チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

「ブーケガルニ」朝岡スパイス

2024年12月13日 | 使い続けるもの

晴、5度、73%

 私が主婦になったのは47年前、料理も何も知らない新米主婦でした。そして食べるものも、食材も今とは違いもっと質素で多様性がなかった時代でした。世界中のものがプチンと押すだけで手に入る現代とは大違いでした。

 何で知ったのか「シチュー」に肉の匂い消しに入れる「ブーケガルニ」というものがあるのを知りました。当時は生のハーブなど、パセリと月桂樹ぐらいしかなかったと記憶しています。「ブーケ」ですから束ねられたハーブがその基本です。フレッシュの方が香りが高いけど、乾燥ハーブの「ブーケガルニ」をデパートの食品売り場で見つけました。ガーゼに乾燥ハーブが包まれてまん丸な形です。当時の我が家にとっては高い買い物でしたが、買いました。「朝岡スパイス」の「ブーケガルニ」でした。 数日前、家のスパイスの年末点検をしました。香りが飛んだり、湿気がきているものは捨てます。補充のためにスーパーのスパイス売り場を見ました。スーパーにより取り揃えられている数の多さが違います。そのスーパーは「ギャバン」「ハウス」「朝岡スパイス」のものが揃っていました。「朝岡スパイス」の棚の隅っこに「ブーケガルニ」の入れ物がありました。47年前の入れ物と全く同じです!

 そういえば、「朝岡スパイス」は小瓶も、ラベルもその昔と全く同じです。今では庭のフレッシュなハーブで「ブーケガルニ」を作りますが、懐かしさから「朝岡スパイス」のブーケガルニを買いました。 大きさも昔のままです。ただガーゼではなく不織布に代わっています。煮物から取り出しやすいように鍋ふちに紐をかけるように、結び紐が長くなっていました。 

 「朝岡スパイス」は「ギャバン」の子会社、続いて「ハウス」の傘下になった現在でも昔と変わらぬものを作り続けています。その「朝岡スパイス」の心根に強く何かを感じます。私が初めて使った「朝岡スパイス」のスパイスたち、変わらぬ姿で売られています。小瓶が増えるのが楽しかった20代の私が蘇ります。スパイスを通して私の原点を見た思いです。

 

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MDHのインドマサラ

2024年02月15日 | 使い続けるもの

曇り、14度、88%

 

 日本で今「スパイスカレー」と呼ばれているカレーを作り始めて40年近くになりました。香港に渡って本格的になりました。本場のスパイス、マサラ、パンニールチーズなどを売る専門の店を見つけたからです。香港島湾仔の市場の片隅にインド人がやっているその店はあります。独特な匂いの漂う店には無愛想なおじさんかおばさんがレジに座っているのは今も変わらないと思います。

 以来マサラはインドの[MDH]の品を使っています。その店にはパキスタンのマサラも売っているのですが私は[MDH]と決めています。マサラは大量に使うものではありませんが、カレーの風味付にいろいろな料理に使います。当然帰国する時の引っ越し荷物にも大量に入れました。でもすぐになくなります。ありがたいことに、主人はいまだに香港で仕事をしているので、買って来て欲しいと頼みます。主人が湾仔の店に入ってその薄暗い狭い店で、スパイスを手に取っている様子を思い浮かべます。ありがたいことです。

 インドデリーやコルカタでも必ず食材店に行きました。どの店も狭くて香辛料ばかりかアユーダのアロマの匂いが混ざってくらっとする匂いがあります。私はその匂いが心地よく、時には梯子をかけて品物を下ろしてもらいました。どの店も湾仔の店と同じようにお店の人は無愛想です。

 一振りのマサラは香り、味に彩りを添えます。日本でも[MDH]の商品は手に入ります。ネットで全ての商品が売られています。でもやはり、主人に湾仔の店で買って来てもらいます。何故って?箱に店のインドの匂いが染み付いているからです。封を切る前に箱の匂いを嗅ぎます。40年信頼の[MDH]のマサラです。

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