チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ココアの季節

2021年11月19日 | 日々のこと

晴、9度、74% 

 「ココア」が欲しい季節になりました。手のひらで熱々のコップを握り、ゆっくりと口に運びます。飲み終わるとお腹の中から温かくなります。嬉しい「ココア」です。

 おそらく自分で初めて火を点けて作ったものは「ココア」だったと記憶しています。ガスの火を点けるのは子供には勇気がいることでした。母が作っているのを見よう見まねです。一人でお留守番していた時だったと思います。母は「ココア」の作り方を博多の「ばんぢろ」という珈琲屋のご主人に習ったそうです。「ばんぢろ」のお店の前を通りますが、子供の私は珈琲屋には連れて行ってもらえませんでした。そのうち母は珈琲を飲まなくなりました。「ばんぢろ」は移転を重ねていましたが、いつの頃からか街中から姿を消しました。老舗の珈琲屋でした。帰国して聞いたところお店は閉店したのだそうです。

 秋に入る頃、「ばんぢろ」が19年ぶりに当初の店近くに再オープンしたと聞きました。まだ暑さの残る頃、映画の帰りに立ち寄りました。生憎お休みでした。表のメニューを読むと、珈琲ばかりか紅茶も充実しています。もちろんありました、「ココア」。私の「ココア」のルーツです。店主は変わっても「ばんぢろ」には「ココア」があります。

 私が使う「ココア」はずっと「バンホーテン」、ここ数十年はオランダ元詰めの「バンホーテン」を使っています。コクや香りが日本のものとは違います。 子供の頃の「ココア」は溶けにくくダマを作りました。最近のは熱にかけるとよく溶けます。それでも目を離さずかき回します。沸騰直前まで火を入れます。吹きこぼしたことが幾度もありました。でも、熱々が好きです。水は使わず、ミルクとお砂糖を加えて作る「ココア」です。

 来週は寒さが一段と進むそうです。「ばんぢろ」にもう一度足を運ぼうと思います。どんな味の「ココア」でしょうか。どんなカップに入って私の前に運ばれてくるのでしょうか。「ばんぢろ」に行くのはこの60数歳で初めてのことです。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ろうそく | トップ | サボテンの寄せ植え »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿