晴、11度、88%
4年前モモさんを連れて帰国したのは立春でした。ちょうど今頃、モモさんと散歩をしていると、ご近所のおうちのフェンスに黄色い「モッコウバラ」が咲き始めていました。この家もあの家も、その黄色い花が急に明るさを連れてきたように思いました。その春の我が家の庭には古木の白梅が咲いた後、むき出しの地面に一本大きなタンポポが咲いただけでした。そのひと月後、モモさんが逝きました。
モモさんと見たたくさんのお家の春の庭先には色取り取りの花が植えられていました。モモさんを亡くした悲しみと一緒に庭造りを始めました。「さて、何から手をつけたらいいやら?」計画もないまま、手探りの状態でした。木を植えてもどのくらいの大きさに成長するかもわかりません。まずは、「モッコウバラ」を裏庭の奥に植えました。黄色の鈴生りの「モッコウバラ」です。
表の道沿いに塀がありません。 一本残したもみじの根本まわりは寒々として見えます。そこに草花の寄せ植えを置きました。大きな寄せ植えを3つほど、季節の度に花を入れ替えます。この費用が思ったより嵩みます。この目立つ表のもみじの木の下に宿根草を植えました。それから2年目の春、やっと見事に咲きそろい始めました。 昨年の秋からは寄せ植えを置いていません。国道から曲がり坂の始めの家が我が家です。角を曲がるとこの花たちが目に入ります。もうしばらくで赤っぽいデージーいっぱいになるはずです。 甕の中の「布袋草」も新芽が出始めています。6月には花を咲かせます。
「モッコウバラ」がほころび始めました。 4年前モモさんと一緒に見て憧れた「モッコウバラ」が我が家でも咲いています。「モッコウバラ」の根本には「源平小菊」が大きく成長しています。 今から12月まで小花が咲き続けます。
庭は一朝一夕にはできません。季節が一回り、また一回り、時間が庭を作ってくれます。4年目の春、少し思うような庭に仕上がってきたと感じています。2年前買い足した隣家の土地も北庭になりました。まだ手を加えなければなりません。季節季節の日の当たり具合、雨の落ち具合を見極め、時間と共に仕事をします。お手本はご近所のお家のお庭です
緑の絶えない、春には花が咲き、ミツバチがたくさん集まる、そんな庭を作りたい。次の4年、どんな風に変わっていくのか楽しみです。モモさん、見ていてね。