晴、24度、87%
先日、新聞で「軽い南部鉄鍋」という広告を見ました。軽い?はずがない。と思い、台所にある二つの南部鉄鍋を出してきました。一つは50年近く使う「すき焼き鍋」 もう一つは10年ほどの「焼肉鍋」 形は違いますが、新しい「焼肉鍋」の方が軽くできています。同じ「岩鋳」という店のものです。見比べると、鉄の厚みが違います。どっしりと重い鉄鍋が囲炉裏にかかっている様は寒い地方の家庭の風景です。熱持ち、熱の伝導がよく鍋としては理想的な南部鉄です。
軽く作られた「南部鉄鍋」は形もモダンです。今風のフォルム、吸い物なども作れそうな小ぶりな鍋、柳宗理のシリーズが出た頃からフォルムが画期的に変わりました。家族構成も料理の熱源も変化してきています。鍋が変わるのも当然でしょう。
おそらく「南部鉄鍋」が私の鍋の原点なのか、他の鍋も重い鉄鍋ばかりです。ホーロー鍋も鉄鍋です。アルミ鍋ですら底が6重層で重い。最近求めた32センチ径の大きなテフロンのフライパンは見た目よりはるかに軽いものです。軽く作る工夫がされている最近の鉄鍋、主婦にはありがたい品です。鍋を持つのが大変だと感じるようになったのは最近のことです。でもこの重い鍋を使い続けたい、ならば腕の力をつけなくてはと考えます。
生憎「南部鉄瓶」は持ちません。健康にも良く、お湯がおいしいと聞くと欲しいと思うのですが。「鍋敷き」も南部鉄です。 新しいものではありませんが、鍋敷きは昔からデザインが素敵です。重い鍋を使う台所では、出来るだけゆっくりした動きを心がけています。火を使い、刃物を使い、台所は家族の健康の発信地です。
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