おはようございます。
先日、もう閉幕寸前だったが、横浜のそごう美術館で開催されている平山郁夫/シルクロードコレクション展を訪ねた。平山郁夫(1930-2009)は、ぼくには馴染みのある日本画家で、画伯の”フランチャイズ”である院展には必ず行っているし、鎌倉の瑞泉寺近くにお住まいということで、八幡さまのぼんぼり祭りにもに毎年揮毫されていたのを楽しみにしていた。シルクロード関係のコレクションも、地元のホールをはじめ、何度も見ている。
今回、平山ご夫妻が訪ねたシルクロードの足跡を記した地図が展示されていたが、改めて驚いた。中国からローマに至るまでの広大な地域を歩き尽くしているのである。1968年に仏教伝来の源流を訪ねたアフガニスタンから中央アジアを巡る旅から始まって、以後40年にも渡り、シルクロードの旅は続いたそうだ。とくに、思い出に残る旅として挙げられているのは、1973年の考古学者の江上波夫、作家の井上靖と連れだって、アレキサンダー大王東征路を逆方向に(アフガニスタン、イラン、トルコ)、50日かけて巡った旅だそうだ。
展覧会では、ご夫妻の度重なるシルクロードの旅で、蒐集した数々の遺跡の貴重な出土品(彫刻、金銀装身具、織物など)、画伯の遺跡等のスケッチが多数、展示されている。そして、スケッチをもとにイメージした本画の大作が数点、加えて、奈良・薬師寺玄奘三蔵院の壁画大下図まで見られる、楽しい展覧会であった。
では、ちらしの写真から、まず、本画を二点を紹介しよう。
パルミラ遺跡を行く・朝

パルミラ遺跡を行く・夜

この二つに挟まれて、古代ローマの遺跡/フォロ・ロマーノも展示されている。
そして、遺跡の出土品など。
右翼女神像奉献板(BC1~AD1、インド・シュンガ朝)

貴婦人像/死者の肖像(AD2-3、シリア・パルミラ)

供養者像(パキスタン・ガンダーラ)

首飾り、耳飾り、ビーズなどの装飾品(メソポタミア、クシャン朝、エジプト)



それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!