曇、9度、61%
福岡地方は雨が少なく猛暑だった10月までとは打って変わって、11月は過去最高の雨量だったそうです。青い空が広がるとついつい遠くまで足が動きます。
家の玄関から数メートルの国道の「銀杏」が見事に黄色くなりました。 黄色の「銀杏」に青空のコントラストが胸に支えていたものを吹き飛ばしてくれました。この道をまっすぐ行くと「欅」の街路樹になります。「欅」はすでに散り始め、朝早い時間、清掃の方達が落ち葉を集めて回っています。「欅」の落ち葉が舞う中を車で走るのは好きな時間です。
国道から脇道にある「メタセコイヤ」はまだ赤く染まっていませんでした。 南方にしては立派な「メタセコイヤ」が6本並んでいます。空気が甘く香ります。秋には珍し香りです。帰国して7年目、もうこの香りの元が何だか私はわかっています。見回すとホラ、ありました。日本「柊」の小さな花です。 「金木犀」の香りをグッと薄めた香りなので気づく方が少ないかもしれません。
高い木と空を見上げながら目的なんてありません、ただただ歩きました。ココと一緒の散歩の楽しさとは違います。家を出る時、胸にあったものたちが少しづつ消えていきました。家の戻ると、ココはベットで長いお昼寝中でした。心地よい疲れが気持ちよく、67年生きて来たことを空に向かって感謝しました。
週末から真冬になるそうです。雪になるかもと天気予報が知らせていました。この美しい「銀杏」が風に吹かれ散り始めます。