気ままに

大船での気ままな生活日誌

芭蕉も泊まった飯坂温泉

2013-04-25 08:49:04 | Weblog
朝散歩で”原節子桜”が、まだしっかり四つの花房をつけていることを確認した。この勢いなら、明後日からはじまるGWに突入するのは間違いない。そして自身のもつ名残花記録、5月5日を更新するのも夢ではなくなった。

さて、先日は名残りの花ではなく、盛りの花々を福島の花見山で楽しんだ後、飯坂線で20分ほどのところにある飯坂温泉に向かった。市内の土湯温泉には泊まったことがあるが、飯坂温泉には足を踏み入れたことがなかった。

芭蕉のことが頭にあった。”奥のほそみち”の旅路で、たしか飯坂温泉に泊まっているはず。どんな温泉街なのか、一度、訪ねてみたかった。がたごと揺れる、飯坂線の電車に乗ること、20分。終着駅の飯坂温泉に到着。改札口を出ると、いきなり芭蕉翁が迎えてくれた。




銅板に刻まれた説明文は読みづらかったが、奥の細道のことが書かれていることは何とかわかった。やっぱりそうだった。
本通りを5分も歩くと、飯坂温泉発祥の地の碑が待っている。その横に、鯖湖湯という共同温泉場がある。日本最古の木造共同浴場で(明治22年建築)で、平成5年に忠実に再現したとのこと。芭蕉もこの湯につかったと説明にあった。




芭蕉はこの温泉場についてこう記している。あまりほめていない(笑)。温泉はともかく、そのあとの宿ではひどい目にあったようだ。
其夜飯塚にとまる。温泉あれば、湯に入て宿をかるに、土坐に莚を敷て、あやしき貧家也。灯もなければ、ゐろりの火かげに寢所をまうけて臥す。夜に入て雷鳴、雨しきりに降て、臥る上よりもり、蚤・蚊にせゝられて眠らず。持病さへおこりて、消入斗になん。

その近くに、旧堀切邸ある。江戸時代から続いていた豪農・豪商の旧家で、1775(安永4)年建築の、県内で現存する最大で最古の土蔵「十間蔵」や近代和風住宅の「主屋」など、歴史的価値の高い建物とのことだったので見学した。芭蕉がここを訪れたのが、1689年(元禄2年)だから、まだこの旧家はなかった。もしあったならば、こちらに泊めてあげたかったですな。

表門


主屋




十間蔵


そのあとも、温泉町をぶらり散策。たまたま入ったお店でラーメン餃子を頂く。ついでに野口英世ビールも(笑)。そのとき知ったのだが、飯坂は餃子の町だそうだ。そういえば、いくつも餃子のお店をみかけた。


中央通り


川沿いの温泉宿


足湯もあちこちに


今回は下調べなしの訪問だったが、次回はもう少し、詳細に歩いてみたい、奥のほそみち。



コメント
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