チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ハンバーガー

2024年08月12日 | お外の食事

晴、27度、88%

 「ハンバーガー」を10年ぶりに食べました。マクドナルドの「ハンバーガー」が日本上陸したのは私が高校の頃だったと思います。福岡には店舗がなく上京すれば必ずマクドナルドの「ハンバーガー」を食べました。大学に入った当初はほぼ毎日、フィレオフィッシュ、シェイクのお昼ご飯でした。子供が生まれてからもマクドナルドの「ハンバーガー」とは縁が切れません。香港のマクドナルドは30年以上前は日本よりずいぶん安かったと思います。息子が日本へ帰国した後は仕事で伺うお家で週に4回はマクドナルドの「ハンバーガー」をいただきました。香港でもデリバリーが始まったのです。仕事を辞めた時、なぜか「マクドナルド」の「ハンバーガー」からやっと解放されたと思いました。以来10年以上ぶりに「ハンバーガー」を食べました。

 孫が産まれて数年経つとやはりマクドナルドへ連れていく羽目になりましたが、私は「ハンバーガー」を食べずにコーヒーだけで済ませます。つくづくマクドナルドの「ハンバーガー」に飽きていました。大学の頃あれほど好きで食べたのに、仕事先でいただいたマクドナルドも美味しかったのに、なぜでしょう?

 孫一家がやって来ると外食が増えます。と言うか、この暑い中三度三度台所に立つのが億劫です。しかも外食好きな孫世代です。午前中、出かければ必ずお外でお昼飯です。先日は「ブルックリンパーラー」へ行きました。いつも満席のこの店のランチメニューは品数少ないのが難点です。孫たちは迷わず「ハンバーガー」を注文。スパゲッティなんかお外で食べたくないしと迷った挙句、私も「ハンバーガー」をチョイス。ナイフとフォーク付きの大きな「ハンバーガー」が運ばれてきました。

 崩れないように真ん中に串が刺されて出てきます。私はいつもお昼はお腹ががペコペコです。串差しの写真も撮らずにナイフで切りました。「ハンバーガー」にアボガドとチェダーチーズをプラスしてもらいました。ポテトも細身でカリカリ。齧り付くもよし、フォークで口に運ぶのもよし。驚く速さで食べあげました。パテのジューシーさ、バンズの焼き具合、野菜たっぷり。食べ応え十分でした。いえ、もう半分くらいは食べれると内心思っていました。

 10数年ぶりの「ハンバーガー」、いけません再び「ハンバーガー」中毒症状が出そうです。

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ガチョウのローストを食べる

2024年03月25日 | お外の食事

雨、13度、94%

 ガチョウのローストを食べました。香港はアヒルのロースト、チキンのロースト、ガチョウのロースト、豚のロースト、鳩のロースト、スズメのローストどれをとっても美味しいものばかりです。繁華街のロースト屋さんの店にはガラスのウィンドウにぶら下げられたローストが並んでいます。

 ガチョウのローストの有名な店へ行きました。この店は中心部から離れています。足の便が悪い「深井」と言う街です。昔はガチョウのローストの店だけが煌々と明かりをつけていましたが、今では高層マンションが立ち並ぶ街になりました。香港空港からだと近い距離です。たくさん店がありますが、ミシェランの推薦店「裕記」に行きました。星はありません。長く香港に住んだ人ならこの店構えは当たり前ですが、ミシェラン推薦店と言っても昔ながらの簡素な店構えです。

 もちろん一番先に「ガチョウのロースト」を注文して他の品を決めていると早速「ガチョウのロースト」がテーブルに運ばれて来ました。想像以上に大盛りです。そこであと一品でお腹の具合をみることにしました。田舎町ですからワインのいいものがないかもと持ち込みました。ご覧の通りパリパリに焼けた皮、皮の下は脂がジュルジュル、身は赤みです。チキンと違う赤みの鳥肉、北京ダックも同じです。赤みの鳥は身を食べるより、皮とその脂身を食べるのものです。もちろん身も食べますが。梅ジャムのようなソースが添えられます。口の中に脂の甘さが広がり梅の酸味と甘みが程よいコンビネーションです。

 あと一品は私が「エビエビ」とうるさいので「エビの炒め物」です。 香港は川エビも海のエビも美味しく、エビシュウマイ、エビワンタンと有名な品があります。そして隠し味にエビを入れるのが上手な広東料理です。この店は「ガチョウのロースト」ばかりか海鮮料理も得意だそうで、エビの大きさ、火の通し具合、お味ともに満足でした。エビを発酵させたエビペーストが添えられます。強いて言えばもっとエビが食べたかった。

 主人も食べる量が減りました。このふた品とワイン2本でお夕飯終わり。お勘定を頼むと、昔ながらにデザートが出て来ました。 ココナッツミルクの「西米露」です。「西米」は日本でも流行ったタピオカです。台湾のものとは違い小粒でほんのり甘く仕立てられた「西米露」はお腹に優しく収まります。

 若い頃は九龍サイドの山歩きの帰りに立ち寄った「ガチョウのロースト」の街です。美味しい物と思われるなら是非「深井」の「ガチョウのロースト」を覚えておいてください。

 まだ食べたい物がたくさんありましたが、なに分にも時間がなくて、次回のお楽しみです。

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博多水炊き

2023年04月28日 | お外の食事

曇、13度、85%

 ご年配の知人をお連れしての福岡での夕食2日目は「水炊き」を選びました。簡単に言えば「鶏のお鍋」です。鶏を「かしわ」とも呼び、「かしわ飯」のおにぎりも福岡の定番の食事です。「水炊き」も新しい店がたくさんあります。お連れする方達の事を考えて、100年以上続く店にご案内しました。私は小さい頃よくこの店に父母と来ました。川辺の広い庭で遊んだ思い出があります。

 座敷に通されて、まずがっかり。川を眺める景色を楽しみにしていたのに、街中を走る高速道路が川の上の空を遮ります。以前より敷地が狭くなったとのこと、和式の庭はどこにも見えません。

 お通しに始まり、中居さんがずっとつきっきりで給仕してくれる形式は以前のままでした。鳥インフルエンザが流行るようになって、鶏の仕入れ先を数カ所持っているとの話です。鍋はテーブルの真ん中でなく、端で中居さんが料っては盛り分けてくれます。 大きくぶつ切りにされた骨つき肉は、身がホロリと外れますが、なんとも無骨の大きさです。お野菜はブロッコリーなどを入れて今風ですが、これまた料理としての新鮮味に欠けると思います。小さい頃から好きだった、 スープ、濃厚な鶏から出たスープです。好きだったはずなのに、野暮ったい重いスープのお味でした。

 お連れする前に味見に来るべきだったと反省しながら、 博多らしい丸小餅、 ご飯にスープをかけたものが運ばれて来ました。

 お味に関係なく話は弾みます。海外旅行の思い出やら、ご家族の話やら。

 年末、同窓生と足を運んだ新タイプの「水炊き」は唐揚げなどもついたコースでした。肉の部位も選ばれていて口に運ぶのに程よい大きさでした。私は「水炊き」の醍醐味はスープにあると思っています。その店の味を決めるスープが新しい店ではすっとお腹に収まりました。

 お通しは彩りよく見えますが、取り立てるような趣向はありません。老舗を続けることの難しさでしょうか。人の嗜好も進化します。何か工夫が欲しいと思った古くからの店の「水炊き」でした。お味は残念、でも、お付き合いの長い方との時間を楽しむことができました。

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博多のイカ、イシダイのお刺身

2023年04月27日 | お外の食事

晴、12度、81%

 国内も海外もある程度自由に移動できるようになりました。主人の帰宅に合わせて、来客が相次ぎます。家にいらしてくださる方、初めて福岡に見える方、お夕飯も福岡(博多)ならではのものにお連れします。

 もう数十年、お親しくさせていただいている一回り以上お歳上のご夫婦が訪ねてくださいました。ヨーロッパの旅行にも幾度もご一緒させていただいています。我が家にいらっしゃるなり、奥様が「犬が違うわ!」とおっしゃったのには驚きました。香港の家にもいらしてくださったことをすっかり忘れていました。モモとココが違うのをわかってくださったことを嬉しく思います。湘南からお越しの方に海鮮料理はどうかなとも思いましたが、博多の「イカ」を召し上がっていただこうと大きな生け簀のお店にお連れしました。

 年中、種類の違う「イカ」がお店の入り口の生け簀にいます。一度、台風明けにお客様をお連れした時はこの名物「イカ」が一匹もいませんでした。昨晩は「ヤリイカ」でした。生け簀から上がった「イカ」をお刺身に仕立ててもらいます。新鮮な「イカ」のお刺身は透明です。そして歯応え良く滑りがありません。時間が経つと、魚屋さんで買う「イカ」の刺身のように、白く濁り、ねっとりとしてきます。「イカ」の頭とゲソも一緒です。中居さんが「イカ」の頭にちょっとお酢を垂らすと、「イカ」がビット動きます。この余興に奥様がビックリなさいました。お刺身をいただいた後はこの頭とげそは天ぷらに作ってもらいました。 これは絶品です。火を加えることで甘みが出て、柔らかくどなたも喜んでくださいます。

 そして、今が旬の「イシダイ」は生け簀の一匹が引き上げられて間も無く運ばれてきました。 本当に博多は一年中「タイ」が美味しい土地です。

 しばらくお会いしていなかったこちらのご夫婦、すっかり歳を召されたと感じます。座敷を予約していましたが、足腰に不自由があるらしいと、急ぎ椅子の席に替えてもらいました。以前ならもっと召し上がったはずですが、小食になられました。いえいえ、それは私たち夫婦も同じことです。

 今日もまたアテンドさせていただきます。お夕飯はこれまた博多の名物にお連れする予定です。主人が帰ってくると私の身辺大忙し。

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お鮨屋さんでお刺身三昧

2023年01月25日 | お外の食事

曇、マイナス2度、70%

 お夕飯に行きつけのお鮨屋さんへ行きました。お鮨を食べるためでなく、お刺身を食べるためです。いつ頃からか主人と私はお鮨屋さんへお刺身を食べに行くようになりました。お刺身ばかりです。早めに予約しないと満席で断られるお鮨屋さん、必ずカウンター席をお願いします。

  鯛のお刺身。薄造りでなく噛み締めると甘さと脂がじんわりと感じられる美味しさ。主人はイカを頼みました。 こちらも厚切り、ねっとりしたイカの甘さは独特です。ゲソは軽く炙って出て来ました。

 光り物が好きな我が家です。鯖のお刺身、 美味しかったのですが「この薄さではねぇ」というのが感想です。あと一息厚目が美味しい。

  ヒラメです。白身から赤身へというのが常套ですが、時には途中に白身のお魚を挟みます。冬のお刺身は身のしまり、脂の乗りが違います。紅葉下ろしでいただきました。 シマアジのお刺身です。美味しさで私は頬が緩みっぱなしです。 真薯です。揚げ物に野菜のあんかけ、そろそろお腹も膨らんで来ました。主人は日本酒、私はワインのグラスが進みます。 タイラギは韓国からのものでしたが、甘み、旨み共に最高。

 私はマグロならトロが好きです。それをご存知の主人、二貫頼みました。 ところがこの私お腹はいっぱい、夜、脂の強いものをいただくと最近、お腹が痛くなります。一口かじっておしまい。主人はいつもの穴子で締めました。

 カウンターの一番奥、いつもの板さんと夏に来た孫娘の要望に応えてくださったことへのお礼やらお魚の話で長居してしまいました。しばらくお刺身は我慢です。贅沢させていただきました。

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やっと巡り合った中華料理

2023年01月16日 | お外の食事

雨、9度、78%

 香港に30年住みました。中国各地の美味しいものをたくさん食べる機会がありました。一時帰国する日本の中華料理はどこか口に馴染まないものでした。ですから「日本の中華」と呼んでいます。この3年、主人のいる香港に私も行くことができませんでした。中国の中華料理にどれだけ恋い焦がれたことか、自分でその味をと思うこともありました。3年ぶりに帰国する主人に「帰ったら、中華料理を食べに連れていって。」と頼んでありました。

 近場の小さな中華料理屋さんを主人が予約して来ました。実は私も昨年から良さそうと思っていたお店です。主人は通りがかりに店の店主と立ち話をして予約したそうです。小さな間口に席数の少ない店内、日本酒や焼酎の数は目に見張ります。すでに予約で一杯でした。

 まずメニューを見た私、驚きます。日本に帰って以来こんなに品数の多いメニューは初めてです。ホテルの中華料理ですらさっと目を通せるだけの品数にいつもがっかりしていました。中華って合わせるもので幾種類もの皿が作れるものだと思っています。「羊」「ヤギ」のメニューもあります。

 初めてのお店ですから、用心して普通のものを注文しました。 「くらげの前菜」に始まりました。クラゲの下は山クラゲです。クラゲの身の厚さ、切りかたも口当たり十分です。 「海老と銀杏、百合根の炒め物」取り合わせの季節感、薄味ながら奥のある味わい火の通し方に感心しました。 「鶏のオイスターソース」キノコが多くあしらわれていますが、鶏もキノコも脂っぽくなくギリギリで火を止めているのを感じます。「羊のサテイソース」、「サテイソース」を使う料理があるのにも驚きました。海南島辺りの料理になるのでしょうか。野菜の切り口も大きさも彩りも気の配られ方を感じます。見出し写真です。

 最後に「エビシュウマイ」を注文しました。 私はお腹いっぱいで食べませんでした。主人はちょっと首を傾げていました。

 久々に中華らしい中華を堪能しました。ご主人一人で切り盛りする小さな中華料理屋さんです。ご主人は大柄なふくよかな方です。研究熱心な方と見受けました。最後に美味しかったとご挨拶をすると、私にお土産を持たせてくださいました。もうすぐ中国は「春節」です。「大根餅です、召しがってください。」

 味も量も目も舌も心もお腹もいっぱいです。私たち夫婦、通い出したら通い詰めます。主人が香港に戻る前に今一度訪れるつもりです。

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半年ぶりの外食

2022年06月18日 | お外の食事

晴、23度、96%

 毎日おうちでご飯を作って食べます。旅行に出ると外食です。半年ぶりにお外で食事、何を食べようかと迷わずに「中華料理」にしました。2回とも「中華料理」でした。東京に着いた日のお昼ご飯の中華、小皿に並ぶ前菜に惹かれて、「担々麺」一つだけの「小籠包」のセットを頼みました。小皿が並ぶ様子は日本らしく感じます。一皿づつの料理説明を給仕の人がしてくださいます。一つ一つ味わいました。

  「担々麺」は辛味が少ないもののまずまずの美味しさです。ねっとりとした胡麻の効いたスープを残さずいただきました。

  一つだけの「小籠包」もし足りなければ「小籠包」だけを追加するつもりでしたのに、この一つ、大きいのでお腹に落ち着きました。熱々でなかったので油が口に触ります。

 長年本場の中華を食べてきました。日本では「日本の中華料理」として食べることにしています。「小籠包」、台湾の汚いお店と味の比較はしませんん。この昼食の「日本の中華料理」は美味しかった、満足でした。

 翌日のお昼も「日本の中華料理」でした。盛り付けは今風の「蝦の炒め物」とスープ、「焼売」のセットでした。「スープ」の味、「焼売」の味、全てがあまりにひどいと感じます。街場の小さな中華料理屋さんの方がいい味を出しています。そんなんわけで写真も上げません。

 「中華料理」を食べるときは気取ったりしません。屋台で食べる「庶民の中華」高級な「レストラン中華」どちらも本当に美味しいものを30年も食べてきました。「日本の中華料理」も好きです。熱々でしっかりとした味が出せる店ならまた行きます。初日の中華料理屋さんにはまた行くつもりです。この店は40年来の馴染みの古い店です。

 一人での外食、落ち着いて料理に向き合うことが出来ます。時間もありました。ゆっくりした「お外ご飯」は時間の楽しみ方の一つです。

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新蕎麦

2021年11月11日 | お外の食事
晴、11度、42%、東京

 新蕎麦の解禁が今年は遅かったそうです。お蕎麦屋さんの表に「新蕎麦」と書かれた紙が目に付くようになりました。「新蕎麦」の美味しさを知ったのは帰国してからのことです。今年もとあの香りを思い出します。

 昨日から東京に来ています。お昼は「新蕎麦」と決めていました。福岡と東京のお蕎麦の大きく違うところはつゆです。掛け蕎麦のつゆ、東京は濃口醤油と甘味を強く感じます。福岡は薄口醤油を使うので色も澄んでいます。東京に10年近くも住んだのに、どうしても馴染めなかったのが蕎麦、うどんのつゆでした。

 「新蕎麦」はざるでいただきます。付けつゆの東京風味の濃さを久しぶりに食べてみたくなりました。繁華街、お蕎麦屋さんは脇道にあるはずと一軒格子戸の店を見つけました。戸を開けると既に満員。店員さんに「新蕎麦」の有無を確認します。この店、表に貼り紙がなかったのです。「ありますよ」の言葉と一緒に相席に案内されました。お品書きを読むのは楽しい。天ぷら蕎麦だけは避けようと決めていました。天ぷらの香りが「新蕎麦」の香りを邪魔します。頼んだのは「しらす蕎麦」です。

 店の中で
 蕎麦が打たれています。透明なパーティションの真向かいの女性は、三種類の割合の違う蕎麦の食べ比べを召し上がっています。気付くと小さなお銚子が一本。まだお昼です。私と同年輩の女性です。髪はセットされ爪も手入れされています。仕事の出来る営業マンのように見受けます。などなど、店を観察してるとやって来ました、「しらす蕎麦」。
 ざるでないのにガックリですが、早速箸をつけました。付けつゆはほとんど使いません。「新蕎麦」はいい茹で加減です。やや固め、噛み締めると蕎麦の香が口に広がります。最後に付けつゆにたっぷり蕎麦湯を注いで頂きました。美味しかった。まだお腹は物足りませんが、次に向かう時間が迫っています。

 向かいの女性のようにお昼間から日本酒とお蕎麦、余裕を感じます。こんな人に出会うのも都会ならではです。この時期ならではの季節の物、関東風のつゆもまた美味しいと堪能しました。



  

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素直なフレンチ

2019年04月26日 | お外の食事

曇、16度、88%

 一昨日の夕飯は長くお付き合いいただいている年上のご夫妻との外食でした。ワンピースを着るのにモタモタしていましたが、お約束の時間には間に合いました。ホテルのフレンチです。席に着くと既にお料理は注文されており、シャンパンがボトルで運ばれてきました。私、??奥様のお誕生日だったのです。以前香港にいらしていた時も奥様のお誕生日をお祝いしたのに、すっかり私は失念していました。困った話です。

 いつもはお客様とご一緒の時は料理の写真を撮りません。ところが今回この席の準備をしてくださったお嬢様に見せたいと奥様が写真を撮り始めました。そこで私も厚かましく便乗して写真を撮りました。

 見出し写真のオードブルは「宮崎産のサーモン」をジュレで固めたもの、ジュレのお味がよくディルが香ります。グリーンのソースはグリーンピースです。

  2皿目は暖かなオードブル、手長海老のソテーです。ソースはひよこ豆のペースト。

 続く魚介のメインは、 地元の鯛の焼いたものにハマグリのオーブン焼きです。今時期の福岡の鯛はとても美味しく皮目を香ばしく焼き上げています。ハマグリの火の通し加減が絶妙で甘みを感じるお刺身に近いものでした。

  お肉のメインとともにシャンパンが赤ワインに変わりました。佐賀牛の霜降り、若竹と新ごぼう、新じゃがが添えられています。こちらもレアに近い火加減です。

 ここで口直し、 ゆずのシャーベットに薄い薄い金柑のパリパリスライスが乗ってきました。ほんのスプーンでふた口の量でしたがお肉の脂をさっぱりとしてくれました。

 その後デザート、 柔らかなクッキーにクリームシャンティが添えられたものとあまおうのアイスクリームです。

 そしてお誕生日だというので、 ケーキが出てきました。これはコースには含まれていません。全部食べあげて 軽いセックが出てきました。

 フレンチと言いますが懐石のような軽いお料理です。最後の甘いものまですっかりとお腹に収まりました。とりたてて難しいフレンチではありません。食べていて素材もわかります。変に凝り固まったフレンチよりこんな素直なお料理が一番だと思う歳になりました。

 3時間近く、ご一緒に旅した先での思い出話などで楽しい時間でした。ホテルからのお祝いの赤いバラを一輪、奥様が別れ際に「一輪挿しに飾って。」と手渡してくださいました。この20年以上、私はこの奥様から学ぶことがたくさんありました。 お誕生日の失念がありましたが、思い出に残る夕でした。

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熊谷守一の絵のある鮨屋

2018年09月02日 | お外の食事

雨、24度、94% 

 主人とふらりと入ったお鮨屋さんがあります。間口は狭く暖簾をくぐると長い鮨ネタケースのカウンター、2階にはお座敷もあるようですがカウンター席を選びました。つけ場に立つのは細身のおじいさん。「いらっしゃいませ。」の挨拶はないものの無愛想ではありません。先客の鮨を握っています。女将さんと思われる小太りの女性も無駄口がなく嫌な雰囲気ではありません。飲み物を注文して主人が煙草に立ちました。

 つけ場のおじいさんの背後には絵の額と字の額が一つずつ掛かっています。絵の方は最近よく見る単純な図柄、色の具合からしても「熊谷守一」のものだと思われます。つけ場のご主人に尋ねると私の思いは当たりました。「茄子かしら?」「いえ、ホタルブクロです。」茄子と間違う自分に声を立てて笑いました。席に戻った主人に「熊谷守一の絵よ。」

 博多のお鮨は寿司割烹というスタイルがあります。割烹数品の最後の締めがお鮨です。西中洲の「河庄」という老舗のお鮨屋さんから始まった寿司割烹だそうです。我が家は割烹スタイルではなく好きなものを注文しました。突き出しの  「アゴの煮こごり」最近こういうものがとても美味しいと思います。しかも数口でお終い、突き出しの良さです。続いてお刺身を盛り合わせてもらいました。 厚めに切られたヒラメ、中とろ、さすが博多のイカです。青物のアジに続いて、 私の好物も。一つ一つが美味しいと感じます。

 ご主人の背後には屋号の「なか庄」と書かれた額があります。書いた人の毫の墨がかすれて見辛かったのですが、「九十六才守一」と書かれています。ご主人に伺うと「亡くなる前に書いていただいた。」のだとか。 店の飾りは他には一切なく「熊谷守一」の額が2つだけです。

 お刺身の後にお任せの握り14貫を頼んで主人と分けました。今風なお刺身でもお寿司でもありません。小さい頃、西中洲の「河庄」で食べた味に通じます。「河庄」で働いていた方たちは暖簾分けの際、「庄」の字を貰うと聞きます。この「なか庄」もその流れを組む店でした。

 長い鮨ネタのケースには昔ながらのカズラの葉が添えられています。殺菌作用、縁起を担ぐ葉っぱです。「コースのお寿司しかお出ししません。」という鮨屋が多くあるのに帰国してびっくりしました。お任せで鮨ネタケースから好きなものを握って貰う、そんなお鮨屋さんが好きです。数組のお客さんもいましたが、私には静かな鮨屋の空間でした。

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