東京の桜も満開になったというので、早速、朝から桜見物に出掛けた。まず、四ツ谷駅で降りてすぐの外堀の土手の桜を見物した。数年前のブラタモリで、ここの桜は紀尾井町の料亭福田屋のご主人が、桜好きだったお母さんの遺志を継いで、昭和39年に100本の桜の苗木を寄贈したものだということを知った。記念の石碑もある。それ以前は松並木だったそうな。
上智大に接するソフィア通りに覆いかぶさるように。

土手の桜の下で早やくも花見酒。

ここの土手を市ヶ谷を経て、飯田橋まで歩いたことがあるが、今日は、千鳥ヶ淵から北の丸公園、さらに先の予定もあるので、途中で引き返し、四ツ谷駅前からの大通りを半蔵門に向かう。半蔵門前まで来ると、千鳥ヶ淵の桜軍団に目が奪われるが、右手の国立劇場の桜にもつい気が惹かれる。予定外で、ちょっとだけよ、のつもりが、長居してしまった。桜も良かったけれど、裏の伝統芸能情報館の展覧会がまた、なかなか良かったのだ。”錦絵にみる江戸か明治の芝居小屋の賑わい”というテーマ。
国立劇場前の桜。上演予定の文楽の演目が。


由緒ある桜も多い。これは、”仙台屋”。高知市内の仙台屋という店の庭先にあった桜で、牧野富太郎博士が命名したとのこと。そういえば、博士は高知出身だっけ。

これは、駿河桜。昭和47年、劇場職員が退職記念に植樹したもので、桜は三島の国立遺伝研が育成したものとのこと。

そして、小松乙女。上野公園の小松宮親王の銅像の前にある桜でその名がついたようだ。この前、三島に行ったとき、楽寿園に寄ったが、そこは小松宮彰仁親王が明治23年に別邸として造営されたものだということを知った。

ここで、前述の展覧会を観たが、またの機会に紹介したい。


そして、ここを発って、向かうは千鳥ヶ淵。(つづく)
タモリさんの”笑っていいとも”の最終回グランドフィナーレに小百合ちゃんが出るというのでみたが、スタジオ生出演ではなく、外からの中継だった。もし、スタジオだったら、タモリさんの狂喜の演技(笑)がみられたはずなのに、ちょっと残念。タモリさん、ご苦労様。定年後は(笑)、ブラタモリを楽しんでください。
