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【cinema】『PFF Award 2010』

2010-08-01 00:50:22 | cinema
'10.07.18 『PFF Award 2010』@東京国立近代美術館フィルムセンター

本日3本目は、お友達のmigさんの弟さん片岡翔監督作品『くらげくん』を鑑賞するため、銀座テアトルシネマから急いで移動。時間的にはギリギリだったけど、意外に余裕だった。ロビーには翔監督や、鑑賞後"オトナ会"でご一緒する映画ブロガーさん達の姿が! 事前にrose_chocolatさんが取っておいて下さった席は、会場のほぼ中央。何と私の隣の隣の席には虎太郎くん、そして斜め後ろにはくらげくんと、主演の2人と一緒に見ることに! 素敵(笑)

コンペティション部門 Gは『くらげくん』と『白昼のイカロス』を上映。

『くらげくん』(上映時間:14分)

*ネタバレありです

「オトメンなくらげくんは、男の子らしい虎太郎くんのことが大好きだけど、引越さなくてはならない。少しでも虎太郎くんと長くいたいくらげくんは・・・」という話で、男の子同士のちょっぴり不思議な関係を描いている。前回見た『Mr.バブルガム』とは、テイストは違うけれど、ポップなのに毒がある感じは同じ。

出演者はほぼ2人きり。後から監督に伺ったところ、虎太郎くんもくらげくんも劇団に所属している子役さんだそう。でも、よくこの子達を見つけてきたなと感心。昭和のガキ大将というイメージの虎太郎くんは、坊主頭、ボーダーのセーター、ヒザにつぎあてのある丈の短いズボン、そして下駄。昭和といっても戦後という感じ(笑) でも、子役の子のルックスと合っている。ほめてます! 子供ながらにキャラが立っている。オトメンなくらげくんは、てっきり女の子が演じているのかと思った(笑) イヤそれくらいかわいかったので。"くらげくん"というのは、白いフレアーなワンピース姿が、くらげみたいだからついたアダ名。このアダ名は虎太郎のみが使っているのか、他の子からも呼ばれているのかは不明。でも、この白のワンピ+紫のカラータイツ、首にはスカーフ&オカリナといういでたちが、すごくカワイイ! そして子役の子に似合っている!

くらげくんはオトメンな気持ちで、男の子らしい虎太郎くんのことが好き。でも、それがハッキリと男の子が好きな子とは描いていない。たしか、舞台挨拶での質問でそういう部分もあると答えていらした気がするけれど、ハッキリと描いていない感じがよかった。このくらいの時って、男女の区別ってそんなになくて、女の子でも男の子より走るのが速かったり、力が強かったりする。でも、何となく思春期前段階って感じで、異性のことが気になってくる・・・ その、ごちゃごちゃ感の中で、異性に憧れたり、同性のカッコイイ子やカワイイ子に憧れたりすることってある。くらげくんの気持ちが、その"憧れ"よりも、やや強い感情になりつつあるんだと思う。その感じがすごくいい。虎太郎くんは、まだまだ子供っぽい男の子に見えるけれど、何となくくらげくんの気持ちに、"友達"だけでない部分があることを感じているのが、きちんと伝わってくる。岩場のシーンで、くらげくんは虎太郎くんにある提案をする。じゃんけんで勝ったら・・・ そこに、何となく"本気"を感じる虎太郎くん。それを感じて、わざとじゃんけんに負けるくらげくん(涙) イイ! くらげくんの寂しそうな笑顔と、必要以上に喜んでしまう虎太郎くん。分かる(笑)

2人が"デート"する映像がイイ。特に線路のシーン。市電のように道路に線路があるので、どこだろうと思っていたら、伍一さんが質問してくれた。江ノ電なのだそう。腰越の辺りかな? 線路を並んで歩く感じがカワイイ。これを大人や、男女だったらこういう感じにならないんだろうな。ちなみに2人が乗る電車も江ノ電。江ノ電のあのレトロでカワイイ感じが、戦後のガキ大将っぽい虎太郎くんと、ふわっと不思議なくらげくんにピッタリ。そして、陽だまりの中2人並んで座っている感じが微笑ましい。

2作しか見ていないけれど、映像の美しさとポップさ、そこに含まれるちょっとした切なさや毒がいい。ちょっとしたってところがポイント。後、音楽の使い方が好き。個人的には『Mr.バブルガム』の方が好みだけど、この作品も好き。

そして! 記事UPが遅れているうちに、昨日グランプリが発表され、『くらげくん』が準グランプリ獲得! スゴ~イ! 自分のことのようにウレシイ! おめでとうございます


左:くらげくん 右:虎太郎くん ピンボケ・・・

『白昼のイカロス』(上映時間:83分)

「上京し、雀荘で働くことになったハルヲ。親友の家のキッチンに居候しつつ、夜しか行動できない人々と出会う・・・」って感じなのかな・・・

ごめんなさい 実はこれ最初の10分くらいしか記憶がありません・・・ 気づいたら爆睡してました。

この作品、大学の同級生の女性お2人で作られた作品。1人の方が脚本、監督、そして主演もこなしている。ほぼ、この方の自伝的な作品らしい・・・ うーん。ドキュメンタリーっぽく撮りたいのは分かるし、"夜"がテーマになっているとのことで、夜しか映し出されないのだけど、映像自体も暗くてよく見えないし、何より声が聞こえなかった・・・ ということで、夢の中へ・・・

描きたいことや、やりたい感じはなんとなく分かるのだけど、80分超えといえば結構長い尺で、ほとんどセリフが聞こえてこないのは辛いかな・・・ そもそも、ドキュメンタリー(タッチも含む)って、被写体に興味が持てないと辛いものがあるし・・・

というわけで、感想は書けないです。ごめんなさい

第32回 ぴあフィルムフェスティバル


コメント (8)
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