気ままに

大船での気ままな生活日誌

桑久保徹のカレンダーシリーズ

2020-12-24 08:42:04 | Weblog

おはようございます。

茅ヶ崎美術館で桑久保徹展が開かれている。ぼくの知らない画家だったが、とても面白かった。

桑久保(1978ー)は神奈川県生まれの気鋭の現代美術家で、海外でも個展を開いているが、公立美術館では初めての個展ということのようだ。数年来、取り組んできた、美術史に輝く巨匠をオマージュした”カレンダーシリーズ”が完成し、1月から12月まで揃って展示されている。

1月がピカソで、2月ムンク、3月フェルメール、4月アンソール、5月セザンヌ、6月ボナール、7月スーラ、8月ゴッホ、9月ホックニー、10月マグリット、11月モディリアーニ、12月マティスと巨匠が並ぶ。それぞれの絵には巨匠たちの生涯にわたる傑作がそれぞれ画中の小さなキャンバスに描きこまれている。一目であの名画だと分かるような描きこみにびっくり。たとえば、3月フェルメールでは生涯37作品のすべてが入っている。一つひとつ見ていくだけで楽しい。まるで洛中洛外図屏風で京都の名所や行事を探すような楽しみ。トータルの鮮やかな色彩もいい。

写真撮影禁止なのが残念だが、ちらしの写真からもある程度はわかってもらえる思う。ちらしに、フェルメールやマティスが載っていないのがさみしいが、ゴッホ、ボナール、モディリアーニ、ムンクの4点があるので、ご覧ください。

ムンクのスタジオ(2月)

一部拡大

ボナールのスタジオ(6月)

ゴッホのスタジオ(8月)

モディリアーニのスタジオ(11月)

なお、これら作品のドローイングも同時に展示されている。ずいぶん手間と時間をかけて制作されていることがよくわかる。

実際、これを2021年カレンダーにして販売すれば、相当、売れるのではないだろうか。

それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!

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