チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

シルバーのサーバー

2024年12月21日 | 身の回りのもの

曇、7度、78%

 食事の時取り分けるサーバーは人数集まった時にしかテーブルに上りません。年末、家族が集まります。磨いておこうと出してきました。

  肉用のカービングナイフとフォーク。刃の部分はシルバーではありません。よく切れます。これを使って肉を切り分けるのは男性の仕事です。

  「スープレードル」。このレードルでお皿に注ぐほどの大量のスープは作らなくなりました。

  使用頻度の多い「ケーキサーバー」これは一人の時でも使います。

  先の尖が特徴、「アイスクリームサーバー」です。これも多用します。フライドライスを分けたり、ソースを取り分けたり。

  一番新しいレードル。「ライス用」です。他のものとは違い形がユニークです。クリストフルの新しいシリーズだったと記憶しています。新しいと言っても20年ほど前に求めました。

 見出し写真は魚を切り分けるナイフとフォークです。魚用はテーブルのナイフもカーブがあり私の好きな形です。このセットだけは「クリストフル」のものではありません。持ち手に葉っぱのレリーフがついています。シルバープレイティッドのものは、作るメーカーによって色味が違います。黄味を帯びたシルバー、白いシルバー、100%のシルバーは重厚な金属色です。ステンレスとは違い時々磨いてやります。一つ一つ手に取って磨く、手間がかかるようですが、愛着が湧くのも磨く時です。ステンレスのものと違うのは口当たりです。冷たさがありません。食べ物がまろやかになります。

 テーブル用もサーバーも全部磨き終えました。静かに光るシルバーのカトラリーが年末年始、活躍してくれます。

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赤いトレイ

2024年12月11日 | 身の回りのもの

晴、5度、76%

 お盆、トレイをたくさん持っています。お盆に乗せて運ぶというより、「お膳」感覚で使います。塗りのお盆、シルバーのトレイ、木のお盆、大小取り揃えています。丸いもの、角いもの、楕円のもの。その時々乗せるものでお盆を選びます。

 12月に入って気温が下がりました。クリスマスも近付きました。この時期よく登場するのが、赤い木のトレイです。かなりの大きさで、ディナー皿を乗せてもまだスペースがある大きさです。木製でハート型のクリ抜きがアクセントになっています。スウェーデンのものです。30年以上使っているので、擦れが出てきました。

 香港のセントラル「プリンスビルディング」のインテリアを扱う店で買いました。まだイギリスの統治下にあった頃です。あの当時は北欧の品はあまり見かけなかったのに、その店には北欧、南欧の品がオーナーの買い付けで置かれていました。このトレーは色も青、黄色、赤とあり、サイズも大中小とあったと記憶しています。一番大きなこの赤を選ぶのに随分迷いました。安い買い物ではなかったので、いく日も店に通って赤の一番大きなトレイを二枚買いました。 主人と私用です。

 木製ですが軽い仕上がりです。夏場はほとんど使わないのに、寒くなると赤い色のせいでよく登場します。クリスマスらしい色です。

 今、身近にあるものはすでに長く使ってきたものばかり、そして好きなものばかりです。その一つ一つ、どこで買ったのか、どんな思いで買ったのかよく覚えています。そして家に持ち帰り、袋から出した時のあの嬉しさも忘れません。

 このひと月はこの赤いトレイですが、月が変わると塗りのお盆が登場します。お正月です。塗の赤、スウェーデンの赤、それぞれにその時の気持ちを映してくれます。この赤いトレイを使うたび、小さなサイズも買っておけば良かったと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ステンドグラスの灯り

2024年12月02日 | 身の回りのもの

雨、11度、80%

 この家の改築が終わったのは8年前です。7年前帰国して住み始めると、以前なかった場所に電燈線が出ているのに気付きました。玄関の三和土の上です。三和土を上がった2畳の玄関の間にはこの家らしい和風の照明器具をつけました。 この灯りは4球の電球のおかげで思ったより明るく、これで十分と思っていたのですが、三和土の上の裸の電燈線が目障りでした。二股に分かれた電燈線はみっともいいものではありません。そこでこの家らしからぬ「ステンドグラス」のシェードを買い私が取り付けました。ところがスイッチを押しても明かりがつきません。庭の照明の修理に来てくれていた電気屋さんに見てもらったら、「この電燈線、電気が来てないよ。屋根裏から配線をやり直してもらいなさい。」と言われました。途端に億劫になりました。「屋根裏」しかも出費が嵩みそうです。そんなわけで明かりがつかないまま、7年が過ぎました。

 11月も終わりの頃、急にこの「ステンドグラス」に灯りを入れようと思い立ちました。見積もりに来てくれた電気屋さんがその場で配線のやり直しをしてくれました。微量な電気は来ているけれど、どこかで電気が漏れているとの診断でした。2階から屋根裏に入り、2時間近くかかりました。若いお兄さんが手際よく仕事をしてくれました。

  こんな風に三和土の上を照らします。バラの模様の「ステンドグラス」です。小ぶりでさして明るいわけではありません。電気屋さんが帰った後も嬉しくてしばらく玄関にいました。 飾ってある額に写り込む「ステンドグラス」もいい感じです。色合いがこれからの季節に温かさを運んでくれます。

 「ステンドグラス」に興味が出たのは帰国後です。小さい時から教会のステンドグラスに馴染んでいたはずなのに、美しさを知らずにいました。この春の「マチス展」ではたくさんの「ステンドグラス」が紹介されていました。ますます好きになった「ステンドグラス」です。

 壊れたもの、使えないものが家にあるのは好もしくないと思います。それぞれがその役割を果たしてこそ「もの」です。まして家の顔の玄関です。明かりがついたことで空気の流れも変わると信じています。新しい年が来る前に家自体も整えました。電気屋のお兄さんも「可愛い明かりですね。」と言ってくれました。私の心にも明かりがつきました。

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菊のお皿

2024年11月23日 | 身の回りのもの

雨、13度、74%

 やっと秋らしくなりました。紅葉の便りも聞こえます。紅葉の赤や黄色は春の桜の薄紅色と同じくらいきれいです。秋の花といえば「菊」です。先日新聞に「菊」を「マム」と呼ぶようになったと書かれていました。花の名前がどんどんカタカナに変わっていきます。「秋菊」「夏菊」などと呼べばいいのに。

 「菊」の色といえば黄色、白と思っていたのに、今は姿形色も種類豊富になりました。大輪もあれば小さな菊もある、昔ながらの「菊」の絵の皿を持っています。この季節、テーブルにのぼります。

 長径が30センチ近いオーバルな皿は、実際はもう少し濃い黄色です。 フランス、リモージュの窯のものです。「KENZO」のデザインのもので流通が少なかった皿だと聞いています。香港のセントラルのランドマークの「KENZO」の店のウィンドーにはこの皿ととっても大きなカップアンドソーサーが並んでいました。目を引くディスプレイでした。カップは大き過ぎるのでこの皿だけを求めました。テーブルの真ん中にこの皿を置くと華やかになります。時には皿立てに飾ることもあります。30年、秋になると登場する皿です。

 季節を大事にする日本の和食器は秋になると「もみじ川」や「菊」の絵付けが多くなります。変形の中皿は一面「菊」が描かれています。「乾山」の写しです。江戸の頃この皿が膳にのった様子を思い浮かべます。洒脱な美しさで人々を驚かせたのではないでしょうか。刺身などをほんの少し盛り付けます。日本で求めて香港に持ち帰る時も、香港から引越しの荷物に入れる時も、薄く作られたこの皿には殊更気を使いましたが、欠けることもなく手元にあります。「鯛」の刺身がよく映えます。先日、「鯖」の刺身を盛りました。「鯖」の青く光る皮目がいい塩梅でした。

 秋の皿を愛でながら、頭の中は「クリスマス」「お正月」の器のことを考えます。どの器も長年私の身近にあるものばかりです。

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無印良品「台所スポンジ」

2024年11月12日 | 身の回りのもの

晴、14度、84%

 毎日使う「台所スポンジ」に何を一番求めるのでしょうか?よく落ちて丈夫、泡がよく立つ、中に水が溜まらない、色、など使う側はそれぞれに選ぶときの基準があると思います。どれも兼ね備えているスポンジがなければお安いスポンジを使い捨てという考えもあります。

 日本に帰国以来、ずっと使っているのはスコッチブライトのスポンジです。 鍋の焦げもよく落とします。香港にいた時も同じものを使っていました。気心が知れてます。このスポンジで約ひと月使うことができます。黄色い部分は「セルロース」素材ではなくスポンジです。「セルロース」のものは黄色い部分の傷みが先に出ます。

 先日、近くのローソンの「無印良品売り場」で目に止まった「台所スポンジ」がありました。白い3個組のスポンジです。3個で299円、スコッチブライトひとつ分より安い!ダメ元で買いました。3層構造です。目の荒い部分は泡立ち、こびりついた汚れを楽に落とします。焦げなどに対応する部分は軟弱ですがそれなりに仕事をします。使用後の水はキュッと落ちます。スコッチブライトより幅が狭く、持ちやすいと感じます。グラス洗いの時にも無理がありません。

  使い始めて11日目、キムチなどを作るので色が黄ばんできました。機能的には当初と変わりありません。まだ使えます。

 1日何回スポンジを使うかしら?毎日のことです。思う仕事をしないスポンジにはストレスを感じます。だから、同じものを使い続けてきました。帰国前は日本ならいいスポンジがあるに違いないと期待していました。この無印のスポンジ、白い色がいいと思い買いました。横にはグレーのスポンジもありました。台所のスポンジは流しに出したままです。ピンクやブルーは明るいけれど我が家のイエローが主体の台所には違和感があります。用途別に幾つかスポンジを並べるのも気に入りません。

 ひと月に2個使ってもスコッチブライトよりお安い。どのくらい持つかしら?郵便を出しに行って近くのローソンで見つけた台所スポンジです。補充も簡単にできます。色はもちろん使い勝手も気に入りました。スポンジ一つのことですが、ストレスが少ないのが一番です。

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タイのカゴ

2024年11月06日 | 身の回りのもの

晴、17度、65%

 30年ほど前、「私のタイ料理」という本の中でハッと目に留まったカゴがありました。両手のついた端正な天然素材で編まれたカゴです。ココナッツの実を絞るのに使うカゴだそうです。この本に出会う数年前、家族でプーケットを旅行しました。今と違って田舎町の「プーケット」でした。そこの市場でいくつかカゴを求めて帰りましたが、こんな綺麗な形のカゴは見当たりませんでした。

 以来タイに出張に出かける主人にそのカゴを探してくれるよう頼みましたが、男の人です市場などに行く時間があるはずもありません。私もバンコクに行く機会がありましたが、市場には出向くことができませんでした。当時は香港に住んでいました。ずっとずっとそのカゴのことが頭を離れないでいました。

 先日、雑誌を眺めていたら両手のついたカゴが写り込んでいます。本の出版社に電話して、編集部門の方にお手を煩わせて出何処を入手することができました。その記事はカゴのことには触れていず、ただ写真の隅に写っていただけです。早速、アジアのものを扱う会社に電話して、売っていただくことができました。かれこれ30数年かかりました。

  大きさも確かめず、大小2つ頼みました。荷物を解いた時の私の喜びようはありません。思い描いていたものよりやや粗雑な作りですが、それでも手作りの美しい形です。両手がありますからシンクなどにかけて使えます。 お飾りのカゴではありません。実際に使うもりで流しの横に居場所を作りました。

 タイのカゴは美しく、ちょっと発想の違うものが見つかります。 プーケットで私が買ったカゴはこれと同じものでした。これは2代目です。最初のカゴにも化粧品を入れていました。艶が出ていい感じになったのですが、20年近く使って傷みが目立ち始めました。その頃、我が家にはタイから来たお手伝いさんが通ってくれていました。彼女が休みでチェンマイに帰った時、カゴを買って来てと頼みました。この化粧品のカゴ、そして、 この面白い形のカゴを持ち帰ってくれました。この足付きのカゴは北のタイらしく「餅米」を蒸すカゴです。もっと大きなサイズで蒸して、お客さんにサーブするときにこの小さなカゴに盛ります。我が家では玄関で印鑑や鍵のスペアーを入れています。

 今日から手つきカゴを使い始めます。タイにご旅行の時は市場でカゴを見てください。きっと素敵なものとの出会いがあるはずです。30数年かかって手に入れた「タイの手つきカゴ」です。

 

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コルクボード

2024年10月29日 | 身の回りのもの

曇、19度、77%

 昨日、家のモップの話を書きました。その写真はキッチンの引き戸に立てかけたモップ、引き戸にはコルクボードがかかっています。このコルクボードをご覧になった皆さん、絵だと思われたようです。「真奈さんが描いたの?」などとコメントやメッセージをいただきました。「コルクボード」です。

 もう40年近く我が家のキッチンの監視人、昔の中国のお手伝いさんを模った木のコルクボードです。コルクは本物のコルクで今では鋲が刺せないほどボロボロです。髪には爪楊枝で作った髪飾りが刺さっていました。ないところを見ると折れてしまったのでしょう。髪の結い方、頬のピンクに染まった様子、良いお値段でしたが一目惚れで我が家に連れて帰って来ました。

 香港のアメリカ領事館の婦人会が年に一度クリスマス前にバザーをします。会場は香港島南の「アメリカンクラブ」でのこともありましたが、これを求めた時はオープンしたばかりの「マリオットホテル」でした。手作りのものが多く、クリスマス前のこういうバザーは本国アメリカでもプレゼントの準備のためにあちこちでの催されるそうです。キッチン道具など欲しいものがいっぱいありました。でも買ったのはこれ一つ。以来、我が家のキッチンのドアからいつも私の監視をしていらっしゃいます。

 木製にペイントがされています。白いコートの肩の部分はキッチンの油で茶色に変色しています。毎日顔を合わせる私には当たり前のこのコルクボード、皆さんのお目に留まってきっと喜んでいます。

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デュオテックスのモップ

2024年10月28日 | 身の回りのもの

雨、17度、86%

 小さい頃から雑巾掛けが好きでした。掃除が好きでない母でしたので、母が留守中を狙って拭き掃除をします。何が好きかって?拭いた後の畳や床板のキュウッとした感触がたまりませんでした。子供の頃の家を改築して住んでいます。畳の部屋は一つだけ、板張りの部屋もカーペットやラグを敷き詰めていますので、今では拭く面積は減りました。しかも雑巾ではなく、モップを使います。

 モップは家用と庭用の2本持っています。庭用のモップと聞くと不思議でしょうが次回お話しします。家用のモップは水拭きタイプです。ペーパーを使うモップは手軽ですが、拭いた後キュッと感がありません。しかも小さな私が高い天井まで拭きます。持ち手がぐんと伸びてくれるタイプのものを選びました。スウェーデンのデュオテックスというメーカーのものです。モップ部分は取り外しのきくマイクロファイバーです。湿度の高い日なら濡らさずにも使えます。モップ部分のびらびらが家具や壁のギリギリまで汚れをとってくれます。3メートル近くまで拭くことができます。頼もしい!

 雑巾を絞って膝をついて拭くのが一番ですが、モップの立ち姿に慣れると億劫になってしまいました。ここ数年、年末の大掃除ではなく気候の良い秋の大掃除が推奨されています。年末は次々に用事が入ります。回縁の天窓の掃除、雨戸、網戸の掃除、天井掃除、排水溝の掃除、一つ一つ書き出して11月に入ると始めようと思っています。

 このモップモップ部分のサイズが2通りあります。ワイドなものを選びました。おかげで一気に拭くことができます。いつもは家事室にモップ部分と別に立てかけて収納しています。モップが外に出てるのは見た目の悪いものですが、このモップ見た目もなかなかです。来月になれば大活躍です。

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麻の枕カバー

2024年10月26日 | 身の回りのもの

曇、19度、75%

 7年前帰国するとき、たくさん「麻布」を買って帰って来ました。椅子周りのファブリックに使おうかと考えていたのだと思います。ところが7年経った今もこの「麻布」たちは手付かずで仕舞われていました。椅子周りのファブリックは帰国後急いで厚めのコットンで作ったものを使っています。テーブルクロス用のIKEAやマリメッコの布をたくさん持っていましたが、この家のテーブルには小さい布たちでした。「麻布」何に使おうか?「麻布」を手に取っているとシャキッとした手触りの奥から温かさが感じられます。ゴワゴワではありません。そこで枕カバーをセッセと作りました。

 ミシン歴45年、直線縫いしかできません。でも家のものはほとんどこのミシンで縫って来ました…無地のブルーグレーとサンド色そして優しいホワイトの3色です。主人の横長の枕、私の古い古い羽枕2つ、来客用の枕2つ。主人が東京に出張に出た日の午後は大雨で一日座って縫い続けました。布が多いので余裕たっぷりの枕カバーの出来上がり。

 来客用と主人の枕は家の洗濯機で洗いました。お日様の匂いのする枕をスポンと枕カバーに入れました。ふかふかです。「麻布」は洗えば洗うほど馴染みます。出来立ての「枕カバー」にフッカリと頭を沈めて休みました。翌朝ベットを整えているとき、ベットカバーから覗く枕が見えました。なんとも「ハンサム」な枕です。花柄、ドット、ポップな柄も良いけれど、無地の「麻布」は男前に見えます。寝るのが楽しみ!

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ルクルゼのフォンデュ鍋

2024年10月24日 | 身の回りのもの

晴、17度、74%

 年齢を重ねると家族構成も変わり使わなくなった物が出て来ます。なのに人に譲ることも、捨てることもできず持ち続けるものは何か私に語りかけるものです。「カンパニュー」を焼くための蓋裏に突起がある「ルクルゼ」の鍋もいつか使おうではなく、その姿形が好きで手元に置いていました。ここひと月、毎日朝からパンを焼いてくれています。 流しのハッチの一番上、天井際に並べて置いていました。大きな空き缶もそれぞれに必要な時おろして使います。向かって右端は、「ルクルゼ」の「フォンデュ鍋」です。現行品ではありません。 40年は我が家に滞在しています。最近さっぱりご無沙汰です。

 主人が帰宅していつも頭の中に回るのは三食の献立です。合わせるお酒は何を所望するかな?日頃は家にない日本酒も用意しています。寒くなるとお燗をつけたお酒が良いという主人、私はお燗つけが下手くそですからご自分でしてもらいます。徳利は背があるので普通のお鍋ではすっぽりとは収まりません。そんなことを考えて寝ていた時、「そうだ!フォンデュ鍋は深さがある!」と気付きました。早速その日は「フォンデュ鍋」でお燗をつけました。

 最近のルクルゼの「フォンデュ鍋」はコンロタイプになっています。この古いタイプはスタンドがついています。鍋もハンドルも古いものの方がすっきりとした形です。とりわけスタンドはその形が綺麗だといつも見惚れます。「フォンデュ」として使う時は固形燃料を炊く仕組みです。 

 この緑色も今は廃盤色です。私が「ルクルゼ」の鍋を買い集めていた当時は、緑、青、オレンジ色が主流でした。日本で持て囃されるようになって、色が明るく、豊富になりました。鍋にも流行があるのですね。

 年末孫が来たら、「チョコレートフォンデュ」か「チーズフォンデュ」でこの鍋を使おうと考えています。若い時は苦にならなかったのに、鍋の重さを腕に感じる年になりました。それでも好きなものは好き!

 

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