おはようございます。
東博本館の玄関を入ってすぐの仏像室で”奈良大和四寺のみほとけ”展が開かれている。特別展ではないので、別料金がいらない。なので、行くたんびに見させてもらっている。先日、三国志展を見に行ったときも拝観しているので、もう三回目となる。そろそろ、感想記事を書かねばととりかかった。
奈良大和四寺とは、県北東部に所在する古刹、岡寺、室生寺、長谷寺、安倍文殊院のこと。各寺の人気仏像(一部文書)が一堂に会している。国宝4件、重文9件を含む名品ばかりである。
一番のお目当てはやはり、室生寺の十一面観音菩薩立像だろうか。三年ほど前にここを訪ねているので、記憶に新しい再会ということになる。この仏像はこの金堂(3年前の写真)に安置される。
ここに本尊の釈迦如来立像を真ん中に5体が並ぶ。両脇の十一面観音菩薩立像と地蔵菩薩立像が来られている。その前には十二神将が並ぶ。そのうちの二つが展示されている。
十一面観音菩薩立像 ふっくらとした、やさしいお顔にうっとり。
地蔵菩薩立像
弥勒堂に安置される釈迦如来坐像。
室生寺というと、土門拳の愛した五重塔を思い出す。
土門拳の泊まった門前の橋本屋旅館。3年前、ぼくらはここで山菜料理を頂いた。
土門拳は、死ぬまでに一度、雪の五重塔が撮りたいと願っていた。何度もここに泊まり、待機したが、夢は叶えられかった。それが、とうとう40年目の、お水取りの日の早朝に出会うことが出来た。おかみが知らせると、ぼろぼろと涙を流して喜び、雪の五重塔を撮った。そのあと、雪はすーと消えたそうだ。
話がだいぶ飛んでしまったが、これがブログのいいところ。別に審査を受けるわけでもなく、誰に気兼ねもなく書けるのがイイね(笑)。
さて、他の仏像さんのことも書かねばならないが、印象に残った仏像さんをいくつか記録しておこう。
岡寺から。
義淵僧正坐像。まさに、大宅壮一の”男の顔は履歴書”
釈迦涅槃像
長谷寺から。
赤精童子(雨宝童子)立像
難陀龍王立像
十一面観音菩薩立像
安倍文殊院から。
文殊菩薩像像内納入品/仏頂尊勝陀羅尼・文殊真言等
文殊菩薩五尊像(ここでは展示されていない。参考まで)
とてもいい展覧会でした。
それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!