気ままに

大船での気ままな生活日誌

中日、53年振り日本一 しかし山井の完全試合みたかった

2007-11-01 21:33:45 | Weblog
中日が53年振りの日本一となりました。おめでとうございます。しかし、8回までパーフェクトの山井投手に、何故、9回投げさせなっかったのか、1安打打たれたところで、岩瀬投手にバトンタッチでも、良かったのでは。全くフアン無視の落合采配にがっかりでした。

解説者の山田さんが、9回は岩瀬投手に変えるかもしれない、と言ったときに、ボクは何をバカなこと言ってるんだ、落合監督は絶対そんなことはしない、選手時代、オレ流で通し、数々の偉業を成し遂げた男だ、完全試合で日本一を決める、という偉業達成間近の投手からそのチャンスを奪うはずがないと思ったのでした。

ところが、なんと、あっさり岩瀬投入。とほほのほ。これが”山井、完全試合で決める”であれば素直に喜べたのですが、不満の残る中日優勝でした。

いろいろ悪口書いてしまいましたが、中日優勝良かったです。何を隠そう、実はボクは小学生時代は、セリーグは中日ドラゴンズ、パリーグは西鉄ライオンズのフアンだったのです。でもONが入ってからは巨人びいきになってしまったのです、そして、今はヤンキースからレッドソックスへ、流浪の民です(汗)。

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続・窓際のトット(お魚)ちゃん

2007-11-01 09:11:10 | Weblog
大部、日がったってしまって、お忘れの方も多いでしょうけど、10/19記事、”窓際のトット(お魚)ちゃん”の続編をのせたいと思います。

江ノ島水族館の巨大水槽の窓際にじっと座って、ボクら見学者を見続けている一匹の石鯛に、ボクは”窓際のトットちゃん”というあだ名をつけました。たいていの見学者は、声もかけずに通り過ぎていきましたが、ボクは彼の、ちょっと寂しげな目が気になってみつめているうちに、お話しをする仲になりました。そして、話しているうちに、はじめは、ただの落ちこぼれの”窓際のトットちゃん”と思っていたのですが、とんでもない、まるで、トットちゃんは、石鯛界のニュートンではないかと思うようになりました。

トットちゃんは、水族館生まれの水族館育ちですから、もちろん、水族館以外の世界は知りません。トットちゃんだけではなく、水族館のお魚たちのすべてがそうです。ですから、彼らが描く世界像というか宇宙像は、この巨大水槽が宇宙のすべてで、水槽の外からを自分たちを見つめている生き物(ヒトのこと)らしいのは、夢幻であり、”神”のような存在であり、実体はない、というものでした。トットちゃんが通った、”石鯛の学校”でもそう教えられてきました。そして”神”に好まれるお魚になるような教育を受けてきました。たとえば、神さまがお喜びになられるような水中ダンスの仕方とか、神様の生け贄として、おいしいお刺身になるための体質改善とか、そうゆう教育ばかりを受けてきたのです。

ニュートンは自分が通っていたケンブリッジ大学がペストの流行で閉鎖し、1年半ほど故郷に戻っていました。その時、庭のリンゴの木の実が枝から落ちるのをみて、あの大発見、万有引力の法則を思いつきました。ボクが、トットちゃんはニュートンみたいだと言ったのは、トットちゃんの”大発見”時の状況が、ニュートンのそれと大変良く似ていたからです。

トットちゃんは、”石鯛の学校”の授業にあきあきして、自主休学して、毎日、ひとりで水槽の外ばかりながめていました。ある日、水槽を覗いてる幼稚園生がポトリと落としたお菓子をみてびっくりしました。そのお菓子は自分の姿にそっくりだったのです。それは人形町柳屋の鯛焼きだったのです。それで、トットちゃんは、学校で習っている宇宙像は間違っている、自分と同じ形の生き物がこの水槽以外にも必ずいるはず、でなければ自分に似たお菓子ができるわけない、もっと広い世界があるはず、と気づいたのだそうです。

もともと想像力のたくましい子でしたから、その日のうちに独創的な宇宙像を考え出すに至りました。でも、そんなことをここの、とんとんトンマの魚さん達に話しても、分ってもらえないと、黙っていたそうです。ようやく、話しを聞いてくれるボクに出会ったというわけです。

トットちゃんの考えた宇宙像はこうゆうものでした。この宇宙に、自分たちの住んでいるような巨大水槽が千か二千浮かんでいて、その水のない空間には、水がなくても生きられる生物が住んでいる、その生物はやることがなく、暇人が多く、自分らの世界を観にくるの楽しみにしている、別に神さまでもなんでもなく、遠い昔に自分らの水の世界から追い出され、退化しつつある、能なしの下等生物である、という考えでした。

それだけでもすごい想像力だ、とボクは感心したのですが、驚くべきことに、トットちゃんは”蛮勇引力の法則”という画期的なセオリーも、併せて提唱していたのです。トットちゃんは、♪水のながれに身をまかせ♪と何も考えないで泳ぎ回っている他のお魚たちと違って、じっと座禅して、耳を澄まし、第六感をとぎすましてきています。すると一月もたつと、この水槽の西の方向に、蛮勇をふるって出てきたような、非常に強い引力のようなものを感じるようになったそうです。これを”蛮勇引力の法則”と名付けました。

そのセオリーから計算すると、自分たちの水槽世界の西側に、自分たちの世界と類似した、でも途轍もなく巨大な水の世界が存在するという結論が得られたのです。そして、最近、これを支持するデータも得られました。それは、とぎすまされた聴覚にわずかに感じられる魚語の言葉でした。それはトットちゃんが第二外国語で習っていた、イルカ語の言葉でした。時々耳に入る、言葉の断片をつなぎあわせて、解析してみると、驚くべき言葉があぶり出されてきたのです。”とびはねる たんびに おおきな みずのくにが みえる”(水槽の隣りにイルカショーのプールがありますので、そのときのイルカの言葉だと思います)。これで、自分の説が、”自信から確信に変わった”そうです。イチローを3三振させたあとの、デビュー当時の松坂の名言みたいですね。

ボクは、すっかり感心して、”君の考え出した宇宙像はかなり正確だよ、君の住んでいる水槽は巨大な宇宙に浮かぶ塵のように小さな舟みたいなものだ、そして、君の世界の西側には、君が想定したように、太平洋という巨大な水の世界が拡がっている、そこには、君の仲間がたくさん住んでいるんだよ”と教えてあげました。

トットちゃんは目をぱちくりさせながら、ボクの話を熱心に聞いていました。そして満足そうな顔をボクに向け、まるで、ありがとうとでも言うように、尾ひれを二、三度、振ってくれたのでした。でも、トットちゃんが別れ際に言った言葉がちょっと気になりました。”僕が思ってたほど、水槽世界の外に住んでるヒトっていう生物は能なしの下等生物ではないんだね、僕と対等に話ができるもんね”

ボクはそのあと、トットちゃんの仮説を”自信から確信に”変えさせたという、イルカショーでのイルカの声を聞きに行ったのでした。




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