こんばんわ。
毎年恒例の東博の”博物館に初もうで”展。コロナ禍の数年間も、東博はがんばって、欠かさずこのイベントを続けてきたので、ぼくも欠かさず、”応援詣で”してきた(笑)。ただ、今年、ちょっと残念だったのは、初めて本館正面玄関と大階段の踊り場での華やかな正月生け花飾りがなくなったこと。やはり、独立行政法人としての体力が落ちたか。
でも、正門のお正月飾りだけはなんとか残していた。
正面大階段にいつもの正月生け花がないと、気が抜けたよう。
今年の年頭催しは本館ではなく、平成館の企画展示室。お題は”兎に角にもうさぎ年”
兎の模様入りの芸術作品がずらりと並ぶ。兎に角、順不同で次々と。
雪梅群兎図(沈せん)ちょっと暗いのでランプを入れました(笑)。
博物館獣譜(明治時代)
波兎蒔絵旅櫛笥(江戸時代)
金茶糸素懸威波頭形兜(江戸時代・17世紀)波と兎の変わり兜
火事装束 紺麻地波兎雨龍模様(江戸時代)高くしぶきを上げる波の上に赤い兎。
兎水滴(江戸時代)水滴とは硯に使う水を入れておく容器
染付吹墨亭兎図皿(伊万里、江戸時代)吹墨で表わす兎と小さな屋形、そして雲に見え隠れする月。
染付兎形皿 (御深井焼 江戸時代)
四代目市村竹の丞の丹前大あたり 兎はどこかな。
玉兎黄金の酉年 蓮地堂画讃(明治5年)ここの兎は分かりやすい。
蓮池堂「吉例兎年礼噺」 明治5年(1872)
まだまだありますが、この辺で切り上げ、本館の国宝室へ。この部屋に国宝1点のみが、月ごとに展示される。そして、お正月に必ず展示されるのが長谷川等伯の国宝・松林図屏風。とくに今年は創立150年記念ということで、”戦後初のコレクション/国宝『松林図屏風』”と銘打たれていた。
ようやく、いつもの賑わいに戻った国宝室。”コロナ全盛期”の一昨年だったか、めったにない、たった一人の国宝室を経験したこともある。
そういえば、昨年秋の「国宝/東京国立博物館のすべて」展でも、この松林図屏風は、全国宝89件の大将格だった。ぼくも大好きな作品。2023年も、年の初めに拝ませてもらった。
今日の月松図屏風(笑)。
七日の正月満月に期待!
では、おやすみなさい。
いい夢を。
今朝の富士山