'13.08.09 『パシフィック・リム』@丸の内ピカデリー
見たいと思って試写会応募しまくったけどハズレ・・・
DVDでもいいかなぁと思っていたのだけど、TLでの絶賛のtweetや、ギレルモ・デル・トロ監督の日本愛に感動! 別件の前売り券買いに行ったら、今作もあったので購入! 急遽見て帰ることに♪
ネタバレありです!
「10数年、突如現れた怪獣。怪獣と戦う戦闘型ロボット イェーガーのパイロットであるローリーは、4年前の怪獣との死闘で共に搭乗していた兄を失い、現在は怪獣の侵入を防ぐ壁の建設現場を転々としている。怪獣の数は年々増え、壁も簡単に突破されてしまう。そんなある日、彼の元にかつての上司が現れて・・・」という話。これはおもしろかった! 日本の男の子なら絶対大好き! まんま日本のロボット・アニメの世界だから。怪獣はそのままKAIJUって言ってるしw ストーリーが単純なのも、主人公が挫折したものの、意外にアッサリ立ち直るのも、やけに突っかかってくるライバルがいることも、そのライバルもアッサリ主人公の実力を認めちゃうところも・・・ もう、上げたらきりがないくらいヒーロー・アニメ的! そして、これこそ正真正銘のバカ映画! 大絶賛です!!
当blogに何度も登場しているバカ映画というホメ言葉は、こちらも何度か説明しているけれど、尊敬するMJこと、みうらじゅん氏の定義による、映画に対する熱い思いがあり、一生懸命作ったがゆえ、結果バカになってしまった映画のこと。バカになっているという基準については、人それぞれだと思うけど、当blogでは見終わった後、「バカだなぁ(笑)」と思ってしまった映画をバカ映画と呼ぶことにしている。ちなみに、こちらも人の解釈はそれぞれだと思うけれど、当blogでは"バカ映画"と"おバカ映画"は区別していて、自分としてはおバカ映画はホメ言葉としては使っていない。これもMJの定義である、おバカの"お"はオシャレの"お"であるっていうことで、おしゃれなところを狙った映画と解釈し、ちょっとあざとさを感じて笑えなかった作品をおバカ映画と分類している。作品に対してあえておバカ映画だとは言わないけれど・・・ もちろん、おバカ映画をホメ言葉として使っていらっしゃる方もいると思うし、自身があざとくて笑えないと感じた映画を、おもしろいと感じる方もいらっしゃると思う。人の好みや感覚はそれぞれなので、それを否定するつもりはないし、自分の定義を押し付けるつもりもない。あくまで、当blog内だけで通用する定義!
と、前置きが長いわけなんだけど、一応きちんと書いておかないとね! 言葉って難しいから・・・
面と向かって筋道立てて説明したつもりでも、相手に伝わらないことだってある。まして、文字だけのblogではどう捉えるかは受け取り手しだい。自分の言葉であっても、受け取り手の言葉になってしまう。と、しつこいですか?w ということで、映画に話題を戻す!
まだちょっと前置きは続くのだけど、全米ではあまり興行成績が良くなかったそうだけど、監督のギレルモ・デル・トロが「日本に捧げた作品」と語っているとおり、日本オタクの監督が実写でアニメを撮った作品なのだと思う。なので、日本のアニメ好きではないアメリカ人に受けなくても仕方がないw 何故、見てみようと思ったのかは、前述したとおりこの辺りにある。TLに流れてきた絶賛tweetの中に、テレビ番組取材中に、お台場の等身大ガンダムにいたく興奮し、涙を流すデル・トロ監督の姿が・・・ そうなのね!そんなに日本のアニメが好きなのね!もう立派なオッサンなのに、そんなに感動するほど好きなのね! と、こちらも感動
自身もガンダム好きなこともあり、だったらこちらも監督に敬意を表して見に行かなきゃと思ったしだい。そして、見に行って良かった!
個人的な見所としては前述したとおりバカ映画であるということ。ただ、先ほどからくどくど書いているとおり、バカ映画の感覚は人それぞれなので、全く伝わらないと思う。なので、その辺りを自身の感じたとおり書いていこうと思う。ちなみに2D字幕版で鑑賞。今作の3Dの出来とは関係なく、一般的にあまり評判の良くない3D。自身は特にメガネをかけるのが面倒なくらいで、特別苦手ではない。ただ、3Dって最初こそビックリするけど、見ているうちに慣れちゃうし、全体的に後から無理やり3D化する場合が多いらしく、あまり3生かされていない作品が多いことも事実。この映画も実は後づけで3D化されたそうだけれど、そこは映像にこだわりのあるデル・トロ監督だけに、2~3週間でやっつけ仕事的に3D化される作業を、40週間(だったかな?)かけるなど、細かく要求したそうなので、仕上がりは素晴らしいのではないかと思う。事実IMAXで見た方々はその迫力を絶賛してらした。また、長々書いちゃってるけど、要するに自身としては3Dで見たい気持ちもあったけど、時間的に都合が良かったのが2D字幕版だったということと、デル・トロ監督のこだわりについての知識があるよという自慢w
おもしろかったのは、なんといってもイェーガーの操作方法。パイロットが戦闘服のようなスーツとヘルメットを着用して乗り込む。パイロットの動きに連動してイェーガーが動くしくみ。イェーガーを歩かせたければ、パイロットも歩く。これが画的にバカで素晴らしかった! ホメてます!! 最終的にはエルボー・ロケット(だったかな?)とか、剣とか使うけど、基本は素手(?)で戦う。格闘技的な感じ。ということは、もちろんパイロットは空を殴ってますw バカで素晴らしい! 大絶賛です! イェーガーは怪獣と戦うために人類が総力を注いで作ったわけで、当初はパイロットも多く成果を挙げていたけど、怪獣の数が急激に増えたこともあり、戦闘能力が疑問視されている。そんな中、開発当初からイェーガーに関わっており、当初はパイロットでもあったスタッカー・ペントコストが、なんとかイェーガー復活をと白羽の矢を立てたのがローリー。イェーガーは当初1人乗りだったけれど、パイロットの負担が大きいため、2人乗りに仕様変更。お互いの脳をつなぎ共有することで、それぞれが右脳と左脳の役割を果たすという仕組み。記憶や思考を共有することになるため、お互いの信頼関係がなければならないというところが重要ポイントなのだけど、このポイントがクローズアップされるのは復帰したローリーと、新パートナーとなる森マコとの間だけだったりするw イヤ、他に3体のイェーガーと、3組のパイロットが出てくるけど、その中でも主人公たちに絡んでくるオーストラリアのハンセン親子は、父親に反発する息子と、それに対して上手く対処できない父親という構図が出てくる。でも、ドリフトという脳の共有は上手くいっているらしいw ロシア組は男女のパイロットだけど、こちらはどんな関係なのか全く触れずw 香港のタン三兄弟にいたっては、3人乗りになっちゃってるしw 右脳と左脳ともう1人は何脳なの?! などなど、ツッコミどころ満載だけど、それでいいのです! だって、アニメを実写で撮ってるんだから! アニメってこんな感じでザックリとしてる印象だしw もちろんバカにしてないです! ちなみに、ここで言うアニメっていうのは、デル・トロ監督が見ていたであろう、昔の日本のロボット・アニメのこと。
ハンセン息子はローリーにやけにライバル心を燃やし、相手にされてないのに突っかかって来るし、最初のシュミレーションでドリフトに失敗し、基地自体を破壊しかねない状況にしてしまったローリーとマコは、全員から白い目で見られるけれど、実戦で活躍して大喝采! あんなにローリーにケンカ腰だったハンセン息子もあっさり認めちゃうけど、素直になれない感じもありがちw 森マコの子供時代の恐怖体験以外の、登場人物たちの人間描写はとってもアッサリ。予定調和的に準主役的なキャラが、死ぬべき時に死んで行く・・・ 彼らの死はもちろんムダではないけど、やっぱり主人公達が命がけの行動をしなくちゃならなくなるのも王道で、もちろん主人公は生還する。それは別にアニメ的なだけじゃなくって、ヒーローものの鉄則! 主人公は死なず(`・ω・´)ゞビシッ!! 『アルマゲドン』的な・・・ 見てないけどw でも、こういう作品はそれでいいんだと思う! 『宇宙戦争』や他のスピルバーグ作品の感想と矛盾するようだけど、個人的にスピルバーグ作品は「バカだなぁ(笑)」ってなれないってだけ。あくまで好みの問題で、スピルバーグ作品がダメだと言ってるわけじゃないです!
マコは基地内にいる誰よりもパイロットに適した能力を持っているけど、前述した過去のトラウマと個人的な復讐心により、感情のコントロールに不安ありという理由で、ペントコストから搭乗許可が出ない。実は、ペントコストはイェーガーのパイロットであった時、怪獣に襲われていた彼女を助け、父親代わりとして育ててきた。その父親としての愛情もあるということなのでしょう。あまり理解できてないのだけど、初号機の動力は体内の原子炉。被爆しないための措置がとられていなかったため、ペントコストはイェーガー体内で被爆。既に余命いくばくもない状態。もう1回搭乗したら死ぬと言われている。でも、ハンセン父が負傷。結果、出動せざるをえなくなる。まぁ、この流れも王道といえばそうなんだけど、マコが「もう一度乗ったら死ぬわ!」って止めるけど、ハンセン親子のイェーガーの動力は原子炉ではないらしいのだけど? 被爆うんぬんじゃなくて、体力的に消耗するからパイロットは無理ってこと? あと、ローリーたちが乗るイェーガー・ジプシーは旧型なので原子炉らしいのだけど、ローリーは被爆してないの? ジプシーは放射性物質対策が出来てるってこと? とかいうツッコミはしたら野暮w だって、ジプシーが原子炉搭載してなければ、最後の作戦は成り立たないので!
ローリーたちイェーガーでの戦いとは別に、科学者たちも彼らの戦いをしていたってことで、チャーリー・デイ扮するニュートン・ガイズラー博士と、バーン・ゴーマン扮するハーマン・ゴットリープ博士が、コメディ・タッチで活躍する。彼らのパートは基本ドタバタしているけど、大笑いはしなかったけど楽しめた。チャーリー・デイは相変わらず変な声でチョロチョロしてたw でも、ガイズラー博士が怪獣の脳とドリフトしたから、怪獣が出てくる裂け目の謎が解けたわけで、ローリー&マコのジプシー大活躍に繋がるわけだから実はとっても重要。
見せ場はやっぱり怪獣との戦いなわけで、それは随所に出てくるけれど、やっぱりラストの死闘! TLでも少し話題になっていたけど、戦闘シーンは何故か夜の場面が多くて、動きが早い上に暗くてよく見えない。夜に海の中で戦われたら何だか分からないよw でも、戦闘シーンをかっこよく撮ろうとしているにも関わらず、バカになっちゃってることがツボだったので、自分的には大満足! 戦闘シーンなのに笑っちゃったしw やり過ぎ! でも、それが(・∀・)イイ!!
キャストはローリー役のチャーリー・ハマムは、心に傷を負っているわりに、あまり悩んいないように見えがちなヒーロー役にピッタリ! 上手く言えないけど、ホメてます!w 個人的にはあまりタイプではないけど、チャニング・テイタムとかクリス・ヘムズワースみたいな、マッチョだけどカワイイ系の顔立ち。多分、イケメンでしょう!って、失礼かw 前述したチャーリー・デイとバーン・ゴーマンは、ドタバタで戦闘場面との緩急を上手くつけていたと思う。2人ともかなり強烈なキャラだけど、あざとさギリギリで上手い。菊池凛子って、そんなに演技上手いかな? 『バベル』(
過去記事)の役は痛々しくて素晴らしかったと思うし、こころに深い傷を負っているという点では同じなんだけど・・・ まぁ、作風も全然違うから比べるべきではないと思うし、彼女の心理があまり見ている側に伝わってこなかったとしても、そういう映画ではないので菊池凛子のせいだけではないと思うけれど・・・ 個人的には好みの顔立ちではないけれど、欧米人が好むアジアン・ビューティーという感じがするので、日本よりも海外マーケットの方が向いているかも? ってエラそうw マコの子供時代は芦田愛菜ちゃん。正直に言うと、芦田愛菜ちゃんをカワイイと思ったことはなく、"必要とされている自分"をちゃんと分かってるって感じが苦手だった。もちろん、それがプロなので、子役ながらアッパレではあるのだけど、それゆえ素直にカワイイと思えなかった。なので、演技を見たのは実はこれが初めて。セリフはほぼなく、登場シーンは泣いているだけ。でも、この演技は素晴らしい! ただ泣き叫んでいるだけじゃない、最初のショック状態、両親を失ったことの悲しみや絶望、怪獣に襲われる恐怖。それらを、"泣く"ことで表現していた。これはスゴイ!
そして、オマケ的な感じになっちゃったけど個人的には、ギレルモ・デル・トロ作品といえばのロン・パールマンが出てたのがうれしい! もう、出オチというくらいインパクト過多だけど、今回の役がまたバカで素晴らしい! 注目は靴! ラストにご注目
とにかく映像が素晴らしかった! いわゆる美しい映像というのとは違うけど、実写で撮ったアニメだと考えると、そのリアル感のない質感とかが逆にリアル。って、伝わるか?! 個人的にはKAIJUのデザインがイマヒトツ気に入らなかったのだけど、イェーガーの無骨な感じのデザインは好き! ズゴックみたいなロシアのも良かったけど、自分が乗るならジプシーか、ハンセン親子のだなw
エンドクレジットの最後に"この映画をレイ・ハリーハウゼンと本多猪四郎に捧げる"という献辞が。レニー・ハリーハウゼン(
Wikipedia)は今年5月7日に亡くなった特撮映画の父。本多猪四郎(
Wikipedia)は東宝特撮映画の監督だった方。個人的に特撮映画にそんなに思い入れはないけれど、デル・トロ監督の思いに感動
とにかく特撮映画、ロボットアニメ好きな方は必見! DVDでもいいかなと思っている方も大画面で是非!!
エンドクレジット始まってから、オマケ映像があるので、直ぐに席を立たないように!
『パシフィック・リム』Official site
見たいと思って試写会応募しまくったけどハズレ・・・



当blogに何度も登場しているバカ映画というホメ言葉は、こちらも何度か説明しているけれど、尊敬するMJこと、みうらじゅん氏の定義による、映画に対する熱い思いがあり、一生懸命作ったがゆえ、結果バカになってしまった映画のこと。バカになっているという基準については、人それぞれだと思うけど、当blogでは見終わった後、「バカだなぁ(笑)」と思ってしまった映画をバカ映画と呼ぶことにしている。ちなみに、こちらも人の解釈はそれぞれだと思うけれど、当blogでは"バカ映画"と"おバカ映画"は区別していて、自分としてはおバカ映画はホメ言葉としては使っていない。これもMJの定義である、おバカの"お"はオシャレの"お"であるっていうことで、おしゃれなところを狙った映画と解釈し、ちょっとあざとさを感じて笑えなかった作品をおバカ映画と分類している。作品に対してあえておバカ映画だとは言わないけれど・・・ もちろん、おバカ映画をホメ言葉として使っていらっしゃる方もいると思うし、自身があざとくて笑えないと感じた映画を、おもしろいと感じる方もいらっしゃると思う。人の好みや感覚はそれぞれなので、それを否定するつもりはないし、自分の定義を押し付けるつもりもない。あくまで、当blog内だけで通用する定義!
と、前置きが長いわけなんだけど、一応きちんと書いておかないとね! 言葉って難しいから・・・

まだちょっと前置きは続くのだけど、全米ではあまり興行成績が良くなかったそうだけど、監督のギレルモ・デル・トロが「日本に捧げた作品」と語っているとおり、日本オタクの監督が実写でアニメを撮った作品なのだと思う。なので、日本のアニメ好きではないアメリカ人に受けなくても仕方がないw 何故、見てみようと思ったのかは、前述したとおりこの辺りにある。TLに流れてきた絶賛tweetの中に、テレビ番組取材中に、お台場の等身大ガンダムにいたく興奮し、涙を流すデル・トロ監督の姿が・・・ そうなのね!そんなに日本のアニメが好きなのね!もう立派なオッサンなのに、そんなに感動するほど好きなのね! と、こちらも感動

個人的な見所としては前述したとおりバカ映画であるということ。ただ、先ほどからくどくど書いているとおり、バカ映画の感覚は人それぞれなので、全く伝わらないと思う。なので、その辺りを自身の感じたとおり書いていこうと思う。ちなみに2D字幕版で鑑賞。今作の3Dの出来とは関係なく、一般的にあまり評判の良くない3D。自身は特にメガネをかけるのが面倒なくらいで、特別苦手ではない。ただ、3Dって最初こそビックリするけど、見ているうちに慣れちゃうし、全体的に後から無理やり3D化する場合が多いらしく、あまり3生かされていない作品が多いことも事実。この映画も実は後づけで3D化されたそうだけれど、そこは映像にこだわりのあるデル・トロ監督だけに、2~3週間でやっつけ仕事的に3D化される作業を、40週間(だったかな?)かけるなど、細かく要求したそうなので、仕上がりは素晴らしいのではないかと思う。事実IMAXで見た方々はその迫力を絶賛してらした。また、長々書いちゃってるけど、要するに自身としては3Dで見たい気持ちもあったけど、時間的に都合が良かったのが2D字幕版だったということと、デル・トロ監督のこだわりについての知識があるよという自慢w
おもしろかったのは、なんといってもイェーガーの操作方法。パイロットが戦闘服のようなスーツとヘルメットを着用して乗り込む。パイロットの動きに連動してイェーガーが動くしくみ。イェーガーを歩かせたければ、パイロットも歩く。これが画的にバカで素晴らしかった! ホメてます!! 最終的にはエルボー・ロケット(だったかな?)とか、剣とか使うけど、基本は素手(?)で戦う。格闘技的な感じ。ということは、もちろんパイロットは空を殴ってますw バカで素晴らしい! 大絶賛です! イェーガーは怪獣と戦うために人類が総力を注いで作ったわけで、当初はパイロットも多く成果を挙げていたけど、怪獣の数が急激に増えたこともあり、戦闘能力が疑問視されている。そんな中、開発当初からイェーガーに関わっており、当初はパイロットでもあったスタッカー・ペントコストが、なんとかイェーガー復活をと白羽の矢を立てたのがローリー。イェーガーは当初1人乗りだったけれど、パイロットの負担が大きいため、2人乗りに仕様変更。お互いの脳をつなぎ共有することで、それぞれが右脳と左脳の役割を果たすという仕組み。記憶や思考を共有することになるため、お互いの信頼関係がなければならないというところが重要ポイントなのだけど、このポイントがクローズアップされるのは復帰したローリーと、新パートナーとなる森マコとの間だけだったりするw イヤ、他に3体のイェーガーと、3組のパイロットが出てくるけど、その中でも主人公たちに絡んでくるオーストラリアのハンセン親子は、父親に反発する息子と、それに対して上手く対処できない父親という構図が出てくる。でも、ドリフトという脳の共有は上手くいっているらしいw ロシア組は男女のパイロットだけど、こちらはどんな関係なのか全く触れずw 香港のタン三兄弟にいたっては、3人乗りになっちゃってるしw 右脳と左脳ともう1人は何脳なの?! などなど、ツッコミどころ満載だけど、それでいいのです! だって、アニメを実写で撮ってるんだから! アニメってこんな感じでザックリとしてる印象だしw もちろんバカにしてないです! ちなみに、ここで言うアニメっていうのは、デル・トロ監督が見ていたであろう、昔の日本のロボット・アニメのこと。
ハンセン息子はローリーにやけにライバル心を燃やし、相手にされてないのに突っかかって来るし、最初のシュミレーションでドリフトに失敗し、基地自体を破壊しかねない状況にしてしまったローリーとマコは、全員から白い目で見られるけれど、実戦で活躍して大喝采! あんなにローリーにケンカ腰だったハンセン息子もあっさり認めちゃうけど、素直になれない感じもありがちw 森マコの子供時代の恐怖体験以外の、登場人物たちの人間描写はとってもアッサリ。予定調和的に準主役的なキャラが、死ぬべき時に死んで行く・・・ 彼らの死はもちろんムダではないけど、やっぱり主人公達が命がけの行動をしなくちゃならなくなるのも王道で、もちろん主人公は生還する。それは別にアニメ的なだけじゃなくって、ヒーローものの鉄則! 主人公は死なず(`・ω・´)ゞビシッ!! 『アルマゲドン』的な・・・ 見てないけどw でも、こういう作品はそれでいいんだと思う! 『宇宙戦争』や他のスピルバーグ作品の感想と矛盾するようだけど、個人的にスピルバーグ作品は「バカだなぁ(笑)」ってなれないってだけ。あくまで好みの問題で、スピルバーグ作品がダメだと言ってるわけじゃないです!
マコは基地内にいる誰よりもパイロットに適した能力を持っているけど、前述した過去のトラウマと個人的な復讐心により、感情のコントロールに不安ありという理由で、ペントコストから搭乗許可が出ない。実は、ペントコストはイェーガーのパイロットであった時、怪獣に襲われていた彼女を助け、父親代わりとして育ててきた。その父親としての愛情もあるということなのでしょう。あまり理解できてないのだけど、初号機の動力は体内の原子炉。被爆しないための措置がとられていなかったため、ペントコストはイェーガー体内で被爆。既に余命いくばくもない状態。もう1回搭乗したら死ぬと言われている。でも、ハンセン父が負傷。結果、出動せざるをえなくなる。まぁ、この流れも王道といえばそうなんだけど、マコが「もう一度乗ったら死ぬわ!」って止めるけど、ハンセン親子のイェーガーの動力は原子炉ではないらしいのだけど? 被爆うんぬんじゃなくて、体力的に消耗するからパイロットは無理ってこと? あと、ローリーたちが乗るイェーガー・ジプシーは旧型なので原子炉らしいのだけど、ローリーは被爆してないの? ジプシーは放射性物質対策が出来てるってこと? とかいうツッコミはしたら野暮w だって、ジプシーが原子炉搭載してなければ、最後の作戦は成り立たないので!
ローリーたちイェーガーでの戦いとは別に、科学者たちも彼らの戦いをしていたってことで、チャーリー・デイ扮するニュートン・ガイズラー博士と、バーン・ゴーマン扮するハーマン・ゴットリープ博士が、コメディ・タッチで活躍する。彼らのパートは基本ドタバタしているけど、大笑いはしなかったけど楽しめた。チャーリー・デイは相変わらず変な声でチョロチョロしてたw でも、ガイズラー博士が怪獣の脳とドリフトしたから、怪獣が出てくる裂け目の謎が解けたわけで、ローリー&マコのジプシー大活躍に繋がるわけだから実はとっても重要。
見せ場はやっぱり怪獣との戦いなわけで、それは随所に出てくるけれど、やっぱりラストの死闘! TLでも少し話題になっていたけど、戦闘シーンは何故か夜の場面が多くて、動きが早い上に暗くてよく見えない。夜に海の中で戦われたら何だか分からないよw でも、戦闘シーンをかっこよく撮ろうとしているにも関わらず、バカになっちゃってることがツボだったので、自分的には大満足! 戦闘シーンなのに笑っちゃったしw やり過ぎ! でも、それが(・∀・)イイ!!
キャストはローリー役のチャーリー・ハマムは、心に傷を負っているわりに、あまり悩んいないように見えがちなヒーロー役にピッタリ! 上手く言えないけど、ホメてます!w 個人的にはあまりタイプではないけど、チャニング・テイタムとかクリス・ヘムズワースみたいな、マッチョだけどカワイイ系の顔立ち。多分、イケメンでしょう!って、失礼かw 前述したチャーリー・デイとバーン・ゴーマンは、ドタバタで戦闘場面との緩急を上手くつけていたと思う。2人ともかなり強烈なキャラだけど、あざとさギリギリで上手い。菊池凛子って、そんなに演技上手いかな? 『バベル』(

そして、オマケ的な感じになっちゃったけど個人的には、ギレルモ・デル・トロ作品といえばのロン・パールマンが出てたのがうれしい! もう、出オチというくらいインパクト過多だけど、今回の役がまたバカで素晴らしい! 注目は靴! ラストにご注目

とにかく映像が素晴らしかった! いわゆる美しい映像というのとは違うけど、実写で撮ったアニメだと考えると、そのリアル感のない質感とかが逆にリアル。って、伝わるか?! 個人的にはKAIJUのデザインがイマヒトツ気に入らなかったのだけど、イェーガーの無骨な感じのデザインは好き! ズゴックみたいなロシアのも良かったけど、自分が乗るならジプシーか、ハンセン親子のだなw
エンドクレジットの最後に"この映画をレイ・ハリーハウゼンと本多猪四郎に捧げる"という献辞が。レニー・ハリーハウゼン(



とにかく特撮映画、ロボットアニメ好きな方は必見! DVDでもいいかなと思っている方も大画面で是非!!

