【art】「アルヴァ・アアルト もうひとつの自然」@東京ステーションギャラリー
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いつも拝見しているブロガーさんが、神奈川県立近代美術館で開催された同展に行かれてた。その時の記事に東京ステーションギャラリーに巡回すると書かれていて、これは絶対行きたいと思っていた。東京ステーションギャラリーって東京駅構内にあって、会社から徒歩2分くらいなんだけど一度も行ったことなかった😅 平日でも18時までやってるから見れるか?とも思ったけど、やっぱりゆっくり見たい。毎週金曜日は20時まで開館しているけれど、なかなか行けなくて3月9日の土曜日、急に思い立って行ってきた😌
北欧インテリア好きになって3年。北欧インテリアブロガーさんたちの間でかなりの頻度で出て来る名前アルヴァ・アアルト。有名なのはスツール60かな? 本当にシンプルな丸い座面の椅子。とってもかわいいけどお値段が27,000円くらいする💦 あと、自分的にとっても憧れている照明器具ビーハイヴあたりも有名かな? こちらは10万円くらいする💦💦
とはいえ、名前と代表作を少し知っているという程度の知識の薄さ😅 本来は建築家であるというのも今回の展覧会で初めて知った! ということで、アルヴァ・アアルトについて詳しくは
Wikipediaで!
とりあえず薄い知識で感想をTweetしておいたので、それに追記する形で感想記事とする😌
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前述したとおり東京ステーションギャラリーは東京駅北口改札出て直ぐ。東京駅構内にある。入口の券売機でチケットを買い、エレベーターで3階へ。3階と2階が展示スペース。3階はやや小さめで、2階はドーム吹き抜け部分が回廊となっており、その3分の1くらいが展示スペースになっているという面白い作り。土曜日の午後ということで、展示スペースはやや混んでいるという状態かな。とはいえ、混んで全く見えないということはなかったし、展示物も並んだりせずに見れた。
前述したとおりてっきりデザイナーなのだと思っていたアルヴァ・アアルト。もちろんデザイナーでもあるのだと思うけれど、そもそもは建築家だったのね😅 ということで、設計図や模型などの展示が多かった。しかし、ビックリしたのは結構な確率でボツになってしまうこと。
1957年頃に作られた「バグダッドの美術館模型」は、イラクのファイサル国王からの依頼。アアルトには他に中央郵便局、ル・コルビュジエにスポーツ施設、フランク・ロイド・ライトに劇場を依頼したらしい。この「バグダッドの美術館」は国王暗殺で中止となってしまったのだそう。中央郵便局やその他も中止になったのかな?
1969年頃に作られた「シラーズの美術館の模型」は、イランのパーレビ国王からの依頼。ファラ王妃はヨーロッパで建築学を学んだ方だったそうで、この王妃を通して依頼されたものだそう。こちらも実現せずとなっている。1969年に模型作成ということは、イラン革命で中止ということだね。そんな時代背景も見れて興味深い。残念ながら、この2点の画像は見つからず😢
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アルヴァ・アアルト「パイミオのサナトリウム」
(ウォールランプ、テーブルランプ、洗面器、ワードローブ、ベッド、キャビネット、ベッドサイドテーブル、蛇口)
フィンランドのトゥルク郊外の森の中に建つナトリウムで、現在は総合病院となっているのだそう。サナトリウムというのは結核患者の療養施設。ここで長く療養する人のために建物だけでなく、ベッドなどの家具類もデザインしたのだそう。この一室が再現展示してあるのだけど、これはビックリした。病院のベッドといえば白というイメージだけど、なんとエメラルドグリーン。サイドテーブルやキャビネットも同色で、無駄のないシンプルさながら曲線を生かしたかわいらしいデザイン。現在の感覚からするとシンプル過ぎる気もするけれど、長く過ごすことを考えるとこのスッキリさと、機能美はとてもいいかも😌
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アルヴァ・アアルト「パイミオのサナトリウム」
ちょっと調べてみた所、階段がマスタードイエローだったり、待合にアアルトのチェアが置いてあったり、食堂も開放感があってとっても良かった。療養や入院というと辛いイメージだけど、こんな明るくポップで素敵な雰囲気ならば暗くならずに元気が出るかも。
3階の展示室から、2階展示室へ。入って直ぐに映像展示がある。てっきりアルヴァ・アアルトの紹介動画なのかと思い見始めたのだけど、これはどうやら1939年のニューヨーク万国博覧会のフィンランド館でアアルト夫妻が上映した、アホ&ソルダン社撮影のフィンランドのドキュメンタリー映像だったらしい😅 『スオミ・コーリング』という21分31秒のナレーション等なしの映像。木を植えて、伐り出されて、船で運ばれて、製紙工場で紙にされて、輸出されていく様子などが映し出される。なかなか興味深かったけれど、21分が30分以上に感じたよ😅
とはいえ、ここでアアルトといえばのスツール60に座ることが出来た。下の方に画像を載せているけど、座面が円形の3本脚の椅子。これ楽天などで安くても27,000円くらいする💦 座面のカラーバリエーションがたくさんあってどれも絶妙な色で素敵なんだけど、お値段がねぇ😅 でも、座ってみて納得! どっしりとした安定感があって、こういう椅子にありがちな不安感が一切ない。座面は木なのに21分座っていてもお尻が痛くならない。高いのも納得。
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アイノ・アアルト「サヴォイ・ベース 」
妻だったアイノ・アアルトがデザインした「サヴォイ・ベース」。現在でもIittala(
Wikipedia)で販売されている。この独特の形は、木製の鍋敷きなどに応用されていたりするけど、それらもこの作品がベースになっているのかな? これは木製の「サヴォイ・ベースの型」や、Iittalaの工場での製作過程の映像展示があって面白かった。
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アイノ・アアルト「ボルゲブリック・シリーズ」
1932年カルフラ=イッタラ(イッタラの前身)の主催のコンペに応募し入選した「ボルゲブリック・シリーズ」の展示もあって、波打つ形のこちらも素敵で、これも有名なシリーズ。
アアルトといえば椅子も有名。個人的に椅子のデザインを見るのが好きで、有名な椅子を特集した写真集とか持っていたりする😌 3階の一番広い展示スペースでは10点以上の椅子の展示がドーンと。1935年にアルヴァ・アアルトはニルス=グスタフ・ハールと美術品コレクターのマイレ・アールストロームとアルテックを創立。これらのチェアは現在もArtekから販売されている。
ほとんど寝椅子状態の「ハイバック・チェア」のデザインがとても好きだったのだけど画像が見つからず😢 どの製品も基本的に木が使われていて、それらは自然な形に曲げられている。その曲線が美しい。
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アルヴァ・アアルト「スツール60」
でも、やっぱり究極は「スツール60」かな。この全く無駄のないデザイン。それでいて、安定感があって座りやすい! シンプルだからこ飽きが来ず長く使える。しかもこれスタッキングが出来るので、スタッキングして展示してあった。
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アルヴァ・アアルト「ペンダントライト A337」
同じスペースに照明がずらりと並んでいる。全て点灯しているのも雰囲気が分かりやすくて良かった。全部素敵だったけど、「ペンダントライトA337」が好きだった。ちょっとルイス・ポールセンのPH5と似てるかな。
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アルヴァ・アアルト「ビーハイヴ」
憧れの「ビーハイヴ」! これ石田ゆり子さんのお宅にもあるんだよね😍 思ったよりも小さかったけど、広い会場で見たからかもしれない。とにかくこの形が好き過ぎる! まさにハチの巣。展示されていたのは黒だったけど、やっぱり白が好きだな。欲しい! 10万円くらいするからな~😭
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3階展示室から2階展示室へ移動する際、らせん階段を使うのだけど、そこについていた照明が素敵✨ これはアール・ヌーヴォーかな。アール・デコっぽくもあるけど。
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東京駅構内にあるので、当然ながら壁は東京駅の壁。東京ステーションギャラリーは1988年に開館したそうで、3階を除いた館内の壁は塗装を取り除き創業時のレンガを露わにして、駅舎の構造を分かりやすくしているのだそう。木が入っているのは内装材として腰壁などをネジや釘で固定するためだそうで木レンガというのだそう。黒くなっているものは1945年5月25日の東京大空襲で駅舎が爆撃され、火災による熱で炭化したためだそう。駅舎爆撃されていたのか。
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ロゴマークのデザインは東京ステーションギャラリーのTと、3つのレンガをつないだ目地をモチーフにした廣村正彰氏のデザインなのだそう。
展示スペースを出ると休憩室がある。ここではアルテック製品が置かれていて、写真撮影OK。実際に座ることも出来る。
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あまり詳しくないのだけど、左2脚が69チェアで、右がN65子供用チェアこれもまた無駄のないデザイン。ちょっと学校にあったりしそうな感じ。特に一番左の69チェアはパステルカラーの色が素敵✨
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これは右3脚が66チェアで、左がスツールE60だね。この白い窓枠とも合ってる! っていうか、木の素材を生かしたシンプルなデザインだからどこにでも合う。撮ってる時は全然気づいてなかったけど丸ビルが写ってる。この写真お気に入り😌
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ちょっと上手く撮れてなくて悲しいのだけど、スツール60×minä perhonen。座面がminä perhonenのタンバリン柄になっている。これ発売当初すごい人気であっという間に売り切れてた。やっぱりカワイイ😍
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これは400 アームチェア タンクかな? 休憩室だから当然なのだけど、みなさん普通に休んでて、空いた隙に撮っているので、なかなか全面取れなかったりするんだよね😅 これは座って見たけど、とっても座り心地よかった!
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これはチェアの脚よね? もちろんテーブルもアルヴァ・アアルト。これはネストテーブルの1つかな?
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901 ティートロリーの無駄のないデザイン! トロリーだから動くんだよね? かなり大きいので日本の住宅ではテーブルになっちゃう感じだけど、とっても素敵✨ 後ろに映っている衝立的なものもアルヴァ・アアルトのデザイン。
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このテーブルは何だろう? 曲線が素敵✨ カフェテーブルとかなのかな? 3脚というのもカッコイイ。
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駅舎のレンガとのコラボがとっても素敵。憧れの照明ビーハイヴが映ってる! 自分としては白が好きなのだけど、レンガとのバランスを考えると黒ってことになるのかしらね?
追記:どうやらこの「A331 ペンダント ビーハイヴ ブラック」は復刻されたものなのだそう😳
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これは 401 アームチェアかな? 座面と背もたれ部分の色が2色になってて素敵✨ ゼブラ柄のクッションも合ってる。
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そして憧れのビーハイヴ! 展示室でも見たけど、結構上の方に下がっていたので、ここで間近に見れてうれしい😃 やっぱり素敵だよねこのデザイン。ここで見ると大きく見えた。黒とゴールドも素敵✨ でも買うなら白だな。買えないけど😭
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桜モチーフのテキスタイル。これ! 大人気ショップ
scopeが京都の伝統的な手捺染で作っていて、近々風呂敷を発売するらしい! 値段としては3,000円くらいになるそうなのだけど、これめちゃめちゃカワイイ😍 ほしい!
そしてもちろん、この照明もアルヴァ・アアルトのデザイン。A330S ゴールデンベル。これもカワイイ😍
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入口にもスツール60! これ撮影時に方向が逆になってたらしく見づらい😣 iPhone Xsになってから、時々気づかずこうなってる💦 グレーの座面のかわいいな~😍
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これは41 アームチェア パイミオかな? これも一見堅くて座り心地悪そうなんだけど、座るとスッと馴染むんだよね。体が楽。そしてこの曲線。座面と背もたれもそうだけれど、アーム部分の曲線の美しさ! これ何故横から撮らない?😣
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休憩室を出ると回廊になっている。この回廊を通り、反対側にあるミュージアムショップを通って1階の出入口に戻る形。回廊には創建時の装飾などが展示されている。これは3階回廊のプラケットだそう。それぞれ月の満ち欠けを表しているそうで、右から三日月、十三夜、望月、下弦の月だそう。
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これは階段の手すりだそう。アール・ヌーヴォーっぽい素敵なデザイン。日本のアール・ヌーヴォーはやり過ぎていなくて好き😍
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これは南北ドームの装飾レリーフで干支の復元用石膏原型だそう。上段左から丑、寅、辰、巳、下段左から未、申、犬、亥。
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回廊から北ドームを写してみた。正面に見えているのが東京ステーションギャラリーの休憩室。やっぱり復元して良かったよねドーム。素敵だもの✨
駅舎内のギャラリーということで、あまり大きくないのだろうと思っていたけど、思っていたより広かった。とはいえ、普通の美術館と比べればこじんまり。でも、とっても見応えのある企画展だった。展示のしかたも工夫されていたと思う。アルヴァ・アアルトが実は建築家であったというのがとてもよく分かる展示だったし、やっぱりお目当てのチェアや照明も見れてうれしかった。なにより実際座れるというのがうれしい!
神奈川県立近代美術館ではフリースペースに製品がかなりたくさん置かれていて、それらを組み合わせたインテリア展示的なコーナーもあったらしい、スペースの関係で休憩室や入口での少ない配置ではあったけれど、それでも実際座れたり写真撮れたのはうれしかった。
大満足の企画展だった😃 4月14日まで開催中なので、興味のある方は是非!
🎨アルヴァ・アアルト もうひとつの自然:2019年2月16日~4月14日 @東京ステーションギャラリー
アルヴァ・アアルト もうひとつの自然|東京ステーションギャラリー