平櫛田中彫刻美術館の庭園内にある、巨大な彫刻用のクスノキの原木をみて、熱海梅園に隣接している澤田政廣記念美術館のことを思い出した。ここにも、クスノキの原木が見学者を迎えてくれるのだ。先日、熱海梅園に行ったときに、その美術館に寄った。いつも、時間に余裕がなくパスしていたのだ。澤田政廣は、平櫛田中らの後、4人目の彫刻家の文化勲章者であるが、そのときの同時受賞者がすごい。今西錦司、中村歌右衛門、堀口大学そして澤田なのだ。
美術館の導入部にも、女性の裸体像の彫刻がいくつも置かれていて、澤田のモチーフが女性美にあることを伺わせる。展示室内でもさまざまな女性美を鑑賞できる。なんといっても、木彫の”人魚”だろうか。妖艶なうつくしさが目をひく。谷崎純一郎の”人魚の嘆き”に感銘を受け、捕らわれた人魚のなまめかしい美しさを表したいと思い、制作した。”白日夢”は裸体の女の踊るような仕草の木彫のレリーフ。舞妓さんや古事記から取材した”稲田姫”なども。そして、仏教界からは、釈迦、三尊仏、蓮華などの作品もあるが、いずれも”女性美”がベースにあるような感じを受けた。変わったところでは、若き日の”長嶋茂雄”のブロンズ像。平櫛田中のような写実ではないが、全盛期の勢いのある長嶋の感じがよく出ていた。
さらに、彫刻だけではなく、木版画、リトグラフ、墨彩画なども展示されていて、いろいろなジャンルに挑戦していたことがわかる。何気なくに寄った美術館だったが、女性美の彫刻を十分、楽しませてもらった。澤田政廣の言葉が紹介されている。古今東西あらゆる時代を呼吸しなければ、作家は育たない、だから私は東洋、西洋の巨匠の作品や本に触れてきた、といった意味の言葉だった。そして、こうも言っている。”次から次へいろんなものに触れて発奮する、その刺激が自然に力になっているのでしょう”芸術家だけではなく、ぼくらにも通じる言葉ではないだろうか。
。。。。。
人魚

白日夢

釈迦

蓮華

長嶋茂雄

クスノキの原木

美術館前の熱海桜の下の彫刻

美術館前の人魚の彫刻

美術館の導入部にも、女性の裸体像の彫刻がいくつも置かれていて、澤田のモチーフが女性美にあることを伺わせる。展示室内でもさまざまな女性美を鑑賞できる。なんといっても、木彫の”人魚”だろうか。妖艶なうつくしさが目をひく。谷崎純一郎の”人魚の嘆き”に感銘を受け、捕らわれた人魚のなまめかしい美しさを表したいと思い、制作した。”白日夢”は裸体の女の踊るような仕草の木彫のレリーフ。舞妓さんや古事記から取材した”稲田姫”なども。そして、仏教界からは、釈迦、三尊仏、蓮華などの作品もあるが、いずれも”女性美”がベースにあるような感じを受けた。変わったところでは、若き日の”長嶋茂雄”のブロンズ像。平櫛田中のような写実ではないが、全盛期の勢いのある長嶋の感じがよく出ていた。
さらに、彫刻だけではなく、木版画、リトグラフ、墨彩画なども展示されていて、いろいろなジャンルに挑戦していたことがわかる。何気なくに寄った美術館だったが、女性美の彫刻を十分、楽しませてもらった。澤田政廣の言葉が紹介されている。古今東西あらゆる時代を呼吸しなければ、作家は育たない、だから私は東洋、西洋の巨匠の作品や本に触れてきた、といった意味の言葉だった。そして、こうも言っている。”次から次へいろんなものに触れて発奮する、その刺激が自然に力になっているのでしょう”芸術家だけではなく、ぼくらにも通じる言葉ではないだろうか。
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人魚

白日夢

釈迦

蓮華

長嶋茂雄

クスノキの原木

美術館前の熱海桜の下の彫刻

美術館前の人魚の彫刻
