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【cinema / DVD】『ペルシャ猫を誰も知らない』

2012-10-26 00:00:00 | cinema / DVD
録画しといた『ペルシャ猫を誰も知らない』見た。イランではROCKを演奏しただけで、逮捕されてしまう。音楽とか芸術を愛する思いは止められないのに… 規制が厳しくなったのは1979年のイラン革命以来。まさに『アルゴ』の時代。なるほど… #movie #eiga Posted at 10:04 PM



公開当時気になってたけど見逃してた。WOWOWでも何度か放送済みだけど、度々録画失敗・・・ ようやく見れた。図らずも『アルゴ』の感想書いている途中だったので、タイミング的には良かった!

ザックリした感想はtweetどおり。tweetでは演奏しただけで逮捕されると書いてしまっているけど、正しくは"許可なしで"演奏したら。ただし、許可は簡単には下りない。この映画の主人公であるネガルとアシュカンのバンドは、インディーズ・ロックでヴォーカルは女性のネガル。どうやら、単独での女性のヴォーカルというのは不可だそうで、3人(だったかな?)のコーラスとしてでなければ許可が下りないらしい・・・ 何で? イヤ、素朴な疑問として(笑) 以前、『オフサイド・ガールズ』の記事に書いたけれど、イランでは禁止されていることの多くが"何故?"という問いに誰も正しく答えられないそうなので、これもそんな感じか?

「ネガルとアシュカンは国外で音楽活動をすることを望み、パスポートとヴィザの手配をナデルという青年に依頼する。もちろん不法。その資金を集めるため、ライブイベントを開こうと、バンドメンバーを集めたりとマネージャーのように働くナデル。彼らの間に友情が生まれるが、パスポートとヴィザを依頼した男性が逮捕されてしまう・・・」という話。実はこれ、ほぼ無許可でゲリラ的に撮影されたそうで、ナデル役のハメッド・ベーダードは役者さんだけど、他の出演者はミュージシャン。撮影後、ネガルとアシュカンは出国し、ロンドンで音楽活動をしているのだそう。

彼らの音楽だけではなく、ヘビーメタル、Jazz、Hip Hopまで規制は広い。彼らはそれぞれのやり方で活動しているけれど、現実は練習もままならない。実際のミュージシャンが演じているので、説得力がある。ドキュメンタリーのような語り口の撮影自体も無許可なので、臨場感や緊迫感もある。正直、ネガル達やその他のミュージシャン達の音楽自体に惹かれることはなかったけど、音楽をやりたいという情熱は伝わってきた。

tweetにも書いたけれど、他の方のblogを拝見したところ、どうやらイスラム化強化の体制に入ったのは1979年のイラン革命以来なのだそう。ちょうど『アルゴ』のあの時代。不勉強なので詳しいことは分からないけれど、アメリカの過干渉からの脱却を図るための、民主主義的革命であったそうだけど、結果イスラム化が進んだということらしい・・・ まぁ、他国についてイスラム化が進んじゃダメだと言う権利はないので、それについては触れないでおくけれど、やっぱり好きな音楽を自由に演奏できないというのは自然ではないと思う・・・ もちろん人に迷惑をかけてはいけないけれど、それでも・・・

いろいろ考えさせられる映画だった。

そういえばRaminは1979年テヘラン生まれ。イラン革命の年だったんだ… 苦労したんだね(;ω;) Posted at 10:08 PM

Raminの一家がイラン革命を逃れてカナダに移民したのは知っていた。でも、恥ずかしながらイラン革命の知識もなかったので、大変だったんだなぁくらいの感覚だった。今回、この映画や『アルゴ』を見て、それこそ命がけで出国したんだと改めて知った。 小さい子供を連れての移民は本当に大変だったと思う・・・ ご両親がカナダへ移民して下さったおかげで、今Raminの演技や歌声を楽しむことができる。本当にありがとうございました!

http://twitter.com/maru_a_gogo


コメント
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