気ままに

大船での気ままな生活日誌

ふたつの桜並木

2007-04-09 19:39:49 | Weblog
鎌倉八幡さまの段葛の桜並木はもうほとんど葉桜になっていたよ、とお茶会から帰ってきたワイフが教えてくれました。それにしても、私の家の近くの砂押川沿いのソメイヨシノの桜並木は、たいしたもんだと思います。まだまだ十分花をつけています。もちろん柔らかい若葉も大分開いてはきましたが、それも、山桜風味でなかなかいい味を出しています。

鎌倉とわが大船、いくらも離れていないのに、同じソメイヨシノで何故こんなに違うんだ、と誰でも思いますよね。

開花が向こうの方が早かったのではないかって?とんでもございません。うちが先です。私が綿密な調査をしています。むしろこちらが2~3日は早いです。3月19日に初めての開花1輪をみつけています。早く開いて、遅くまで咲き続ける、このエネルギーはいったい、どこからくるのでしょうか。段葛と砂押川の、ふたつの桜並木の”比較研究”をしてみました。

ふたつの桜並木の相違点をあげてみましょう。1)段葛の桜並木は両側が車道で中央が歩道;砂押川の桜並木は両側が歩道で、中央が川 2)段葛の人出は砂押川のおそらく100倍ぐらい 3)段葛は夜桜見物仕様になっているが砂押川は街灯だけ4)段葛の桜は神主さんの心が、一方、砂押川の桜は松竹の女優さんの心が染みこんでいる(昭和11年に大船松竹撮影所落成記念樹として植えられた)・・こんなところでしょうか。

まず、1)です。誰がみても段葛に負担が多いですね。車の排気ガスと人の廃棄ガス(笑)で、いつもハナをつまんでいます。これじゃハナもすぐ落ちるわけですね。冗談を抜きにしても、この環境の違いは大きいでしょうね。また、中に川が流れていることは有利に働くでしょう、たぶん昼間気温も低く、ハナモチもいいでしょう。ハナモチならないって?

2、3)これも段葛が不利です、桜だって人と同じだと思うのです、これだけの人が往き来すれば、それだけで人疲れするでしょう、それに無理な夜間勤務も疲れますね。夜中まで明るく提灯を灯されて、これでは、ゆっくり眠むれませんね、睡眠時間が足りなかったのでしょう。

4)は精神論の比較です。これは華やかな花の時期をどう評価するかという、評価基準の違いですね。神主さん桜は、華やかな花の期間を重視しません。むしろ、目立たない、わび・さびに通じる、葉桜の方を高く評価します。従って、少しでも早く葉桜へ移行しようと考えるのです。一方、女優さん桜は、少しでも長く華やかな花の時代を続けたいと考えます。葉桜になることは現役引退を意味するのですから、そう考えるのは無理ありません。こういう桜自身の、意気込みというか、やる気というか、精神的なものも、桜のハナモチに影響しているのだと思われます。

というわけで、砂押川沿いの桜並木は、段葛の桜並木よりも、環境的にも、精神的にも、いずれにおいても優位に立っています。これらが、砂押川の桜がまだまだ元気に頑張っていてくれてる理由だと思うのです。

・・・・・
写真は今日の砂押川の桜です。まだまだでしょう。エライさくらです。

コメント (1)
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