'12.08.15 『るろうに剣心』プレミア試写会@東京国際フォーラム
yaplogで当選。いつもありがとうございます! 舞台挨拶つき試写会なのでうれしい♪ 同じく試写会当選した、お友達のtomocoさんと、まだ~むと合流して行ってきたー
プレミア試写会ということで、監督&キャストによる舞台挨拶あり。事前に渡された袋の中にはチラシと、マンガの小冊子と、なにやら持ち手のついた赤いポンポン・・・ 当然のことながら、これを振ることになる(笑) 席は1Fの40列目。やや後方だったけど、後ろまでびっしり。ほぼ女性。客席が一部取り外されて、舞台までの花道が作られている。ここ通るの? 客席内通るの?と期待が高まる会場内。スクリーンに会場外で待機する佐藤健くんを初めとしたキャスト達が映し出されると、ちょっぴり肌寒かった会場内が一気にヒートアップ! 事前の説明など不要というくらいの勢いで、ポンポンを振り出す観客達。黄色い歓声。舞台に対して左側、会場中央辺りの扉が開く。ここから入場! 佐藤健くんを先頭に、握手をしながら進んで来る。結構近い! キャスト達が通る通路から数列後ろの席だったけど、残念ながら中央から右より。手前で曲がってしまった・・・
登壇したのは、佐藤健・武井咲・蒼井優・江口洋介・吉川晃司・香川照之・青木崇高・田中偉登(敬称略)、そして大友啓之監督。こんなにたくさん来てくれると思わなかったのでうれしい! 当日の観客は4,000人だったそうで、司会者から告げられると、佐藤健くんは「4,000人!?」とビックリしてた。青木崇高は「間違いなく、人生最良の日といっていいと思います!」とのこと。喜んでもらえてよかった! ポンポンを振ったかいがあった(笑) キャストと監督それぞれ一言ずつ、質問に答える形だったのだけど、あまり覚えていないので、印象深かったコメントだけご紹介。
佐藤健:(剣心を演じるにあたり)有名なキャラだからプレッシャーがあった
香川照之:監督から背を伸ばすように言われた。46歳なのに・・・ でも、背を伸ばしましたので、映画の中では15cm背が高くなった私を見ていただけると思います。
こんな感じか・・・ どんなだ(笑)
そうそう! 剣つながりということで、ロンドン・オリンピック、フェンシング団体銀メダリストの太田雄貴選手が登場! 軽くトークした後、佐藤健くんとガッチリ握手して写真撮影
キャスト一度退場し、再度写真撮影のため登場。舞台上で左を向いたり、右を向いたりするキャストたち。右だというのに1人左を向いてしまう吉川晃司。指摘されて苦笑(笑) 2F席から横断幕が。チケットに一部視界が隠れるお席がございますって書いてあったのはこのことか・・・ 2F席が被っている1F中央の席の人は幕が下りてきてしまったため見えなくなってしまった。右よりだったので、私達の席からは問題なく見えた。この横断幕をバックに撮影するため、キャストたちはこちらに背を向けて立つ。そして、いよいよ観客とポンポンの出番。佐藤健くんの「この夏は、るろうに・・・」の掛け声の後、ポンポンを振りながら「剣心―!」と叫んできた。全く映ってないと思うけど(笑) というわけで、舞台挨拶は無事終了!
ネタバレありです!
「幕末、人斬り抜刀斎と呼ばれ恐れられた緋村剣心。使命とはいえ罪なき人々を手にかけた過去と決別するため"不殺(ころさず)の誓"をたて、明治の日本を流浪の旅していた。そんな中、東京となった江戸に、偽者の人斬り抜刀斎が現れて・・・」という話。おもしろかった。原作がマンガであることを知っていたこともあると思うけれど、とってもマンガっぽいというかアニメっぽく作っている印象。そして、ちょっと書くの怖いけど勇気をふりしぼって書くと、バカ映画であるということ。ほめてます! もう何度も書いているけど、当blogでのバカ映画とは、尊敬するMJ(みうらじゅん氏)言うところの、一生懸命作った結果バカになってしまったと映画ということ。個人的にはインド映画のような感じかなと思っている。もちろんバカであるということも、とってもほめている。上手く言えないけど、全然バカにしていなくて、バカであることに価値があると思っているというか・・・ あ!分かりやすく言うとMJいうところのバカ映画は、リチャード・ギア版『Shall we ダンス?』! リチャード・ギアがバラを一輪持って、奥さんの職場に現れるシーン。どうかしていると思いながらも、涙が止まらなかったのだそう。そういうこと! で、断り書きが長いわけだけど、個人的に見終わった感想としては、正しいバカ映画だなと思ったということ。あくまで個人的に! もちろん、ほめてます!!
原作マンガやアニメのことは知っていたけれど、どちらも見たことなかった。『るろうに剣心』の"るろうに"って何?と思ってしまうくらいの知識で見に行ってしまった。いまさら、説明の必要はないと思うけれど、あくまで個人的なメモとしてWikipediaからの知識を載せておく。原作は1994年から1999年まで週刊少年ジャンプで連載された和田伸宏の漫画。1996年にはテレビアニメ化され、1998年まで放送された。"るろうに"とは"流浪人"と表記する本作の造語とのこと。映画は、大友監督のオリジナル脚本だそうで、原作に忠実にというよりは誠実に作ろうと考えたとのこと。なるほどアニメっぽく作ろうとしているなと感じたのは、あながち間違いじゃなかったのか・・・
冒頭、鳥羽伏見の戦い。新撰組の斉藤一がある人物を探しているところから始まる。彼が探しているのは人斬り抜刀斎。次々現れる敵をなぎ倒しつつ、進んでいく先には、同じく目にも止まらぬ刀さばきで敵を倒しまくる抜刀斎の姿が・・・ そしてもう一つの影・・・ そんな中、攘夷派に錦の御旗が掲げられる。天皇による倒幕の勅令が出されたためで、この瞬間から幕府軍は朝敵になった。こういう瞬間が劇的に見れるのはうれいしい。大友啓之監督は大河ドラマの「龍馬伝」の監督だそうだけれど、幕末お好きなのかな? 男の人は幕末好きな人多い気がする。女子としては、歴史が大きく動く瞬間をおもしろく感じつつも、ちょっと男臭過ぎる気がして苦手・・・ いずれにしても、錦の御旗が掲げられた瞬間に、勝負は決したも同然。もちろん実際は、白虎隊で有名な会津、そして五稜郭へと戦いは続くのだけど、人斬り抜刀斎としてはここで、人を斬ることをやめる決意をしたらしく、血に染まった刀を突き刺し去って行く。そして、その刀を拾った者が・・・
それから10年後、緋村剣心は東京となった江戸へやって来た。真っ白な軍服姿の山県有朋が、欧米諸国に習った国づくりを訴えるシーンと、のんびりと船に揺られる剣心の姿が対比されている。ゆったりと船が進む川の両岸では、着物に日本髪姿の人々が洗濯をしたりしている。この人たちのところまで欧米化が浸透するのはまだまだということなのでしょう。この映像は好きだった。何故か急に、レスリング金メダリスト吉田沙保里選手のことが浮かんでしまい、この時代の人たちはまさか女子が水着のような格好で、目を腫らしたり、血を流したり、髪の毛をボサボサにして、闘うなんて考えもしなかっただろうな・・・ などと全く関係ないことを考えたりしてた(笑) イヤ、つまりそれだけリアルだったということ。幕末から明治にかけて、徳川幕府が倒れて新政府へと劇的に時代が変わっても、庶民の変化は緩やかだったんだろうなぁと思ったり。そんなことをつらつら考えていたら、武井咲ちゃん演じる神谷薫と出会ってた(笑) この神谷薫は亡くなった父に代わり道場を守っているけれど、偽抜刀斎が彼女の流派を騙っているため、門下生が一人もいなくなってしまった。そんな時、出会った緋村抜刀斎を偽抜刀斎ではないかとくってかかるという、ちょっと王道パターンのドタバタした場面ではあるものの、2人のキャラが分かりやすく紹介されている。
偽抜刀斎が人を斬っているのは、悪徳商人武田観柳の陰謀によるものだった。女医の高荷恵にアヘンを生成させ、それをばら撒くことで日本を我がものにしようと考えており、手始めに、薫の道場の土地を手に入れようと画策していたのだった。何故、日本を手に入れるために、道場が必要だったんだっけ? 忘れてしまった・・・ っていうか、そういう細かい部分はあんまり説明なかったように思う。その辺りもマンガ的というか・・・ 考え出したらツッコミどころ満載なわけで・・・ キャラ設定とかがツッコミどころ満載なのは別として、門下生が一人もいないのに、身寄りのない少年明神弥彦だけならまだしも、剣心や高荷恵まで居候させちゃって、毎日白ご飯に焼き魚とか食べてるけど、そんなにお金あるの? 命の恩人だからといって剣心に牛鍋までごちそうしてるし・・・ とか、観柳が井戸にアヘンを撒いたため、近所に住む町人達はどんどん倒れてしまうのだけど、何故か皆薫を頼って道場へやって来る。薫はそういう存在なの? まだ10代の娘さんなのに? 今にも死にそうなのに、やって来るからねぇ・・・ でも、不自然でも来てくれないと話にならないからね(笑) 実は高荷恵は高名な医者の家の娘で女医。彼女の的確な指示で、人々は助かるわけだけど、薬を買って来い、水を買って来いと言うけど、そんなお金がどこに? とまぁ、あまりに有名なマンガが原作なのだから、本格時代劇だと思って見る人はいないと思うけれど、思った以上にマンガ的な展開。急展開するっていうか・・・ でも、これはマンガなのだと思って見れば、その辺りも楽しい。もちろんほめてます!
そういう大枠みたいな部分は大味といえば大味だけど、剣心が何故”不殺の誓”をたて、刃が自分の方を向いた逆刃刀を持つに至ったのかはきちんと描いていて、この辺りはよかったと思う。人斬りというのは要するに暗殺者ってことなのかな? 人斬りといえば「龍馬伝」で佐藤健くんが演じた岡田以蔵が有名。「龍馬伝」では身分が低いゆえに疎まれ、認められたくて人斬りとして利用されてしまうかわいそうな役だったけれど、本当の以蔵はちょっと違うらしい・・・ そもそも以蔵が人を斬っていた頃には”人斬り”という呼称はなかったようで、後づけなのだそう。まぁ、以蔵は関係ありませんが・・・(o´ェ`o)ゞエヘヘ 剣心の生い立ちの説明はなかったように思うけど、どうだったかな? いずれにしても、新しい世を創るためと説得されて人斬りを始めるわけだけど、剣心の頬の刀傷を残した若い侍を斬ったことが、心の傷にもなっている。このシーンは良かった。
頬の刀傷は十字というか剣のようになっているわけだけど、縦の傷をつけたのは若侍。横の傷をつけたのは彼の許婚だった。映画をたくさん見ていると、知らず知らずに伏線を拾って見るクセがついていて、それを逆手に取ってミスリードを誘ったりする映画もあったりするわけだけど、伏線を拾おうとするあまり勝手にミスリードしてしまう場合がある。てっきりこの許婚が高荷恵なのだと思ったら違った(笑) あと、ダースベイダーみたいな人も、ひょっとしたら剣心なのでは? とか、変に勘ぐったりしてしまったけど、全然見当違い(笑) そういう意味でも素直に見れる!
見せ場はやっぱりアクションシーン。時代劇といえば殺陣だけど、これはやっぱりアクションシーンだよね。まぁ、正しい殺陣が分かっているわけではないけれど、大好きな市川雷蔵の映画とか、こちらも大好きな「鬼平犯科帖」とかの殺陣とは明らかに違う。道場の壁走っちゃうしね(笑) でも、このスピード感こそアニメ的なものだと思うので、これは楽しくて良かったと思う。血しぶきなども上がるけれど、基本的にそんなにグロくない。トータルで考えると、アクションシーンが半分以上を占めていると思う。まぁ、剣の腕前を見せなきゃ意味がないからね(笑)
普段は小柄でぽわっとしてるのに、剣を持つとスゴイというキャラなので、その落差が見どころなのだけど、剣心は闘いたいわけではないので、初めのうちは巻き込まれる形で闘うことになる。偽抜刀斎こと鵜堂刃衛に襲われた薫を助けるためとか、道場破りにあった薫に助太刀するとか、井戸にアヘンを撒いた武田観柳をやっつけに行くとか・・・ でも、剣心は不殺の誓を守っているわけで、道場破りの騒動で入れられた牢で知り合った相良左之助と2人で、浪人たちが待ち構える武田観柳宅での闘いも、ダースベイダーが死ぬまで闘おうとするけど、取り合わない・・・ このダースベイダーは外印という名前らしいけれど、金髪で顔に火傷のような跡がある。悪事に加担するのは生きていくためだと言う彼は、綾野剛くんが演じているけど、見せ場はほぼここのみ。このシーンは相良左之助と戊亥番神の闘いと交互に見せる。こちらは途中で鶏食べちゃったりコミカル。戊亥番神を演じているのが須藤元気。舞台挨拶で須藤元気と闘ったと言ってたのは、このシーンのことだったのね(笑) ここから、武田観柳との対決シーンはコミカル。爆笑している人もいた。あんまり語っていなかった元新撰組の斎藤一が決着をつけるところが、不殺の誓を守る剣心への武士としての心使いでもあり、新しい時代の象徴でもあり・・・
でも、最大の見せ場は鵜堂刃衛との闘い。そんなに深くは描かれていないけれど、時代の変化についていけなかった武士たちの哀しさもある。観柳邸で飼われているような形で生きているのは元士族・・・ 斎藤一も剣を捨てられないと言うけれど、鵜堂のそれはまた違う。この鵜堂は盲目という設定なのかな? 目が黒目のみみたいな感じで、この目で見つめると、術にかかり体の自由がきかなくなり呼吸も止まってしまう。魔法をかけているということではなくて、一種の催眠術らしいけれどこの辺りもマンガ的。偽抜刀斎を名乗っていたのは、それなりの狙いもあったのかもしれないけれど、人斬り抜刀斎に憧れていた部分もあったのだろうと思う。憧れというか・・・ うーん。上手く言えないけど・・・ 剣拾ったしね(笑) そして、剣に取り憑かれているのでしょう。このキャラおもしろい! で、人斬り抜刀斎と闘いたい鵜堂は薫をさらってしまう。また、薫がらみだよ(笑) でも、この薫に術をかけたことで、見ている側は剣心の真の姿を知ることになる。結局、薫の頑張りで剣心は誓いを破らずに済むのだけど、このシーンの迫力はスゴイ!
キャストはかなり豪華。武田観柳の香川照之は、いかにもマンガ的な人物を楽しげに演じていた。確かに15cm背が伸びてた(笑) 原作好きの友達のキャスティングによると要潤であるという斎藤一は江口洋介。原作ファンの方はどちらだと思うのかな? 個人的にはこの堅い感じというか、かっこつけてる感じは良かったと思う。相良左之助の青木崇高もよかったと思う。敵として登場するけど、後に親友になっちゃうというありがちなキャラだけど、ピッタリ(笑) 高荷恵の蒼井優ちゃんは相変わらず上手い。でも、妖艶な役に初挑戦ということだけど、妖艶ではなかったかなぁ・・・ 吉川晃司よかった! 何で吉川晃司なんだろうと思ったけど、これはハマリ役! ちょっと狂気入ってる感じがよかった。神谷薫の武井咲ちゃんは特別上手いと思わないけど、一生懸命やっているのは伝わる。そういうのが感動を呼ぶこともある。若い頃限定だけど(笑) 剣心の佐藤健くん良かった! 目がいい。すごくキレイな目で、ふだんのぽわんとしている時は、目の力も抜けてるけど、戦闘モードに入ると変わる。剣持つと変わるなと思って見てたけど、鵜堂とのシーンのあの目はすごかった!! あのシーンは感動した 原作読んだことないので、合っているのか分からないけど、一緒に見たまだ~むも、前述の友達も佐藤健くん以外ありえないと言っているので、原作ファンの方も安心してOKだと思う!
思いっきり作りモノっぽいシーンと、自然や庶民の生活をリアルに見せたりするシーンもあって、おもしろかった。
原作ファンの方も満足できるのでは? 佐藤健くんファンの方是非!
『るろうに剣心』Official site
yaplogで当選。いつもありがとうございます! 舞台挨拶つき試写会なのでうれしい♪ 同じく試写会当選した、お友達のtomocoさんと、まだ~むと合流して行ってきたー
プレミア試写会ということで、監督&キャストによる舞台挨拶あり。事前に渡された袋の中にはチラシと、マンガの小冊子と、なにやら持ち手のついた赤いポンポン・・・ 当然のことながら、これを振ることになる(笑) 席は1Fの40列目。やや後方だったけど、後ろまでびっしり。ほぼ女性。客席が一部取り外されて、舞台までの花道が作られている。ここ通るの? 客席内通るの?と期待が高まる会場内。スクリーンに会場外で待機する佐藤健くんを初めとしたキャスト達が映し出されると、ちょっぴり肌寒かった会場内が一気にヒートアップ! 事前の説明など不要というくらいの勢いで、ポンポンを振り出す観客達。黄色い歓声。舞台に対して左側、会場中央辺りの扉が開く。ここから入場! 佐藤健くんを先頭に、握手をしながら進んで来る。結構近い! キャスト達が通る通路から数列後ろの席だったけど、残念ながら中央から右より。手前で曲がってしまった・・・
登壇したのは、佐藤健・武井咲・蒼井優・江口洋介・吉川晃司・香川照之・青木崇高・田中偉登(敬称略)、そして大友啓之監督。こんなにたくさん来てくれると思わなかったのでうれしい! 当日の観客は4,000人だったそうで、司会者から告げられると、佐藤健くんは「4,000人!?」とビックリしてた。青木崇高は「間違いなく、人生最良の日といっていいと思います!」とのこと。喜んでもらえてよかった! ポンポンを振ったかいがあった(笑) キャストと監督それぞれ一言ずつ、質問に答える形だったのだけど、あまり覚えていないので、印象深かったコメントだけご紹介。
佐藤健:(剣心を演じるにあたり)有名なキャラだからプレッシャーがあった
香川照之:監督から背を伸ばすように言われた。46歳なのに・・・ でも、背を伸ばしましたので、映画の中では15cm背が高くなった私を見ていただけると思います。
こんな感じか・・・ どんなだ(笑)
そうそう! 剣つながりということで、ロンドン・オリンピック、フェンシング団体銀メダリストの太田雄貴選手が登場! 軽くトークした後、佐藤健くんとガッチリ握手して写真撮影
キャスト一度退場し、再度写真撮影のため登場。舞台上で左を向いたり、右を向いたりするキャストたち。右だというのに1人左を向いてしまう吉川晃司。指摘されて苦笑(笑) 2F席から横断幕が。チケットに一部視界が隠れるお席がございますって書いてあったのはこのことか・・・ 2F席が被っている1F中央の席の人は幕が下りてきてしまったため見えなくなってしまった。右よりだったので、私達の席からは問題なく見えた。この横断幕をバックに撮影するため、キャストたちはこちらに背を向けて立つ。そして、いよいよ観客とポンポンの出番。佐藤健くんの「この夏は、るろうに・・・」の掛け声の後、ポンポンを振りながら「剣心―!」と叫んできた。全く映ってないと思うけど(笑) というわけで、舞台挨拶は無事終了!
ネタバレありです!
「幕末、人斬り抜刀斎と呼ばれ恐れられた緋村剣心。使命とはいえ罪なき人々を手にかけた過去と決別するため"不殺(ころさず)の誓"をたて、明治の日本を流浪の旅していた。そんな中、東京となった江戸に、偽者の人斬り抜刀斎が現れて・・・」という話。おもしろかった。原作がマンガであることを知っていたこともあると思うけれど、とってもマンガっぽいというかアニメっぽく作っている印象。そして、ちょっと書くの怖いけど勇気をふりしぼって書くと、バカ映画であるということ。ほめてます! もう何度も書いているけど、当blogでのバカ映画とは、尊敬するMJ(みうらじゅん氏)言うところの、一生懸命作った結果バカになってしまったと映画ということ。個人的にはインド映画のような感じかなと思っている。もちろんバカであるということも、とってもほめている。上手く言えないけど、全然バカにしていなくて、バカであることに価値があると思っているというか・・・ あ!分かりやすく言うとMJいうところのバカ映画は、リチャード・ギア版『Shall we ダンス?』! リチャード・ギアがバラを一輪持って、奥さんの職場に現れるシーン。どうかしていると思いながらも、涙が止まらなかったのだそう。そういうこと! で、断り書きが長いわけだけど、個人的に見終わった感想としては、正しいバカ映画だなと思ったということ。あくまで個人的に! もちろん、ほめてます!!
原作マンガやアニメのことは知っていたけれど、どちらも見たことなかった。『るろうに剣心』の"るろうに"って何?と思ってしまうくらいの知識で見に行ってしまった。いまさら、説明の必要はないと思うけれど、あくまで個人的なメモとしてWikipediaからの知識を載せておく。原作は1994年から1999年まで週刊少年ジャンプで連載された和田伸宏の漫画。1996年にはテレビアニメ化され、1998年まで放送された。"るろうに"とは"流浪人"と表記する本作の造語とのこと。映画は、大友監督のオリジナル脚本だそうで、原作に忠実にというよりは誠実に作ろうと考えたとのこと。なるほどアニメっぽく作ろうとしているなと感じたのは、あながち間違いじゃなかったのか・・・
冒頭、鳥羽伏見の戦い。新撰組の斉藤一がある人物を探しているところから始まる。彼が探しているのは人斬り抜刀斎。次々現れる敵をなぎ倒しつつ、進んでいく先には、同じく目にも止まらぬ刀さばきで敵を倒しまくる抜刀斎の姿が・・・ そしてもう一つの影・・・ そんな中、攘夷派に錦の御旗が掲げられる。天皇による倒幕の勅令が出されたためで、この瞬間から幕府軍は朝敵になった。こういう瞬間が劇的に見れるのはうれいしい。大友啓之監督は大河ドラマの「龍馬伝」の監督だそうだけれど、幕末お好きなのかな? 男の人は幕末好きな人多い気がする。女子としては、歴史が大きく動く瞬間をおもしろく感じつつも、ちょっと男臭過ぎる気がして苦手・・・ いずれにしても、錦の御旗が掲げられた瞬間に、勝負は決したも同然。もちろん実際は、白虎隊で有名な会津、そして五稜郭へと戦いは続くのだけど、人斬り抜刀斎としてはここで、人を斬ることをやめる決意をしたらしく、血に染まった刀を突き刺し去って行く。そして、その刀を拾った者が・・・
それから10年後、緋村剣心は東京となった江戸へやって来た。真っ白な軍服姿の山県有朋が、欧米諸国に習った国づくりを訴えるシーンと、のんびりと船に揺られる剣心の姿が対比されている。ゆったりと船が進む川の両岸では、着物に日本髪姿の人々が洗濯をしたりしている。この人たちのところまで欧米化が浸透するのはまだまだということなのでしょう。この映像は好きだった。何故か急に、レスリング金メダリスト吉田沙保里選手のことが浮かんでしまい、この時代の人たちはまさか女子が水着のような格好で、目を腫らしたり、血を流したり、髪の毛をボサボサにして、闘うなんて考えもしなかっただろうな・・・ などと全く関係ないことを考えたりしてた(笑) イヤ、つまりそれだけリアルだったということ。幕末から明治にかけて、徳川幕府が倒れて新政府へと劇的に時代が変わっても、庶民の変化は緩やかだったんだろうなぁと思ったり。そんなことをつらつら考えていたら、武井咲ちゃん演じる神谷薫と出会ってた(笑) この神谷薫は亡くなった父に代わり道場を守っているけれど、偽抜刀斎が彼女の流派を騙っているため、門下生が一人もいなくなってしまった。そんな時、出会った緋村抜刀斎を偽抜刀斎ではないかとくってかかるという、ちょっと王道パターンのドタバタした場面ではあるものの、2人のキャラが分かりやすく紹介されている。
偽抜刀斎が人を斬っているのは、悪徳商人武田観柳の陰謀によるものだった。女医の高荷恵にアヘンを生成させ、それをばら撒くことで日本を我がものにしようと考えており、手始めに、薫の道場の土地を手に入れようと画策していたのだった。何故、日本を手に入れるために、道場が必要だったんだっけ? 忘れてしまった・・・ っていうか、そういう細かい部分はあんまり説明なかったように思う。その辺りもマンガ的というか・・・ 考え出したらツッコミどころ満載なわけで・・・ キャラ設定とかがツッコミどころ満載なのは別として、門下生が一人もいないのに、身寄りのない少年明神弥彦だけならまだしも、剣心や高荷恵まで居候させちゃって、毎日白ご飯に焼き魚とか食べてるけど、そんなにお金あるの? 命の恩人だからといって剣心に牛鍋までごちそうしてるし・・・ とか、観柳が井戸にアヘンを撒いたため、近所に住む町人達はどんどん倒れてしまうのだけど、何故か皆薫を頼って道場へやって来る。薫はそういう存在なの? まだ10代の娘さんなのに? 今にも死にそうなのに、やって来るからねぇ・・・ でも、不自然でも来てくれないと話にならないからね(笑) 実は高荷恵は高名な医者の家の娘で女医。彼女の的確な指示で、人々は助かるわけだけど、薬を買って来い、水を買って来いと言うけど、そんなお金がどこに? とまぁ、あまりに有名なマンガが原作なのだから、本格時代劇だと思って見る人はいないと思うけれど、思った以上にマンガ的な展開。急展開するっていうか・・・ でも、これはマンガなのだと思って見れば、その辺りも楽しい。もちろんほめてます!
そういう大枠みたいな部分は大味といえば大味だけど、剣心が何故”不殺の誓”をたて、刃が自分の方を向いた逆刃刀を持つに至ったのかはきちんと描いていて、この辺りはよかったと思う。人斬りというのは要するに暗殺者ってことなのかな? 人斬りといえば「龍馬伝」で佐藤健くんが演じた岡田以蔵が有名。「龍馬伝」では身分が低いゆえに疎まれ、認められたくて人斬りとして利用されてしまうかわいそうな役だったけれど、本当の以蔵はちょっと違うらしい・・・ そもそも以蔵が人を斬っていた頃には”人斬り”という呼称はなかったようで、後づけなのだそう。まぁ、以蔵は関係ありませんが・・・(o´ェ`o)ゞエヘヘ 剣心の生い立ちの説明はなかったように思うけど、どうだったかな? いずれにしても、新しい世を創るためと説得されて人斬りを始めるわけだけど、剣心の頬の刀傷を残した若い侍を斬ったことが、心の傷にもなっている。このシーンは良かった。
頬の刀傷は十字というか剣のようになっているわけだけど、縦の傷をつけたのは若侍。横の傷をつけたのは彼の許婚だった。映画をたくさん見ていると、知らず知らずに伏線を拾って見るクセがついていて、それを逆手に取ってミスリードを誘ったりする映画もあったりするわけだけど、伏線を拾おうとするあまり勝手にミスリードしてしまう場合がある。てっきりこの許婚が高荷恵なのだと思ったら違った(笑) あと、ダースベイダーみたいな人も、ひょっとしたら剣心なのでは? とか、変に勘ぐったりしてしまったけど、全然見当違い(笑) そういう意味でも素直に見れる!
見せ場はやっぱりアクションシーン。時代劇といえば殺陣だけど、これはやっぱりアクションシーンだよね。まぁ、正しい殺陣が分かっているわけではないけれど、大好きな市川雷蔵の映画とか、こちらも大好きな「鬼平犯科帖」とかの殺陣とは明らかに違う。道場の壁走っちゃうしね(笑) でも、このスピード感こそアニメ的なものだと思うので、これは楽しくて良かったと思う。血しぶきなども上がるけれど、基本的にそんなにグロくない。トータルで考えると、アクションシーンが半分以上を占めていると思う。まぁ、剣の腕前を見せなきゃ意味がないからね(笑)
普段は小柄でぽわっとしてるのに、剣を持つとスゴイというキャラなので、その落差が見どころなのだけど、剣心は闘いたいわけではないので、初めのうちは巻き込まれる形で闘うことになる。偽抜刀斎こと鵜堂刃衛に襲われた薫を助けるためとか、道場破りにあった薫に助太刀するとか、井戸にアヘンを撒いた武田観柳をやっつけに行くとか・・・ でも、剣心は不殺の誓を守っているわけで、道場破りの騒動で入れられた牢で知り合った相良左之助と2人で、浪人たちが待ち構える武田観柳宅での闘いも、ダースベイダーが死ぬまで闘おうとするけど、取り合わない・・・ このダースベイダーは外印という名前らしいけれど、金髪で顔に火傷のような跡がある。悪事に加担するのは生きていくためだと言う彼は、綾野剛くんが演じているけど、見せ場はほぼここのみ。このシーンは相良左之助と戊亥番神の闘いと交互に見せる。こちらは途中で鶏食べちゃったりコミカル。戊亥番神を演じているのが須藤元気。舞台挨拶で須藤元気と闘ったと言ってたのは、このシーンのことだったのね(笑) ここから、武田観柳との対決シーンはコミカル。爆笑している人もいた。あんまり語っていなかった元新撰組の斎藤一が決着をつけるところが、不殺の誓を守る剣心への武士としての心使いでもあり、新しい時代の象徴でもあり・・・
でも、最大の見せ場は鵜堂刃衛との闘い。そんなに深くは描かれていないけれど、時代の変化についていけなかった武士たちの哀しさもある。観柳邸で飼われているような形で生きているのは元士族・・・ 斎藤一も剣を捨てられないと言うけれど、鵜堂のそれはまた違う。この鵜堂は盲目という設定なのかな? 目が黒目のみみたいな感じで、この目で見つめると、術にかかり体の自由がきかなくなり呼吸も止まってしまう。魔法をかけているということではなくて、一種の催眠術らしいけれどこの辺りもマンガ的。偽抜刀斎を名乗っていたのは、それなりの狙いもあったのかもしれないけれど、人斬り抜刀斎に憧れていた部分もあったのだろうと思う。憧れというか・・・ うーん。上手く言えないけど・・・ 剣拾ったしね(笑) そして、剣に取り憑かれているのでしょう。このキャラおもしろい! で、人斬り抜刀斎と闘いたい鵜堂は薫をさらってしまう。また、薫がらみだよ(笑) でも、この薫に術をかけたことで、見ている側は剣心の真の姿を知ることになる。結局、薫の頑張りで剣心は誓いを破らずに済むのだけど、このシーンの迫力はスゴイ!
キャストはかなり豪華。武田観柳の香川照之は、いかにもマンガ的な人物を楽しげに演じていた。確かに15cm背が伸びてた(笑) 原作好きの友達のキャスティングによると要潤であるという斎藤一は江口洋介。原作ファンの方はどちらだと思うのかな? 個人的にはこの堅い感じというか、かっこつけてる感じは良かったと思う。相良左之助の青木崇高もよかったと思う。敵として登場するけど、後に親友になっちゃうというありがちなキャラだけど、ピッタリ(笑) 高荷恵の蒼井優ちゃんは相変わらず上手い。でも、妖艶な役に初挑戦ということだけど、妖艶ではなかったかなぁ・・・ 吉川晃司よかった! 何で吉川晃司なんだろうと思ったけど、これはハマリ役! ちょっと狂気入ってる感じがよかった。神谷薫の武井咲ちゃんは特別上手いと思わないけど、一生懸命やっているのは伝わる。そういうのが感動を呼ぶこともある。若い頃限定だけど(笑) 剣心の佐藤健くん良かった! 目がいい。すごくキレイな目で、ふだんのぽわんとしている時は、目の力も抜けてるけど、戦闘モードに入ると変わる。剣持つと変わるなと思って見てたけど、鵜堂とのシーンのあの目はすごかった!! あのシーンは感動した 原作読んだことないので、合っているのか分からないけど、一緒に見たまだ~むも、前述の友達も佐藤健くん以外ありえないと言っているので、原作ファンの方も安心してOKだと思う!
思いっきり作りモノっぽいシーンと、自然や庶民の生活をリアルに見せたりするシーンもあって、おもしろかった。
原作ファンの方も満足できるのでは? 佐藤健くんファンの方是非!
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