いケーキです。包丁を入れると断面は真っ白、酒造りの杜氏の手のような白さです。お菓子の覚書を読めば、卵白だけで作ったケーキだそうです。お酒は但馬の「香住鶴」を使っているのだとか。日本酒にとんと疎いので「辛口」なのか「端麗」なのかよくわかりません。

 日本酒独特の匂いもなく、口溶けの良いケーキです。くどくないのでいくらでも食べれそうです。アルコールもはとんど感じません。昨日は、 朝ごはんの後のおやつにいただきました。ラムケーキやブランデーケーキだとお酒に弱い方だと朝から食べるのはよした方がいいのでしょうが、この「地酒ケーキ」は軽く食べれます。始めに切った時は日本酒のケーキなので緑茶を合わせました。優しい味のこのケーキは紅茶にもコーヒーにもそっと馴染みます。

 今日は食べ切ってしまいますね、「おごちそうさま。」

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南欧の陶器

2020年04月22日 | 身の回りのもの

曇、11度、45%

 お外に出るのはスーパーに買い物に行く時だけ、そのスーパーには家族総出の買い物客で人がいっぱいです。髪が伸びたなと思っても美容院にもいかず家にいます。元々そんなに外出するタイプではありません。家での一人遊びも出来ます。世界中みんなが耐えてるのだから、自分一人ではないと気持ちを持ち上げて見たり、明るい色のものを身近に置いてみたり工夫します。

 食器棚の一角に目が行きました。可愛い食器はあまり持っていませんが、その一角だけは絵柄の入った陶器ばかりが並んでいます。考えると南欧のものばかりです。久しぶりに手にとってみました。

 左のヒョンキンなピノキオの絵が入ったものはイタリアの「オリーブオイルのポット」です。コルク栓の上のカーブしたノズルの形が気に入っています。磁器でなく陶器なので持つと温かみを感じます。ピノキオの裏には、 オリーブの絵がついています。最近はこのオリーブの絵が好きで食器棚の中で表を向いています。卓上で使うポットですが滅多に登場しません。花瓶として使うことの方が多いポットです。

 真ん中はスペインの「土鈴」です。「ディナーベル」とも言うのかな?この女性の表情が笑っているのか?嘆いているのか?スペインの田舎女って、もしかしたら東洋的な顔付きなのかと思ったりします。鈴の音は陶器ですが澄んでいて、いい音です。 後ろを見ると、ちょうどエプロンの結び目が鈴を結ぶ紐の結び目になっています。

 左端の2つはポルトガルの「エッグスタンド」です。主人と私の二人分だけです。エッグスタンドにゆで卵を立てて食べることは滅多にありません。ゆで卵は潰してタルタルソースになることが多いからかしら。

 土物と言われる陶器です。しかも全部、南欧のご出身。明るさと温かさをまとっています。そしてこれらの国々の方達もコロナウィルスに耐えて戦っています。

 気持ちが明るくなるものとのひとときでした。居間に戻れば、北欧の明るい色のテーブルクロスがかかっています。家にいる時間、たまにはゆっくりと持ち物との対話もいいものです。

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でんでん虫

2020年04月21日 | 日々のこと

曇、15度、74%

 今年は紫陽花が勢いよく葉を吹いています。ついひと月前までは小さなコロンとした新芽でした。植物のこの気温の変化を感じるセンサーに毎春驚かされます。雨上がりの朝、葉っぱだけでも美しい紫陽花を見ていると、「あら、私の昔からの友達!」 これまた春のお目覚めです。

 小さい頃から遠くの学校に行き、近所に友達はいませんでした。学校から帰って遊ぶのは家の犬や猫、そして庭にいる「でんでん虫」などでした。今はお弁当なんか広げている裏庭には大きな「青大将」がいたので怖くて入れませんでした。小さな「でんでん虫」や「ヤモリ」を見ているだけで時間を過ごすぼーっとした子供でした。

 「でんでん虫」は香港に行く前に住んだ東京の家にも毎年顔を出してくれました。香港に行くと「アフリカンマイマイ」と言う巨大なでんでん虫を飼育箱で飼っていたこともあります。帰国直前にどうやら「アフリカンマイマイ」には毒性があるらしいことを知りました。30年間触っても何の病気にもならなかったのが不思議です。

 そして帰国後戻ったのは私が育ったこの家です。4回目の春を迎えて、「でんでん虫」がまた登場です。紫陽花の葉陰を動く「でんでん虫」を見ていると小さい頃の自分を思います。寂しいとかいうのではないのです。こんな小さな生き物をじっと見ていた自分を改めて好きだと感じます。昨日などは見惚れて思わず、「きれいだなあ。」とまで口から漏れてしまいました。

 のんびりしたように見える「でんでん虫」ですが、これが意外に足が速いのをご存知でしょうか?さっきいた「でんでん虫」が数分で行方不明になりこともしばしばです。「今年もよろしく。」

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