'12.08. 21 『コロンビアーナ』試写会@一ツ橋ホール
yaplogで当選。いつもありがとうございます! ずいぶん前にテレビで紹介されているのを見た覚えがあるのだけど、何の番組だったんだろ? よく見てたのはShowbiz countdownだけど、1年以上前に放送終了しちゃった気がするし・・・ まぁ、とりあえずとっても見たかったので、当選してうれしかった! よろこんで行ってきたー♪
*ネタバレありです!
「南米コロンビア。幼い頃、目の前で両親を殺され、自らの命も危険にさらされたカトレア。父の言葉を信じて、単身アメリカへ渡る。叔父の元に身を寄せたカトレアは、暗殺者となる決心をする・・・」という話。これはおもしろかった。そして、これはバカ映画。またですか?(笑) イヤ、でも、ほめてるし! バカ映画好きだし。まあ、バカ映画であると書くたび書いているけど、バカ映画というのは尊敬するMJことみうらじゅん氏が定義するところの、真剣に作った結果バカになっている映画をバカ映画と呼んでいる。個人的に解釈を広げたり狭めたりしている部分があるかと思うので、実際MJが使っている意味とは違ってきているかもしれないけれど・・・ というわけで、tweetや連動記事にも書いたけれど、これは正しいバカ映画だと思う。
コロンビアーナっていうのは"コロンビア"のとか、"コロンビア人"とかいう意味なのでしょうけれど、てっきり主人公の名前なのかと思ってた。イヤ、本名じゃなくてもコードネームとか(笑) 実際はカトレア。蘭の一種。死を覚悟した父親が、なぜカトレアって名前をつけたか語っていた気がするけど、忘れてしまった・・・ コロンビア国花だそうなので、その辺りのことかと・・・ このカトレアは文字通り彼女の象徴となる。コロンビアが舞台の映画は、『エメラルド・カウボーイ』を見たけど、かなり情勢不安な雰囲気だった。正直、全体的にとっても大味なので、細かいツッコミどころは満載。父親はどうやらマフィアの一員で、そのボスから汚い仕事を任されていた様子。でも、具体的に何をしていたのかは不明。冒頭、ボスと腹の探りあいのような会話が展開する。で、一見和解したかのように抱き合って別れる2人。でも、ボスは父親を殺せと指示するし、父親も自分の命が狙われることを悟っている。急いで家に戻り、妻と娘に家を出るしたくをするように指示する。すでに用意はしてあると言う妻と娘。でも、なかなか出かけない。すでに追っ手が迫っていることを察した父親は、カトレアにあるものを渡す。それが彼女のパスポートだと言い、なんとか自力でたどり着けと名刺を渡す。大きな目に涙をためてじっと聞いているカトレア。制服姿のまま動かない。銃を手に出て行く両親。激しい銃撃戦となる。両親の死は描かれなかったと思うけど、彼らが死んでしまったことは分かる。カトレアにも分かる。ボスの弟(?)のマルコが目の前に座り、父親が渡したものがあるだろうとたずねても、大きな目を不安げに見開いたままじっと座っている。そして、一瞬の隙をついて隠していたナイフを取り出し、マルコの手に突き立てる! そして逃走!
ここの逃走劇は面白かった。カトレアは父親から指導を受けていたのか、そもそも素質があったのか不明だけど、銃を持った男たちから逃げまくる。住宅街をどんどん逃げる。あまり見慣れないコロンビアの街並みもおもしろい。制服姿で逃げるカトレア。機転を利かせて下水道へ逃げ込んだりと、普通の少女とは思えない。「逃げ切ってここへ行け」と父親に渡された名刺を頼りにやって来たのはアメリカ大使館。係官(誰でどんなポストの人なのか不明)に尋問されても、相変わらず表情を変えない。そして、おもむろに口に指を入れて嘔吐・・・ 中から例のチップを取り出す。嫌々ながらも受け取り、パソコンに挿入する係官。1992年の設定なのでUSBキーなどないわけだけど、このチップが何なのか不明。画面にダーッと数字のようなものが現れて、驚いた係官がコレが何か知っているか聞くと、「My Passport」と答えるカトレア。まぁ、そうなのでしょうけど、見ている側にはこのデータが何なのかサッパリ分からない・・・(笑)
実はわりと全体的にこんな感じで、そんな細かい部分はどうでもいいじゃないかという作り。監督は『トランスポーター3』(未見)のオリヴィエ・メガトンだけど、製作・脚本がリュック・ベッソンだからね。面白いけど、細かい部分は粗い(笑) でも、MJ的に言えば「そこがいいんじゃない」ってことで、見ている側もマルコたちの悪事の証拠物件なんだろうと漠然と理解していれば、その内容について深追いしなくても問題ない。結局、カトレアは保護され、アメリカに渡る。同行した女性の目を盗み、トイレの窓から逃走! 父親が頼るように住所を書いてくれた叔父エミリオのもとに1人で向かう。エミリオはシカゴで闇の仕事をしている。このエミリオの仕事の規模とか、全体的な内容は不明。でも、暗殺者になるから、学校に行く必要はないと言うカトレアを説得するため、たまたま通った車に銃を撃ちまくってもお咎めなしの感じから、かなり力のある人物であることは分かる。まぁ、このシーンでそこまで語ろうとしてない気もするけど(笑) とりあえず、叔父の仕事の一つには、依頼を受けて暗殺するというものがあるらしく、9歳のカトレアは暗殺者になる決心をするわけです。
そこから15年経ち、刑務所に移送された人物を暗殺するため、泥酔した女を装い牢に入ることに成功! グーグーいびきをかいて寝たふりをしていたけど、突然起き上がり服を脱ぎ、ピタリとした全身タイツ姿に。ノーブラです! 排気孔を使ってターゲットの牢に行くわけだけど、もちろん身一つで忍び込んだので、給水器のカップの水とスプーンを使って、ショートさせ電源をダウンさせるとか、実によく考えられている。ちょっと手口が古くてチープな気がしないでもないけど、その辺りが逆に良かった。スマホとかも登場するけど、あくまでアナログな感じ。スタイル抜群の美女が、素手で立ち向かって行く感じはおもしろい。結局、射殺した気がするんだけど、銃はどこから出したんだっけ? 忘れちゃった(笑)
カトレアは殺害後ターゲットの胸にカトレアの花を描いていく。今回のターゲットで23人目。マルコたちに復讐するため、アメリカのどこかにいる彼らをおびき出そうとしているというわけ。ただ、それはもちろん諸刃の剣なわけで、FBIが彼女を追い始める。22人も殺されていたのに、カトレアの法則に気づくの遅いし、気づいてからはスゴイ勢いで彼女に辿り着くなと思うけど、そうじゃないと話しにならないし(笑) 実はマルコ(ボスはマルコじゃないんだけど、公式サイトにも名前出てないし・・・)たちはCIAに保護されている。なので、FBI vs CIAという構図もちょっと出てくる。まぁ、そんなに深刻なものではないのだけど、FBIのロン捜査官がカトレアを追うという形。何となく古い感じだなぁ・・・ 上手く言えないけど、いろいろ現代の文明の利器を駆使してはいるけど、そこはかとなく古くてチープ。でも、もちろんちゃんとカトレアに辿り着くけど(笑)
この辺りもかなりご都合主義な部分もあるけど、カトレアが”女”であるということが感じられて好きだった。カトレアは正体を隠して、芸術家の男性とつきあっている。といっても、気が向いた時にカトレアがやって来て、愛し合うという関係で、普通のデートをしたことはない。謎めいた女性に夢中になってしまうのは男の性(さが)ってことで、この恋人ダニーはカトレアに夢中なわけです。カトレアとしては自らリスクをおかしたとはいえ、FBIから追われるハメになり、危険を感じた叔父エミリオからも手を引くと言われてしまえば、覚悟していても辛い。暗殺者ではない自分を受け止めてくれる人は必要だったのでしょう。それはとっても分かる。でもねぇ・・・ ちょっと気を抜いて寝過ごした朝、ダニーに撮られた写真が、意外な経路でロン捜査官に届く。ここちょっとご都合主義ではあるけれど、おもしろかった。
ロン捜査官にも追い詰められ、愛する家族である叔父のエミリオと、祖母を殺された彼女は、ロンの家族を殺すと脅し、CIAからマルコたちの情報を得る。ロンの家に忍び込んで仕掛けた爆破装置も面白かった! ロンが座ったイスから立ち上がると爆発するけど、協力をとりつけた後、レンジが作動して食事が出来上がったら、解除される仕組み。ちょっとおもしろい。バカです(笑) さて、マルコ邸での銃撃戦はすごかった! いきなりミサイルみたいの飛んでいくし! スゴイ破壊力。じゃぁ、ずっとそれで闘えばいいじゃんと思うけれど、そこはやっぱりねぇ(笑) 二挺拳銃、時には素手で敵を倒しまくる姿はゲームキャラみたいだけど、このアクション・シーンは迫力あり! そして面白い。そしてバカ。狭い隠し部屋に身を隠していたボスは、隙をついて逃亡。でも、それはカトレアの狙い通り。これは伏線が張ってあって( ̄― ̄)ニヤリ
キャストはカトレアのゾーイ・サルダナしか知らなかった。彼女も『アバター』に出てたことしか知らなかったし・・・ エミリオのクリフ・カーティスは『エアベンダー』に出てたらしい。火の国の将軍かな? ダニーのマイケル・ヴァルタンはシルヴィー・ヴァルタンの甥っ子だそう。彼の普通の男性としての存在が、カトレアの支えになっているのは伝わった。ロン捜査官のレニー・ジェイムズは『スリーデイズ』に出演していたそうだけど、覚えていない・・・ カトレアのゾーイ・サルダナが美しい! 何という見事なボディ! ちょっと細すぎる気もするけど、狭いダクトを通ったりするしなやかな体である必要があると思うので、説得力あり。全体的に大味な演出なので、両親や叔父、祖母を殺されるという悲劇も、キッカケでしかない印象なのだけど、それでも哀しい運命を背負っている感じは伝わった。アクション・シーンも良かった。でも、実は一番良かったのは9歳のカトレアを演じたアマンドラ・ステンバーグ。アフリカ系アメリカ人の母と、デンマーク人の父との間に生まれたそうで、名前のアマンドラとはズールー語でパワーを意味するのだそう。その名のとおりパワーがスゴイ! じっと動かない時のあの目! 目の美しさと目力がスゴイ! 彼女はホント良かった。前半の短い出演ながら、後に暗殺者となることに説得力をもたせた。素晴らしかった。
コロンビアーナというわりに、コロンビアは前半の20分くらいで終了。後はアメリカが舞台となる。コロンビアの街並みがおもしろかったので、もう少し見たかったなぁ・・・ ラストはレクター博士みたいな感じになっちゃうけど、この感じも好き。いくら相手が犯罪者や悪人だとしても、殺人はいいことではない。復讐のためとはいえ、人を殺した彼女が普通の人生を送れるのか? ダニーは彼女を受け入れられるのか? と思うけれど、そんな懸念が一切ない感じ、復讐が終わってスッキリ。いつか、あなたの元へ現れるわみたいな終わり方は、ちょっと古くてチープだけど。その辺りも含めてバカ映画という感じでよかった。ほめてます! 映画はいつでも深刻で、キッチリ制裁を受けなきゃダメというわけでもない。楽しかった♪
というわけで、単純に美女が活躍するアクションが楽しみたい方オススメ! ゾーイ・サルダナファンの方是非!
コロンビアーナ』Official site
yaplogで当選。いつもありがとうございます! ずいぶん前にテレビで紹介されているのを見た覚えがあるのだけど、何の番組だったんだろ? よく見てたのはShowbiz countdownだけど、1年以上前に放送終了しちゃった気がするし・・・ まぁ、とりあえずとっても見たかったので、当選してうれしかった! よろこんで行ってきたー♪
*ネタバレありです!
「南米コロンビア。幼い頃、目の前で両親を殺され、自らの命も危険にさらされたカトレア。父の言葉を信じて、単身アメリカへ渡る。叔父の元に身を寄せたカトレアは、暗殺者となる決心をする・・・」という話。これはおもしろかった。そして、これはバカ映画。またですか?(笑) イヤ、でも、ほめてるし! バカ映画好きだし。まあ、バカ映画であると書くたび書いているけど、バカ映画というのは尊敬するMJことみうらじゅん氏が定義するところの、真剣に作った結果バカになっている映画をバカ映画と呼んでいる。個人的に解釈を広げたり狭めたりしている部分があるかと思うので、実際MJが使っている意味とは違ってきているかもしれないけれど・・・ というわけで、tweetや連動記事にも書いたけれど、これは正しいバカ映画だと思う。
コロンビアーナっていうのは"コロンビア"のとか、"コロンビア人"とかいう意味なのでしょうけれど、てっきり主人公の名前なのかと思ってた。イヤ、本名じゃなくてもコードネームとか(笑) 実際はカトレア。蘭の一種。死を覚悟した父親が、なぜカトレアって名前をつけたか語っていた気がするけど、忘れてしまった・・・ コロンビア国花だそうなので、その辺りのことかと・・・ このカトレアは文字通り彼女の象徴となる。コロンビアが舞台の映画は、『エメラルド・カウボーイ』を見たけど、かなり情勢不安な雰囲気だった。正直、全体的にとっても大味なので、細かいツッコミどころは満載。父親はどうやらマフィアの一員で、そのボスから汚い仕事を任されていた様子。でも、具体的に何をしていたのかは不明。冒頭、ボスと腹の探りあいのような会話が展開する。で、一見和解したかのように抱き合って別れる2人。でも、ボスは父親を殺せと指示するし、父親も自分の命が狙われることを悟っている。急いで家に戻り、妻と娘に家を出るしたくをするように指示する。すでに用意はしてあると言う妻と娘。でも、なかなか出かけない。すでに追っ手が迫っていることを察した父親は、カトレアにあるものを渡す。それが彼女のパスポートだと言い、なんとか自力でたどり着けと名刺を渡す。大きな目に涙をためてじっと聞いているカトレア。制服姿のまま動かない。銃を手に出て行く両親。激しい銃撃戦となる。両親の死は描かれなかったと思うけど、彼らが死んでしまったことは分かる。カトレアにも分かる。ボスの弟(?)のマルコが目の前に座り、父親が渡したものがあるだろうとたずねても、大きな目を不安げに見開いたままじっと座っている。そして、一瞬の隙をついて隠していたナイフを取り出し、マルコの手に突き立てる! そして逃走!
ここの逃走劇は面白かった。カトレアは父親から指導を受けていたのか、そもそも素質があったのか不明だけど、銃を持った男たちから逃げまくる。住宅街をどんどん逃げる。あまり見慣れないコロンビアの街並みもおもしろい。制服姿で逃げるカトレア。機転を利かせて下水道へ逃げ込んだりと、普通の少女とは思えない。「逃げ切ってここへ行け」と父親に渡された名刺を頼りにやって来たのはアメリカ大使館。係官(誰でどんなポストの人なのか不明)に尋問されても、相変わらず表情を変えない。そして、おもむろに口に指を入れて嘔吐・・・ 中から例のチップを取り出す。嫌々ながらも受け取り、パソコンに挿入する係官。1992年の設定なのでUSBキーなどないわけだけど、このチップが何なのか不明。画面にダーッと数字のようなものが現れて、驚いた係官がコレが何か知っているか聞くと、「My Passport」と答えるカトレア。まぁ、そうなのでしょうけど、見ている側にはこのデータが何なのかサッパリ分からない・・・(笑)
実はわりと全体的にこんな感じで、そんな細かい部分はどうでもいいじゃないかという作り。監督は『トランスポーター3』(未見)のオリヴィエ・メガトンだけど、製作・脚本がリュック・ベッソンだからね。面白いけど、細かい部分は粗い(笑) でも、MJ的に言えば「そこがいいんじゃない」ってことで、見ている側もマルコたちの悪事の証拠物件なんだろうと漠然と理解していれば、その内容について深追いしなくても問題ない。結局、カトレアは保護され、アメリカに渡る。同行した女性の目を盗み、トイレの窓から逃走! 父親が頼るように住所を書いてくれた叔父エミリオのもとに1人で向かう。エミリオはシカゴで闇の仕事をしている。このエミリオの仕事の規模とか、全体的な内容は不明。でも、暗殺者になるから、学校に行く必要はないと言うカトレアを説得するため、たまたま通った車に銃を撃ちまくってもお咎めなしの感じから、かなり力のある人物であることは分かる。まぁ、このシーンでそこまで語ろうとしてない気もするけど(笑) とりあえず、叔父の仕事の一つには、依頼を受けて暗殺するというものがあるらしく、9歳のカトレアは暗殺者になる決心をするわけです。
そこから15年経ち、刑務所に移送された人物を暗殺するため、泥酔した女を装い牢に入ることに成功! グーグーいびきをかいて寝たふりをしていたけど、突然起き上がり服を脱ぎ、ピタリとした全身タイツ姿に。ノーブラです! 排気孔を使ってターゲットの牢に行くわけだけど、もちろん身一つで忍び込んだので、給水器のカップの水とスプーンを使って、ショートさせ電源をダウンさせるとか、実によく考えられている。ちょっと手口が古くてチープな気がしないでもないけど、その辺りが逆に良かった。スマホとかも登場するけど、あくまでアナログな感じ。スタイル抜群の美女が、素手で立ち向かって行く感じはおもしろい。結局、射殺した気がするんだけど、銃はどこから出したんだっけ? 忘れちゃった(笑)
カトレアは殺害後ターゲットの胸にカトレアの花を描いていく。今回のターゲットで23人目。マルコたちに復讐するため、アメリカのどこかにいる彼らをおびき出そうとしているというわけ。ただ、それはもちろん諸刃の剣なわけで、FBIが彼女を追い始める。22人も殺されていたのに、カトレアの法則に気づくの遅いし、気づいてからはスゴイ勢いで彼女に辿り着くなと思うけど、そうじゃないと話しにならないし(笑) 実はマルコ(ボスはマルコじゃないんだけど、公式サイトにも名前出てないし・・・)たちはCIAに保護されている。なので、FBI vs CIAという構図もちょっと出てくる。まぁ、そんなに深刻なものではないのだけど、FBIのロン捜査官がカトレアを追うという形。何となく古い感じだなぁ・・・ 上手く言えないけど、いろいろ現代の文明の利器を駆使してはいるけど、そこはかとなく古くてチープ。でも、もちろんちゃんとカトレアに辿り着くけど(笑)
この辺りもかなりご都合主義な部分もあるけど、カトレアが”女”であるということが感じられて好きだった。カトレアは正体を隠して、芸術家の男性とつきあっている。といっても、気が向いた時にカトレアがやって来て、愛し合うという関係で、普通のデートをしたことはない。謎めいた女性に夢中になってしまうのは男の性(さが)ってことで、この恋人ダニーはカトレアに夢中なわけです。カトレアとしては自らリスクをおかしたとはいえ、FBIから追われるハメになり、危険を感じた叔父エミリオからも手を引くと言われてしまえば、覚悟していても辛い。暗殺者ではない自分を受け止めてくれる人は必要だったのでしょう。それはとっても分かる。でもねぇ・・・ ちょっと気を抜いて寝過ごした朝、ダニーに撮られた写真が、意外な経路でロン捜査官に届く。ここちょっとご都合主義ではあるけれど、おもしろかった。
ロン捜査官にも追い詰められ、愛する家族である叔父のエミリオと、祖母を殺された彼女は、ロンの家族を殺すと脅し、CIAからマルコたちの情報を得る。ロンの家に忍び込んで仕掛けた爆破装置も面白かった! ロンが座ったイスから立ち上がると爆発するけど、協力をとりつけた後、レンジが作動して食事が出来上がったら、解除される仕組み。ちょっとおもしろい。バカです(笑) さて、マルコ邸での銃撃戦はすごかった! いきなりミサイルみたいの飛んでいくし! スゴイ破壊力。じゃぁ、ずっとそれで闘えばいいじゃんと思うけれど、そこはやっぱりねぇ(笑) 二挺拳銃、時には素手で敵を倒しまくる姿はゲームキャラみたいだけど、このアクション・シーンは迫力あり! そして面白い。そしてバカ。狭い隠し部屋に身を隠していたボスは、隙をついて逃亡。でも、それはカトレアの狙い通り。これは伏線が張ってあって( ̄― ̄)ニヤリ
キャストはカトレアのゾーイ・サルダナしか知らなかった。彼女も『アバター』に出てたことしか知らなかったし・・・ エミリオのクリフ・カーティスは『エアベンダー』に出てたらしい。火の国の将軍かな? ダニーのマイケル・ヴァルタンはシルヴィー・ヴァルタンの甥っ子だそう。彼の普通の男性としての存在が、カトレアの支えになっているのは伝わった。ロン捜査官のレニー・ジェイムズは『スリーデイズ』に出演していたそうだけど、覚えていない・・・ カトレアのゾーイ・サルダナが美しい! 何という見事なボディ! ちょっと細すぎる気もするけど、狭いダクトを通ったりするしなやかな体である必要があると思うので、説得力あり。全体的に大味な演出なので、両親や叔父、祖母を殺されるという悲劇も、キッカケでしかない印象なのだけど、それでも哀しい運命を背負っている感じは伝わった。アクション・シーンも良かった。でも、実は一番良かったのは9歳のカトレアを演じたアマンドラ・ステンバーグ。アフリカ系アメリカ人の母と、デンマーク人の父との間に生まれたそうで、名前のアマンドラとはズールー語でパワーを意味するのだそう。その名のとおりパワーがスゴイ! じっと動かない時のあの目! 目の美しさと目力がスゴイ! 彼女はホント良かった。前半の短い出演ながら、後に暗殺者となることに説得力をもたせた。素晴らしかった。
コロンビアーナというわりに、コロンビアは前半の20分くらいで終了。後はアメリカが舞台となる。コロンビアの街並みがおもしろかったので、もう少し見たかったなぁ・・・ ラストはレクター博士みたいな感じになっちゃうけど、この感じも好き。いくら相手が犯罪者や悪人だとしても、殺人はいいことではない。復讐のためとはいえ、人を殺した彼女が普通の人生を送れるのか? ダニーは彼女を受け入れられるのか? と思うけれど、そんな懸念が一切ない感じ、復讐が終わってスッキリ。いつか、あなたの元へ現れるわみたいな終わり方は、ちょっと古くてチープだけど。その辺りも含めてバカ映画という感じでよかった。ほめてます! 映画はいつでも深刻で、キッチリ制裁を受けなきゃダメというわけでもない。楽しかった♪
というわけで、単純に美女が活躍するアクションが楽しみたい方オススメ! ゾーイ・サルダナファンの方是非!
コロンビアーナ』Official site