晴れ、24度、90%
最初に作ったお菓子はクッキーでした。型抜きも持っていません。アイスボックスクッキーといって、切って焼くだけのクッキーです。オーブンもありませんでしたからオーブントースター。息子が生まれて初めてのクリスマスでした。あの時のクッキーの香りはずっと記憶の底にしがみついています。
その直ぐあとに引っ越した家には、ビルトインのオーブンが付いていました。いえ、このオーブンがが使いたい一心でその家に引っ越したのかもしれません。それからというもの、お菓子作りばかりかパンも焼き始めました。息子はちょうど幼稚園に上がります。お分かりのように、お友達の家の行き来も始まります。やれバザーだ、やれお誕生会だと、お菓子やパンは、その都度、ちょっとした手土産に作るようになりました。
すると、型やら細々した器具がこれまたどんどん増えていきます。 これが今の我が家のそうした製菓道具を入れている棚です。細かいものは引き出しに入っていますから、まだほんの一部です。
東京にいた時分は合羽橋に通いました。今でも東京に帰ると合羽橋は私のルートに組み込まれます。30年以上の付き合いの道具ばかりです。 ゼリー型やクグロフ型、手前はアメリカのウィリアムソノマのシャルロット型。
セルクル、パイ型、マンケ型。大小あります、あります。
これは比較的新しいシフォン型。合羽橋で買った以前のシフォン型は錆が出てしまいました。マレーシア製のこのシフォン型は足が付いています。とても大きいものですが、よく働きます。
こんな空き缶に入っているのは、
抜き型。ハートに菊型、丸い抜き型はフランスのマトファー社のものです。プラスッチックの抜き型は金属のものよりシャープに切れます。
これは絞口。やはりマトファー社のものです。これも金属製のものより、絞り出した時、角がすっきりと立ち上がります。見出写真の可愛い缶を明けると、
テフロン加工された小さなタルトレットの型が入っています。そういえば、最近、ホテルでもなければタルトレットを見かけなくなりました。小さなタルト、タルトレット、一口サイズのこのお菓子、フランスらしくて大好きです。
焼きごてにタッチバーナー。この小さなタッチバーナーはブリュレを作るために買いましたが、焼き豆腐、お魚の炙りも作ります。でも、いかんせん小さ過ぎるので、先日、大きいバーナーを買いました。
このいかにも端正な型は、一番新しい型です。香港製。ペラペラですが、この模様がケーキにはっきりと付くと、焼きっ放しのケーキでもそれはそれは素敵に見えます。
よく食パンの時に出て来るプルマン型。 ゆうに35年近く使っています。合羽橋で求めました。当時のリトルマーメイドの食パンの型です。
もう幾度もこれら菓子型も整理してきました。可愛過ぎるゼリー型やクッキーの抜き型。孫が出来た今、あれ、また可愛い型がいるわねと思います。
小さな我が家の経済の中で買い溜めて来た製菓道具です。あれを買いに、これを買いに、主人は黙って見てくれていました。これからも、きっとずっと私と一緒です。
いつか、道具をお披露目するねとの約束、遅くなりました。まだまだあります、いつかまたね。