チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

タイムの花

2017年07月31日 | 庭仕事

晴れ、28度、80%

 庭の一角にハーブばかり植えている場所があります。ハーブが好きですというと、アロマセラピーに詳しいかと思われがちですが、全く無知です。単に食べるため。ハーブはもともと雑草だと思っています。雑草ですから簡単に栽培できるはずです。香港での30年、種の入手も難しかった時代から毎夏育ったのは、バジルだけでした。出窓で植木鉢やプランターで育てる無理もありますが、一番はあの高温多湿な香港の気候です。やや大きく育ったローズマリーの苗ですらうどん粉のような虫がついて枯れます。月桂樹はアブラムシがつきました。タイムに至っては食料品やさんで売っているポット入りの苗が一度も根付いたことがありません。タイムもしばしば料理に登場しますが、タイムの花が見たかった。

 我が家の庭のハーブの一角は、春先に種で植えたバジルやシソ以外は苗で買って来ました。タイムやセルフィーユの苗はなかなかありませんでした。見つけると少々高くても買いました。香港時代の記憶があります、枯れるかもしれないとの心配が先立ちます。ところが、順調に根付くどころかタイムは地面を這う種類だったので、ハーブの一角の4分の1の地面を覆うまで育ちました。

 実際にタイムの花を見たことはありません。タイムを育てている方も知りません。たったひとつこの刺繍がタイムの花への憧れの元です。 30年近く前に刺したものです。作者はデンマークのゲルダベングトソン、デンマークの刺繍の世界では有名な植物を刺した方です。ひと針ひと針進めながら、デンマークの野に咲くタイムを思い浮かべます。おそらく風が吹けばその香りも風に乗って届くことでしょう。タイムが育てたかったのは、食い気よりもこの花見たさでした。

 七月に入るとタイムに小さな白い花がつきました。花姿が思い描いていたものとは違います。ところがひと月、スクッと立ち上がったその先には、見たかったタイムの花が開きました。色は白です。焦がれて焦がれたタイムの花にやっと会うことができました。ハーブはやはり雑草です。花はどれも小さく、目立つものではありません。

 セルフィーユやイタリアンパセリ、コリアンダーは苗で買って来てもすぐに花を咲かせ種をつけてしまいます。種を取って、九月に入れば秋蒔きにします。地面に下ろしたハーブたちは生命力がポットで育てるのとは違うことを知らされました。少しずつですが、私の欲しかった庭ができ始めています。連日の猛暑にもか細い植物は負けません。植物の強さに毎日元気をもらいます。

 

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真奈さん、ラベンダーお好きですよね。

2017年07月30日 | 日々のこと

曇、27度、85%

 北海道に旅していた友人からお電話がありました。「真奈さん、ラベンダーお好きでしたよね。」とおっしゃいます。「はい、大好きです。」ラベンダーを届けてくださるとおっしゃる日には私は用事が入っていました。後日、厚かましくも大好きなラベンダーをいただきに出かけました。

 ラベンダーとの出会いは42年前に遡ります。 この小さなサシェです。42年前、今のようにアロマだとかハーブとかあまり世の中に知られていませんでした。これはイギリスのものかと思われます。東京に出たばかりの私は、こんなものばかり買っていました。色もラベンダー色、もちろん中にはラベンダーが入っていますからいい香りです。あちらの人たちの真似をして、以来ずっとどこに行っても私のタンスの中に入っています。中のラベンダーを入れ替えたことがないのに、まだラベンダーが香ります。

 暑い香港でも幾度かラベンダーの種を蒔きました。発芽しますがしばらくすると溶けてしまいます。暑すぎる、湿度が高すぎるのでしょう。この家に帰って来て、はじめに買った苗はラベンダーでした。近くの家々にもラベンダーの花が咲いています。紫の花もつけました。ところが一向に匂いません。花姿も私が思い描いているラベンダーとは違います。調べると、匂いのないタイプのラベンダーでした。

 北海道には行ったことがありません。北海道のラベンダーが有名になったのもここ20年ほどのことではないでしょうか。 こんなラベンダーのものまでいただきました。六花亭のお菓子まで頂戴してくる有様です。 この六花亭の包装紙だけは昔から変わりません。気持ちがパッと明るくなる包装紙です。変わらないものがあるというのも嬉しく感じます。

 ラベンダーの花はお会いする日が延びたのでドライにしてくださっていました。持ち帰る道々車の中もいい香りです。その晩は早速ポプリを作りました。茎の香るタイプだそうで茎も切って入れました。好きなものを覚えていてくださるとありがたいなと思います。

 どうしても自分の家の庭に香りのあるラベンダーを咲かしたいと思います。実は九月に入ると、この九州でも花をつけるというラベンダーの苗が届くことになっています。一面のラベンダーとまではいかないでしょうが、花が咲けばいつかお返しにお持ちしますね。ありがとうございました。

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レオナルド×ミケランジェロ展 三菱一号館美術館

2017年07月29日 | 日々のこと

曇、27度、85%

 主人にもらった一日半の休暇、まずは「ジャコメッティ展」へと行きました。観たい美術展は全部で4つ、特に行きたかったのは3つです。気温も高いし三連休の最終日です。順路を考えます。次に向かったのは、丸の内にある三菱一号館美術館です。「レオナルド×ミケランジェロ展」と謳われた素描の展示です。二大巨匠の素描を見比べてくださいという趣旨でしょうか。

 この展覧会の作品の詳しいことは今月号の芸術新潮にも詳しく載っています。私にはこうした展示を考えつかれたキュレーターの方が素晴らしいと思いました。素描を通してレオナルドとミケランジェロを見るわけです。この発想の面白さ、準備には大変なものがあったのではないかと思います。

 どちらの作品が好きか、人それぞれです。私は精緻なデッサンを見るのが大好きです。ラフなデッサンも好きです。デッサンを見ていると彩色を施される前の作家の思い入れが見えて来ます。 1985年、今はない西武美術館で観た「レオナルドダビンチ素描展」の図録です。この家の本棚におき忘れていたこの図録を見て、好きなもは変わらないと思います。この時の素描は人物はなく、機械や自然の素描が主体でした。

 今回は二人の同じような例えば女性の横顔、男性の後ろ姿などをどう表現しているか見比べることができます。尖筆の使い方、右利き左利きの違いから出てくる筆運び、影のでき方、精密な故に見事なまでに違いがわかります。

 三菱一号館美術館、面白い企画をしてくれます。絵画や彫刻をただ並べて観せてくれていた時代とは変わって来ています。最近の美術館行きは、私にこうした楽しさを運んでくれます。

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1日遅れのうなぎ ココさんの初うなぎ

2017年07月28日 | 日々のこと

曇、28度、90%

 丑の日に人間ドックが入っていました。朝ごはん抜きです。朝ごはん抜きで昼過ぎまでと考えただけでも気が遠くなりそうです。朝9時前に病院に着いた時にはすでにお腹がグーグー鳴っていました。先生が「今日は変わったことはありませんか?」私「いつもと同じですがお腹が空いて、」先生、笑っていらっしゃいました。

 2年前にも一度朝ごはん抜きがありました。お腹が空くと気力低下に体の力まで抜けます。そこで、丑の日の前日、うなぎを買っておきました。病院から帰ってすぐに食べるつもりです。しかも2匹。お腹が空けば2匹ぐらい軽く食べれます。ところが病院を出る前に自分の内臓をスクリーンで見ました。ピンクの内臓が元気に動いています。家に着いてお腹は空いていますが、うなぎを食べる気になりませんでした。そこで一日遅れのうなぎです。

 初めはご飯の上に豪勢に2匹のうなぎをのせるつもりでしたが、明けの日は朝もちゃんとご飯を食べています。そこで、うなぎを別々に食べることにしました。

 お昼ご飯は、ご飯の上に蒸したうなぎをのせました。お酒を振って蒸したうなぎは柔らかです。お昼ご飯はココさんも同じものを食べます。ココさん生まれて初めてのうなぎです。 待ての姿勢の時から興奮気味でした。このくらいの量を4、5回あげます。私が食べ終わって、「ごちそうさま。」してるのにココさんまだ欲しそうです。お気に召したようです。モモさんもうなぎが好きでした。喜ぶのでたくさんあげました。うなぎの脂はきついのか、一度食べ過ぎで戻しました。それでもモモさんの好物なうなぎでした。

 残ったうなぎは夜には湯葉と一緒に炊き合わせてワインと一緒に。 夜ご飯はココさん別々ですから、「??」とテーブルを見上げますがあげませんでした。

 丑の日の翌日に二食もうなぎを食べました。これで人間ドックの疲れも取れたことでしょう。二の丑の日には、ココさん、またうなぎを食べようね。

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ココさん、7キロになりました。

2017年07月27日 | ここ

曇、27度、86%

 ココさん、我が家に来てあと1週間ほどで3ヶ月になります。今月は1歳のお誕生日も迎えました。私の休暇には動物病院にお泊まりも経験しました。看護婦さんたちに随分遊んでいただいたようです。お迎えに行った時、きっと走り回っていたのか息が荒いココさんは看護婦さんに抱かれて出て来ました。

 やって来た時は、体を触ると骨を感じました。痩せていました。先生に太らせてください、と言われました。よく食べます。なんでも好きです。朝、昼、晩、三食食べさせました。ガツガツむせながら食べていたのが、今ではゆっくりと食べるようになりました。「ごちそうさま。」の一言で食事が終わりだと理解します。先日、お誕生日の検査に行きました。検査といっても体重を計るだけです。遊んでくれる看護婦さんたちに会うと大はしゃぎです。やっと落ち着かせて、7キロちょうど。1,8キロ増えました。もう少し太って欲しいのですが、よく動きます。よく走ります。急に庭に出て走り回ったり、家の中でも走ります。時間が来ると散歩の催促もします。

 とても不思議なのが、カメラを向けるとポーズをとったり、レンズをしっかりと見ることです。モモさんにはなかったことです。 「どお?」寝顔を写真に撮ります。パシャのシャッターの音に目覚めて早速カメラ目線です。

 生活のリズムができると、体のリズムもできたのだと思います。排泄がほぼ決まった時間にできるようになりました。大きい方はほとんどお散歩中、場所も決まって来ました。小さい方は庭の芝の上がお好きです。お外では、モモさんがよくマーキングした同じ場所でおしっこします。

 トマトの収穫の時は待ちきれません。最近は午後3時ごろトマトを摘みます。洗って、冷蔵庫で冷やしてお散歩前の水分補給です。

 来月には息子一家もやって来ます。時を同じくして主人も戻って来ます。3歳の孫娘と大暴れするのやら、今から想像するだけでもため息が出ます。私にとって試練の1週間です。 「右向きだって得意よ。」ておっしゃってるのか、ピタッとポーズを決めてくれます。

 

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初めての人間ドック

2017年07月26日 | 日々のこと

曇、28度、87%

 初めての人間ドック、初めての胃カメラを体験しました。昨年は帰国準備で忙しく、血液検査すらしていません。病院は2年前に行った不正出血の時以来です。歯医者以外は病気にもならないので病院に行くこともありません。帰国以来いろんなことがありました。しかも、私60歳になりました。主人が「とにかく検査を受けなさい。」と言います。一番側で見ている人です。時折食べ過ぎでお腹が痛くなる以外は、咳ひとつし無いことをご存知です。

 昨日の朝は食事が摂れません。一番の気がかりはお腹が空くことと、胃カメラが怖いということです。カメラなんかを飲むのですから、怖くて当たり前です。先週の予診の時、先生が「初めてなら軽い麻酔をしましょう。」とおっしゃってくださいました。

 朝一番、病院に向かいます。麻酔をするので運転は禁止されました。病院に着いた頃にはお腹がもうグーグーです。胸のレントゲン、腹腔部のエコー、身体測定、採血と進みます。胃カメラの前に胃の中の動きを抑える点滴を始めました。待たされます。お腹が空いているのを紛らすために、血圧計で遊びます。 ここ数十年余り変わらぬ数値です。上が100を越したのは年齢のせいでもあるようです。いよいよ胃カメラの部屋に呼ばれました。喉の奥に吹き付けタイプの麻酔を施されます。看護婦さんが「先生がゴクンと飲んで。」とおしゃったら思い切りカメラを飲み込んでください。」とアドバイス。そのうち点滴の中に麻酔薬が入れられました。「ゴクンと飲み込む、ゴクンと飲み込む。」そう唱えて横になっていました。次に気がつけば、先生はもういません。看護婦さんが「よくお休みでしたね。」と車椅子で別室に連れて行ってくださいました。胃カメラを見た覚えもありません。喉の奥に違和感があるだけで、まだ眠たい。そしてお腹が空いています。時計を見ると麻酔からすでに1時間、全く記憶がありません。看護婦さん曰く、「下川さんは体が小さいので麻酔がよく効いたようですね。」痛い思いをしなかっただけでホッとします。

 病院から帰る前に簡単な説明を先生から受けました。胸のレントゲンも腹腔部のエコーも影はないとのことです。胃カメラの映像まで見せてくださいます。自分の内臓の中までは見たくないのですが、大きな画面に映し出されるピンクの内臓に「あら、可愛い。」と思わず見惚れてしまいました。「60年もの間、ご苦労さん。」

 体の異状があって受けたドックではありません。血液検査、尿検査の結果はまだです。悪い結果が出れば「モモさんに早く会えるわ。」と呑気です。

 お腹がグーグー。お家にはうなぎも牛肉も用意して出かけました。でも、胃から腸にかけての自分の内臓を見たばかりです。「今日も負担の少ない食事を」と看護婦さんに言われています。鰻も牛肉も一晩冷蔵庫に寝かせることにしました。お家に戻って、冷蔵庫にあるもので山盛りのチャーハンを作りました。 ものすごい勢いで食べあげました。お腹が空くのが一番堪えます。

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「維新號」の中華まん

2017年07月25日 | 日々のこと

曇、28度、90%

 「肉まん」「豚まん」「中華まん」などと呼ばれるおまんじゅう、食が細かった小さい頃より好物の一つです。昔は冬にしかない食べ物でした。そして、我が家では「ポーズ」と呼んでいました。冬になると「ポーズ」ののぼりが上がる中華屋さんがあり、道に面して売っていました。湯気の匂いと温かさが「ポーズ」の記憶です。

 「維新號」のポーズに出会ったのは40年以上前、東京に出てからのことです。渋谷の西武デパートの地下に売られていました。当時、「ポーズ」にこんなお値段というくらいお高いものでした。まだグルメなどという時代ではありませんでした。「肉まん」だけではありません。野菜の入った饅頭、ごま餡が入った饅頭、大きさといいすっかり魅せられました。

 私が30年住んだ香港は中華圏ですが、「肉まん」的な饅頭はありません。広東料理です。飲茶で出てくるチャーシュウの入った饅頭、カスタードクリームの饅頭、黒胡麻のあんの饅頭、いずれも小ぶりな饅頭です。大きな饅頭は中国の北部に行けば街角の庶民の食べ物です。特に寒い冬の朝、仕事に出かける人たちは湯気の立つせいろの前に並びます。その列に混じって、「シイタケの饅頭」や「青菜の饅頭」を買いました。みんなと同じように立ったまま頬ばります。美味しいこと。一つでお腹がいっぱいになるほど大きくてお安い饅頭です。

 それでも日本に帰ると、「維新號」の饅頭を買って帰りました。何が違うのか、皮はしっかりとしています。中の具もたくさん入っています。息子が日本に戻って以来、「維新號」の肉まんを買っても香港には持ち帰りませんでした。息子、息子の家族にお土産にしました。先日の上京の折、自分ために「維新號」の肉まんを買いました。

 欲しかったのは、肉まん、ごまマン、野沢菜の饅頭でした。ところが私のすぐ前に買っていた人は、「ごまマンをあるだけ全部ください。」と言って買って帰られました。ですから、肉まんと野沢菜の饅頭を買いました。決して電子レンジでは温めません。せいろで15分、その間にウーロン茶の封を切ってお茶の用意をします。

  野沢菜の饅頭は、真ん中にエビと貝柱がコロリと入っています。 肉まんは半分に割っても中の肉は形のまま割れません。かれこれ10年以上も食べていなかった「維新號」の肉まんです。

 一口食べては、 ウーロン茶。このウーロン茶の選択は間違いでした。「維新號」の肉まんには日本茶の方が合うように思います。お腹いっぱい。

 久しぶりの「維新號」、ずっと思っていたよりはお味が濃く感じます。甘辛いというのか、以前からこんなお味だったかなとまで思います。今では、「維新號」の肉まんよろ大きくお値段もいい肉まんがたくさんあります。甘辛いなあと思いながらも、「維新號」の肉まんに寄せる思いは憧れかもしれません。

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ジャコメッティ展 国立新美術館

2017年07月24日 | 日々のこと

曇、28度、86%

 先日の上京は美術館に行くのが目的でした。見たいなあと思う展覧会は4つほどありました。羽田着、9時前。順路を考えます。持ち時間1日半です。そこで、六本木の国立新美術館の「ジャコメッティ展」から振り出しました。

 ジャコメッティの彫刻はその異彩な表現された形に惹かれます。数々の作品に接するのはもう何度目になるでしょう。ジャコメッティの作品も興味はありますが、20年ほど前に初めて見たジャコメッティご本人の写真、ドアノーの写真展で見ました。その写真から滲み出ているジャコメッティの人柄が作品をさらに身近に感じさせてくれます。

 細い細いジャコメッティの彫刻の数々、物を見つめてより忠実に作ろうとした結果がこんな細い彫刻になったそうです。何を見つめて、何を見出し、何に忠実に作ったのか、ジャコメッティ自身の目になってみたいと思います。

 ジャコメッティが作品を作る前に描いた素描、そして作品より小さいサイズで作られたレプリカを今回は沢山観ることができます。有名な三作が展示されている部屋では撮影も許可されています。 「女性立像」を中心に「頭部」「歩く男」 の展示です。実はこの部屋はもう一つ仕掛けがあります。この部屋にたどり着く前に小窓で部屋の中を見ることができます。その小窓の前にはそれぞれの小さな像が置かれています。「あら、やはり有名な彫刻だから実際には観れずにガラス越しなのね。」と思っているとぐるりと回って広いこの部屋に入って行く仕組みです。しかも撮影許可です。

 最近の展覧会は、作品を見ることも楽しみですが、展覧会の趣旨も以前とは変わって来ています。ただ作品を並べて見せるのではなく、主催者側が何らかの意図を持って集めた作品列です。その上、この三作品の展示のように見せ方にも工夫が凝らされて来ています。彫刻によっては屋外の展示の方が向いているものもあるはずです。

 美術展に行く楽しみが、観るだけではなくなって来ました。ジャコメッティの彫刻を見ているとなぜかご本人と重ね合わせて観てしまいます。

 「ジャコメッティ展」を出ると暑い夏空が広がっていました。お次に向かうのは、丸の内です。三連休最終日、きっと列に並ばなくてはなら無いでしょう。

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梅干しを天日に干しました。

2017年07月23日 | 日々のこと

曇、28度、85%

 九州の北部も梅雨が明けました。梅雨明けと聞くとすぐに「暑中見舞い」を思います。もたもたしているとあっという間に立秋 です。日本に帰国して以来初めての「暑中見舞い」を書きました。日本の住所で出す「暑中見舞い」は30年ぶりです。ちょっと感慨深いと思いながら書いていると、何か梅雨明けにしなくてはならないことがあったと思います。「何だったかなあ?そうだ、梅干しよ。」

 庭の梅を梅干しにしました。梅干しを作るのは初めてのことです。「梅干し」と書かれているのに梅干しを天日に干して作ることを今回初めて知りました。壺に漬けていればできるものだと思っていたのです。塩をして、赤い色をつけるために、赤紫蘇を足して、また重石をしたのはひと月以上も前のことでした。薄塩で漬けていましたから、最初のうちは腐敗が怖くて匂いや塩水の具合を幾度も確かめました。大丈夫となると、「梅干し」のことすっかり忘れていました。干してまた壺に戻して、寝かせればいよいよ「梅干し」の出来上がりです。

 覆いを取ると綺麗な色の塩水が見えます。 中蓋を取ると、あらら、梅は赤く染まっていません。赤いのやら黄色いのやら、赤紫蘇の量が少なかったのでしょう。家の梅ですから大きさもまちまちです。硬さもまちまちです。一つ一つ、ざるに並べました。赤紫蘇も絞って一緒に干します。干すこと3日3晩だそうです。しばらくお天気持ちそうです。庭の中塀の上に干しました。

 初めての「梅干し」作り、器具は家にあるものを使いました。重しは初めの3日は消火器を、次の水が上がるまでは庭石を、最後のひと月は石のスパイスグラインダー(スパイスを挽く臼)をのせました。 ご苦労様。こちらもよく洗って干しました。

 漬け水から引き上げた時は梅の甘い香りがしていました。それがたった1日干しただけで梅干しの匂いに変わります。干すのも何度も裏表ひっくり返します。どんな梅干しができるかしら、楽しみです。庭の梅を使って、母はおそらく「梅干し」を漬けたことはありません。梅酒の梅も買って来ていたように記憶しています。色も形も硬さもまちまちな「梅干し」が出来上がるはずです。庭からの贈り物「梅」を無駄にしなかっただけでも得した気分です。食べれるまであと半年、先が長いなあ。

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焼き鯖のっけの玄米寿司

2017年07月22日 | 昨日のお昼ご飯

曇、28度、84%

 今日も朝から28度、日本は朝晩の気温差が大きくて、朝晩は過ごしやすいと思っていました。ところが朝も気温が高く日中はそれよりも暑くなります。香港の夏よりも気温は高め、違いは湿度の高さです。湿度は香港の方が高いと実感します。すっかり日本の夏の気候が変わっています。30年も留守をしていましたからその変化に戸惑います。

 3食きっちり食事を摂ります。身体が小さいのでエネルギーの備蓄がありません。そして、ちゃんとお腹が空きます。ところがこの1週間、お腹が空くのに何を食べようか?迷います。こんなこと滅多にありません。きっと暑さが原因です。東京に行っていた間はお昼は2度ともお寿司でした。お寿司ご飯なら食べたいと思います。お素麺ツルツルでは身体が持ちません。しっかりとお肉やお魚も欲しいと思います。

 そこで簡単にお寿司ご飯の上に焼いた鯖をのっけてみました。ただご飯が玄米です。タイ米の玄米です。私はナチュラリストでもスローフードの提唱者でもありません。タイ米の玄米を買って来たのは主人です。私が欲しいの普通のタイ米です。炊飯器も圧力鍋もありません。仕方なく土鍋で炊きます。プチプチと炊き上がりました。そのまま食べるよりチャーハンにすると美味しさが変わります。具材は白飯のようにエビや卵では玄米の強さに負けます。牛肉の細切れとニンニクのチャーハンです。

 さて、玄米の寿司ご飯おいしいかな?炊きたてに寿司酢を合わせて、お味見。ほんのりと甘くてお酢でさっぱりとこれなら食べれそうです。ほんの少しお塩をした焼いた鯖をのっけます。寿司ご飯には生姜のみじん切りをたくさん入れました。棒鮨にしたかったところですが、玄米の寿司ご飯、ポロポロで締まってくれそうにありません。小丼に寿司ご飯を入れて紫蘇と焼き鯖をのっけました。

 焼き鯖の脂が寿司ご飯に混ざります。鯖の臭みは生姜やシソが消してくれます。おいしい、おいしい。お代わりします。小さな鯖1匹、玄米1合弱。すっかりお腹に収まりました。暑さに負けないように、今日は何を食べようかな?

 

 

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