チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

自撮り

2024年12月03日 | 自分ごと

曇、11度、4%

 写真に収まった自分が好きではありません。写真屋の娘です。写真を撮るのは好きなのに、自分を写真に映されるのはとても苦手です。ですから「自撮り」はしません。

 「自撮り」の好きな方はみなさん美形、写真写りの良い方ばかりです。父は「写真」は字の如く真実を写すのだと言いました。だから私は写真写りが悪いのではなく、元々が不器量だということです。

 昨日、デッキでぼーっとしていました。考え事をして心が沈んでいました。座り直したらテーブルの上の暗くなったパソコンの画面に私が映っていました。青い空、葉がすっかり少なくなった木。逆光ですので私の表情も服装の細かいところも分かりません。ただ私が映っていました。そこで、横にあったスマホでパソコンの画面をパチリ。

 これも「自撮り」というのでしょうか。

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ステンドグラスの灯り

2024年12月02日 | 身の回りのもの

雨、11度、80%

 この家の改築が終わったのは8年前です。7年前帰国して住み始めると、以前なかった場所に電燈線が出ているのに気付きました。玄関の三和土の上です。三和土を上がった2畳の玄関の間にはこの家らしい和風の照明器具をつけました。 この灯りは4球の電球のおかげで思ったより明るく、これで十分と思っていたのですが、三和土の上の裸の電燈線が目障りでした。二股に分かれた電燈線はみっともいいものではありません。そこでこの家らしからぬ「ステンドグラス」のシェードを買い私が取り付けました。ところがスイッチを押しても明かりがつきません。庭の照明の修理に来てくれていた電気屋さんに見てもらったら、「この電燈線、電気が来てないよ。屋根裏から配線をやり直してもらいなさい。」と言われました。途端に億劫になりました。「屋根裏」しかも出費が嵩みそうです。そんなわけで明かりがつかないまま、7年が過ぎました。

 11月も終わりの頃、急にこの「ステンドグラス」に灯りを入れようと思い立ちました。見積もりに来てくれた電気屋さんがその場で配線のやり直しをしてくれました。微量な電気は来ているけれど、どこかで電気が漏れているとの診断でした。2階から屋根裏に入り、2時間近くかかりました。若いお兄さんが手際よく仕事をしてくれました。

  こんな風に三和土の上を照らします。バラの模様の「ステンドグラス」です。小ぶりでさして明るいわけではありません。電気屋さんが帰った後も嬉しくてしばらく玄関にいました。 飾ってある額に写り込む「ステンドグラス」もいい感じです。色合いがこれからの季節に温かさを運んでくれます。

 「ステンドグラス」に興味が出たのは帰国後です。小さい時から教会のステンドグラスに馴染んでいたはずなのに、美しさを知らずにいました。この春の「マチス展」ではたくさんの「ステンドグラス」が紹介されていました。ますます好きになった「ステンドグラス」です。

 壊れたもの、使えないものが家にあるのは好もしくないと思います。それぞれがその役割を果たしてこそ「もの」です。まして家の顔の玄関です。明かりがついたことで空気の流れも変わると信じています。新しい年が来る前に家自体も整えました。電気屋のお兄さんも「可愛い明かりですね。」と言ってくれました。私の心にも明かりがつきました。

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師走 ついたち

2024年12月01日 | クリスマス

曇、8度、71%

 今年もあと一月、時間が速く過ぎます。12月らしい寒い朝を迎えました。

 帰国以来、クリスマスはほぼ一人で迎えました。おそらく今年も一人です。それでも家の中はクリスマス模様に飾ります。クリスマスの準備は心が温まる時間です。  アイアンのキャンドルツリーに飾るのはもう40数年、この白木の飾りです。その昔、アメリカからやって来ました。白木が薄茶色に変色しています。飾り棚には、 ディアドロの小さなツリー、 ツリーを刺した私の刺繍額です。こちらも麻布が黄変しています。どれもこれも私とずっと一緒に歩んできたクリスマスの飾りです。床の間も26日まではクリスマスの飾りです。 大きな床間に不釣り合いな馬小屋の「マリアとキリスト」の刺繍額、 庭に7年間生きていた小さな「柊」を金色の缶に植え替えて、赤い実をつけて飾りました。 床の間はどう飾っても静かな空間になります。

 床の間前のコーヒーテーブルに置いた本は、「クラブツリーエヴリン」のクックブック。 古い古い本です。幾度も読み返しています。イギリスの料理は美味しくないと言われますが、この本からのレシピで今も作る料理があります。

 もちろんテーブルクロスは赤い色。暖かさを呼びます。 冬はますます陽が少なくなるこの家です。着るものに赤い色を身につけないので、目に入る赤は貴重です。

  モモのカレンダーはお風呂上がりのモモ、6歳の時です。私のバスローブにしっかり包まれています。香港も冬は少し寒くなります。懐かしい一枚です。

 私と一緒に歩んで来てくれたものに囲まれて心温まる「師走」の始まりです。

 

コメント (2)
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