気ままに

大船での気ままな生活日誌

新宿御苑の菊花壇

2006-11-17 10:10:58 | Weblog
新宿御苑の菊花壇展に行ってきました。新宿門の案内板に、11月15日まで展示と出ていましたが、花がみられる間は続けています、ということで、ほっとしました。

すばらしい菊花展でした。広い、美しい日本庭園の中に、それぞれのテーマ別の7つの花壇が点々とあり、それらを順路に従って、見学していくのです。なんて贅沢な配置でしょう。私がこれまでみてきた菊花展といえば、一定の場所に所狭しと鉢が並べられていたものばかりでした。ここでは、もともと美しい日本庭園の中に、それを借景に使い、ひとつひとつの花壇をつくっているのです。

・・・・・・・
以下7つの花壇の紹介です。御苑の菊花壇展のパンフを参考にしました。

懸崖作り花壇:1本の小菊を大きな株に仕立てている。(大正4年作り始め)

伊勢菊、丁子菊、嵯峨菊花壇:それぞれ、縮れた花びらが垂れ下がっている、花の中心部が盛り上がっている、細長い花びらが立っている。(昭和30年始め)

大作り花壇:1株から数百輪の花を半円形に仕立てる、御苑独自の様式。(明治17年始め)

江戸菊花壇:江戸で発達した古典菊、花の変化を楽しむ、御苑の菊花壇では最も古い歴史がある。(明治11年始め)

一文字菊、管物(くだもの)菊花壇:それぞれ、一重咲きの大輪、筒状に伸びた花びらが放射状に咲く大輪。 (大正14年始め)

肥後菊花壇:肥後でつくられた一重の古典菊、武士の精神修養として発達。(昭和5年始め)

大菊花壇:代表的な菊の品種、花びらが中央を包み込むように丸く咲く。(明治17年始め)
・・・・・・

さすが、皇室ゆかりの伝統を受け継ぐ菊花壇です。どの菊もみな高貴な、お菊さまにみえました。美しくて、上品で、華やかで、そそとして、そして色とりどり、どの花にも、きらきら個性が光っていました。肥後菊の前で、派手さがないが、しっとりした感じがいいね、と言いましたら、熊本出身のワイフは、私もそうよ、というような顔をして、相づちをうちました。


イギリス風景式庭園の芝生の上に、大船軒のお弁当を広げ、しばらくのんびりしました。そのあと、湯島天神の菊祭りにも行く予定でしたが、もう菊は十分ということで、上野開催が今年で最後となる日展の会場に向かいました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする