高校の同窓会に行ってきました。最近は2年に1回のペースの、学年会です。今回、楽しみにしていたことがあります。前回は、多くの人がまだ現役で、それぞれの職場の中での重責を背負いながらの参加でしたが、今回はみな重い荷物を下ろしての参加です。どういう顔をしているか、観察するのが楽しみだったのです。
皆さん、とても晴れやかな顔をしていました。それに、とても60代に入ったとは、思えない若々しい顔です。とくに女性陣は、和服で来られた方も何人かいて華やかでした。ばっちり、きまっていて、「黒革の手帖」の銀座のクラブのママ役の米倉涼子さんに負けないぐらいでした。なんだか、前回より、みなさん、若返ったような印象でした。虚脱感がありありという顔も実は期待していた(笑)のですが、約50人の出席者の中には、ひとりもいませんでした。
一次会、二次会と5,6時間にも及ぶ飲み会の中で、いろいろの人と話しました。この中には、初めて話をしたという人もいます。
K君は銀行マンでした。・・・僕はね、高校のとき、美術の先生にほめられたことがあって、本当は美大に行きたかったんだ、でも絵では、なかなか食べていけないなだろうと思って、経済にした、だから定年後は、その夢の続きをと思ってね、カルチャーセンターに通っている、そこの先生から、君の絵は、他の人と違うなにかがあると、誉めてくれたんだぜ、エヘヘ、高校の美術の先生、82才になったが、銀座の画廊で個展を毎年開いている、今年行ってきたよ、君も美術鑑賞が好きなようだから、来年一緒に行こうよ・・・
Aさんは、定年まで会社勤めをしました。・・・私、ずっと独身なの、会社停めたあとは、30年間続けてきた華道を生活の中心に据えてるの、今年は、もう5回も家元のある京都に行ってきたのよ、海外旅行も大好き、今年は友達と、10日間のトルコ周遊の旅に行ってきたの、イスタンブール、カッパドキア、良かったわよ、あら奥さんも韓ドラ好きなの、私も大好きよ、冬ソナなんか何度もみたわ、砂時計もいいわよ、奥さんも知っていると思うわよ(みてました)・・・
Bさんも、一流企業のキャリアウーマンとして定年まで勤めました。・・・私、あとは、自由にするの、勤める気はもうないわ、休みもないような激務をずっとしてきたから、結婚してすぐ離婚しちゃたから、ひとりで気楽なの、海外旅行に行ったり、好きな勉強したり、これから、楽しいことばっかり・・・
もちろん再就職した人も多数います。年金を完全にもらえるまではね、とか、子供がまだ学生の身分なので、まだ働かなくちゃね、と笑顔で答えてくれた人もいました。会社の早期退職で55才のときやめて、2年遊んだけど、飽きちゃって、また仕事を始めちゃったよ、という人もいました。お店をやっている人や自由業の人は、仕事を続けていました。
みんな、順調に第二の人生を歩み始めたようです。でも、・・と思います。会の始まる前に亡くなられたクラスメートのために黙祷を捧げました。私のよく知っている人も含まれています。6名もの物故者がでているクラスもありました。また、返信用葉書の通信欄に、ご自身の病気、あるいはご家族の方の介護や病気看護で残念ながら出られない、と記している欠席者も大勢います。来たくても来れなかった仲間のことを思うと胸が痛みます。
同級生のそれぞれの人生を垣間見た秋の一日でした。そして、参加できなかった仲間たちに思いを馳せた一日でもありました。
・・・・・・・・
仲間たち
西沢 爽 作詞
遠藤 実 作曲
舟木一夫 歌唱
歌をうたっていた あいつ
下駄を鳴らしていた あいつ
思い出すのは 故郷の道を
みんな一緒に はなれずに
ゆこうといった 仲間たち
帽子まるめている あいつ
リンゴ囓っている あいつ
記念写真は とぼけていても
肩をならべた つめえりにゃ
夢をだいてた 仲間たち
手紙よこせという あいつ
あばよあばよという あいつ
口じゃ元気に どなったくせに
ぼくが故郷を たつ朝は
涙ぐんでた 仲間たち
・・・・・・
皆さん、とても晴れやかな顔をしていました。それに、とても60代に入ったとは、思えない若々しい顔です。とくに女性陣は、和服で来られた方も何人かいて華やかでした。ばっちり、きまっていて、「黒革の手帖」の銀座のクラブのママ役の米倉涼子さんに負けないぐらいでした。なんだか、前回より、みなさん、若返ったような印象でした。虚脱感がありありという顔も実は期待していた(笑)のですが、約50人の出席者の中には、ひとりもいませんでした。
一次会、二次会と5,6時間にも及ぶ飲み会の中で、いろいろの人と話しました。この中には、初めて話をしたという人もいます。
K君は銀行マンでした。・・・僕はね、高校のとき、美術の先生にほめられたことがあって、本当は美大に行きたかったんだ、でも絵では、なかなか食べていけないなだろうと思って、経済にした、だから定年後は、その夢の続きをと思ってね、カルチャーセンターに通っている、そこの先生から、君の絵は、他の人と違うなにかがあると、誉めてくれたんだぜ、エヘヘ、高校の美術の先生、82才になったが、銀座の画廊で個展を毎年開いている、今年行ってきたよ、君も美術鑑賞が好きなようだから、来年一緒に行こうよ・・・
Aさんは、定年まで会社勤めをしました。・・・私、ずっと独身なの、会社停めたあとは、30年間続けてきた華道を生活の中心に据えてるの、今年は、もう5回も家元のある京都に行ってきたのよ、海外旅行も大好き、今年は友達と、10日間のトルコ周遊の旅に行ってきたの、イスタンブール、カッパドキア、良かったわよ、あら奥さんも韓ドラ好きなの、私も大好きよ、冬ソナなんか何度もみたわ、砂時計もいいわよ、奥さんも知っていると思うわよ(みてました)・・・
Bさんも、一流企業のキャリアウーマンとして定年まで勤めました。・・・私、あとは、自由にするの、勤める気はもうないわ、休みもないような激務をずっとしてきたから、結婚してすぐ離婚しちゃたから、ひとりで気楽なの、海外旅行に行ったり、好きな勉強したり、これから、楽しいことばっかり・・・
もちろん再就職した人も多数います。年金を完全にもらえるまではね、とか、子供がまだ学生の身分なので、まだ働かなくちゃね、と笑顔で答えてくれた人もいました。会社の早期退職で55才のときやめて、2年遊んだけど、飽きちゃって、また仕事を始めちゃったよ、という人もいました。お店をやっている人や自由業の人は、仕事を続けていました。
みんな、順調に第二の人生を歩み始めたようです。でも、・・と思います。会の始まる前に亡くなられたクラスメートのために黙祷を捧げました。私のよく知っている人も含まれています。6名もの物故者がでているクラスもありました。また、返信用葉書の通信欄に、ご自身の病気、あるいはご家族の方の介護や病気看護で残念ながら出られない、と記している欠席者も大勢います。来たくても来れなかった仲間のことを思うと胸が痛みます。
同級生のそれぞれの人生を垣間見た秋の一日でした。そして、参加できなかった仲間たちに思いを馳せた一日でもありました。
・・・・・・・・
仲間たち
西沢 爽 作詞
遠藤 実 作曲
舟木一夫 歌唱
歌をうたっていた あいつ
下駄を鳴らしていた あいつ
思い出すのは 故郷の道を
みんな一緒に はなれずに
ゆこうといった 仲間たち
帽子まるめている あいつ
リンゴ囓っている あいつ
記念写真は とぼけていても
肩をならべた つめえりにゃ
夢をだいてた 仲間たち
手紙よこせという あいつ
あばよあばよという あいつ
口じゃ元気に どなったくせに
ぼくが故郷を たつ朝は
涙ぐんでた 仲間たち
・・・・・・