晴れ、27度,87%
大学に入って、一人暮らしを始めたときからだから、35年も前になる。
テーブルクロスを使い始めたのは。
小さなデコラ張りのテーブルが、机として使っていた松本のビューローと、ちぐはぐな感じがしたのが理由だったように思う。要するに、デコラ張りのテーブルが嫌いなだけだったのだが。
近くの布やさんに行って、好きな生地を選んだ。部屋の帰って、ミシンなんてないから手縫いで端をかがった。
それでも、ぐっと部屋の感じがかわった。
それ以来、テーブルもかわり、家族構成が変わっても、テーブルクロスを使い続けている。
既成のものは、ほとんどない。だって、布を買ってきてミシンで端を縫うだけだから。
好きな布を見つけると、すぐに買ってしまう。
かなりの枚数になってしまった。 月に二回ほど替える。
上の写真は、今日までのテーブル、明日の朝一番にテーブルクロスを替える、一日だから。
どれにしようかと、迷うとき、漂白して、糊をつけてアイロンをかけるとき、それぞれに楽しい。
さあ、10月はどのテーブルクロスにしようかな?
曇り、27度、82%
綴目もはずれかかった6冊のノートがある。
結婚して以来、書き留めてきたレシピ。
図書館で借りてきた、ホルトハウス 房子さんの『西洋料理控え』の丸写しから始まっている。
30年ほど前のこと、出てくるスパイスを紀伊国屋でそろえながら、一つずつ作っていった。
ローストチキンのさばき方まで、図入りで写している。
パンもお菓子も焼き時間の違いや分量の変更やら細かにメモが入っている。
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当然、しみもイッパイ付いている。息子の落書きまである。
友人からもらった彼女たちの手書きのレシピも挟まっていたり、20年前の香港ではカステラが手に入らなかったので、手つくりするしかなかった事を思い出したりする。
このノート、最近は開くことが少なくなった。
このノート以外にも、スクラップしたもの、70冊はあるかと思う料理の本がある。
それでも、時折出してきてゆっくりとページをめくる。
若かった頃の夢や欲しかったたくさんの物が、ページの間から顔を出す。
欲しかった食器、欲しかった鍋など。 そんなものが、充分に手に入った今、
このノートは、私に自分の原点を教えてくれる。
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お鍋や、食器以上に、サアー、今日も何か作ろーって、励ましてくれる。
とっておきの宝物。
綴目もはずれかかった6冊のノートがある。
結婚して以来、書き留めてきたレシピ。
図書館で借りてきた、ホルトハウス 房子さんの『西洋料理控え』の丸写しから始まっている。
30年ほど前のこと、出てくるスパイスを紀伊国屋でそろえながら、一つずつ作っていった。
ローストチキンのさばき方まで、図入りで写している。
パンもお菓子も焼き時間の違いや分量の変更やら細かにメモが入っている。
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当然、しみもイッパイ付いている。息子の落書きまである。
友人からもらった彼女たちの手書きのレシピも挟まっていたり、20年前の香港ではカステラが手に入らなかったので、手つくりするしかなかった事を思い出したりする。
このノート、最近は開くことが少なくなった。
このノート以外にも、スクラップしたもの、70冊はあるかと思う料理の本がある。
それでも、時折出してきてゆっくりとページをめくる。
若かった頃の夢や欲しかったたくさんの物が、ページの間から顔を出す。
欲しかった食器、欲しかった鍋など。 そんなものが、充分に手に入った今、
このノートは、私に自分の原点を教えてくれる。
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お鍋や、食器以上に、サアー、今日も何か作ろーって、励ましてくれる。
とっておきの宝物。
晴れ、27度、89%
パンの味や食感を決めるのに、どこの店のあのパンといった自分なりのスタンダードがあるように思う。
わたしのとっては、レーズンパンは神戸屋キッチンのもの、山型パンなら銀座のマツヤの地下に以前あったオーファンベック。そしてくるみパンは、香港ランカイフォンのカリフォルニアタワーにあったデリのもの。
くるみパンは、ホールウィート、ライ麦粉を使った重いタイプのものもあるけれど、やわらかくて
ちょっぴり塩味のほうが好き。
そしていまだに、思うような味のくるみパンができない。
ローストしたくるみを使い、オイルはやはりくるみオイル。
バターを使うほうがこくや香りはいいが、どのパンも同じ香りになってしまう。ショートニングを使うのは好きでない。香りを替えたいときは、オリーブオイルなどを使う。でも、このくるみパンには、やっぱりくるみオイル。
さて、今回の出来は? 食べた後に少し塩味が残る。
今度は、すこし塩をを少し減らさなくては。
パンの味や食感を決めるのに、どこの店のあのパンといった自分なりのスタンダードがあるように思う。
わたしのとっては、レーズンパンは神戸屋キッチンのもの、山型パンなら銀座のマツヤの地下に以前あったオーファンベック。そしてくるみパンは、香港ランカイフォンのカリフォルニアタワーにあったデリのもの。
くるみパンは、ホールウィート、ライ麦粉を使った重いタイプのものもあるけれど、やわらかくて
ちょっぴり塩味のほうが好き。
そしていまだに、思うような味のくるみパンができない。
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さて、今回の出来は? 食べた後に少し塩味が残る。
今度は、すこし塩をを少し減らさなくては。
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晴れ、27度、88%
蒸した料理がなんだか好きです。
鳥のモモ肉に軽く塩をして、にんにくとしょうがをたっぷりとのせて、蒸します。
途中、日本酒もしくは紹興酒をこれまた、たっぷりふります。
気を付けることは、蒸過ぎないこと。10分くらいで火を止めて、余熱で仕上げるくらいのつもりがちょうどいいでしょう。
肉のあまみも、歯ごたえも程よく思います。
このままいただいてもおいしいのですが、中華酢を添えては?
砂糖、酢、しょうゆにごま油をベースに和からしを足します。
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わたしは、パクチョイや紫蘇の葉とそのまま口に放り込みます。
もちろん、きゅうりなどを添えてゴマだれもバンバンジー風でいいですね。
そして、蒸鶏を作った翌日は、おまけを使った麺料理が楽しめます。
おまけとは。
蒸したとき下に落ちる、スープです。
このままでは、油が浮いているので、一晩冷蔵庫で寝かせると、油が固まっています。
丁寧に油を取り除き、少しゼラチン化したスープでおうどんでもおそうめんでもビーフンでも
汁麺のスープとして楽しめます。
鶏をゆでてとったスープよりあっさりとしています。
蒸鶏に塩をしているので、スープにあまり塩をしなくてもいいと思います。
もちろんどんなスープのベースにも使えます。
蒸した料理がなんだか好きです。
鳥のモモ肉に軽く塩をして、にんにくとしょうがをたっぷりとのせて、蒸します。
途中、日本酒もしくは紹興酒をこれまた、たっぷりふります。
気を付けることは、蒸過ぎないこと。10分くらいで火を止めて、余熱で仕上げるくらいのつもりがちょうどいいでしょう。
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このままいただいてもおいしいのですが、中華酢を添えては?
砂糖、酢、しょうゆにごま油をベースに和からしを足します。
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もちろん、きゅうりなどを添えてゴマだれもバンバンジー風でいいですね。
そして、蒸鶏を作った翌日は、おまけを使った麺料理が楽しめます。
おまけとは。
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このままでは、油が浮いているので、一晩冷蔵庫で寝かせると、油が固まっています。
丁寧に油を取り除き、少しゼラチン化したスープでおうどんでもおそうめんでもビーフンでも
汁麺のスープとして楽しめます。
鶏をゆでてとったスープよりあっさりとしています。
蒸鶏に塩をしているので、スープにあまり塩をしなくてもいいと思います。
もちろんどんなスープのベースにも使えます。
紫蘇の花
2010年09月26日 | 花
晴れ、26度、88%
今年は、紫蘇が思いのほかよく育ってくれた. 小さな子供の手のひらもありそうな大きな葉をつけた。これだけ大きいと硬くなるはずなのに、とてもやわらかい。
肥料をあまり与えなかったので、香りはいまひとつだが、料理にたくさん使えた。
種は日本から持ち帰った、ちりめん紫蘇。
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6本のうち1本の紫蘇が花をつけた。種を取ろうと花穂をとらずにいたのだが、うっかり葉と一緒につんでしまう。
紫蘇や、バジルは毎年花をつけるので見ているはず、なのにこんなに間近で見たことがなかったように思う。
バインダーを通してみるとまた違った表情が。
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ハーブはもともと雑草だから、華麗な花をつけるはずもない。
楚々とした花。
紫蘇は枝を残したままつむようにと、何かに書いてあった。
確かに売っている紫蘇は、皆枝がついている。
葉っぱだけ摘むと、翌朝必ず、枝の部分が落ちている。
なぜかしら?
今年は、紫蘇が思いのほかよく育ってくれた. 小さな子供の手のひらもありそうな大きな葉をつけた。これだけ大きいと硬くなるはずなのに、とてもやわらかい。
肥料をあまり与えなかったので、香りはいまひとつだが、料理にたくさん使えた。
種は日本から持ち帰った、ちりめん紫蘇。
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6本のうち1本の紫蘇が花をつけた。種を取ろうと花穂をとらずにいたのだが、うっかり葉と一緒につんでしまう。
紫蘇や、バジルは毎年花をつけるので見ているはず、なのにこんなに間近で見たことがなかったように思う。
バインダーを通してみるとまた違った表情が。
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ハーブはもともと雑草だから、華麗な花をつけるはずもない。
楚々とした花。
紫蘇は枝を残したままつむようにと、何かに書いてあった。
確かに売っている紫蘇は、皆枝がついている。
葉っぱだけ摘むと、翌朝必ず、枝の部分が落ちている。
なぜかしら?
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晴れ、26度、89%
北京に出張していた家人が、取引先の方からいただいてきた中国茶。
西湖龍井茶。浙江省の有名な緑茶。
外で飲む機会はあったのだけど、お茶の葉をいただくのは初めて。
葉の形がとても面白い、ペタンとした緑色。
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葉には匂いはない。 早速入れてみる。
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お茶の色は、日本茶のように緑ではない。
ほのかに甘い香りががする。でも、ほんとに微か。
口に含むと、とてもやさしい、のに爽やか。
甘いお菓子と一緒とか、濃い味の物のあとにいただくお茶というより、お茶だけを何杯も
楽しむタイプのお茶のように思う。
出した後のお茶の葉。
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きれいな新芽。おいしいお茶になるはず。
先日聞いた話だが、日本人は中国で一番飲まれているお茶をウーロン茶だと思っているだろうけど、実は緑茶だそうだ。
緑のきれいなお茶を緑茶だとわたしたちは思うが、この西湖龍井茶のように葉の色が緑なのが、中国茶で言う、緑茶。
おいしいお茶を、急須に入れて待つ間の時間がとても好き。
一番いい茶壷に入れて。
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北京に出張していた家人が、取引先の方からいただいてきた中国茶。
西湖龍井茶。浙江省の有名な緑茶。
外で飲む機会はあったのだけど、お茶の葉をいただくのは初めて。
葉の形がとても面白い、ペタンとした緑色。
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葉には匂いはない。 早速入れてみる。
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お茶の色は、日本茶のように緑ではない。
ほのかに甘い香りががする。でも、ほんとに微か。
口に含むと、とてもやさしい、のに爽やか。
甘いお菓子と一緒とか、濃い味の物のあとにいただくお茶というより、お茶だけを何杯も
楽しむタイプのお茶のように思う。
出した後のお茶の葉。
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きれいな新芽。おいしいお茶になるはず。
先日聞いた話だが、日本人は中国で一番飲まれているお茶をウーロン茶だと思っているだろうけど、実は緑茶だそうだ。
緑のきれいなお茶を緑茶だとわたしたちは思うが、この西湖龍井茶のように葉の色が緑なのが、中国茶で言う、緑茶。
おいしいお茶を、急須に入れて待つ間の時間がとても好き。
一番いい茶壷に入れて。
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晴れ、26度、90%
少し涼しくなると、パグ犬モモの散歩の範囲が広がってきます。
昨日の散歩のとき、ある場所で動かなくなりました。 上に行きたいようす。
つまり、シドニーへ行ってしまったまんちゃんのおうちの方角。
右がまんちゃん、左がモモ。
すごい勢いで引いて突進です。何ヶ月も来ていなかったのに、まんちゃんのおうちの裏の入り口まで到着。 よく覚えていたね、と褒めちぎったものの、まんちゃんはもういないのよ、
と言っても分るはずもなく、またここで、動かなくなりました。
どうにか、引っ張って帰り始めたものの、涼しくなったとはいえ28度。鼻の短いパグによっては限界なのか、喘息のように、ゼ~ゼ~。
恥もかなぐり捨てて10キロもするモモを抱いての帰宅です。
誰の散歩かしら??
血液型B型は、マイペースだと批判されてます。ほんとにパグ犬モモはそのB型、そのままま。
食卓に出してあるものに興味があれば、いすが出ていると座って、待っています。
そして、少しでも食べさせてもらうまで動きません。
ハイ、強情です。
以前まんちゃんがお泊りに来てくれたときの写真。
御布団からこちらを見ているのがまんちゃん。奥で壁をにらんでいるのがモモ。
ところで、我が家は、家人も、息子も、わたしもB型なのです。
それでも家人は社会でもまれてA型寄りに、息子は人と和していくO型よりです。
わたしは、どうもB型の王道を一直線のようです。
そうか、パグ犬モモがマイペースなのはわたし似なのかな?
曇り、25度、98%
今日は中秋節、あいにく香港は台風の影響が残っていて、曇り空。夜までに晴れてくれるかな?
中秋節といえば、月餅を忘れてはなりません。
香港は、行事行事の食べ物がきちんと残っていて、食べ継がれています。
食べることが好きな民族というだけではなく、こういう行事の日には、親戚一同が会し、
夕飯を皆でいただきます。
そのため、個人経営のお店、会社ですら今日は少し早めに仕事が終わります。
うっかり市場などに夕方行っても、すでに店じまいしています。
中村屋の月餅とは似て非なるもの。

これが普通の月餅です。餡は、はすの実から作ります。 日本の餡と違って、ピーナッツオイルがたくさん入っています。 真ん中の黄色いのは、ハムタンといって塩漬け卵の黄身です。
もちろん、塩味がします。
そうなんです、甘い餡の真ん中の塩味の卵の黄身。これは、日本人にとって不思議な組み合わせかもしれません。 けど食べ慣れると、絶妙なバランス。
中の餡は、小豆、緑豆、芋、塩漬けのハム、ナッツとドライフルーツのものまでさまざまです。
そして、この月餅を箱詰めにして、日本のお中元のように親しい方に配ります。
これはペニンシュラホテルのもの。
ここ3~4年は、ハーゲンダッツからアイスクリームの月餅。ゴディバからチョコレートの月餅。
焼かないで作った、冷たくして食べる月餅。などなど、5月ごろから月餅の広告が街中に出回ります。 要するに月餅商戦なのです。
中に塩卵が入った、オーソドックスな月餅は、なかなか外人には受け入れられにくいもの。
そこで、ペニンシュラホテルのこの月餅が考えられたそうです。

カスタードの餡を、クッキーの生地で包んだ月餅。
確かに食べやすく、小粒なのでついつい食べ過ぎてしまいます。
わたしが、好きだと知っていてくださる方から、毎年頂戴します。
でも、本当はオーソドックスな月餅の大ファンなのです。
香港のお菓子にしては、決して安くはありません。
月餅会というのがあって、毎月、月餅を作るレストランなどにお金を積み立てて、一年経ったら積み立てたお金に見合っただけの月餅をもらえる仕組みでした。
最近は見かけませんが。
そして、世界中にいる華僑の人たちにも、お店に頼むと配達してくれます。
行事食の中でも、月餅商戦というくらい、月餅は大きな割合を占めています。
昨日の新聞によれば、売れ高でも売れた個数でも、オーソドックスな月餅が6割を占めるそうです。 さて、早めに市場に行くことにします。
今日は中秋節、あいにく香港は台風の影響が残っていて、曇り空。夜までに晴れてくれるかな?
中秋節といえば、月餅を忘れてはなりません。
香港は、行事行事の食べ物がきちんと残っていて、食べ継がれています。
食べることが好きな民族というだけではなく、こういう行事の日には、親戚一同が会し、
夕飯を皆でいただきます。
そのため、個人経営のお店、会社ですら今日は少し早めに仕事が終わります。
うっかり市場などに夕方行っても、すでに店じまいしています。
中村屋の月餅とは似て非なるもの。
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これが普通の月餅です。餡は、はすの実から作ります。 日本の餡と違って、ピーナッツオイルがたくさん入っています。 真ん中の黄色いのは、ハムタンといって塩漬け卵の黄身です。
もちろん、塩味がします。
そうなんです、甘い餡の真ん中の塩味の卵の黄身。これは、日本人にとって不思議な組み合わせかもしれません。 けど食べ慣れると、絶妙なバランス。
中の餡は、小豆、緑豆、芋、塩漬けのハム、ナッツとドライフルーツのものまでさまざまです。
そして、この月餅を箱詰めにして、日本のお中元のように親しい方に配ります。
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ここ3~4年は、ハーゲンダッツからアイスクリームの月餅。ゴディバからチョコレートの月餅。
焼かないで作った、冷たくして食べる月餅。などなど、5月ごろから月餅の広告が街中に出回ります。 要するに月餅商戦なのです。
中に塩卵が入った、オーソドックスな月餅は、なかなか外人には受け入れられにくいもの。
そこで、ペニンシュラホテルのこの月餅が考えられたそうです。
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確かに食べやすく、小粒なのでついつい食べ過ぎてしまいます。
わたしが、好きだと知っていてくださる方から、毎年頂戴します。
でも、本当はオーソドックスな月餅の大ファンなのです。
香港のお菓子にしては、決して安くはありません。
月餅会というのがあって、毎月、月餅を作るレストランなどにお金を積み立てて、一年経ったら積み立てたお金に見合っただけの月餅をもらえる仕組みでした。
最近は見かけませんが。
そして、世界中にいる華僑の人たちにも、お店に頼むと配達してくれます。
行事食の中でも、月餅商戦というくらい、月餅は大きな割合を占めています。
昨日の新聞によれば、売れ高でも売れた個数でも、オーソドックスな月餅が6割を占めるそうです。 さて、早めに市場に行くことにします。