チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

如月 ついたち

2025年02月01日 | 日々のこと

曇、8度、64%

 今年もひと月が終わり新しい月になりました。特別なことをするわけでもないのに、時間が過ぎて行きます。もうすぐ、香港から帰国して8年目になります。留守をしていた30年の日本の変化を理解できるようになりました。

 この冬一番の寒気がもうすぐ到来です。寒さがあるから春の訪れが嬉しいと、北国でもないのに家に篭ります。日本家屋の我が家に少しでも明るさをとポップな模様のテーブルクロスに替えました。 朝のひと時間しか日が入りません。日が刺さなくてもこのクロス一枚が明るさを放ってくれます。陽の光がレンズに映り込んだ面白い写真です。

 床の間にも明るい表装の「汀女」のお軸を掛けました。 唯一、女性らしいお軸です。赤い色紙が小窓のように床の間に収まりました。火を入れても寒さを感じる座敷です。赤い色のありがたさが身に沁みます。

 コーヒーテーブルの上の本を何にしようか?雪が舞う日があると聞いただけで、「川瀬巴水」の画集にしました。 新版画の画集です。「川瀬巴水」の代表作、「増上寺の雪」が思い出されたからでしょう。表紙は「馬込の月」です。日本の版画の精緻な静けさが如月らしいと感じます。

 モモのカレンダーは、 モモが9歳の頃、香港島のピークの散歩中の写真です。急坂を上り休日には主人とモモとで散歩に出かけました。モモはよく歩きました。そして帰りはいつも主人に抱かれて帰宅でした。主人の足に擦り寄って、「抱いてくれ。」とせがみました。この写真の後すぐに主人が抱き上げたのを覚えています。

 三月の訪れが待ち遠しいこのひと月、短いひと月です。温かく、心に明かりを灯して過ごしましょう。

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庭の息吹

2025年01月31日 | 日々のこと

晴、1度、76%

 福岡地方は立春にかけて、この冬一番の寒波がやって来るそうです。寒いといって家に篭ります。日が高くなって庭に出てみると、植物たちの小さな変化が始まっています。「花桃」の花芽が日に日に大きくなります。 「梅」の木を見上げるとこちらも産毛の花芽がついています。 「沈丁花」は花芽の先が色づきました。 すでに花芽をつけてふた月の「椿」はまんまるく大きな花芽に赤みが刺しました。「薔薇」の新芽は小さく赤くつき始めています。

 「クリスマスローズ」たちは葉と葉の間に眠らせていた花芽を少しづつお日様に晒しています。 いく株かある「クリスマスローズ」、「この株の花色はなんだったかな?」と忘れている私に「紫ですよ。」「「黄色ですよ。」と教えてくれます。 指で葉を持ち上げて覗くこともあります。 知らない方には皆同じように見えますが、花開くとそれぞれの個性が出てきます。 

  「匂いすみれ」はうっかりすると花を見落としそうですが、小さな青い花を咲かせています。

 私が寒さで家に篭っている間にも庭は動いています。息づいています。目を閉じてじっと耳を澄ますと庭の息吹が聞こえるように思います。

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私の手帳

2025年01月30日 | ステイショナリー

晴、4度、58%

 私の手帳は中がルーズリーフ式になった手のひらサイズです。 年末には次の年のルーズリーフを求めます。年明けはゆっくり時間が持てないので、昨年分の転記や整理が昨日になりました。そして、リボンで結んで仕舞います。何かの記憶を辿る時活躍してくれるのが、今までにたまった古いルーズリーフです。 記憶が怪しい時には取り出します。

 1994年から使っています。初めは山羊皮の赤いものでした。角が擦れ、黒ずんだので2002年に今のものに変えました。手帳を使う人はめっきり減っているそうです。年末に本屋の店頭に並ぶ手帳の数も減ったと聞きます。スマホでスケジュールを管理できるようになりました。音声で1日のスケジュールを知らせてくれる機能もあるそうです。

 私も手帳を持ち歩くことがなくなりました。手帳にスマホ、荷物を重く感じます。予定はスマホ、日記代わりは手帳と役割分担させています。10年前までは仕事をしていたので、1日のスケジュールが細かく記されています。仕事を辞めてからは来客、記念日の記載のみになりました。記念日と言っていいいのか「命日」と書かれた日が多くなりました。お世話になった方、年上の親族が逝かれます。

 古いのはいい加減破棄しようと思うのですが、小さいので場所を取らないのでまた箱に収めました。ちょうど30年分です。30年の私の歴史なんだとはこの蓋を閉めました。軽いなあ、30年。いや、重たいのかな?

 ルーズリーフの入手が年々難しくなりました。9月ごろからイギリスの会社に予約して送ってもらいます。いつまで使い続けることができるのか、この手帳の記入が私の一日の最後の仕事です。

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モモとココ

2025年01月29日 | 思い出

曇、4度、64%

 2日前、居間で主人が仕事をしていました。その横の椅子にココが座っています。「かわいい」と写真を撮りました。 その時、同じような写真が頭を掠めました。モモが主人の隣の椅子に座っている写真です。

 香港の家で仕事をしている主人の横の椅子にモモは座っていました。モモはカメラを向けると視線を逸らすのにこの時はしっかり見ていました。モモ10歳、記憶に残る一枚です。そしてもうひとつ、この写真は孫の誕生の知らせを待っている時でした。ソワソワ落ち着かない私が撮った写真です。11年前のことです。

 雪に閉じ込められた昨日、この二枚の写真を幾度も見ました。時間の流れの早さを感じます。孫は来月には11歳を迎えます。主人は髪が白くなりました。モモではなくココがそばにいます。でも変わらぬ我が家の光景です。心温まる我が家の光景です。私の大事な我が家の光景です。

 そして改めて感じます。主人は70歳を前にしても未だ仕事を続けています。家ではいつもパソコンを前に仕事です。変わらぬ我が家の光景は主人に支えられています。今日から一泊で東京に出張です。ありがとう、あなた。ありがとう、モモ。ありがとう、ココ。

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浜防風(ハマボウフウ)

2025年01月28日 | 食材

雨、2度、74%

 「浜防風」セリ科の植物です。長さ5センチほどの緑の葉と赤い茎のコントラストの美しい植物です。子供の頃、浜に「浜防風」を摘みに出かけました。砂浜に育ちます。北から海風が吹く福岡の海岸、寒かったと記憶しています。当時、父か母がこの小さな「浜防風」を好んで食べていたのでしょう。「ぬた」つまり酢味噌で和えたその味は覚えていません。2年ほど前、孫たちと海水浴に出かけました。その海岸のはずれ、人の少ない砂浜を這うように白い花が咲いていました。「あっ、浜防風!」摘んで茎の匂いを嗅ぎました。セリの匂いです。花が咲くと味は落ちます。「いつか摘みに来よう。」と忘れていました。

 市場の野菜売り場の片隅に小さなパックに入った「浜防風」を見つけました。店で売っているのを見たのは初めてのことです。香港から帰宅する主人に食べてもらいたくて求めました。緑の葉は色鮮やかで清涼感があります。「いかのお刺身」のツマにあしらいました。 

 サッと湯掻いて、酢味噌と和えます。 赤い茎の色が美しい。噛めばシャキシャキ。

 子供の自分は詰み草が食卓に上りました。「つくし」「よもぎ」「七草」摘んだ草の匂い、その手触りは幾つになっても忘れません。

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ココ、天神に行く

2025年01月27日 | ここ

曇、7度、68%

 昨日はいいお天気でした。主人が「ココと大濠公園に行こう。」と言います。こんな青空の日曜日、大濠公園を目指す方はたくさん、「駐車場」が心配でした。思った通りすでに車の列が出来ています。「天神に行って。」と主人。「天神」は福岡の繁華街、デパートは3軒ある商業地域です。「天神」だって「駐車場」がと思いながら車を走らせました。地下の駐車場に入る前に主人とココを下ろして、うまい具合に滑り込みました。

 旧正月前、すでに韓国や台湾、中国の観光客の方が地元の人より多く歩いています。ココはこんな繁華街は初めてです。「天神」は古くなったビルの建て替えが進んで、至る所が工事現場という状況です。 昔は華やかだった「新天町」、アーケード付きの商店街も近日中にビル化すると言われています。 この商店街には「カラクリ時計」が1時間ごとに響きます。この時計は新しいビルに移転が決まっています。出来たばかりのこの時計を見上げた時、息子は小学の1年生でした。

 犬なんてどこも歩いていません。ココに「可愛いね。」と声をかけてくださる人が多い中、おじることなくズンズン歩きます。お天気はいいのですが、風が強い。「天神」もすぐ北は博多湾です。 変な色の郵便ポスト、ポスト好きの私と記念撮影。

 「天神」の一番の交差点、昔は路面電車が走っていました。 この一帯のビルが建て替えられ高層化します。といっても香港の高層ビルに比べると「高層?」と思う高さです。 

 繁華街を一回り、いつもは寝てばかりのココも大張り切りでした。主人が帰り際。ポツンと一言、「モモと真奈と一緒に歩きたかった。」 モモを連れて香港から帰国してもうすぐ8年になります。香港の都会育ちのモモでした。こんな散歩を私も思い描いていました。晴れた空の下、思わず涙がこぼれました。

 繁華街デビューのココは帰宅するとよく寝ました。「楽しかったね、また行こうね。」思いがけずの予定変更、ココも私たちも楽しい時間でした。

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ベリーのシロップ漬け

2025年01月26日 | お土産

晴、6度、70%

 主人の帰宅は今も昔もトランクを開けるその時を楽しみに待ちます。主人が取り出すひとつひとつ、歓声をあげたり、「何だろう?」と興味深げに手に取ります。

 素敵な瓶詰めのものに目が留まりました。黒いあずき状のものが見えます。「何?」イタリア語で書かれているので正確ではありませんが「ブルーべリー」「ブラックカラント」「ブラックベリー」を粗糖でつけたもののようです。あずき状のものは「ブラックカラントかな?」早速封を開けました。

 さらさらなシロップに漬かったベリーです。 甘味はほとんど感じません。噛むとベリーの酸っぱさ。コンポートにしてはあまりにもあっさりした味です。高価な瓶詰めだそうですが、イタリアの方達はこれをどうやって使うのかしな?ヨーグルトのトッピングはありきたり、口に残るベリーの余韻からは「クリームチーズ」との相性がいいと感じます。レアチーズなら上に乗せて、ベイクドなら生地に混ぜて焼く。

 主人の持ち帰ってくれるお土産で想像が膨らみます。食べ物って決まりはありません。私の小さな頭の中でさっぱりしたベリーたちがああでもないこうでもないと、食べ物アンテナを刺激中です。さて、どんな風に変身してくれますやら。

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レモン

2025年01月25日 | 庭からの贈り物

晴、8度、81%

 庭のレモンの木は8年前、帰国してすぐに友人から贈られた木です。挿し木で育てられた木は翌年には実をつけました。ずんずん背丈も高くなり、毎年毎年たくさんの実をならせました。ところが昨年はたったの4つでした。枝の刈り込みが悪かったのか?「なり年」ではなかったのか?ところが4つは栄養をいっぱい吸って大きく育ちました。

 「レモン」の木が庭に欲しいとずっと思っていました。「レモン」の白い花が好きです。その甘い香りは4月も終わりになると庭中に満ちています。青い「レモン」が黄色く色付く変化も楽しみです。葉っぱは料理に使います。皮はお菓子に使います。ところがこの私、酸っぱい果汁が苦手です。

 昨日主人が香港より帰宅しました。例年は日本のお正月に帰ってきますが、今年は中国の旧正月に合わせての帰宅です。「レモン」のジュースを飲む主人です。大きく育った「レモン」を取り込みました。 持ち重みのある「レモン」です。雪を被ってもツヤツヤの皮です。

 今年の実の付き具合が心配です。猛暑、長引く暑さ、植物の世界にも大きく影響しています。庭からの贈り物、今年一番は「レモン」です。

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ココの新しいリード

2025年01月24日 | ここ

晴、6度、83%

 市販の犬用のリードは私には長くて悩みの種でした。手元で長さが変えれる巻き取り式のリードは動きを予測できない犬には不安です。モモの時からずっと、 リードをいくつか玉に結んで短くして使ってきました。見た目が実に悪いのです。

 友人が紐を編んでリードを手作りしています。「ココにも作ってください。」とお願いしました。まず色は「オレンジ」これは絶対外せません。主人がモモ以来、リード、ハーネスの「オレンジ」に合わせて自分の靴の色を「オレンジ」にしているからです。長さは75センチほど。昨日ポストに入っていました。 「オレンジ」色2色を編んでくれました。唐草模様より鮮やかな主人の好きな「オレンジ」色です。夕方のお散歩、早速唐草模様のハーネスに取り付けました。

  鮮やかさがいいです。とても軽いです。そして、長さがピッタリ。 唐草模様にも違和感ありません。ココは新しい「リード」に気付いていないかもしれませんが、私にはありがたい短くて、軽い「リード」です。

 今日はココの服はオレンジ色の「カピパラ」柄、オレンジ色に染まります。主人が午後には香港から帰宅します。夕方のお散歩は「オレンジ」族の登場です。

 いつもありがとう。

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イングリッシュマーマレード

2025年01月23日 | おやつ

曇、6度、72%

 毎年クリスマスティーはフランスのマリアージュの「ノエル」と決めています。クリスマスらしいシナモンやグローブが香る紅茶です。昨年はクリスマスプレゼントでイギリスの「ウィッタード」のクリスマスティーをいただきました。クリスマスらしい色合いの可愛い缶に入っています。 その紅茶の封を切ったのは数日前でした。フレーバーティーは缶の蓋を取っただけでも香り立ちます。クリスマスティーはどのブランドもほぼ同じ香り付けです。違いはといえば茶っ葉の質、生産地でしょうか。グローブの香り、シナモンの香りが身体を温めてくれます。ミルクを入れずストレートで飲みました。フランスのマリアージュの「ノエル」とほとんど変わりません。ただお茶の色や茶っぱに含まれる渋みがウィッタードの方がストロングです。マリアージュの「ノエル」を飲んでいる時にはない懐かしさを覚えます。この懐かしさ、そしてこの紅茶と何か一緒に口に入れたい。何だろう?庭を見ながらぼーっと想いに耽りました。思い出しました。「イングリッシュマーマレード」です。

 「マーマレード」といえばオレンジの皮から作る黄色いスプレッドを思い浮かべます。甘酸っぱいマーマレードです。ところが「イングリッシュマーマレード」は色は茶褐色、甘みも少なく、ビターです。ウィッタードの紅茶はあの懐かしい「イングリッシュマーマレード」の味を思い出させてくれました。

 早速手に入れたのは「チップツリー」のマーマレードです。まさにこのマーマレードが私の初めての「マーマレード」体験でした。母は私がこの家にいた高校の頃まで紅茶を愛飲していました。そして食卓にはこの「チップツリー」のマーマレードの瓶がありました。時に「フランククーパー」のマーマレードに変わることもありました。硬めのゼリー状のマーマレードにはコロコロとオレンジの皮が入っています。 甘さが少ないのでよりその苦味が引き立ちます。私はパンに塗らず、おやつとして紅茶と食べました。

 香港にいた頃、輪切りのオレンジ入りの「マーマレード」を買ったことがあります。今はないクラブツリーエヴァリンの「マーマレード」でした。大きな瓶に入ってやはり色黒なマーマレードでした。たった一度しか手に入れることができませんでしたが、思い出深いマーマレードです。

 イギリス風に濃く入れた紅茶に「マーマレード」。いつもの癖でスプーンが進みます。 一度に3分の1ほど食べてしまいました。「ウィッタード」の紅茶が思い出させてくれた「イングリッシュマーマレード」、今度は「フランククーパー」のものを探してみましょう。

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