曇、8度、64%
今年もひと月が終わり新しい月になりました。特別なことをするわけでもないのに、時間が過ぎて行きます。もうすぐ、香港から帰国して8年目になります。留守をしていた30年の日本の変化を理解できるようになりました。
この冬一番の寒気がもうすぐ到来です。寒さがあるから春の訪れが嬉しいと、北国でもないのに家に篭ります。日本家屋の我が家に少しでも明るさをとポップな模様のテーブルクロスに替えました。 朝のひと時間しか日が入りません。日が刺さなくてもこのクロス一枚が明るさを放ってくれます。陽の光がレンズに映り込んだ面白い写真です。
床の間にも明るい表装の「汀女」のお軸を掛けました。 唯一、女性らしいお軸です。赤い色紙が小窓のように床の間に収まりました。火を入れても寒さを感じる座敷です。赤い色のありがたさが身に沁みます。
コーヒーテーブルの上の本を何にしようか?雪が舞う日があると聞いただけで、「川瀬巴水」の画集にしました。 新版画の画集です。「川瀬巴水」の代表作、「増上寺の雪」が思い出されたからでしょう。表紙は「馬込の月」です。日本の版画の精緻な静けさが如月らしいと感じます。
モモのカレンダーは、 モモが9歳の頃、香港島のピークの散歩中の写真です。急坂を上り休日には主人とモモとで散歩に出かけました。モモはよく歩きました。そして帰りはいつも主人に抱かれて帰宅でした。主人の足に擦り寄って、「抱いてくれ。」とせがみました。この写真の後すぐに主人が抱き上げたのを覚えています。
三月の訪れが待ち遠しいこのひと月、短いひと月です。温かく、心に明かりを灯して過ごしましょう。