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チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

二本の「ハナズオウ」

2025年04月12日 | 

晴、11度、78%

 この季節庭に印象的な花色の「ハナズオウ」が咲きます。「蘇芳」色、赤でもなく朱でもなく。不思議な濃い色です。物心ついた時から「ハナズオウ」が庭にありました。花が終わるとハート型の葉がそよぎます。 「ハナズオウ」は「豆科」の植物です。秋になると裸木に豆の鞘をつけて冬を越します。 花の脇に古い茶色の豆の鞘がついています。6年ほど前、表の道の玄関際に小さなハート型の葉をつけた新芽を地面に見つけました。その葉を幾度も確かめました。「ハナズオウかな?」毎年その苗は大きくなりハートの葉を茂らせますが、「蘇芳色」の花は咲きません。やっと私の腰の高さです。この春花を咲かせました。「やっぱりハナズオウだったのね。」 チラホラとした花を咲かせました。「ハナズオウ」だと思い待ちました。木を育てるには時間が必要です。

  垣根の手前が子供の「ハナズオウ」。垣根の向こうに頭が見えているのが親木の「ハナズオウ」です。親の豆の鞘が弾けて種を飛ばしたのでしょう。

 我が家には二本の「ハナズオウ」の木があります。親子の「ハナズオウ」です。

 きっと

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フリチラリア

2025年04月09日 | 

晴、13度、91%

 庭に黄色い花が咲いています。華やかな花です。和名「瓔珞百合」。「瓔珞」とは中国人の高位な女性が身につけるアクセサリーのことだそうです。垂れ下がるような咲き方は大きな首飾りを思い起こします。 またの名を「フリチラリア」この花も帰国前からぜひ庭にと思っていた一つです。毎年植えています。希少だったのか、帰国後買った時はびっくりするお値段でした。この数年近くの園芸店でも球根が手に入ります。お値段も半分ほど。

 この「瓔珞百合」の背中側にひっそりと咲いている花があります。 和名「コバンユリ」時には「アミガサユリ」とも呼ばれる種類です。同じ花で薄黄色の「コバンユリ」は群生しているところを見かけます。薄黄色もこの紫色も花の部分はまるで昆虫のように見えます。中を覗きます。 花弁の模様が陽に透けて、「アミガサ」みたいです。この花の洋名は「フリチラリア」です。大きな黄色い花もこの虫のような花も「黒百合」の仲間です。大きく括って洋名は「フリチラリア」です。

 「瓔珞百合」同様「コバンユリ」も庭に迎えたいと長年思っていました。この2つの花のことを知ったのはアメリカのガーデニング雑誌でした。同じ名前ですが、「フリチラリア」の後に続く学名が違います。この春は「コバンユリ」まだ一輪です。「瓔珞百合」と同時に咲いたのは初めてで、同じ名前の花なのにこの違いが滑稽です。そして、大輪の「瓔珞百合」より私が好きなのは「コバンユリ」です。

 「コバンユリ」を雑誌で見た時、少なからずショックでした。30年以上前のことです。毎年庭に咲かせたい花が「フリチラリア」です。

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「乙女色」

2025年03月25日 | 

晴、17度、85%

 「乙女色」この言葉の響き、ふと目の前に立ち上がる色合い、好きな言葉です。初々しい女の子を彷彿とさせる柔らかい香りまで感じる言葉です。

 五十代も半ばの頃、年甲斐もなく「乙女色」の帯を買ってしまいました。 手に取って見ていると、お店の方が「その染め色は乙女色です。」と声をかけてくださいました。その「乙女色」の一言で買い物をしてしまいました。

 「乙女色」の由来が「乙女椿」だと知ったのは帰国してからのことです。嬉しいことに近くには数本の「乙女椿」がありこの季節花を咲かせます。「乙女椿」の前を通るたび、私は立ち止まり花に魅入ります。姿形、色合いが「乙女」そのものです。生憎、香りのある品種ではないようです。自分の家の庭にもと思いますが「乙女椿」の苗との出会いはまだです。

 「ピンク」「桃色」でも良さそうなものですが「乙女色」と聞くと心が躍ります。自分勝手に「乙女色」と思い込んでいるものがもう一つ、古い古い皮のスカートです。 しばらく履いていないこのスカート、今年の椿の季節、履いて出かけましょう。

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チューリップ「ゾンビ」

2025年03月24日 | 

曇、17度、75%

 この2日、福岡は気温20度を超え、空もすっきりと青空でした。庭の花芽たちはひとまわり大きく膨らみました。

 毎年50個から90個の「チューリップ」の球根を植え付けます。そのことを知る友人が昨夏「チューリップ」の球根を送ってくれました。面白い名前がついていました。私が植える普通の球根と混ぜずに花畑の一角に友人の球根を植えました。寒い冬でしたが、例年通り、球根から新芽が出てきます。葉が大きくなっても花が開くにはひと月以上かかります。花芽がうっすら色を帯びてきた「チューリップ」が4つ、友人からの「チューリップ」です。

 昨朝、3つが大きく開いていました。 花弁の色、形も従来の「チューリップ」とは違います。友人から以前もらった球根の名前の写真を探しました。 「ゾンビ」です。写真の「ゾンビ」は赤が強い花色、我が家の「ゾンビ」は優しい薄黄色です。命名が面白い。そして但し書きをご覧ください。「超早咲、とび抜けて早く咲きます。大きな花です。」はい、その通りです。

 他にも2種類いただきました。私が選ぶ普通の「チューリップ」はやっと花芽が見え始めたばかりです。一斉に咲きそろうと「チューリップ」は豪華に見えます。でも、早咲の花は何もない庭に喜びを一足先に連れてきてくれました。「嬉しい!」

 友人が送ってくれたあと2種類も普通の「チューリップ」とは形が違います。園芸品種の品種改良が遺伝子段階で進められているそうです。ますます、様々な花色、形が出てくるのでしょう。

 近くの桜並木、夕方の散歩時、蕾の膨らみを見ましたが、まだ硬い蕾です。桜前線が昨日スタートを切りました。日本中に花咲く日が来ました。季節は確かに巡っています。

 

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クリスマスローズ自慢

2025年03月12日 | 

曇、10度、94%

 「クリスマスローズ」を知ったのは50年近く前のことです。「デンマークのクロスステッチ」の図案に見たことのない花がありました。俯きかげんに咲くその花の刺繍を2つ刺しました。初めて「クリスマスローズ」を見たのは10数年前、冬のアムステルダムでした。雪の降る中クリスマスの花市でその花を見ました。遠くからでも「クリスマスローズ」だとわかりました。「いつか自分で育てたい。」

 30年住んだ香港には「クリスマスローズ」はありませんでした。8年前に日本に帰国、もちろんすぐにふた株、庭に植えました。 花の品種改良は年々勢いを増しています。色、花の形、葉の色。この8年間、新しい花を求めて庭の「クリスマスローズ」は数が増えました。昨年の猛暑で4株枯らしてしまいました。残った株が花を咲かせてくれています。 深い紫、奥の蕊の色が赤い種類です。蕊の色が黄色一色ではなく、アクセントのように色を帯びる種類です。2日前に開いたこの花も、 こちらも  蕊の数本が濃い赤や紫です。

 全体の花姿を見るのも楽しみですが、一つ一つの花を地面に顔を近づけて覗き込む毎日です。「綺麗だ。」

 品種改良も進み愛好家も増えるので株の値段が上がっています。失った分、新しく欲しいと思ってもすぐには手が出ません。実はある知らせを待っていました。園芸店から私の誕生月の今月、毎年割引のハガキをいただきます。やってきました!昨日、20%オフのハガキを握って園芸店に向かいました。

 新しく庭に迎えた2株を紹介します。  ちゃんと名前を持っていますが、私は全部「クリスマスローズ」です。一つ一つの名前は覚えられません。八重咲は豪華ですが一重のカップ咲きの花に強く惹かれています。「クリスマスローズ」は発芽から開花まで2年3年時間がかかります。株が充実すると花の数も増えます。気長く花を見守ります。秋には大きくなった株を株分けします。真夏をどう乗り切るか、今から気持ちが張っています。

 「クリスマスローズ」の自慢話でした。

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椿

2025年03月10日 | 

晴、5度、54%

 若い友人に「椿」が好きな人がいます。その方の影響を受けて、私もすっかり「椿」が好きになりました。帰国以来、庭に持ち込んだ「椿」の数は5本、まだ欲しいくらいです。最近では香りのある「椿」もあります。5本もあるのに、それぞれが咲く時期が違います。

  「有明」と名のある、久留米で作られた紅白斑らの「椿」が年明けから咲き始めます。小さな苗でした。今では私の胸までも成長しました。早い年にはお正月の飾り花に使います。

 そして、次に咲くのが、 このひと重の赤です。座敷の窓に映るこの花を見ると、言いようのない嬉しさを感じます。筒状一重ですから、大輪ではありません。みっしりと雄蕊が集まった様、その黄色と赤のバランスに品を感じます。

 あと3本の「椿」はまだ開く様子も見えず、硬いまんまるな蕾をつけています。艶のある濃い緑の葉もまた「椿」の魅力の一つです。「茶梅」のゆるい可愛さとはまた趣が違う「椿」です。

 咲き揃うことがない5本の「椿」、時間をかけて楽しみます。

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香りの沈丁花

2025年03月07日 | 

曇、7度、69%

 空が白み始める頃、座敷の雨戸を開けます。細かい雨の冷たい空気の中に微かに香ります。思わず顔が綻びます。「沈丁花」です。年明けから色づいていた「沈丁花」が綻び始めました。

 庭には三代香木、「沈丁花」「梔子」「金木犀」それぞれが季節になると香ります。それ以外にも「薔薇」「檸檬」などの柑橘、「ラベンダー」「ローズマリー」「ノウゼンカズラ」「ミモザ」など香りのある花を咲かせる木が、一年中庭のどこかで香ります。空気に漂う香りは一瞬のこともありますが、その一瞬がどれほど心地よいか。その一瞬を捉えたくて大きく息を吸います。

 どの花の香りも好きですが、とりわけ「沈丁花」の澄んだ甘い香りが好みです。柑橘類、薔薇は時として重いほどに香ります。寒さが行きつ戻りつするこの季節、小さな花が日に日に開く「沈丁花」です。 数日は意識して香りを拾います。満開になると、道を歩いていても香るようになります。短い香りの時間、日々の楽しみです。

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クロスマスローズ

2025年03月03日 | 

雨、11度、95%

 庭の「クリスマスローズ」が咲き始めました。今年は春の花の目覚めが遅いと感じます。まんまるな大きな蕾が開くまでふた月はかかります。花先が綻んでもまだ数日待ちます。ある朝行くと、微笑むかのように咲いています。

 寒さ暑さに強いと言われていた「クリスマスローズ」ですが、ここ数年の猛暑で「暑さ対策」をするように専門家が言っています。庭の「クリスマスロー」の一角は真夏は葦簀で日陰を作っています。にもかかわらず昨年、4株枯らしてしまいました。株分できるまでには植え付けて数年かかります。そんな充実した株をなくして気持ちは沈みました。

  最古参のこのイエローの株から咲き始めました。花色、花弁の状態、年々新種が発売されます。今年の新種で花芽付きの株は20,000円もすると聞きました。私は紫のような濃い花色が好きです。 でも秘蔵っ子の黒は咋夏枯らしてしまいました。種もつけていた可愛い株でした。 一重のピンク、「あら、こんな株もあったのね!」と時折、花色、姿を忘れています。俯き加減に花を咲かせます。新種ではピーんと背筋を伸ばしたように花をつけるものも現れました。「クリスマスローズ」の美しさは楚々と下を向いている様に感じます。覗き込むと惚れ惚れと美しい。

  園芸店からは「クリスマスローズ」の入荷を知らせてきています。見に行けば必ず買ってしまいそうです。一つの株を選ぶのに幾度も足を運ぶことがあります。庭に咲いた様子を胸に描きながらひと鉢を取り上げます。

 暑さ対策、葉を刈る時期や水遣り、もちろん日陰作り、しっかり準備しましょう。長く初夏まで花を楽しませてくれます。庭を巡るのが楽しみな季節がやってきました。

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梅はポツポツがいい

2025年03月02日 | 

雨、17度、94%

 「今年は梅が遅いですね。」ご近所とのこの数週間のご挨拶でした。少しづつ気温が春めき、昨日は一気に20度を超えました。しかも夕方から雨です。膨らみ始めた蕾が一斉に開くでしょう。

 我が家の梅の木は私が小さい頃は植木屋さんの手入れの甲斐あっていい木姿でした。母が手入れを怠り梅の木ばかりか庭木は全て茫々となりました。梅の木は徒長枝が出やすく、わき枝がすぐに混み合います。私は徒長枝だけは払いますが、相変わらず姿の悪い梅の木です。

 ご近所の高齢のおばあさんの庭には数本の梅の木があります。庭をめぐる梅の木は年2回、植木屋さんの手が入ります。樹齢は我が家の梅と変わりませんが、木姿が乱れることなく透かされた枝が端正です。梅の花は桜の花と違い咲き誇る姿よりポツポツと咲き始める頃に風情があると思います。 まだ丸い蕾が残り、開いた花がポツポツ。日本らしい趣です。この写真は手入れの行き届いた梅の木です。一方我が家の梅の木は見上げると、 すでにボサボサと花が開いていました。みっともない下がり枝にも花が咲いています。 手入れがされていない証拠です。それでも花は花。メジロやスズメはこの梅の木が好きで集まります。五月の終わりにはたくさんの実を付けます。まるで梅農園の梅の木です。

 この梅の木下に立つと昔の美しかった姿を思い浮かべます。器量は悪くなりましたが、「花」と「実」で季節を伝えてくれます。そして何よりは小鳥たちが集まる木になってくれました。ポツポツがいいと思うものの茫々の我が家の梅の木を愛おしく思います。

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人気の時計草

2024年11月17日 | 

曇、17度、88%

 北向きの庭には両サイドにフェンスがあります。剥き出しのフェンスは殺風景です。フェンス際に「パッションフラワー」、「時計草」を植えたのは五年ほど前でした。熱帯性のつる植物で実はつきますが「パッションフルーツ」として食べることはできません。冬が心配でしたが二年目からは溢れ種子で増えるほどにフェンスを覆い尽くしました。表側の道のフェンスです。 庭側は ご覧の通り見事にフェンスが見えません。熱帯性ですが真冬に少し葉を落とすぐらいで常緑に近い種類です。両サイド合わせて4種類の「時計草」があります。表の方は赤い花が咲きます。真夏、真冬を除く通年花が咲いています。暑さの落ち着いたこのひと月、よく咲くようになりました。

 そしてこの珍しい花をフェンスの前で写真を撮ってくださる人がいます。私が気づいただけでも週に3、4人ほどです。庭にいる時は必ずお声をかけます。この花の名前を知らない方が多いからです。

 数日前の夕方、チャイムが鳴りました。出ると知らないご婦人です。「時計草の花が可愛いので、分けてもらえませんか?」急いで花鋏を片手に玄関を出ました。買い物の帰りに見つけたのだそうです。「珍しい」と仕切りにおっしゃいます。私こそ花の名前を知ってる方が珍しいとつる数本を切って渡しました。「この花は一日花です。明日には萎みます。」咲いてるものと蕾を合わせて持って行ってもらいました。

 育てている私はこうした珍客や写真を撮ってくださる方たちに感謝です。早速、台風で家にいた香港の主人にもメールしました。「嬉しいね。」

 庭を作り始めて七年が経ちます。緑のなかった表の道際は、 「時計草」と金木犀の下は一面の「へデラ」の絨毯です。 「へデラ」も「時計草」も冬でも緑です。そういえばこの夏の猛暑でたくさんの草木を枯らしたのにこの「時計草」と「へデラ」には一度も水遣りすらしていないのに気付きました。丈夫で常緑なものはありがたい。小さな苗を一つ一つ植えた日のことを覚えています。時間がここまで育ててくれました。

 人の目に留まる赤い「時計草」の花、咲き続けてくださいね。持ち帰ってくださった蕾が咲いてくれたでしょうか?

 

 

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