気ままに

大船での気ままな生活日誌

待ってました! 弁天小僧&玉三郎

2013-04-23 08:42:24 | Weblog
やっぱり、歌舞伎座こけら落としの第二部がみたくて、月曜日、出掛けてしまった。もちろん幕見。2時間も並んで、何とか、立ち見だけど、チケットをゲット。とにかく、入場できて良かった。弁天小僧と玉三郎が観られたんだから。

弁天娘女男白浪、浜松屋見世先の場
”知らざあ言って聞かせやしょう”、と弁天小僧菊之助(菊五郎)が、振袖を脱ぎ払い、名せりふが始まるところで、客席から”待ってました”との声がかかる。ぼくも拍手。”浜の真砂と五右衛門が歌に残せし盗人の種は尽きねえ七里ヶ浜、その白浪の夜働き 以前を言やあ江ノ島で、年季勤めの稚児が淵・・名せえゆかりの弁天小僧菊之助たぁ俺がことだぁ!”

稲瀬川勢ぞろいの場
日本駄右衛門(吉右衛門)問われて名乗るもおこがましいが生まれは遠州浜松在・・人間の定めは僅か五十年、六十余州に隠れのねえ賊徒の張本日本駄右衛門
弁天小僧菊之助(菊五郎)さてその次は江ノ島の岩本院の稚児あがり普段着慣れし振袖から、髷も島田に由比が浜打ち込む波にしっぽりと、女に化けて美人局油断のならぬ小娘も、小袋坂に身悪い浮き名も龍の口土の牢へも二度三度、段々超える鳥居数八幡様の氏子にて、鎌倉無宿と肩書きも島に育ってその名せえ、弁天小僧菊之助
忠信利平(三津五郎)、赤星十三郎(時蔵)、南郷力丸(左団次)は全省略

この七五調の名せりふが聞きたくて来たようなもんだ。鎌倉の稲瀬川実は江戸の隅田川の舞台。舞台装置も、それぞれの場が華やかで満足。黙阿弥作の筋立ても面白いし、配役も豪華。これぞ、こけらおとし歌舞伎。待ってましたよ、弁天小僧菊五郎。江の島歌舞伎でも菊五郎と菊之助がそれぞれ弁天小僧を演じた。その碑と記念樹も江の島にある。



そして二つ目は、待ってました玉三郎!こけらおとしで玉三郎をみないわけにはいかないノダ。忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの)、通称”将門”の舞踊劇。日本三大怨霊の一人、将門伝説。傾城如月実は将門娘(滝夜叉姫)を演じる玉三郎の踊りはさすが。でも四階席だったので(汗)、顔の表情がわからず、もう一つ。傾城如月が実は将門娘だと大宅太郎光圀(松緑)に見破られ、衣装を脱ぎ捨てる場面は、弁天小僧みたいでグー。屋台崩しで古御所が沈むところなんかも見もの。幕切れでは屋根の上の蝦蟇に乗る玉三郎の姿が出てきて驚かすが、ここでも四階席の悲哀が(笑)。幕切れが(玉三郎の)顔切れになってしもうた。



やっぱり行って良かった、待ってました!弁天小僧&玉三郎。これはNHKが撮っていたので、また、テレビでもみられるのが楽しみ。あと残るは第一部、これも幕見で行くゾ






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