チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

刺繍枠、届きました!

2022年07月21日 | クロスステッチ

晴、28度、84%

 ポチリした「刺繍枠」が届きました。私の勘違い金属製の枠ではなく従来の木製です。木質が違うので同じ木製でも軽くなっています。早速はめてみました。四角の刺繍枠をご存じない方が多いのですが、上下の棒に刺繍布を仮縫いして、巻き取りながら布を張ります。この仮縫いは面倒でした。この新しい枠は上下の棒に布を挟み込む強化プラスチックがついています。あっという間に張り終えました。

 「40センチ50センチ」の大きさはかなり大きく手に持って刺すなど出来ません。枠を支え、両手で糸を表裏に運びます。支え必要としますので、椅子に座っては無理です。床に座り韓国の小机「ソバン」を支えにしました。 小物なら場所も姿勢も気にせずに刺せるのですが、大きなものを刺す時はこうした準備が必要です。思わぬところに痛みが出ます。

 刺し始めて枠のありがたさを改めて実感します。布は左右折りたたみ上下は40センチほど巻き取った状態です。全面刺繍ですから焦らずのんびりと。あといくつ刺繍ができるかわかりません。視力、手の握力共に衰えています。3,500円の枠を買うのを躊躇しましたが、スムーズな仕事が出来そうです。

 私が床に座ったら、やって来ましたココさん。 モモは刺繍を指す間、私の膝上でした。ココさん膝に乗る気配はありません。抱かれるのが好きでないココさんでよかった。膝は重たくなるし、暑くて汗が滲みます。

 「じーじー」と蝉の声を聞きながら、時折目を休めるので庭の緑を眺めます。私の見えるところにココさんは寝ています。まだ続くこの暑い夏、こうして時間を過ごします。

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大きな刺繍枠をポチリ

2022年07月19日 | クロスステッチ

曇、27度、89%

 数日前、久しぶりに刺繍を始めました。使う布も糸も今までに使ったことのないもので、心地よく興奮気味です。クロスステッチですが、布はいつも枠に張ります。ピンと張った布に針を落とすのは気持ちがいい。今回はキャンバス地で目の大きなもの、しかもサイズが50センチ×80センチの大判です。手持ちの一番大きな枠でも張るのは無理でした。「まあいいや」と枠無しで始めました。このお歳です、目は疲れる、指先の力は衰える、気持ちほどに仕事は進みません。「枠があればなあ。」

  私の刺繍枠たちです。大小様々、長年の刺繍になくてはならない道具です。大きな長方形の2つは、香港で求めたものです。1997年の中国返還前後、多くのイギリス人が経営する店は店を閉めました。この枠を求めたのもそんな店でした。イギリスに帰るというおばあさんから使い方を教わりました。丸い枠しか知らなかった私は大喜びでした。 

 キャンバス地の刺繍布は扱い辛く、ネットで刺繍枠を検索しました。10年ほど前はテーブル状の刺繍枠を探したことがありました。ちょうど老眼になり始めた頃です。あちこちの衰えと共に道具に補ってもらいます。テーブル状のものはプレタポルテのアトリエで使うようなもので、市販されていませんでした。10年ぶりの刺繍枠の検索で驚きました。枠の素材も金属製のものが登場しています。お値段もそんなに高くありません。幾つになるまで刺せるかわかりませんが、思い切ってポチリと押しました。長方形で大きさが調整できる大きな金属製の枠です。

 届くまで数日、いつもの麻布、木綿の花糸でクリスマス用の小さなものを刺しました。目は小さい麻布ですが、慣れとは恐ろしい、数時間で刺し終えました。「まだまだ、刺せるじゃない。」

 年齢の衰えは何かで補います。麻布の目が見え辛くなった時は「拡大ルーペのメガネ」を買いに車を飛ばしました。好きなことを続けたい、続けられることは喜びです。明日、刺繍枠届きます。それまで小物を刺して待ちます。

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チクチク始めました。

2022年07月14日 | クロスステッチ

曇、28度、80%

 久しぶりにクロスステッチを始めました。デンマークのクロスステッチですが、初めて使う「ウールの花糸」と「キャンバス地」です。40年近く「デンマークのクロスステッチ」を刺しています。「木綿の花糸」を使い、目の細かい「麻布」に刺します。刺した刺繍は額に入れ家の壁を飾っています。

 ウールの「花糸」を手に取ったのも初めて、DMCの「タペストリーウール」とは違い細い甘撚りのウールです。色合いは「花糸」らしく繊細です。硬めの「キャンバス地」は「麻布」と違い目が大きいので拡大メガネをかけなくても老眼鏡だけで刺すことができます。 目が大きいので、細い「ウールの花糸」は2本どりします。 

 スマホに向かう、本を読む、細かい刺繍をする、目をよく使います。目は大事に心がけたつもりですが、加齢で自分が思うより疲れが残ります。それでも針を持つと嬉しくて仕方ありません。彩りのある「糸」を前にその「糸」の感触を楽しみながら出来上がっていく喜びがあります。

 大きい「キャンパス地」を枠に貼ろうとするのですが、大きな木枠ですら無理です。もちろん普通の丸い刺繍枠では「キャンパス地」の張りがあってはめることができません。仕方なく枠なしでチクチクです。

 縁側のロッキングチェアーに座り、蝉しぐれを聴きながら、目の前には、ココが昼寝をしています。 大きなものが出来上がるはずです。しかも全面刺して仕上げます。この暑いひと夏、ゆっくりした時間を過ごします。甘撚りのやさしい風合いの「花糸」をうまく生かして刺してやりたい。刺す手が早かった若い頃とは違います。「あといくつ刺すことが出来るかな。」そんな思いも胸をよぎります。

 ひと針ひと針、チクチク。

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赤い瓦屋根の家 クロスステッチ

2021年09月25日 | クロスステッチ

晴、21度、88%

 今年の初めに刺した「家」の額は居間に入るドアの横の壁に飾りました。 ちょうど真向かいの壁にも同じだけのスペースがありました。同じような「家」を刺して飾りたいと思い続けていました。

 南欧に行くと赤い瓦屋根の家をよく目にしました。少しかすれたような赤い瓦屋根です。煉瓦色に似通った色ですが形は日本の瓦と同じです。赤い瓦屋根の家は南欧の空の色に映え記憶に残っています。手持ちの本にもそんな赤い瓦屋根の家の写真があります。 ブルーのテントと赤い瓦屋根が好対照です。記憶にあるのは、 こんな風景です。

 刺しあがった赤い瓦屋根のクロスステッチを同じ額に入れて飾りました。居間に通じるドアの両側、向き合った形で掛かっています。

 額を求めに行ったついでに、先日刺した「睡蓮」の刺繍の額を新しく求めて来ました。家にあった白木の額でもよかったのですが、「睡蓮」の華やかさと玄関の帽子掛の横に飾ることを考えて優しい金縁に入れ替えました。 

 針を持っていると気持ちが落ち着きます。庭の花の刺繍も少しづつ増えています。長年刺そうと思っていたものを年内には取り掛かるつもりでいます。小さな麻布の目は見辛くなって来ましたが、老眼鏡の上の拡大メガネをかけて刺しています。40年来の私の刺繍がこの家の壁を飾ります。

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「睡蓮」クロスステッチ

2021年09月09日 | クロスステッチ

曇、23度、84%

 庭に咲く花をクロスステッチにしています。7月の終わりに咲いた「睡蓮」です。60センチほどのさほど大きくない甕に「睡蓮」を入れてふた夏になりました。冬は葉が枯れて姿がありません。それが春ともなると緑が水面に見え始めます。大きな池の「睡蓮」とは違い花も小振りですが、咲いたさまは美しいと思わず言葉が漏れるほどです。そして咲き始めて4日目には花びらを散らします。気高いゆえの儚さです。

  刺し終えて枠に貼ったまま、麻の布地と「花糸」の質感が伝わるでしょうか。麻布の目が細かいほど糸の盛り上がりがありふっくらと仕上がります。早速、額に入れてみました。

 

 8月に入り連日の猛暑でした。我が家の「睡蓮」は「温帯睡蓮」と呼ばれる品種です。暑さで元気がなくなりました。緑の葉に枯れが目立ち出しました。園芸店の人に相談すると、この暑さだと「熱帯睡蓮」の方が育て易いと教えてくださいました。小さな甕ですから、水温の上がりが影響するようです。「温帯睡蓮」の根はまだしっかりとあります。その横に「熱帯睡蓮」を入れてみました。まだ様子見の段階です。今年の暑さと大雨はこうした水生植物にまで影響が出てしまいました。

 庭の花の額がひとつまたひとつと壁を飾ります。次はここ数日咲き始めている「時計草」を刺してみようかなあ。

 

 

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おきな草のクロスステッチ

2021年05月12日 | クロスステッチ

雨、19度、80%

 4年前庭に植えた「おきな草」が先月初めて咲きました。 

鮮やかな紫でした。その後、白の「おきな草」も咲きました。 一輪一輪が首を傾げたような趣ある咲き方をします。日が沈むと一旦閉じますが、翌朝次第に花を開きます。そして10日ほどすると、 白い毛のようなものが花芯を囲みます。これが「おきな草」と呼ばれる所以です。「おきな」つまり「翁」です。

 昨年から庭に咲く花を少しずつクロスステッチで刺しています。庭ががなかった頃は花を刺しながら「この花を自分の庭に咲かせてみたい。」と思ったものでした。そして、「クリスマスローズ」や「ローズマリー」「タイム」を植えました。私が指す刺繍の原案はデンマークの「ゲルダベングトソン」という方のものです。根っこまで描かれた植物もいくつかあります。根っこも含めてその植物を捉えるそんな思いが好きです。

 額装した「おきな草」は台所の壁にかけました。向かいの壁には昨年刺した「オダマキ」がかかっています。「庭の花」を写したクロスステッチが増えていくのが今の楽しみです。庭の花も増え、家の中の刺繍も増えて行きます。

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家のある風景 クロスステッチ

2020年08月14日 | クロスステッチ

晴、28度、92%

 自分の机のコーナーのために「家のある風景」の刺繍を刺しました。デンマークのクロスステッチですが、いつも刺すものとは趣が違います。空や屋根を細かく刺し込んでいます。 屋根の部分は2色使い、しかもメリハリを入れるために輪郭を取る針目も入っています。

この家に帰ってきて小さい頃から使っていた私の机を再び使い始めました。「ビューロー」という蓋のついた机です。 この額を飾るまでは「ナナカマド」の赤い実の額がかかっていました。木や花でない別の物を壁にと思いました。空の色も屋根の色もとても落ち着いた色です。デンマークの古い田舎家を写したもののようです。家の姿も好きですがこの空の色に強く惹かれました。

 若い頃のように指先が効きません。力が入り辛くなりました。小さな針ですから負担は少ないはずなのにもどかしく感じます。それでも針を持つと心が落ち着きます。

 いい品物を扱っている「額屋さん」に出会いました。父母の時から付き合いのある「額屋さん」です。久しぶりに壁一面に貼り付けられたイタリアや諸外国のフレームを見ることができました。マットに入れる紙の種類も豊富です。それにも増して働いている職人の方達の知識の深さに感心しました。額を作るという仕事に誇りを持っている人たちでした。この小さな額を作るだけなのに、ついつい長く話し込んでしまいました。香港では20年以上の付き合いのある「額屋さん」がありました。今から20年はもう無理ですが、やっとたどり着いた福岡の「額屋さん」です。

 家の額は時々差し替えます。季節や行事、そして私の気分です。お世話になった友人たちのお礼のチクチクも毎日の日課になりました。小さくとも刺すのに時間がかかります。今しばらくお待ちください。

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オダマキ

2020年06月26日 | クロスステッチ

雨、24度、94%

 庭の花をクロスステッチで刺し始めて3作目、「オダマキ」です。2年前、友人からいただいた「オダマキ」の種を蒔きました。昨年それらしい芽吹きはありましたが花を咲かせませんでした。この春も同じ場所に「オダマキ」らしき植物が芽を出しました。葉の形だけでは確実ではありません。

 バラの木の下に芽生えた「オダマキ」、4月に入って気付くとピンクの花をつけていました。 30センチほどの茎の先に幾つかの蕾をつけています。蕾をつけていたにも関わらず私は気付かずにいました。よく見ると横にももう一本蕾をつけた「オダマキ」がありました。「オダマキ」の花は小さいながら華やかな姿をしています。あとに咲いたのは紫の「オダマキ」でした。 この花を幾度見ても見飽きません。花の作りが精巧で華麗です。種類も多く我が家の八重咲きです。2年目にして花を咲かせました。

 「セージ」「ポリジ」そして「オダマキ」を麻布に刺しました。「オダマキ」は色を紫とピンクの中間色にしてみました。「オダマキ」の花はそれぞれが思い思いの方向を向いています。今はすっかり枯れて種をつけています。来年も芽吹いてくれるでしょうか。

 刺し終わるとすぐに次の麻布を枠に張ります。友人たちに送るつもりのもの、庭の花もまだまだ刺します。幾つか刺し終えて額に入れます。ひと針ひと針、形と色が麻布の上に出て来るのが楽しみです。

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刺繍の額装

2020年06月24日 | クロスステッチ

晴、24度、92%

 庭に咲いた「セージ」と「ポリジ」の花を刺したクロスステッチを額装してもらいました。帰国後初めてのチクチクでしたので30年ぶりの日本での額装です。日本のことですから世界中の外枠が集まっているに違いないと期待して出かけました。

 外枠選びから始めます。ボードにL字に切られた外枠のサンプルが磁石で貼られています。その中から手にとって選ぶのは香港と変わりありません。ところが思ったよりその種類が少なく、イタリア製のようなものは一つもありませんでした。日本製でもいいデザイン、木の質感、枠の太さのバリエーションがあればいいなあと思いつつ、金色の角にだけ飾り彫りのある細いものを選びました。お次は外枠と入れるものの周りにマットを入れるかどうかです。マットを入れるとその分大きな額に仕上がります。つまり外枠も大きくなり値段は上がります。おすすめですと当ててくれたマットの色も紙の質もいまひとつしっくり来るものがありませんでした。そういう時はマットなしで外回りを残して額に入れます。香港の時はこの外回りがおおかた2インチと言われていました。次はガラスかアクリルを選びます。ガラスでなくアクリルが主流であることは香港も日本も変わりありません。アクリルの質、透明感がぐっと上質になっています。軽い上に割れることもなく傷もつきにくいのでアクリルを選びました。

 そこで大きさを測り、外枠の使用する長さ、アクリル板の大きさを割り出して手数料込みで値段が算出されます。想像通り日本の方がいい値段です。外枠の発注(在庫がなかったので)も含めて10日かかると言われました。実際は1週間で仕上げてくれ、昨日取りに行きました。

 ハズレのない外枠を選んだつもりです。金ピカではなくややマットな金が欲しかったのですが止むを得ません。香港では永く同じ額屋さんに通いました。気心が知れていました。お店の人のプロの知識をたくさん教えてもらいました。そして何と言っても外枠の種類が多かったこと。

日本では出来合いの額を買うのが主流だからかもしれません。今回の額屋さんでも出来合いのものを勧められました。「絵」や「書」をする人が額の注文に来るのは多いのでしょうが、自作の刺繍布を携えて来る客は少ないとのことでした。

  セージの花。   ポリジ。

 日本に戻って初めての刺繍と額装でした。「セージの花」と「ポリジ」の布の色の違いは「スイスの布」と「デンマークの布」の違いです。この2つの後も刺し続けています。この3年間私を支えてくれた友人たちに小さなものを刺したり、庭に咲いた花を刺したりしています。チクチクとひと針ずつの仕事です。お手元に届くのは先になるかと思います。

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ポリッジ  (るりじしゃ)

2020年06月08日 | クロスステッチ

晴、19度、90%

 昨年のこぼれ種から「ポリジ」の花が咲いたのは3月の終わりでした。次々と小さな花を咲かせます。花も葉っぱも食べられる「ポリジ」です。古い西洋の家庭のケーキにはこの「ポリジ」の青い花の砂糖漬けが飾られていました。最近ではサラダのアクセントに使われることが多いようです。 花の形、色の青さがチャームポイントです。

 葉っぱや蕾にはむく毛のような柔らかな毛が生えています。雨の後にはこのむく毛に雨滴が付いてキラキラと輝きます。蕾の頃は薄いピンクです。 開花する頃から青みを増して行きます。花の中央は茶色に尖っていてその周りはくっきりと白が隈取り、青い花びらとなります。1センチにも満たない小さな花一つ見ていても飽きません。

 この「ポリジ」は食べられるばかりか庭では大きな仕事をしています。甘い匂いのする花ではないのですがミツバチを集める力に優れています。「集蜂力」と私は名付けました。庭にあるの花々はミツバチを呼びますが、確かに「ポリジ」の周りにはいつもミツバチが飛んでいます。そこでイチゴに花がつくと「ポリジ」の近くに持って行きます。人工授粉をしなくてもミツバチの介在で受粉できます。イチゴ畑の近くに「ポリジ」を植えるところもあると聞きます。

 今、庭に咲いている花をクロスステッチで写しました。花の中央の尖りが見て取れれば幸いです。「ポリッジ」は冬口まで咲き続けます。夏の終わりには第一弾目のこぼれ種からの新芽も出します。生命力の強い植物です。

 次は庭の何の花を刺しましょうか。

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