晴れ、18度、93%
ここ一月ほど、気になっていることがありました。気になるというより気の重いことです。
笑われそうですが、ゆで玉子がうまく出来ません。
香港では、地元の卵、中国、日本、韓国、アメリカ、フランス、ドイツ、タイ、マレーシアの卵が売られています。値段は、日本のものが一番高く、ついで韓国、アメリカのフリーレンジのものが続きます。ゆで玉子を我が家で召し上がる方は、家人。それで日本の卵を買ってきて、ゆでていました。ところが、日本国内での卵の高値から、香港で日本の卵を見なくなって、ふた月。
お菓子やオムレツに使う卵はタイのものを買っていました。仕方ないのでタイの卵で家人にゆで玉子を作りました。いつものように作ったつもりでしたが、
こんなふうに、白身が殻に着いてよくむけません。卵が悪くなっているわけではないのです。こんな惨めなゆで玉子が何回か続きました。とうどう、朝ごはんにゆで玉子とひじきの炊いたものを召し上がる家人の怒りが爆発。
卵が古いの、私がゆで時間をケチっているのと、朝からお小言です。こういうときは黙って聞いているのが一番。でも、朝からゆで玉子の様に、私も惨めでした。
そこで、なべを変えてゆでたり、時間も12分ぐらいゆでたり、挙句にウェッブでゆで玉子の作り方を調べたり。でも、やはり惨めなゆで玉子しか出来ません。
毎日頭の中はゆで玉子。家人にゆで玉子といわれると、胸がズキンと痛みます。殻をむくときなどお祈りしてむく有様。
ところが、3日ほど前、家の玄関を出るとき、なぜか急に卵を替えてみよう!と思い立ちました。そこで、今度はマレーシアの卵を購入。
この一月ほどの胸のつかえが、一気に取れました。卵を替えるという単純な発想に到るまでになんと時間がかかったことか。我ながら呆れます。
香港に来てまもなくフランスの卵を買ってみました。卵を割ると、白身の部分が青っぽく見えます。なんだか気味が悪く思いました。後で、知人に教えてもらったことですが、アメリカやフランスの卵は、傷まないように何か薬のようなものを入れるそうです。
タイの卵もそんなわけで、白身がうまく固まらないのかもしれません。おかげで出来損ないのゆで玉子を随分食べる羽目になった私。クレーターつきのゆで玉子、やはり美味しくありません。朝からこんなゆで玉子出されたら、やっぱりわたしも文句をつけるでしょう。