'13.08.10 『ワールド・ウォーZ』@吉祥寺オデヲン
ブラッド・ピット舞台挨拶試写会に応募したけど見事に玉砕! ヤプシネマージュ終了しちゃってから、試写会全く当たらなくなっちゃった・・・ 公開日のこの日、お友達のmigちゃんと行ってきたー!
ネタバレありです! 結末にも触れています!
「元国連調査員ジェリー・レインは、家族と共に車で出かけたが、渋滞にはまってしまう。何とウィルス感染者たちが、人々を襲っていたのだった。なんとか脱出に成功したジェリーは、元上司である国連事務次長ティアリーを頼るが、彼は家族の安全を保障する見返りとして、ジェリーに感染原因調査の協力を求める。家族のため危険な任務を受けるジェリーだったが・・・」という話。普通におもしろかった! いろいろツッコミどころはあるけど、見ている間は気にならない。ホントは気になってたけどw まぁ、一言で言ってしまえばブラピ映画なので、そう思ってみれば、最後こじんまりしちゃった気もするけど、よくまとめていると思う。
公開して既に一週間経っているので、そろそろ浸透してきたかもしれないけれど、『ワールド・ウォーZ』の"Z"はゾンビのこと。ただ、この映画の中ではゾンビという怪物というよりも、感染症患者という扱い。うーん、患者扱いは別にしてないなw あくまで感染したという感じ。特別ゾンビ好きでもないし、全然詳しくないので、扱いというか位置づけみたいなものが違っている気はするけど、具体的に何がどう違うのかは説明できない いわゆるゾンビ映画のゾンビも、噛まれるとゾンビ化してしまうけど、それは今作も同じ。比較的早い段階の感染者たちは、発症(ゾンビ化)するのに、数十分かかっていたらしいけれど、世界中に蔓延してしまっている現在では12秒でゾンビ化してしまう。そのため、驚異的な速度で感染者が増えていくことになる。まぁ、この"感染者"という位置づけも、最終的にはゾンビ扱いって感じにはなっていくので、ことさら強調する意味はない気もするけど、個人的はそこがおもしろいと思ったので。
知らなかったのだけど、実はマックス・ブルックスという方が書いた原作があった。原作の邦題は「ワールド・ウォー・ゼット」 Zとゼットの違いについては、TLなどでもチラホラ物議をかもした、諸事情によるものなのかな? まぁ、そんなに秘密めかす必要もないかw いわゆる宣伝戦略ということ。最近、洋画離れが進んでいる。原因の一つにはCGを多用した大味な作品ばかりで飽きられているということがあるらしい。シネコン化が進んで、いわゆる話題作や大作しか上映されにくくなっていて、宣伝もあまりされない。映画好きならば自ら情報収集し、見たい作品であれば多少不便でも映画館に足を運ぶと思うけれど、「映画でも見に行くか」というスタンスの人がほとんどだと思うので、となると与えられた情報の中から作品を選択することになる。お近くのシネコンのサイト見て、上映中の作品を選ぶことがほとんどだと思うし、他はテレビCMや雑誌などの媒体ってことになると思うけど、それ自体が話題作しか扱われないのだから、そこに飽きちゃったら見には来ないよね・・・
長々何が言いたいかと言えば、だからこの映画にゾンビが出てくるということは極秘扱いになったということ。つまり、特別映画好きではない人たちにとって、未だにハリウッドスターといえば、ブラッド・ピットやトム・クルーズであるってこと。まぁ、それも極論だとは思うけれど、そう考えたから"ブラッド・ピット主演のパニック映画"ということにしたかったってことだよね・・・ 事実、そこそこ映画見ている友達もゾンビ映画と分かった瞬間、なら見ないって断言してたしw そう考えると、戦略としては正しいと思うけれど、長い目で見ると逆に自分たちの首を絞めている気も・・・ 多くのハリウッド・スターや監督たちが、来日してくれるのは、日本が重要な市場だと思っているからであって、興行成績がこのまま落ち込んで行けば、そのうち誰も来てくれなくなるかも? と、ちょっと日ごろの愚痴や懸念を書いちゃった(o´ェ`o)ゞ
いろいろ書いたけれど、今作は紛れもないブラピ映画。見所はブラピであることは間違いない。ブラピ以外の出演者地味だし・・・ 同行のmigちゃんはゾンビ映画好き。その観点からすると、ゾンビ映画としては物足りないのだそう。自身はホラー映画もゾンビ映画も怖くて見れないってことはないし、グロや痛い描写では思いっきり体が引けてるけど、見れないことはない。内臓ドバーとか気持ち悪いのはちょっと見たくないけどw そんな自分が見ても、たしかにちょっと物足りないかもと感じるくらい、ゾンビたちが人間を噛むシーンはあるものの、ほとんど見せていない。 どうやらブラピが原作を読んで映画化を熱望したそうだけど、 migちゃん情報によると、子供たちにゾンビ映画に出て欲しいと言われたかららしい。子供たちの願いは叶えたいけど、残虐シーンは見せたくないという親心が反映されているってことかも知れないけれど、図らずも何も知らずにブラピ目当てで見ちゃった女子にも優しい仕様となっているw まぁでも、この程度でもダメな人はいるだろうけれどw
フィラデルフィア市街地でZに襲われたジェリーは家族を守るため、かつての上司に助けを求める。友情的な思いもあっただろうけれど、ジェリーに利用価値があると判断した上司は、ジェリー一家のためにヘリを派遣しててくれる。結局、郊外のマンションの屋上で無事救出されるのだけど、ここまでが長い! ゾンビに襲われてるのに、自分のお人形がないと泣き叫び、イライラさせる次女。何とか薬を手に入れたとはいえ、たった一回しか大きく発作を起こさない長女の喘息設定など、単純にドキドキさせるだけの要素はありがちで、しかもそんなにドキドキしない。マンションでは、ある家族と出会い、彼らの家で食事を出してもらったり、お酒飲んだりつかの間の休息を得る。長年の経験から動き続けていることが身を守るすべだと説くけど、移民で英語もあまり話せない両親は動かないことを選択。結果、彼らはゾンビ化してしまうけれど、唯一ジェリーに従う意思を表していた息子のトミーだけは、なんとか難を逃れ、ジェリー一家と共に脱出に成功する。脱出成功したものの、このトミーの存在が全然生かされない。生かさないなら何で登場させたんだろ? ゾンビ化してしまった父親が追ってきたので、おそらく母親が身を挺して彼を救ったのだと思うので、それはとんでもなく辛い体験だし、ラストで家族と一緒にいるので、おそらく一家に迎えられるってことだと思うけど、映画自体には特別必要な要素ではないし・・・ と、長々書いているのは、そんなにドキドキしないのに、救出されるまでが長い!ってことが言いたいわけですw
ジェリーの任務は、感染原因を探る博士に同行するというものだったのだけど、何とこの博士が任地に着くなりゾンビに襲われ、軽くパニックになり足を滑らせ、銃が暴発して死んでしまうというトホホな展開・・・ この博士役を演じたのは最近ハマったTVドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」にも出演しているイライアス・ゲイベル。もう少しなんとかならなかったか? あまりにも不憫な扱い・・・。・゚・(ノД`)・゚・。 まぁ、ブラピがメインで調査する羽目になる展開にならなきゃダメなので、致し方ないとはいえちょっと雑。意外にこういう雑な部分は多くて、大味な印象は否めない。前述したトミー少年ほっぽらかしとかw 最初に訪れた韓国で、監禁されていた元CIAの人はなんだったんだ? とか・・・ わざわざ基地にやって来て、ほんの少しのヒントをもらって直ぐイスラエルに向かうことになるんだけど、ジェリーが移動する度、護衛の軍人が犠牲になってしまうわけで・・・ まぁ、ここでゾンビは音に反応するってことが分かったし、そのためジェリーたちは音の少ないチャリで飛行機まで向かうっていう設定は、チャリ通OLちゃんとしては好きだったw
ただし、この音に反応するってことが、次のイスラエルで全く生かされなかったのが残念 まぁ、でもエルサレムもパニックになってくれないと、ジェリーがある重大な発見をすることが出来なかったしw イスラエルでは壁を築き、ゾンビの侵入を防ぐことに成功していた。難民キャンプと化したエルサレムの街に逃れて来た人々は、喜びあまり神を称える歌を歌い始めて、ゾンビを活発化させてしまい、結果エルサレムは地獄と化す。そんな中、警護に当たってくれた女兵士セガンと共に、民間機に乗り込み辛くも脱出に成功するけど、実はこの民間機にもZが潜んでいた。文字通り潜んでるw エコノミーがパニック状態になる中、ビジネス&ファーストの乗客たちは手荷物でバリケードを築くけど、それも時間の問題ってことでこちらもパニックに。絶対機内パニック来ると思ってたらキタw 自分の勘が鋭いってことじゃなくて、王道展開だからパニック映画何本か見ている人なら誰でも分かる。でも、手榴弾で飛行機半分吹き飛ばすシーンは好き! これはちょっとスカッとした! 実際、飛行機の天井が抜けるという考えられない事故が起きたらしいけど、犠牲者がゾンビならば心置きなく「吹き飛ばせー!」って思えるw もちろん飛行機は墜落して大破。奇跡的にジェリーとセガンが助かるのもご都合主義過ぎるけど、主人公は死なず(`・ω・´)ゞビシッ!! はセオリーだからOK。
2人はカーディフにあるWHO施設に向かう。お腹に機材の一部が貫通してしまったジェリーはセガンに助けられながら、瀕死の状態で到着。「SHERLOCK」シーズン1の第1話で、被害者がカーディフから来たことをシャーロックが推理するシーンがあるけど、もっと都会的な感じなのかと思ったら、かわいらしい家が並ぶ静かな町でビックリ。湖水地方やコッツウォルズを旅したことあるけど、イギリスの田舎はかわいくて静かで好き。カーディフも行ってみたいな♪ 話それたので元に戻す!
WHO施設で傷の手当てを受けたジェリーは、今までの経緯から導きだした持論を語る。エルサレムでZたちが、老人と痩せた少年を通り過ぎて行った光景から、人間を食べることで生きているゾンビは、動物的な感覚で病気で弱っている人間を避けているのではないかというもの。WHOの研究員たちもその説を支持するけれど、それを発表するには誰かが病原菌に感染し、Zと対峙し無事であることを立証しなければならない。所内にはあらゆる種類の病原菌があるけど、残念なことにそれらが保管してあるB棟では、感染が広がってしまい、Zと化した研究員たちがさ迷っているのだった・・・ これにより、Zたちはターゲットである人間を認識しなければ、行動速度は極端に遅く、ボーっと歩いているだけであることが分かる。当然、ジェリーと護衛のセガン、そして所内に詳しい研究員1名がB棟に向かうことになるわけだけど、もちろん音を出してしまいZを活発化させてしまう。王道だけど、ここはZに襲われてくれないとつまらないw ひとしきり、Zとの戦いが繰り返された後、セガンと研究員はA棟へ帰還。病原菌を持ち帰れるのはジェリー1人となってしまう。これも王道!
Zと病原菌保管庫で1対1となったジェリーは、自らに病原菌を注射する。ジェリーの説が正しいかとは限らないし、量や種類を間違えれば死んでしまうリスクもある。ドキドキさせる演出だけど、ジェリーが病原菌を打ち、Zがジェリーを襲わないことは、特別勘の鋭い人じゃなくても分かってしまうので、そんなにドキドキはしない。もちろん、想像どおりになって、病原菌を運び出したジェリーは、Zたちの間を余裕の笑みを浮かべて通り抜けて行く。ちょっと感動 ベタといえばそうだけど、やっぱりこういうヒーローものは、こういうドヤ顔シーンがないとね(・∀・)ウン!!
ジェリーが身をもって立証したことから、直ちに病気を偽装するワクチンが作られる。ただし、映画自体は人間完全勝利とはなっていなくて、Zとの戦いは収束せずに終わっている。言い忘れていたけど、エルサレムで消息を絶ったジェリーは死亡したものとされ、米軍空母内に避難していた家族は、難民キャンプへ移送されてしまう。任務から戻ったジェリーがキャンプで家族(含むトミー)と再会するシーンに、「これで終わりではない。ある者はワクチンに希望を見出し、ある者は戦いこそ有効な手段だと考えている。人類とZとの戦いは続く」というようなナレーションが被って終了。続編が作られそうなエンディングだけど、多分作られないんじゃないかなぁ・・・ たしかに、解決はしてないけど映画としては、オチのつかないオチってことで完結している気がするし、続編作ってもこれ以上面白くはならないと思うw スッキリ解決しないと気が済まないタイプの人はダメかもしれないけど、個人的にこの終りは嫌いじゃなかった。こういう映画の性質上、絶体絶命に追い込まれても、ご都合主義的に難を逃れて行くってことが繰り返されるわけで、散々それを見てきたのに、最後もアッサリ解決だと拍子抜けしてしまうかも。解決の兆しが見える程度の終りは好きだった。
キャストは子供たちのリクエストに応えるためとはいえ、この役を熱望したというブラッド・ピットはさすがの存在感で熱演。何故か全くなびくことのない長髪だけど、いわゆる美しいヒーローではなく、家族のため人類のため頑張るお父さんという役作りは良かった。家族を人質にされたような形で始めた任務だけど、昔の感覚が戻って生き生きしだしちゃうのも良かった。ブラピのギャラが高かったのか、製作費にお金がかかったのは知らないけど、ブラピ以外のキャストは地味。出演作を見たことある俳優も何人かいたけど、直ぐに役名が出てくる人はほぼ皆無。でもでも! WHO研究員役でモーリッツ・ブライブトロイが!! スゴイちょい役・・・ なにこの扱い? ブラピ以外の役は、ほとんど活躍しないので、どの役なら納得したのかと聞かれると困るけどw トミー役の少年がしっかりとした、意思が強そうな感じを好演していたので、もう少し活躍させてあげてもいい気がしたけど、全く生かしていなくて残念。まぁ、ヒーローは1人だけだということかも?
と、おもしろかったと言っていたわりに、感想書き始めたら粗探しのような感じになってしまったけど、決してダメな映画ではないと思うし、見ている間は楽しめた! ゾンビのデザインは、ゾンビ好きの人には物足りないかもしれないけど、個人的にはこのくらいがいいかなw 別に怖いのダメじゃないけど、アッサリ風味で見やすい。前述したとおり、人が襲われるシーンとか、残虐なシーンはハッキリ映ることはほぼないので、女子にも優しい仕上がりになっている。カーディフの暗い朝とか、エルサレムの乾いた暑さを感じる黄色っぽい映像が美しくて好きだった。間一髪離陸した機内から見た、Zとの戦いが続くエルサレムの映像は切なかったし・・・ やっぱりこれは大画面で見た方がおもしろいと思う。
ゾンビ映画好きの人には物足りないと思うけれど、ゾンビ映画は見たくないという女子を、ブラピ主演のパニック映画だと言って連れて行っても、騙されたとケンカになることは思う。 責任は持たないけどw でもまぁ、これはやっぱりゾンビ映画というよりは、やっぱりブラピ大活躍のパニック映画なので!
ってことで、見てみようかなぁと思っている方は、大画面で是非。ブラピ・ファンの女性の方も是非~
『ワールド・ウォーZ』Official site
ブラッド・ピット舞台挨拶試写会に応募したけど見事に玉砕! ヤプシネマージュ終了しちゃってから、試写会全く当たらなくなっちゃった・・・ 公開日のこの日、お友達のmigちゃんと行ってきたー!
ネタバレありです! 結末にも触れています!
「元国連調査員ジェリー・レインは、家族と共に車で出かけたが、渋滞にはまってしまう。何とウィルス感染者たちが、人々を襲っていたのだった。なんとか脱出に成功したジェリーは、元上司である国連事務次長ティアリーを頼るが、彼は家族の安全を保障する見返りとして、ジェリーに感染原因調査の協力を求める。家族のため危険な任務を受けるジェリーだったが・・・」という話。普通におもしろかった! いろいろツッコミどころはあるけど、見ている間は気にならない。ホントは気になってたけどw まぁ、一言で言ってしまえばブラピ映画なので、そう思ってみれば、最後こじんまりしちゃった気もするけど、よくまとめていると思う。
公開して既に一週間経っているので、そろそろ浸透してきたかもしれないけれど、『ワールド・ウォーZ』の"Z"はゾンビのこと。ただ、この映画の中ではゾンビという怪物というよりも、感染症患者という扱い。うーん、患者扱いは別にしてないなw あくまで感染したという感じ。特別ゾンビ好きでもないし、全然詳しくないので、扱いというか位置づけみたいなものが違っている気はするけど、具体的に何がどう違うのかは説明できない いわゆるゾンビ映画のゾンビも、噛まれるとゾンビ化してしまうけど、それは今作も同じ。比較的早い段階の感染者たちは、発症(ゾンビ化)するのに、数十分かかっていたらしいけれど、世界中に蔓延してしまっている現在では12秒でゾンビ化してしまう。そのため、驚異的な速度で感染者が増えていくことになる。まぁ、この"感染者"という位置づけも、最終的にはゾンビ扱いって感じにはなっていくので、ことさら強調する意味はない気もするけど、個人的はそこがおもしろいと思ったので。
知らなかったのだけど、実はマックス・ブルックスという方が書いた原作があった。原作の邦題は「ワールド・ウォー・ゼット」 Zとゼットの違いについては、TLなどでもチラホラ物議をかもした、諸事情によるものなのかな? まぁ、そんなに秘密めかす必要もないかw いわゆる宣伝戦略ということ。最近、洋画離れが進んでいる。原因の一つにはCGを多用した大味な作品ばかりで飽きられているということがあるらしい。シネコン化が進んで、いわゆる話題作や大作しか上映されにくくなっていて、宣伝もあまりされない。映画好きならば自ら情報収集し、見たい作品であれば多少不便でも映画館に足を運ぶと思うけれど、「映画でも見に行くか」というスタンスの人がほとんどだと思うので、となると与えられた情報の中から作品を選択することになる。お近くのシネコンのサイト見て、上映中の作品を選ぶことがほとんどだと思うし、他はテレビCMや雑誌などの媒体ってことになると思うけど、それ自体が話題作しか扱われないのだから、そこに飽きちゃったら見には来ないよね・・・
長々何が言いたいかと言えば、だからこの映画にゾンビが出てくるということは極秘扱いになったということ。つまり、特別映画好きではない人たちにとって、未だにハリウッドスターといえば、ブラッド・ピットやトム・クルーズであるってこと。まぁ、それも極論だとは思うけれど、そう考えたから"ブラッド・ピット主演のパニック映画"ということにしたかったってことだよね・・・ 事実、そこそこ映画見ている友達もゾンビ映画と分かった瞬間、なら見ないって断言してたしw そう考えると、戦略としては正しいと思うけれど、長い目で見ると逆に自分たちの首を絞めている気も・・・ 多くのハリウッド・スターや監督たちが、来日してくれるのは、日本が重要な市場だと思っているからであって、興行成績がこのまま落ち込んで行けば、そのうち誰も来てくれなくなるかも? と、ちょっと日ごろの愚痴や懸念を書いちゃった(o´ェ`o)ゞ
いろいろ書いたけれど、今作は紛れもないブラピ映画。見所はブラピであることは間違いない。ブラピ以外の出演者地味だし・・・ 同行のmigちゃんはゾンビ映画好き。その観点からすると、ゾンビ映画としては物足りないのだそう。自身はホラー映画もゾンビ映画も怖くて見れないってことはないし、グロや痛い描写では思いっきり体が引けてるけど、見れないことはない。内臓ドバーとか気持ち悪いのはちょっと見たくないけどw そんな自分が見ても、たしかにちょっと物足りないかもと感じるくらい、ゾンビたちが人間を噛むシーンはあるものの、ほとんど見せていない。 どうやらブラピが原作を読んで映画化を熱望したそうだけど、 migちゃん情報によると、子供たちにゾンビ映画に出て欲しいと言われたかららしい。子供たちの願いは叶えたいけど、残虐シーンは見せたくないという親心が反映されているってことかも知れないけれど、図らずも何も知らずにブラピ目当てで見ちゃった女子にも優しい仕様となっているw まぁでも、この程度でもダメな人はいるだろうけれどw
フィラデルフィア市街地でZに襲われたジェリーは家族を守るため、かつての上司に助けを求める。友情的な思いもあっただろうけれど、ジェリーに利用価値があると判断した上司は、ジェリー一家のためにヘリを派遣しててくれる。結局、郊外のマンションの屋上で無事救出されるのだけど、ここまでが長い! ゾンビに襲われてるのに、自分のお人形がないと泣き叫び、イライラさせる次女。何とか薬を手に入れたとはいえ、たった一回しか大きく発作を起こさない長女の喘息設定など、単純にドキドキさせるだけの要素はありがちで、しかもそんなにドキドキしない。マンションでは、ある家族と出会い、彼らの家で食事を出してもらったり、お酒飲んだりつかの間の休息を得る。長年の経験から動き続けていることが身を守るすべだと説くけど、移民で英語もあまり話せない両親は動かないことを選択。結果、彼らはゾンビ化してしまうけれど、唯一ジェリーに従う意思を表していた息子のトミーだけは、なんとか難を逃れ、ジェリー一家と共に脱出に成功する。脱出成功したものの、このトミーの存在が全然生かされない。生かさないなら何で登場させたんだろ? ゾンビ化してしまった父親が追ってきたので、おそらく母親が身を挺して彼を救ったのだと思うので、それはとんでもなく辛い体験だし、ラストで家族と一緒にいるので、おそらく一家に迎えられるってことだと思うけど、映画自体には特別必要な要素ではないし・・・ と、長々書いているのは、そんなにドキドキしないのに、救出されるまでが長い!ってことが言いたいわけですw
ジェリーの任務は、感染原因を探る博士に同行するというものだったのだけど、何とこの博士が任地に着くなりゾンビに襲われ、軽くパニックになり足を滑らせ、銃が暴発して死んでしまうというトホホな展開・・・ この博士役を演じたのは最近ハマったTVドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」にも出演しているイライアス・ゲイベル。もう少しなんとかならなかったか? あまりにも不憫な扱い・・・。・゚・(ノД`)・゚・。 まぁ、ブラピがメインで調査する羽目になる展開にならなきゃダメなので、致し方ないとはいえちょっと雑。意外にこういう雑な部分は多くて、大味な印象は否めない。前述したトミー少年ほっぽらかしとかw 最初に訪れた韓国で、監禁されていた元CIAの人はなんだったんだ? とか・・・ わざわざ基地にやって来て、ほんの少しのヒントをもらって直ぐイスラエルに向かうことになるんだけど、ジェリーが移動する度、護衛の軍人が犠牲になってしまうわけで・・・ まぁ、ここでゾンビは音に反応するってことが分かったし、そのためジェリーたちは音の少ないチャリで飛行機まで向かうっていう設定は、チャリ通OLちゃんとしては好きだったw
ただし、この音に反応するってことが、次のイスラエルで全く生かされなかったのが残念 まぁ、でもエルサレムもパニックになってくれないと、ジェリーがある重大な発見をすることが出来なかったしw イスラエルでは壁を築き、ゾンビの侵入を防ぐことに成功していた。難民キャンプと化したエルサレムの街に逃れて来た人々は、喜びあまり神を称える歌を歌い始めて、ゾンビを活発化させてしまい、結果エルサレムは地獄と化す。そんな中、警護に当たってくれた女兵士セガンと共に、民間機に乗り込み辛くも脱出に成功するけど、実はこの民間機にもZが潜んでいた。文字通り潜んでるw エコノミーがパニック状態になる中、ビジネス&ファーストの乗客たちは手荷物でバリケードを築くけど、それも時間の問題ってことでこちらもパニックに。絶対機内パニック来ると思ってたらキタw 自分の勘が鋭いってことじゃなくて、王道展開だからパニック映画何本か見ている人なら誰でも分かる。でも、手榴弾で飛行機半分吹き飛ばすシーンは好き! これはちょっとスカッとした! 実際、飛行機の天井が抜けるという考えられない事故が起きたらしいけど、犠牲者がゾンビならば心置きなく「吹き飛ばせー!」って思えるw もちろん飛行機は墜落して大破。奇跡的にジェリーとセガンが助かるのもご都合主義過ぎるけど、主人公は死なず(`・ω・´)ゞビシッ!! はセオリーだからOK。
2人はカーディフにあるWHO施設に向かう。お腹に機材の一部が貫通してしまったジェリーはセガンに助けられながら、瀕死の状態で到着。「SHERLOCK」シーズン1の第1話で、被害者がカーディフから来たことをシャーロックが推理するシーンがあるけど、もっと都会的な感じなのかと思ったら、かわいらしい家が並ぶ静かな町でビックリ。湖水地方やコッツウォルズを旅したことあるけど、イギリスの田舎はかわいくて静かで好き。カーディフも行ってみたいな♪ 話それたので元に戻す!
WHO施設で傷の手当てを受けたジェリーは、今までの経緯から導きだした持論を語る。エルサレムでZたちが、老人と痩せた少年を通り過ぎて行った光景から、人間を食べることで生きているゾンビは、動物的な感覚で病気で弱っている人間を避けているのではないかというもの。WHOの研究員たちもその説を支持するけれど、それを発表するには誰かが病原菌に感染し、Zと対峙し無事であることを立証しなければならない。所内にはあらゆる種類の病原菌があるけど、残念なことにそれらが保管してあるB棟では、感染が広がってしまい、Zと化した研究員たちがさ迷っているのだった・・・ これにより、Zたちはターゲットである人間を認識しなければ、行動速度は極端に遅く、ボーっと歩いているだけであることが分かる。当然、ジェリーと護衛のセガン、そして所内に詳しい研究員1名がB棟に向かうことになるわけだけど、もちろん音を出してしまいZを活発化させてしまう。王道だけど、ここはZに襲われてくれないとつまらないw ひとしきり、Zとの戦いが繰り返された後、セガンと研究員はA棟へ帰還。病原菌を持ち帰れるのはジェリー1人となってしまう。これも王道!
Zと病原菌保管庫で1対1となったジェリーは、自らに病原菌を注射する。ジェリーの説が正しいかとは限らないし、量や種類を間違えれば死んでしまうリスクもある。ドキドキさせる演出だけど、ジェリーが病原菌を打ち、Zがジェリーを襲わないことは、特別勘の鋭い人じゃなくても分かってしまうので、そんなにドキドキはしない。もちろん、想像どおりになって、病原菌を運び出したジェリーは、Zたちの間を余裕の笑みを浮かべて通り抜けて行く。ちょっと感動 ベタといえばそうだけど、やっぱりこういうヒーローものは、こういうドヤ顔シーンがないとね(・∀・)ウン!!
ジェリーが身をもって立証したことから、直ちに病気を偽装するワクチンが作られる。ただし、映画自体は人間完全勝利とはなっていなくて、Zとの戦いは収束せずに終わっている。言い忘れていたけど、エルサレムで消息を絶ったジェリーは死亡したものとされ、米軍空母内に避難していた家族は、難民キャンプへ移送されてしまう。任務から戻ったジェリーがキャンプで家族(含むトミー)と再会するシーンに、「これで終わりではない。ある者はワクチンに希望を見出し、ある者は戦いこそ有効な手段だと考えている。人類とZとの戦いは続く」というようなナレーションが被って終了。続編が作られそうなエンディングだけど、多分作られないんじゃないかなぁ・・・ たしかに、解決はしてないけど映画としては、オチのつかないオチってことで完結している気がするし、続編作ってもこれ以上面白くはならないと思うw スッキリ解決しないと気が済まないタイプの人はダメかもしれないけど、個人的にこの終りは嫌いじゃなかった。こういう映画の性質上、絶体絶命に追い込まれても、ご都合主義的に難を逃れて行くってことが繰り返されるわけで、散々それを見てきたのに、最後もアッサリ解決だと拍子抜けしてしまうかも。解決の兆しが見える程度の終りは好きだった。
キャストは子供たちのリクエストに応えるためとはいえ、この役を熱望したというブラッド・ピットはさすがの存在感で熱演。何故か全くなびくことのない長髪だけど、いわゆる美しいヒーローではなく、家族のため人類のため頑張るお父さんという役作りは良かった。家族を人質にされたような形で始めた任務だけど、昔の感覚が戻って生き生きしだしちゃうのも良かった。ブラピのギャラが高かったのか、製作費にお金がかかったのは知らないけど、ブラピ以外のキャストは地味。出演作を見たことある俳優も何人かいたけど、直ぐに役名が出てくる人はほぼ皆無。でもでも! WHO研究員役でモーリッツ・ブライブトロイが!! スゴイちょい役・・・ なにこの扱い? ブラピ以外の役は、ほとんど活躍しないので、どの役なら納得したのかと聞かれると困るけどw トミー役の少年がしっかりとした、意思が強そうな感じを好演していたので、もう少し活躍させてあげてもいい気がしたけど、全く生かしていなくて残念。まぁ、ヒーローは1人だけだということかも?
と、おもしろかったと言っていたわりに、感想書き始めたら粗探しのような感じになってしまったけど、決してダメな映画ではないと思うし、見ている間は楽しめた! ゾンビのデザインは、ゾンビ好きの人には物足りないかもしれないけど、個人的にはこのくらいがいいかなw 別に怖いのダメじゃないけど、アッサリ風味で見やすい。前述したとおり、人が襲われるシーンとか、残虐なシーンはハッキリ映ることはほぼないので、女子にも優しい仕上がりになっている。カーディフの暗い朝とか、エルサレムの乾いた暑さを感じる黄色っぽい映像が美しくて好きだった。間一髪離陸した機内から見た、Zとの戦いが続くエルサレムの映像は切なかったし・・・ やっぱりこれは大画面で見た方がおもしろいと思う。
ゾンビ映画好きの人には物足りないと思うけれど、ゾンビ映画は見たくないという女子を、ブラピ主演のパニック映画だと言って連れて行っても、騙されたとケンカになることは思う。 責任は持たないけどw でもまぁ、これはやっぱりゾンビ映画というよりは、やっぱりブラピ大活躍のパニック映画なので!
ってことで、見てみようかなぁと思っている方は、大画面で是非。ブラピ・ファンの女性の方も是非~
『ワールド・ウォーZ』Official site