はじめて三春の滝桜を訪れたとき、三春の町全体に桜が溢れているのにびっくりした。滝桜の子孫と思われるような、立派な枝垂れ桜があちこちにあるのだ。それ以来、滝桜見物のあとは町桜見物、それがぼくの定番コースになっている。
今年から、循環バス滝桜号のコースが変更になったらしく、仕方なく、町はずれの八幡町で降りた。去年の逆コースだが、まず福聚寺(ふくじゅうじ)に向かった。ここの枝垂れ桜は、三春近郊の桜番付けで東の大関をはる、立派な桜だ。遠くからも、すでに見頃となっている姿をみえ、ぼくの顔もほころぶ。山門から境内に入り、山の上のその一本桜をあちこちから眺め堪能する。そのとき、お顔は存じ上げている、ご住職で芥川賞作家でもある玄侑宗久さんが突然、目の前に現れた。おもわずお辞儀をしてしまった(汗)。ぼくより10ほど若いだけだが、さらに若々しくみえた。張り切って仕事をされている方はちがう。ぼくも張り切って遊びをされているので、白髪もないし、10は若くみられる(爆)。
境内に茶店があった。お昼を食べていないことに気付き、こんにゃくおでんと三角油揚焼きをつまみに缶ビールをいただいた。アルコールの入った眼でみる桜は一層、綺麗にみえた(笑)。
山門

福聚寺枝垂れ桜


境内の桜 山の墓地の桜


玄侑宗久住職

そして山の墓地を登って、抜けると、そこは三春町の歴史民俗資料館。そこの紅枝垂れ桜が待っていてくれたノダッタ。


ここで”三春の春/彩々”展が開催されていたので、見学してきた。

展示作品としては、滝桜をモデルとした、橋本明治”桜図”、藤城清治”三春の滝桜”、大山忠作”三春滝桜”そして、千住博”四季樹木図/しだれ桜”など。昨年、丸の内南口のJT(KITTE)ビルのオープン時に、大ホールに飾られた”想い桜”のことも紹介されていた。ぼくも、観ていてブログ記事にもしている。千住が滝桜の冬枝をスケッチし、その枝にたくさんの人々が、大切な人への様々な想いを込めて、桜の花を咲かせた。展示がおわったあとは、ハガキ大に裁断され、それぞれ想う人に届けられた。
想い桜

三春の町桜レポは、まだまだ、続くが、これから、鎌倉の花見に出掛けるので(汗)、この辺で。(つづく)