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【cinema】『近距離恋愛』(試写会)

2008-07-08 02:00:26 | cinema
'08.07.02 『近距離恋愛』 @東京厚生年金会館(試写会)

yalogの試写会に当選。決算処理中なので行けるか微妙だったけど、無事見れた。

「女性関係の話題が絶えないトムと、美人で真面目な絵画修復師のハンナ。2人はお互いの恋愛も詳細に語り合う大学以来の親友だった。ハンナがスコットランドに1ヶ月出張している間に彼女への気持ちに気づいたトム。しかし帰国した彼女から婚約者を紹介されて…」という話。ホントにこれだけ(笑)予想どおりに話が展開して、予想どおりの結末を迎える。あまりに予想どおりなので、途中まではハンナの仕組んだことかと思ってた(笑)正直、特に得るものはないけど楽しかった。

原題『MADE OF HONOR』は花嫁付添人の中でも筆頭の人のことらしい。結婚式が無事にすむまで花嫁の買い物に付き合ったり、スピーチを一緒に考えたり、パーティーを開いたり、ラジバンダリ!(ちょっと言いたくなった(笑)) 何かとお世話をする人らしい。なので普通は同性の友達に頼むものらしいけれど、それを男性のトムがするというところが見所。その立場を逆手に取って、なんとか結婚を阻止しようとするけれど、となるとハンナの信頼を失ってしまう。その板挟みを笑う感じ。見る前はメイド・オブ・オナーになってから、自分の気持ちに気付くのかと思っていたので、板挟みの中にも男女の違いとか、恋愛の機微的なものが見れるかなと思っていたのだけど… そういういわゆる恋愛モノを描きたいわけではなかったらしい。これはあくまでも恋愛コメディーだった。

だから多分、真面目なものを作ろうというつもりはないんだと思う。もちろん真面目に作っているとは思うけど、トムが傷ついたり悩んだりするところも笑いましょうという感じ。正直、パトリック・デンプシーは好みではないので、何故彼がモテモテ役なのか不思議だったけど、そういう感じも笑っちゃいましょうってことならスゴイかも。イヤほめてます! モテると言ってもモデルみたいなスタイルの美女だけど、会話は…(涙)って感じの女性達。彼女達がダメだと言うつもりはないけど、モテ男ぶってきちんとした恋愛を避けているけど、ホントに求めているのは違いますよってことでしょうか。

そういう意味ではハンナも同じ。「結婚」にこだわり過ぎて、理想のダンナ様になりそうな人物とあっという間に婚約してしまう。もちろん運命の恋なんていうものもあるかもしれないし、結婚は勢いだって話もよく聞く。私自身には運命も勢いも未だ訪れていないから良く分からないけれど、あんまり「結婚すること」にこだわっていると、これもまた大切なものを見落としたりするのでは? という教訓をかろうじて拾ってみたけど、そんなこと別に言いたくないのかも(笑)別の人と会話したりしていて、何かしっくりこないものを感じて、彼(彼女)とだったら楽しいのにと思って、自分の気持ちに気付くなんてことは、けっこう誰でも思い当たるふしがあるはず。王道だし(笑)

トムのモテ男ぶりだけじゃなく、ハンナの婚約者コリンだって手放しで魅力的とは言い難い(笑)スコットランド貴族で、イケメン(なのかな?)、優しくて、スポーツも得意。雨の中牛に囲まれたハンナの元へ馬に乗って颯爽と(?)現れるまさに王子様。っぽく見えないところがいい! 彼のことも、彼の家族もとんでもない田舎者のように描いているけど、スコットランド貴族から怒られないかしら(笑)ちなみに馬で駆け付けるのは後の伏線となっている。

とにかく「馬に乗った王子様」からなにから、全てお笑い要素。これを深刻な恋愛映画だと思って見る人はいないと思うけど、恋愛物でもない気がする。これは多分コメディーなんでしょう。ラブコメというよりも… そう思って見ると、意図的に笑わそうとしているシーンよりも、見てる側にはそうは見えないのに、ハンナには王子に見えてるみたいな部分の方が笑える。って深読みしすぎかな? 失意のトムがスコットランドの美しい自然の中でRANGE ROVERに乗っている時、やたら大音量で仰々しくかかるoasisの「Stop Crying Your Heart Out」がいい! 『バタフライ・エフェクト』の時とは全然違う印象。こういうところも狙いならニヤリ。

役者達は無難。パトリック・デンプシーはイヤな男にならず、適度に情けない感じに演じていてよかったと思う。ハンナのミッシェル・モナハンがかわいい。多分『ナルニア国…』のルーシー役の子って将来ああいう感じになる気がする。余談ですが(笑)ハンナも一歩間違うと変な人なので、そうならない程度壊れていたのはよかった。トムの父親役で先日亡くなったシドニー・ポラックが出演。自由奔放に生きながらも息子を思いやる父親を好演。ありがちな設定とセリフではあったけれど感動。とぼけた感じもよかった。ご冥福をお祈りします。

全体的に確信犯なのか、そういう意図はないのか分からないところが面白かった。oasisとか、主人公達のキャラが誰一人大人になれてない感じとか… まぁ、そう難しく考えなくても楽しめる。ベタなシーンも笑えた。あと、字幕は高名なあの方ですが「ビョーキ」「あれっきゃない」など古過ぎます(笑) そのあたりは既にちょっと楽しくなってきた。決してバカにしていない! あくまで楽しみ方の一つとして…

まぁ正直、何も残らないけど、たまにはあまり深刻にならずに楽しめる映画もいい。けっこう楽しかった! NYの街並みの感じもいいし、スコットランドの自然と古城が素敵! 女の子同士で見るのにいいかもしれない。


『近距離恋愛』Official site



会場でもれなくコレいただいた。
独特の歯ごたえで美味しかった!
(Lieta シリアルバー メープルフルーツ)


コメント (6)
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